低年式の車を手放したい!買取は無理?

低年式の車は中古車として買取に出すのは厳しいとよくいわれています。古い車を手放す際には、最初から買取に出すという選択肢を考えずに、廃車にしてしまう人も多いでしょう。しかし、低年式だからといって必ずしも買取が無理というわけではありません。買取可能な低年式の車も多いです。では、どんな車なら低年式でも買取できるのか解説していきます。

車の買取価格の相場は古いほど低い

車の買取価格は中古車として需要がある車ほど高くなります。逆に中古車として買いたいと思う人がほとんどいないような車だと値がつかず買取できません。では、比較的新しい車と古い車で、どのくらい差があるのか見ていきましょう。

経過年数でどのくらい価値が違うのか

車の買取価格を考える際に、新車登録からの経過年数を基準にすることが多いです。また、車検満了日を迎えるときに、車検に出して次の車検まで乗り続けるか、買取に出して買い替えるか検討する人もいるでしょう。

そのため、早い人だと新車登録から3年が経過して最初の車検満了日を迎えるときに、買取に出します。2回目以降の車検は2年おきであるため、2回目の車検を迎えるのは新車登録から5年経過したときです。3回目の車検は7年経過時に迎えます。この5年経過時と7年経過時に買取を考えるひとつの目安になります。

たとえば、ホンダのフィットなら、新車登録から3年経過時の買取相場は50万円から60万円くらいです。5年経過時だと、30万円から45万円程度になります。このくらいだとまだ充分高い金額です。

しかし、7年経過時だと15万円前後まで下がります。さらに、次の車検の9年経過時になると、10万円いくかいかないかくらいの金額です。買取相場がそのくらいの金額だと、車の状態によっては、値がつかず、買取できない可能性も出てきます。特に7年経過以降は、値崩れが激しいです。

軽自動車は価値の下落が激しい

車種によっては、経過年数による買取価格の下落が激しい場合もあります。新しい年式の車に、最初の技術を取り入れて燃費を向上させている車種ほどその傾向が強いです。車の価値が年数の経過とともに下落するのは、経年劣化が大きく関係しています。最初の技術を積極的に取り入れている場合には、それに加えて燃費にも差が出てくるでしょう。その分だけ、年数の経過による下落が激しいです。

軽自動車の場合には、各メーカーで燃費の向上に力を入れています。小さいながらも、乗り心地を良くしたり、車内空間が広く感じるような工夫を凝らしたりしている車種も多いです。そのような工夫は年式が新しいほど顕著に見られるため、古い年式だと、どうしても魅力がなくなってしまいます。

新車価格があまり高くないことも、年数経過により価値が下落しやすい理由のひとつです。新車が比較的手ごろな価格なら、中古車を買うよりも思い切って新車を買おうと考える人も多いでしょう。軽自動車ほどではありませんが、コンパクトカーでもこのような傾向が見られます。

 

10年落ちでも買取可能な場合も

新車登録から10年経過するくらいになると、ほとんどの車種で中古車としての買取が厳しくなることが多いです。しかし、条件によっては、10年落ちでも買取可能な場合もあります。では、どんな条件だと10年落ちで買取できるのか見ていきましょう。

走行距離が短い

車買取で年式と並んで重視されるのが走行距離です。低年式の車は走行距離もそれなりに長いことが多いですが、年式のわりに走行距離が短ければ、相応に評価されます、10年落ちでも走行距離によっては買取可能なケースもあるでしょう。

一般の乗用車なら、1年間に8,000キロから1万キロくらい走行する車が多いです。それよりも短めの走行距離なら10年落ちでも買取できる可能性があります。ただし、極端に走行距離が短いと逆に評価が低くなり、買取できないケースが多いです。車は適度に使ってこそ、良好な状態を保てます。

車の状態

10年程度使っている車は、どこかしらに不具合が出てきます。部品が摩耗して交換しなければならなくなることも多いです。

しかし、適切にメンテナンスを行いながら大事に使っていた車なら、不具合が出るリスクは低くなります。たとえば、エンジンオイルを交換する頻度などは、車の状態に影響してくるでしょう。こまめにエンジンオイルを交換していた場合には、エンジン廻りの劣化も抑えられていることが多いです。そのような状態の良い車なら、10年落ちでも買取できるかもしれません。

修理や部品交換は必要?

車の状態を良くするために、修理や部品交換をすれば買取できるのではないかと思う人もいるでしょう。しかし、買取のために修理や部品交換をわざわざするのはおすすめできません。それで買取できたとしても、買取額以上に費用がかかってしまう可能性が高いです。それでは本末転倒になってしまいます。また、修理や部品交換をしたからといって、必ず買取できるという保証もありません。

買取前には、先車と車内の掃除を行っておけば充分です。

買取に出すタイミング

車は定期的にモデルチェンジが行われます。マイナーモデルチェンジとフルモデルチェンジがありますが、そのうちフルモデルチェンジ後は人気が集中しやすいです。そのため、旧型モデルの人気は下がってしまいます。

10年落ちの車だと、もともと中古車市場で人気が低いため、フルモデルチェンジ直後はさらに買取が難しくなるでしょう。そのため、買取に出すならフルモデルチェンジよりも前が望ましいです。

また、買取先の在庫状況なども関係する場合があります。運良く同じ車種の在庫が少なかったりなかったりすれば、低年式でも買取できるかもしれません。

買取が厳しい場合には

走行距離が短い車や、状態が比較的良い車でも、10年落ちだと買取できないこともあります。そのようなときにどうすべきなのか見ていきましょう。

ディーラーの下取りを利用

低年式の車を買取に出す人の多くは、買い替えを検討しているでしょう。新車への買い換えをするなら、ディーラーの下取りを利用できます。ディーラーの下取りなら、低年式でも断られることはありません。手間をかけずに低年式の車を処分したい人にはおすすめできる方法です。

ただし、金銭面ではあまりおすすめできる方法ではありません。ディーラーの下取り額は、中古車の買取相場よりも安めです。中古車として買取額がつかない車なら、ディーラーの下取りだと、ほぼマイナス査定になるでしょう。処分費用がかかってしまう可能性が高いです。

廃車買取を利用

車を買取に出すと聞けば、たいていの人は中古車買取を思い浮かべるでしょう。しかし、中古車買取だけでなく廃車買取というサービスもあります。廃車予定の車を対象にして買取を行っているため、低年式の車でも差し支えありません。

廃車買取業者なら、10年落ちはもちろんのこと、15年落ちや20年落ちの車でも買取をしてくれます。故障していて自走できない車や、修復歴がある車などでも問題ありません。10年落ちくらいの車で比較的状態も良ければ、高価買取も期待できるでしょう。

廃車買取業者に買取に出せば、廃車手続きを代行してくれるのもひとつのメリットです。

廃車買取業者に買取に出した車は、解体されて部品や金属類などをリサイクルするのに利用されます。また、状態が良い車の場合には、発展途上国などに輸出されるケースも多いです。現地では再び車として使用されます。低年式で国内では誰も買わないような車でも、発展途上国では評価が高いです。

まとめ

低年式の車でも走行距離や、車の状態などによっては買取できる場合もあります。これまで車を大事に使ってきたのなら、低年式だということだけで諦めず、買取に出してみましょう。

もし、中古車買取業者で買取に出せない場合でも、廃車買取業者なら買取可能です。廃車買取業者もたくさんあるため、業者選びで迷ったらこちらのランキングページを参考にしてみてください。