車検証

車検証(正式名称:自動車検査証)についての説明や注意事項、車検証を紛失した場合や、盗難された場合の再発行の方法・やり方も掲載しています。

車検証とは

車検証とは、自動車が保安基準に適合していることを証明する書類です。車検対象自動車に交付され、その自動車に関する情報が細かく記載されています。
車検や街頭検査(保安基準不適合車を排除することを主とした検問)の際などに、車両の状態が車検証記載通りであるかの確認が行われます。

車検証

車検証の種類

車検証には「Aタイプ車検証」と「Bタイプ車検証」と呼ばれる、2種類が存在します。

Aタイプ車検証

Aタイプ車検証

Aタイプ車検証とは、「所有者」と「使用者」の欄があり、所有者と使用者の情報が記載されているタイプです。上部に「A」と記載があります。
「使用者」欄に「***」の記載がある場合は、所有者と使用者は同一という意味です。

Bタイプ車検証

Bタイプ車検証

Bタイプ車検証とは、「所有者」欄がなく、「備考」欄にオートローン会社などの所有者情報の記載があるタイプです。上部に「B」と記載があります。
「備考」欄に記載された所有者情報は、変更があってもお手元の車検証はそのままの為、最新の情報ではない可能性があります。また、手続きを行う際に「登録識別情報」というパスワードの様なもの(6桁の英数字)が必要になりますので、所有者に確認を取ってから手続きを行って下さい。

車検証の注意事項

車検証は、車検や各種手続きを行う上で、もっとも重要視される書類です。
車検証記載内容によっては必要書類が追加されたり、手続きを受け付けてもらえないケースも発生します。車検や各種手続きを行う前に、予め車検証記載内容をご確認下さい。

注意事項

  1. Aタイプ車検証の「所有者」と「使用者」という欄に、それぞれ別の氏名または名称が記載されている場合は、所有者と使用者の両者が存在するということです。この場合、各種手続きを行う上で、所有者と使用者の両者の書類が必要になることがあります。
  2. Bタイプ車検証の場合は、「備考」欄に記載された所有者に確認を取ってから、各種手続きを行って下さい。
  3. 車検証の「有効期間の満了する日」という欄に記載された車検有効期間が切れてしまっていると、名義変更などの手続きは受け付けてもらえません。その場合は先に車検を取ってから、名義変更を行うという流れになります。

豆知識

自動車を運行する際は、車検証を必ず自動車に積んでおかなければなりません。
以下、道路運送車両法の第六十六条より抜粋
「自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。」
ちなみに検査標章とは、自動車のフロントガラスに貼る車検有効期間記載のステッカーのことです。
また、車検証は2023年1月にICチップを埋め込んだカード(ハガキよりやや大きいサイズ)に電子化されました。これに伴い、一部の自動車の手続きについてはインターネット上で完結できるようになります。
(画像提供:国土交通省)

電子化される車検証のイメージ