車検は予約が必要?予約時期、予約方法について徹底解説!

安全に自動車に乗るために、必ず行わないといけない手続きが車検。多くの人は代行業者に依頼しますが、依頼するためにはあらかじめ予約を取る必要があります。

スムーズに車検を受けるためには、どれくらいの時期に、どんな方法で予約をとればいいのでしょうか。車検の予約についてご紹介します。

車検はいつから予約できる?どこで予約する?

車検の予約時期の注意点、また予約方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

おおよそ車検希望日の1~2週間前から

車検を代行する業者はディーラー、車検専門業者、民間整備工場など様々な業態があります。

それぞれネットや電話で予約を行うことでき、車検を受けたい希望日の1~2週間前から受け付けるのが一般的です。

予約方法は業種によって異なる

傾向として、ディーラーや車検代行業者のような、大手企業が運営している業態はネット対応が可能です。予約の段階で車種や年式といった車の情報を提示し、細かい日程を指定することができます。

民間整備工場やガソリンスタンドなど、個人経営の業態は電話での受付が主流となっています。電話口で細かい要望や質問を伝えられるメリットがありますが、業者によってはなかなか電話がつながらないといった問題も起こるでしょう。

車検の更新は1か月前からがおすすめ

車検は一般的に、有効期限が切れる1か月前から受けることができるとされています。その頃になると、ディーラーや馴染みのカーショップなどからお知らせのハガキが届くようになるでしょう。厳密にはそれよりも前から受けることができますが、前倒して受けた場合、有効期限で損をしてしまうケースがあります。

有効期限が5月15日までだった場合、その1か月前の4月15日以降に車検を受けた場合には、有効期限は2年加算されて、2年後の5月15日まで延長されます。

しかし、1か月前よりさらに前倒した4月1日に受けた場合には、有効期限は車検を受けた日から再計算。2年後の4月1日までの期限となるため、経過していなかった1か月以上の有効期間が消滅してしまいます。

どうしても車検期限切れの1か月前に受けることができない理由があるような場合を除き、車検の有効期限を前倒して受けることにはほぼメリットはありません。有効期限から1か月前の期間に受けられるようスケジュールを調整し、代行業者への予約を行うようにしましょう。

車検の予算の目安は?

車検にはある程度の費用が必要ですが、その費用は「法定費用」と「車検基本料」に分けることができます。

法定費用

法定費用は、車の維持・利用のために各種法律によって定められた費用です。

1.自動車の重量に対して課せられる「自動車重量税」

2.自動車を公道で走らせる際に加入が義務付けられている保険「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」

3.車検手続きの際に提出する書類・手数料である「検査手数料(印紙代)」

の3つの項目があります。これらは法律により定められた費用のため必ず支払わなければならず、車検代行業者による割引は行われません。

車検基本料

車検を代行業者に依頼した際に、その代行業者に支払う費用です。手続きの代行料、整備手数料に加え、パーツの交換や故障個所の修理が必要となった場合には、別途そのパーツ代や技術料が上乗せされます。

業者により価格やサービス内容に大きく差が出るため、現在の車の状態にあった業者を選ぶのがよいでしょう。

費用と対応内容は、業者ごとに次のような傾向がみられます。

1.サポートが手厚く高額になるディーラー・民間整備工場

自動車メーカーと特約を結ぶディーラーや民間の整備工場は、車検費用が比較的高くなりやすい傾向にあります。

技術面に優れ、修理や念入りな点検に熱心に対応してくれるため、大切に乗りたい車や、ある程度年数が経ちしっかり点検して欲しい時などには心強い味方となってくれるでしょう。

基本料として3万円~5万円が相場。高い業者では8万円前後になることもあります。整備交換用のパーツはディーラーなら純正品のため高額になります。工場なら中古車から取り出したリビルド品を使うことで安く済ませられます。しかし古い車や希少な車の場合には、車に合わせてワンオフパーツを製作するため、高額になりやすいと考えていいでしょう。

2.詳細な整備はできないが価格が安いガソリンスタンド・車検専門業者

ガソリンスタンドや車検専門業者は安さを売りにしており、安い場合には1万円前後、高くても3万円程度の車検基本料で済ませることができます。

生産からの年数が少なく故障の心配がない車や、日ごろの整備・点検を小まめに行いトラブルを抱えていない車は、費用が膨らみがちな車検を安く済ませられるでしょう。

手続きの代行に加え、法定整備点検もしっかりこなしてくれます。車検を通過させることを目的とするなら、十分な対応を行ってくれる業者です。しかし大規模な整備や故障個所の修理は行えません。車検を機にトラブルが見つかった場合、改めてディーラーや整備工場に持ち込まなければならず、車検の手続きが二度手間になってしまう恐れもあります。

3.自分で全て行うユーザー車検

最も車検費用を安く済ませられる可能性があるのは、全ての手続きを自分で行う「ユーザー車検」です。車検に必要な定期点検、申請のための書類の手配など全てを自分の手で行うことで、車検代行業者に支払う車検基本料が無くなります。費用面だけ見ればもっとも安い車検方法です。

また、ユーザー車検を行う場合には、車検場への予約も自分で行う必要があります。この予約は普通自動車と軽自動車では手続き方法が異なります。

ユーザー車検の予約方法(普通自動車)

普通自動車の場合は、ウェブサイト「自動車検査インターネット予約システム」から予約を行うことができます。電話受付は行っておらず、必ずインターネット上から予約をする必要があります。

このサイトの利用にはアカウント作成が必要。ログインして操作を行います。予約時には「受験検査場の選択」「検査種別の選択」「検査車種の選択」を行って下さい。

予約時間は午前2ラウンド、午後2ラウンドの合計4ラウンドで区切られています。一覧表の「○」「△」が予約可能時間です。

なお、車検を受けたい日の当日でも予約可能です。午前中のラウンドを希望する場合は朝8時まで、午後のラウンドは昼12時まで予約を受け付けます。

ユーザー車検の予約方法(軽自動車)

軽自動車のユーザー車検を受ける場合には、普通自動車とは異なる「軽自動車検査予約システム」のウェブサイト、もしくは電話で事務所の予約を行います。

インターネット上から予約を行う場合にはアカウントの作成が必要。ウェブページ上からログインし「継続検査」を選び、検査を受ける都道府県を選択しましょう。

車検を受けられる事務所の一覧が表示されますので、希望の日程を選択してください。普通自動車同様、検査時間は午前中に2ラウンド、午後に2ラウンドの計4ラウンドに区切られています。「○」「△」が表示された日程の中から検査を受けたい時間を選択しましょう。

なお、当日の予約も可能ですが、検査場ごとに受付終了時刻が異なるため、事務所によっては早めに締め切る場合もあります。余裕を持った検査予約を心がけましょう。

まとめ

車を運転している方なら車検は欠かせません。最近の車検ではディーラー車検・ユーザー車検・ガソリンスタンドなどでも行えるようになっています。このように様々な所で車検が行えるようになっていますし、個人個人のニーズに合わせたサービスを行っています。

ご自身の車を車検に出すときは、スケジュールを決め早めに予約をしておきましょう。そうすることでスムーズに車検を行うことができます。車の状態を確認した上で、それに対応した場所で車検を行うと良いでしょう。