走行距離20万キロを超えたら廃車するべき?

国産自動車の技術が進歩していることから、車の耐久性が高くなっていることをご存知でしょうか。
車の走行距離は1年間で平均1万kmと言われており、10年乗られている車の走行距離10万kmが予想されます。以前の中古車市場では、走行距離が10万kmを超えた車は廃車される方が多かったのです。ところが、現在の国産自動車は20万kmを超えても乗り続けることができている車が多くなっています。

20万kmを超えた車は廃車するべきなのか?

愛車を長く乗り続けるコツと、長く乗り続けて多走行車となった愛車を廃車するかどうかのターニングポイントについて、ご紹介します。

 

定期的なメンテナンスが長寿のコツ

日本車は多走行車、低年式車であっても長く乗り続けることが出来るといわれています。では、走行距離20万km、または年式20年を超過している車でも使い続けることができているのはなぜなのか?日本車の長寿のコツをこちらでご紹介します。例え日本車の製造技術が高く、技術が革新的に進化を遂げているとは言っても、車を長寿にさせるために大切なことは定期的な車のメンテナンスなのです。

車のメンテナンスといえば

車のメンテナンスと言っても、幅広い意味があります。その中にはもちろん定期的な自動車検査(車検)も含まれています。海外のユーザーから国産自動車を中古車で購入した時に言われることは、状態が良くて驚いたという感想です。日本の車検制度は定期点検が必須と定められており、車検を通らなければ公道を走行することはできないという厳しいものです。その為、公道を走行している車の安全性の高さと信頼度は高くなっています。

定期的な部品の交換と検査

車を運行し続けるために必要な定期的な自動車検査(車検)は新車登録後は3年目、以後は2年毎に受けなければいけません。もちろんこの定期点検を怠らないことが車の長寿のコツでもあるのですが、実は定期的な車検メンテナンスだけでなく、車検から車検の間の期間に個人で部品メンテナンスなどを行っているかどうかも、長期間・長距離と車を乗り続けるためのポイントになっています。こちらでは、個人で行うことが出来る部品メンテナンスの個所を3つご紹介します。

エンジンオイル

エンジンオイルは、エンジンをかける上で必要な潤滑剤です。走行をしている間に劣化していく為、定期的に交換が必要です。目安として、1万kmを超えると交換される方が多いのですが、ディーゼルエンジン車やターボ付きの車など使用が激しい車は早めに交換される方が多いようです。走行距離を確認して、そろそろかなと思ったら最寄りのガソリンスタンドで確認を依頼したり、車を購入した店舗で無料点検を受けることも出来ます。交換時期の目安をチェックするようにしましょう。

タイミングベルト

タイミングベルトは、吸気・排気のタイミングをコントロールする大切なパーツです。車の登録から10年ごとまたは、走行距離10万kmごとに交換される方が多くなっています。車に詳しい方や、長く同じ車を乗っている方の中には音で判断される方もいて、ベルトが鳴いていると交換寿命と言われています。10年がタイミングベルトの交換時期の目安ということもあり、9年目の車検をすぎて10年を超える手前に車を手放す方が多いようです。特にタイミングベルトの交換費用の平均が10万円前後と高額になることも、廃車する理由という方も多くなっています。中古車で購入される方は、年式やベルトの交換のタイミングなどを確認しておかないと、購入してすぐにベルト交換が必要になり修理費用がかかってしまうという場合があります。

ウォーターポンプ

ウォーターポンプはエンジンが発生させる熱を冷ます為に、エンジンの周りに沿って設置されています。ウォーターポンプが故障してしまったり損傷があると、冷却水が漏れてしまってエンジンの熱が冷めず、オーバーヒートを起こしてしまうなど別のトラブルも起こる可能性も高まります。高速道路などの走行中にオーバーヒートを起こしてしまうと大きな事故にもつながりますので、注意が必要です。停止中の車の下に水が溜まっているなど車外でのチェックや、冷却水の減りが早すぎないかどうかなど目で確認できることもありますので、個人での確認もしておくようにしましょう。

