いざ車検!必要な書類と失くしたときの対処法を公開

車検の手続きを進めるときに、どんな書類が必要だったか忘れてしまったことはありませんか?頻繁に行う手続きではないため、うっかり忘れてしまっても仕方ありません。

万が一車検の時期が来ても慌てないように、今回は手続きにはどんな書類が必要なのか、また失くしてしまったときにはどうすればいいのか紹介します。

普通自動車の車検に必要な書類

  

車検を進めるにはいくつかの決まった書類が必要とされます。車検代行業者に依頼すれば用意がいらない書類も、自分で車検の手続きを行うユーザー車検の際には自分で用意しなければいけません。

自動車検査証

車検を受けた車が、自動車保安基準に適合していることを証明する書類です。略して「車検証」と呼ばれています。車のサイズ、重さ、車体番号、所有者の個人情報といった詳細な情報が記録されており、運転する際には必ず携帯しておかなければいけません。

一般的には車のダッシュボードに保管されていることが多いようです。

自動車損害賠償責任保険証明書

車を運転する際に加入が義務付けられている「自動車損害賠償責任保険」に加入していることを証明する書類です。自動車損害賠償責任保険は略して「自賠責保険」と呼ばれており、必ず加入しなければいけないことから「強制保険」とも言われています。

車を運転する際に加入する保険は「自賠責保険(強制保険)」と「任意保険」の2種類があります。車検の際に提出が求められるのは、一般的には自賠責保険の証明書のみです。

自動車税納税証明書

自動車税を納税していることを証明する書類です。毎年4月1日の時点で、車を所有しているユーザーに納税が課せられます。自動車税の納付書は毎年5月上旬ごろに自宅へ郵送され、5月31日が納税期限となっています。

運転時に携帯が義務付けられている書類ではないため、車検証や自賠責保険証明書と一緒に保管されていない場合があります。独立して保管し無くさないように注意しましょう。

ユーザー車検で必要な書類

自分で車検の手続きを行う「ユーザー車検」の場合には、業者が作成を代行してくれる他の書類も自分で用意する必要があります。

・自動車重量税納付書

自動車の車体重量に応じて課税される税金の納付書です。車検の手続きを行う陸運局の窓口でもらえます。納税には車検証に記載されている必要事項を転記した上で、税額分の印紙を貼りつけて提出します。

自動車税は車検のタイミングに、次回車検までの2年分をまとめて納税するのが一般的です。

・定期点検整備記録簿

自動車の点検・整備を行った記録を残すための書類です。法定点検である「12か月点検」「24か月点検」の点検内容、それに伴う整備内容を記録します。

車を購入した際に付属しており、各業者の整備員は点検・整備の都度その内容を記録しています。

・自賠責保険証明書

車検代行業者に手続きを依頼する場合は、自賠責保険の更新も依頼できるため期限が切れる古い証明書のみ提出します。しかし、ユーザー車検の場合には自分で更新を済ませた新しい証明書も提出し、車検後も自賠責保険の契約が継続していることを証明しなければなりません。

・自動車検査票

車検のライン上で検査を受けた車が、道路運送車両法で定められた保安基準に適合していることを記録していく用紙です。

この検査票は陸運局の窓口で受け取る書類のため、事前に用意する必要はありません。検査を一通り受けた後、不合格の場合には「限定自動車検査証」を受け取り、2週間以内に不合格個所を直し再検査を受ける必要があります。

・継続検査申請書

車検証を発行するために必要な書類です。コンピューターで読み取るための専用のOCR用紙であり「専用3号様式」と呼ばれています。

この書類は陸運局でもらう他、国土交通省のホームページからダウンロードすることができます。しかし用紙の規格に細かい指定がある上、インクジェットプリントで出力されたものは使用できないという決まりがあるため、窓口で入手するのが良いでしょう。

