ガソリンスタンドで車検をするメリットとデメリット

愛車の車検を控えている人の中には、今回はどこに依頼しようかな…と考えている人もいると思います。基本的には車検を行うことができる工場や車を購入したディーラーに依頼することが多いかもしれませんね。
実は、ガソリンスタンドでも車検ができることを知っていますか?今回は、ガソリンスタンドでの車検を考えている人のために、ガソリンスタンドでの車検の流れや費用、メリット・デメリットをご紹介します。

ガソリンスタンド車検の流れ

ガソリンスタンドで車検ができるといっても、すべてのガソリンスタンドが車検を受けているわけではありません。

まずは車検を行っているガソリンスタンドか確認

車検をするには、国が認定する工場を持っている必要があるため、まずはそのガソリンスタンドを探すのが第一歩です。
自分がいつも行っているガソリンスタンドが必ずしも認証工場を持っているとは限りませんので、事前に確認しましょう。

またガソリンスタンドで車検をするためには、前述のように認証工場を持っている場合のほかに、整備工場と提携しているケースもあります
自社で車検ができなくても、提携している整備工場に運んで車検を行うサービスを実施しているガソリンスタンドもありますので、事前の確認が必要です。

ガソリンスタンドで車検を受ける前に

車検をお願いするガソリンスタンドを決めたら、まずは給油のついでに見積もりを依頼しましょう。車検をしたいので見積もりが欲しいといえば、比較的すぐに作ってもらえます。
その見積もりに納得したら、そのまま日程を予約しましょう。特に希望日がない場合は、平日がいいとか、土日がいいとかざっくりとした希望を伝えて、ガソリンスタンド側に日程を確認すればOKです。
車検日当日は、車検証、自賠責保険証、納税証明書、印鑑などを用意してガソリンスタンドに向かいましょう。これらの書類がないと車検をしてもらえない恐れがあるので、事前にしっかり確認して用意することが大切です。
車検には少なくとも丸1日はかかるので、代車が必要な場合は予約するときに申し出ておくとスムーズ。前もって準備しておきましょう。

車検をガソリンスタンドでするメリット

車検をガソリンスタンドで行うメリットにはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、そのメリットについていくつかご紹介します。

費用が安い

ガソリンスタンドでの車検は、ディーラーでの車検よりも比較的費用が安いことで知られています。それは、ディーラーなどの車検よりも点検項目が少なく、最低限車検が通る項目のみの点検となるからです。
点検項目が少ない分、時間や人員も短縮でき、その分費用を安く抑えることができますよね。新車の初めての車検などは、基本的にまだ損傷個所が少なく、修理が少なく済むことが多いので、ガソリンスタンドで最低限の車検を受けたほうが、費用がかからず経済的です。また、時期によっては車検のキャンペーンをしているところもあり、キャッシュバックや給油の値引き、オイル交換のサービスなどが受けられることもあるので、総合的にはガソリンスタンドがお得になるケースもあります。

身近な場所で気軽に車検に出せる

ガソリンスタンドは、日常的に車に乗る人なら誰でも行きつけのガソリンスタンドがあるため、最も身近な存在です。しかも自宅や職場から近いところに行きつけのガソリンスタンドがあることが多いので、気軽に車検に出すことができるのもメリット。
ディーラーや修理工場など、普段あまり関わりがないところには、予約の電話1本入れるのも億劫になってしまいますが、ガソリンスタンドなら給油のついでに予約・相談することができるので簡単ですよね。

特典が受けられる

店によっては、お得意様特典などが受けられるケースもあるので、ガソリンスタンドでの車検にメリットを感じる人もいます。
値引き特典や、代車を無料で貸し出してくれる特典など、特典の内容は店舗によってさまざま。もちろん特に特典を出していないガソリンスタンドもありますので、事前の確認は必須です。よりお得に車検を行うためにも、特典についてはチェックしておきましょう。

車検をガソリンスタンドでするデメリット

ガソリンスタンドでの車検にはたくさんのメリットがありますが、一方でデメリットにも気を付けなければなりません。ここでは、そのデメリットについてご紹介します。

特殊な整備に対応していない

ガソリンスタンドでの車検は最低限の点検項目のみの実施なので、特殊な整備に対応しきれていないことがデメリットとして挙げられます。特殊な整備を施している車体については十分な点検ができないので、断られてしまうケースも。
もしくは、きちんと点検してもらえないので安全性にも疑問が残ってしまいますよね。特に、何年も使用している車であれば、損傷も多くなってくるので最低限の項目だけでは十分な車検といえない危険性もあります。

代車に対応していない

ガソリンスタンドは、基本的に車検をメイン事業としていないところが多いので、代車を確保していない事業所の方が多いです。ディーラーや修理工場などであれば、たいてい代車を用意してくれますが、ガソリンスタンドでは代車の用意は期待できません。代車が必要なら事前に確認しておくか、ディーラーなどの確実に代車を貸してくれるところを選ぶようにしましょう。

車の引き取りには対応していない

ディーラーや修理工場であれば、車検のためのスタッフの配置をしているので車を自宅や職場まで引き取りに来てくれるサービスをしているところが大半ですよね。
しかしガソリンスタンドになると給油やオイル交換などほかの業務に対応しなければならないので、車の引き取りに対応していないことが多いというデメリットがあります。
自分で車を持っていくことができない事情があるなどの場合は、ガソリンスタンドを避けて車検を予約するか、あらかじめガソリンスタンド側に引き取りが可能かどうか聞いておきましょう。

ガソリンスタンド車検の費用

ガソリンスタンドの車検は、通常ディーラーよりもおよそ2万円程度安く抑えられるといわれています。

ガソリンスタンドの車検の平均費用とは?

普通車ならディーラーが9万円のところガソリンスタンドなら7万円、軽自動車ならディーラーが7万円のところガソリンスタンドなら5万円と非常にリーズナブル。
車検に時間をかける暇がないほど忙しい人や、1年点検などをきちんと行っていて車に特に問題がないと思われる人、さらにできるだけ安く価格重視で選びたい人にはガソリンスタンドでの車検がおすすめです。

最低限のチェック項目であるといっても車検にはきちんと通るように点検されますし、大きいガソリンスタンドなら引き取りサービスや代車貸し出しサービスを行っているところもあります。

お得な特典が付くなどのメリットがあれば、ガソリンスタンドで簡単に車検を終わらせるのもいいですよね。自分の近隣に対応してくれるガソリンスタンドがあるかどうか確認してみましょう。

まとめ 

今回は、ガソリンスタンド車検のメリットとデメリットについてご紹介しました。お得に車検ができるというメリットがある一方で、ディーラーと比べると点検項目が少なく、サービスについても簡素化されるというデメリットもありました。
ディーラーかガソリンスタンドか、どっちが良いかは一概にはいえません。ただし、実際に車検をするときには、自分の車の状態と合わせて、日程やガソリンスタンドまでの距離、キャンペーンなどの特典などを総合的に判断して車検を依頼しましょう。