車検が切れている車も廃車の手続きが必要です!

もうすぐ車検が切れる車を、廃車にするか車検を通すかで悩んでいるうちに、車検の有効期限が満了してしまい公道を走れなくなった為に放置してしまっているという方が少なからずいるのではないでしょうか。

実は車検が切れていても、その車に維持費がかかっています。今回は、車検が切れている場合の廃車の手続きの方法をご紹介します。

車検切れの車にかかっている維持費とは

車検が切れている為、使用していない車に対してかかっている維持費の内訳とはなんでしょうか。
自宅の駐車場や土地に置いているなど駐車場料金がかかっていないから、保管料はかかっていないので維持費はないと思っている方も多いのですが、実は車は駐車場料金だけが維持費としてかかっているわけではないのです。

車検が切れていても自動車税の納税義務はある

車検が切れてしまっている車でも、運輸支局の登録上は存在している車には、自動車税の納税義務があります
ただし車検が切れた車に対して、納付書を送ってこない自治体もある為、納税義務がないと判断してしまっている方も多いのです。納付書が届かなくても、課税保留状態となっているだけで、実は納税が必要だったという場合もありますので、地域の管轄している納税事務所へ確認が必要になります。

車検が切れているので車を使うことはないから、自動車税は必要ない』と勝手に判断をしてはいけないのです。

自動車税の課税義務を止めるには

車検が切れて使用していない車の自動車税の課税義務を停止するにはどうしたらいいのでしょうか。
課税義務を停止する為には、一時抹消登録手続き(または永久抹消登録手続き)が必要です。
一時抹消登録手続きは、運輸支局へ車の使用を一旦中断するという手続きになります。
永久抹消登録手続きは、車を解体処理し、車を完全に処分したと運輸支局へ登録する手続きになります。
どちらかの手続きを行うことで、運輸支局でその車は使用されていないと判断をされ、納税義務が停止します。5月に年額を納めていた場合は、普通自動車なら抹消登録手続きが終わった翌月以降分は還付金として受け取ることも可能になります。

車検切れの車の廃車の方法

では、車検が切れてしまった車を廃車するにはどのようにすればいいのでしょうか。
廃車手続きや車の売却となると真っ先に浮かぶのは、中古車販売店への売却です。ただし、車検が切れてしまった車は公道を走行することができません。また車検が切れてからの放置期間が長い場合はエンジンがかからないなど車自体にトラブルが発生している可能性もあります。

走行は可能だが車検が切れている場合の廃車の方法

車検が切れてはいるものの走行に問題がない場合は、仮ナンバーを取得し自走して、中古車販売店等への持ち込み、査定してもらうことも可能です。
仮ナンバーは車検が切れている車を廃車や解体業者へ持ち込む為や、一時抹消を行ってナンバーを外した後に売買が成立し移動させる場合などに利用します。普段のドライブなどに利用することはできませんのでご注意ください。
仮ナンバーの申請は最寄りの区役所など、各行政庁で行うことができます。申請後すぐに交付が可能ですが、利用期限の日数が限られますので、利用する前日に申請されることをお勧めします。
仮ナンバーを付けて買取業者へ持ち込み、売却、仮ナンバーを返却するという流れになります。レッカー費用などを抑える為に、走行できる車なら仮ナンバーを利用するという方も多くなっています。

車検が切れてエンジン不動で走行できない車を廃車する方法

車検が切れて、放置期間中にエンジンがかからなくなってしまった場合の廃車する方法とはどのようにしたらいいのでしょうか。
自らレッカーを手配して、解体業者へ持ち込みを行うという方法がありますが、レッカーは距離によるものの平均一万円前後の費用がかかっています。
そして、車検が切れていても車の価値はゼロになったわけではないのです。このように車検切れの車の廃車をするなら、お勧めの廃車方法がありますので、次章でそちらを紹介します。

 

 

車検が切れていても車には価値がある

車検切れの車は公道を走ることができないので、処分が必要なものと思ってはいないでしょうか。車検が切れていても、車本体には価値があります。
エンジンがかからない、年式が古い、車検も残っていないとしても車の価値はそれだけでは決まらないのです。

車本体に価値があるから、車検が切れても買取ができる

車本体には、鉄や非鉄金属、レアメタルなどの素材としての価値が残っています。
また、車の廃車買取を行なう業者は、車から取り出した再生可能パーツから利益を得ていますので、車ごとにさらに価値が眠っている可能性もあります。
車検切れや、走行できない車だからと車の価値を低く見てしまうと損をする可能性があるのです。

車検切れの車のお勧めの売却先

車検切れの車を売却するなら、お勧めのポイントがいくつかあります。
まずは自社で車のリサイクル施設を保有していることです。リサイクル施設とは、車を中古車として整備点検ができる設備と、車を解体し解体の工程において再利用が可能なパーツを取り出し、修理や劣化部分を取り換え再利用パーツとして再販ができる施のことです。
また、この車のリサイクル施設は都道府県知事の認可を受けた業者のみが行うことができる工程もある為、依頼する前に認可を得ている業者なのか確認しておくべきです。
こうして車の引取り、回収、解体、再販に至るすべてを自社で行うことができる業者は、外部へのマージンが発生しない為、買取価格が高く還元することができています

まとめ

車検が切れたからといって車を放置すると損をしてしまうこと、またその場合は廃車を行うことが得策ということをご紹介しました。車の価値自体も放置期間が長いほど下がってしまいます。乗らない車はできるだけ早く、依頼されることをお勧めします。