軽自動車の車検に必要な書類

普通自動車だけでなく、軽自動車も同様に車検を行う必要があります。車検時には各種書類の提出が必要ですが、普通自動車とは提出する書類が一部異なり、提出先は陸運局ではなく「軽自動車検査協会」となります。

自動車検査証

普通自動車と同様です。

自動車損害賠償責任保険証明書

普通自動車と同様です。

軽自動車税納税証明書

普通自動車の自動車税と同様に、毎年4月1日時点での軽自動車の所有者に課せられる「軽自動車税」の納税を証明する書類です。

ユーザー車検に必要な書類

軽自動車も普通自動車と同じくユーザー車検で手続きを済ませることができます。

・自動車重量税納付書

普通自動車と同様です。

・定期点検整備記録簿

普通自動車と同様です。

・自賠責保険証明書

普通自動車と同様に、有効期間が切れる古い証明書と、更新を済ませた新しい証明書の2通が必要です。

・軽自動車検査票

軽自動車検査協会で検査を行った際の結果を記録する用紙です。普通自動車の自動車検査票と同じように、軽自動車検査協会の窓口でもらえます。

・継続検査申請書

普通自動車同様、車検証を発行するために必要な書類です。これもコンピューターで読み取るための専用のOCR用紙であり、「軽専用第2号様式」と呼ばれる異なる用紙を使用します。

軽自動車検査協会のホームページからダウンロードすることができますが、これもインクジェットプリンタでの出力は不可であるため、軽自動車検査協会の窓口でもらうのがよいでしょう。

書類を紛失している場合

普通自動車・軽自動車共に、車検証・自賠責保険証明書・自動車税納税証明書は、代行業者への依頼の有無にかかわらず必須とされる書類です。万が一これらを紛失してしまった際にはそれぞれ再発行することができます。

ただし、再発行をする場合には、それなりの費用や時間がかかります。そのため日頃からなくさないように、きちんと管理しておきましょう。

車検証の再発行

車検証の再発行は、現在車についているナンバーを管轄する陸運局で行います。

再発行のためには以下の書類が必要です。

・申請者の身分証明書

・手数料納付書(再交付申請手数料は300円)

・継続検査申請書

自賠責保険証明書

自賠責保険は法律で加入が義務付けられている保険ですが、契約は民間の保険会社と行います。証明書を紛失した場合には、契約先の保険会社に問い合わせることで、証明書を再発行してもらえます。

自動車税納税証明書

自動車税納税証明書の再発行は、各都道府県の自動車税事務所、もしくは陸運局内の自動車税事務所で再発行を行うことができます。再発行の手続きには以下の書類が必要です。

・車検証

・納税を行った領収書

・身分証明書

おまけ:車検に必要な部品があるかも

車検に必要な書類はご紹介した通りですが、場合によっては他の書類を求められることがあります。

任意保険の証書

車検に必須なのは自賠責保険の証書のみですが、代行業者から任意保険の証書の提出を求められることがあります。これは車検手続きのためではなく、保険代理店を兼ねる業者が保険の見直しを提案するためです。

任意保険は車種や運転者によって保険料が大きく変わります。そのため車の利用状況に応じた保険内容に見直しすることで、保険料の払い過ぎの防止や、不足している補償をカバーする保険を検討できます。

ロックナットアダプター

ホイールを盗難から守るための盗難防止グッズ「ロックナット」。ホイールナットを簡単に外せないように、特殊な形状のナットに交換することで盗難を困難にするものですが、車検時にこのロックナットを外せないため、検査が進まないといことがあります。

ロックナットを利用しているなら、車検を依頼する際にロックナットを外すための道具「ロックナットアダプター」も車と一緒に預けるようにしましょう。

まとめ 

車検には多くの書類が必要であり、そのほとんどは普段は目にすることがない場所へ保管されています。万が一紛失していれば再発行にも時間がかかるため、車検を行う前には書類がそろっていることを確認し、スムーズに車検に臨めるよう準備を整えておきましょう。