メンテナンス時の修理点検費用と廃車の関係

車検を受けること、定期的な部品のメンテナンスをすることで車の状態を良く保ち、まだ乗れるということを確認できれば廃車せずにそのまま乗り続けていても問題ありません。ただし、部品のメンテナンスをしていて交換が多くなってきたり、車検を通すにあたって修理や部品交換の見積もりが高額になってしまうこともあります。このように修理や交換の見積もり金額があまりに高額になってしまった時は、愛車を廃車するタイミングかもしれません。

 

20万kmの走行距離を超えた車は廃車しても得?

走行距離が多かったり、年式が古い車は一般的に中古車買取市場では買取が付きづらく、逆に廃車をしたらお金がかかって損をしてしまうのではと廃車を踏みとどまる方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、走行距離が20万kmを越えている車や年式が古い車でも、実は廃車することを選択してお得になる2つの理由をご紹介します。

走行距離が多い、年式が古い車は維持費が高額になる

長距離運送のトラックは年間の走行距離がどうしても多くなりますが、一般的な平均の車の年間走行距離は1万kmといわれています。一年の走行距離を1万kmで考えるなら、走行距離が20万kmを超えている車は年式も20年前後となり、古い車であることは間違いないでしょう。年式が古い車は、古いために修理や点検費用がかかるということももちろんありますが、車を所持し続けるためには別の維持費もかかります。それは日本の税制度と深く関わりがあるのです。

新車登録から一定年数を経過すると重課措置がある

日本の自動車税制度は軽減措置と重課措置があるのをご存知でしょうか。軽減措置は、グリーン化税制によりエコカーや電気自動車などの自動車税を軽減するものです。重課措置は、新車登録から一定年数を経過した車に対しては課税率を高くするというものになっています。ガソリン車、LPG車は新車登録から13年が経過すると自動車税が概ね15%増税されます。また、ディーゼル車に関しては新車登録から11年が経過すると概ね15%増税になります。軽自動車は初めて車両番号の指定を受けてから13年を経過していると、軽自動車税が概ね20%増税されます。もしも普通自動車(1.4L)の車を所有していて、登録から13年以上経過していると、年間の自動車税を5,100円多く納める必要があるのです。

走行距離20万km越えでもお得に廃車可能

維持費もかかるので廃車をしようといざ決断しても、走行距離が20万kmを超えていて年式も古ければ買取もつかないだろうし、今度は廃車費用がかかってくるのではと思う方が多いようです。せっかく、しっかり定期的にメンテナンスを重ねて、長く乗ってこられた車の価値が最後にマイナスになってしまうと悲しいですよね。でも実は走行距離が多走行であっても、買取をできる業者はあります。それは、海外へ中古車や廃車を輸出している業者です。

日本の国土面積のおよそ1.9倍の面積がテキサス州にはあります。海外は国土が広く移動距離もそれに伴って長距離となりますので、年間の走行距離も日本国内と比べると大きく異なります。海外で利用されている車の走行距離からすれば、日本で走行距離が20万kmを超えた車も、まだまだ中古車として利用が可能な車として判断されます。海外で日本の中古車は、車検制度など定期的なメンテナンスを受けているため状態が良く保たれていると認知されていることもあり、海外輸出を行っている業者なら売却しやすく、買取価格もつきやすいのです。

走行距離20万キロを超えたら廃車するべき? まとめ

走行距離20万kmを超えても、定期的なメンテナンスを行っていればまだまだ走行できる車は多いと思われますが、維持費を考えると手放すことを考えても良いかもしれません。20万kmの走行距離を越えた車を廃車することになっても、損をせずお得に廃車買取をしてもらう販路はあります。愛車の定期点検の際、見積もりが高いと感じたら、お得に廃車できる方法もありますので一度検討してみてはいかがでしょうか。