愛車を譲渡したい、譲渡する時に必要な手続きの方法

高齢ドライバーの車両トラブルのニュースが増えています。そんな中で免許の返納をされる方も増えているようです。

免許を返納することにしたが、長く乗り続けた愛車を手放すにはどのような方法があるのかご存知でしょうか。家族や親類、友人や知人への譲渡を考えているという方へ、譲渡をする時に必要な手続きと方法、また譲渡する時に気を付けて頂きたいポイントをご紹介します。また、譲渡先が決まっていないという方や、売却・譲渡予定だが長い間使用していない車の手続き方法についてもご紹介します。今後譲渡することがあるかもしれないという方は、参考にしてみてください。

車を譲渡する時に必要な手続きとは

車を譲渡することになったら、必要な手続きがあります。
ただし車の状態や、譲渡先によっては手続きの方法や必要な書類が変わってきますので、どんな車をどのような相手に譲渡するのかを考えながら参考にしてください。

車検が残っている車をそのまま譲渡する場合

車検が残っている車を手放すことになり、家族や知人へ譲渡する場合は、車の所有者の名義変更手続きが必要です。
旧所有者と新所有者による書類のやり取りが必要ですので、前もって相談をしましょう。

名義変更に必要な書類を揃えたら、運輸支局で名義変更を行います。
この名義変更に必要な書類を揃える上での注意点は、旧所有者が車検証記載の住所から転居している場合、住民票や戸籍附票など住居が移っている履歴がわかる公的な書類が必要となります。
また、旧所有者が車検証記載の名前と姓の変更がある場合は、戸籍謄本など姓名の変更の履歴が確認できる公的な書類が必要になります。

また、名義変更を行う普通自動車の場合、一時抹消をした場合に受け取ることができる自動車税の還付を受け取ることができず、そのまま継続されて納税される形になります。
新所有者とのトラブルを避ける為に、前もって自動車税について相談しておくことをお勧めします。

車検が残っているが一時抹消後に車両を譲渡する場合

車検が残っているが乗らなくなった車で、すぐに譲渡先が決まっていない場合、一度使用を中止する手続きを行います。
使用を中止する手続きとは一時抹消登録手続きのことで、運輸支局へ車の使用を中止する旨を登録します。

一時抹消登録に必要な書類を揃えたら、運輸支局で手続きを行います。
一時抹消登録手続きを終えると、登録事項等証明書が取得できます。また、一時抹消登録を終えた車は、再度自動車検査を受ける必要があります。
また今後、譲渡する場合は、登録事項等証明書と旧所有者の譲渡証明書が必要です。

一時抹消登録手続きを行うと、自賠責保険の為に前もって支払っていた保険料が還付されます。また、普通自動車の場合は一時抹消手続きを行うことで翌月以降の自動車税の月割りの金額が還付されます。
使用していない車に負担を掛けたくないという方は、譲渡先が決まっていない場合、一旦一時抹消登録手続きを行うことをお勧めします。

 

 

車の譲渡をする時に気を付けてほしいポイント

車の譲渡をする時に、気づかず車両本体を譲渡してしまい、後々トラブルが発生したということを聞きます。
前もって気をつけて欲しいポイントを2つご紹介します。

譲渡をする前に車検証で所有者確認

友人、知人、家族に車を譲渡する場合、名義変更の手続きを必ず終えておくようにしましょう。
所有者が本人ではなく、ディーラーやローン会社の場合、所有者の許可なく車を譲渡することはできません。名義変更や抹消手続きを行う前に車検証記載の所有者の確認を済ませておいてください。
ディーラーやローン会社が所有者で、まだ完済していない場合は、車の譲渡の許可が下りないこともあります。

故人から遺産として譲渡される場合は別の書類が必要

祖父母、両親、兄妹から車を譲り受ける場合で、譲渡相手が故人だった場合は、遺産として相続するということになります。
一般的な譲渡書類とは別に、故人の方の遺産相続手続きに関わる書類が別途必要になります。
遺産相続は、相続権がある人と故人とのつながりの確認ができる公的な書類を揃える必要があります。(※改正原戸籍や戸籍謄本など)

まとめ

免許返納で愛車を手放す方も増えています。長く乗り続けていた大切な愛車を譲渡する時にトラブルが起きてしまうと悲しいですよね。譲渡手続きの方法や気を付けたいポイントを参考にして頂けたら幸いです。