トヨタがリコール届け出を!リコール届け出の詳細とは?

トヨタ自動車は2020年10月28日に、2017年7月~2019年12月製造の39車種計21万363台のリコール届けを国土交通省に提出しました。翌29日には、燃料ポンプの不具合により世界で約266万台のリコールを追加で実施することも明らかにしました。今回届け出がされたリコール対象車は、2017年7月5日~2019年12月6日に製作された「ノア」や「アルファード」などで、最悪の場合には走行中にエンストする恐れがあるとのことです。

こちらの記事では、今回リコールが届け出がされたリコール対象車の詳細のほか、リコール対象車のお得な処分方法についてもご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。

リコール届出された車種や不具合状況

自動車修理

所有している車がリコール対象車となっている場合には、リコール通知が届きます。リコール通知は車検証の住所宛に自動車メーカーから届きます。リコール通知が届いたら、記載されている自動車メーカーもしくはディーラーに連絡し、リコール対象箇所の点検・修理を行ってもらいましょう。リコール制度により、リコール対象車の回収や点検・修理は無償で行ってもらえます。今回届け出がされたリコール対象車の車種名や不具合状況と改善内容は以下の通りです。

リコール対象車

車名:【トヨタブランド】ノア、ヴォクシー、エスクァイア、クラウン、ハイエース、レジアスエース、カムリ、ランドクルーザープラド、ハリアー、ランドクルーザー、センチュリー、トヨタ救急車、クラウンパトロールカー【レクサスブランド】RX300、RX450h、RX450hL、NX300、ES300h、IS200t、IS300、IS350、IS300h、LS500、LS500h、LC500、LC500h、GS200t、GS300、GS350、GS300h、GS450h、LX570、RC200t、RC300、RC350、RC300h【ダイハツ工業OEMモデル】アルティス

型式DBA-ZRR80W、DBA-ZRR80W改、DBA-ZRR85W、DAA-ZWR80W、DBA-ZRR80G、DBA-ZRR80G改、DBA-ZRR85G、DBA-ZRR85G改、DAA-ZWR80G、DBA-AGH30W、DBA-AGH35W、DBA-GGH30W、DBA-GGH35W、DAA-AYH30W、DBA-ARS210、3BA-ARS220、6AA-AZSH20、6AA-AZSH21、6AA-GWS224、CBF-TRH200V、CBF-TRH200K、CBF-TRH200K改、CBF-TRH200V、CBF-TRH211K、CBF-TRH216K、CBF-TRH221K、CBF-TRH226K、CBF-TRH223B、CBF-TRH223B改、CBF-TRH228B、CBF-TRH228B改、CBA-TRH214W、CBA-TRH214W改、CBA-TRH219W、CBA-TRH219W、CBA-TRH224W、CBA-TRH229W、DAA-AXVH70、CBA-TRJ150W、DBA-ASU60W、DBA-ASU65W、CBA-URJ202W、DAA-UWG60、6AA-UWG60、DAA-UWG60改、CBF-TRH221S、CBF-TRH226S、DBA-GRS210、DBA-GRS211、DBA-AGL20W、DBA-AGL25W、DAA-GYL20W、DAA-GYL25W、DAA-GYL26W、DBA-AGZ10、DBA-AGZ15、6AA-AXZH10、DBA-ASE30、DBA-GSE31、DAA-AVE30、DAA-AVE35、DBA-VXFA50、DBA-VXFA55、DAA-GVF50、DAA-GVF55、DBA-URZ100、DAA-GWZ100、DBA-ARL10、DBA-GRL12、DBA-GRL16、DAA-AWL10、DAA-GWL10、DBA-URJ201W、DBA-ASC10、DBA-GSC10、DAA-AVC10、 DAA-AXVH70N

車両台数:計210,363台

不具合状況と改善内容

今回リコール届け出がされた車の不具合状況は、低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため樹脂密度が低くなり、燃料により膨潤して変形することがあるとのことです。そのため、インペラがポンプケースと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合には走行中にエンストに至る恐れがあります。改善内容としては、全車両の低圧燃料ポンプを対策品との交換を行います。

 

 

自動車のリコールとは

リコール通知

自動車のリコールは決して珍しいものではありません。近年では、年間約400件のリコール届け出がされています。車を所有している以上、その車がリコール対象車となることは十分にあり得ます。自動車のリコールとはいったいどのようなことなのか?自動車のリコールについて詳しくご説明いたします。

リコール

リコールとは、自動車の構造、装置または性能が自動車の安全上、公害防止上の規定に適合しなくなるおそれがある状態、または適合していない状態で、原因が設計または製作の過程にある場合に、その旨を国土交通大臣に届け出て自動車を回収し無料で修理する制度のことです。

改善対策

改善対策とは、自動車等の構造、装置または性能が基準不適合状態ではないが、安全上または公害防止上放置できなくなるおそれがあるまたは放置できないと判断される状態で、原因が設計または製作の過程にある場合に、その旨を国土交通大臣に届け出て自動車を回収し無料で修理する制度のことです。

サービスキャンペーン

サービスキャンペーンとは、リコールまたは改善対策に該当しない場合であり、商品性や品質の改善のためにメーカーが無料で行う自動車の修理のことです。サービスキャンペーンも国土交通省の通達に基づく制度となっています。

リコール対象車の売却

車売却

本来、車を売却する際には修復歴の有無が買取査定価格に大きく影響します。では、リコール対象歴があり修理を行ったことがある車は売却できるのでしょうか?リコール対象歴のある車をお得に処分する方法についてご紹介いたします。リコール対象歴のある車の処分や売却をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

リコール対象車でも売却が可能

リコール対象歴があっても売却することは可能です。また、リコール対象歴があることが買取査定価格に直接影響することはありません。なぜならば、中古車の査定価格において、リコールによる修理の場合は査定価格に影響しないという原則があるからです。買取査定価格は基本的に、メーカーや車種はもちろん年式や走行距離などから算出されます。しかし、リコール対象箇所以外の修復歴や故障などは買取査定価格に大きく影響を与えますので、注意しましょう。

リコール対象歴のある車をお得に処分する方法

リコール対象歴のある車をお得に処分する方法としておすすめなのが、廃車買取業者へ廃車の依頼をするという事です。廃車買取業者には、車の引取りから解体、陸運局での廃車手続きなどの廃車に関するすべてを無料で行ってくれる業者が存在します。また、場合によってはリコール対象車であっても高額の買取価格が付く可能性も十分にあるのです。車の処分費用を出来るだけ抑えて、少しでも高く車を売却指定のであれば、廃車買取業者へのお問い合わせをおすすめいたします。

まとめ

今回は、2020年10月28日にリコールが提出されたリコール対象車の詳細のほか、リコール対象車の処分方法についてもご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか?所有している車がリコール対象車となった場合には、まずは自動車メーカーもしくはディーラーに連絡をし、点検・修理を行ってもらうようにしてください。