クルーズコントロールとはいったい何?使い方や役割などを分かりやすくご紹介!

クルーズコントロールとはいったい何?使い方や役割などを分かりやすくご紹介!

近年の車には運転を支援してくれる装置が多く取り付けられています。駐車時、車を上から見たような映像を映してくれる装置や、車の近くに障害物があった場合、警告音で知らせてくれる装置など数多く存在します。

そしてクルーズコントロールという装置も、運転を楽にしてくれる装置の一つです。設定を行うことで決めた速度に自動で調整を行い、アクセルペダルから足を放しても速度を保ってくれます。しかしこのような便利な機能があったとしても、使いこなせていなければ意味がありません。

そこで今回はクルーズコントロールの使い方や役割などをご紹介していきます。

クルーズコントロールとは速度を自動で調整してくれる装置!

クルーズコントロールとは運転を支援してくれる装置の一つであり、自動で速度を一定に保ってくれます。

高速道路などではブレーキを踏む回数が極端に少なく、渋滞がない道路の場合ずっとアクセルを一定に保たなければなりません。右足は常に速度を意識したアクセル操作が必要であり、長時間同じ角度で踏み続けるのは疲れます。そんなときクルーズコントロールを使用すると、運転がとても楽になることでしょう。今ではさまざまな車に取り付けられているクルーズコントロールですが、近年では新しい機能も追加されさらに使い勝手がよくなっているのです。

クルーズコントロールの役割とは?

クルーズコントロールの役割は自動で速度を一定に保ち、運転中の負担の軽減を目的としています。近場の運転であればそこまで疲れることはないでしょうが、遠出する際は高速道路を使用しても長時間の運転になります。長時間の運転は疲労が溜まりやすく、疲れてくると集中力がなくなり危険です。そして年を取るにつれ体力は衰え、その分長時間の運転では集中力が途切れやすくなるといえるのではないでしょうか。

そのような運転での疲労を軽減するための装置がクルーズコントロールであり、適切な使用で運転の疲労を軽減することができます。

近年では速度を自動に保つだけでなく、先行車追従機能も追加されました。この機能はセンサーなどによって先行車を感知し、先行車の速度に合わせ追従します。前を走っている車が減速すると自動で減速を行い、設定値の速度までは自動で加速も行う優れた機能です。これらの機能をうまく使うことで、長時間の運転でも疲れづらくなるといったメリットがあります。

クルーズコントロールはメーカーによって呼び名が違うの?

現在では追従型のクルーズコントロールが主流となっています。そしてその呼び名はメーカーによって違いがあり、名前を聞いただけで理解するのは難しいでしょう。

そこでメーカー別にクルーズコントロールの名称をご紹介していきます。

  1. トヨタ(レクサス)・・・レーダークルーズコントロール
  2. ホンダ・・・ACC(アダプティブクルーズコントロール)
  3. 日産・・・インテリジェントクルーズコントロール
  4. マツダ・・・MRCC(マツダレーダークルーズコントロール)
  5. スバル・・・アイサイト
  6. 三菱・・・e-Assist(イーアシスト)
  7. スズキ・・・アクティブクルーズコントロールシステム

このようにメーカーによってクルーズコントロールの呼び名が違います。またこれらの名称は、クルーズコントロールだけのことを指しているわけではないメーカーもあるため注意しましょう。

例えばスバルのアイサイトは追従型のクルーズコントロール以外に

  1. プリクラッシュブレーキ
  2. アクティブレーンキープ
  3. AT誤発進抑制制御/AT誤後進抑制制御

などの装置の総称としています。メーカーによって呼び名や機能も違うため、使用する前にしっかりと確認しておくことが大切です。

クルーズコントロールの使い方はとっても簡単!

使用方法はメーカーによって違いはあるものの、保つ速度を設定後クルーズコントロールのボタンを押すだけで使用することができます。使用する際は、「Dシフト」に入れておかなければならず、パーキングやブレーキのシフトに入れていても装置は作動しません。またメーカーによって停止まで行ってくれるもの、停止後2秒で解除されるものなど違いがあるため注意しましょう。

そしてクルーズコントロールのマークもメーカーによってさまざまです。メーター計のようなマークのものや、道路に車が書かれているマークなど統一されていません。しかしどのメーカーも速度だけを一定に保つためだけのクルーズコントロールではなく、先行車追従型のクルーズコントロールを採用しています。

この装置によりさらに運転が楽になることでしょう。

クルーズコントロールを使用すると燃費が向上するって本当?

クルーズコントロールを使用すると燃費が向上します。

その理由は運転にムラがないためです。人が速度を調節していると、どうしても疲れやイラつきなどの気分によってアクセルペダルにムラができます。前の車が遅すぎるからアクセル全開で追い抜きをしたり、疲れたからと速度を落としてみたりなど人間の行動は一定ではありません。また一定だと思っていたとしても、足の力は常に一定になるわけではなくその制御を自動で行うことにより、速度が一定になり最も燃費効率の良い状態が維持されるのです。車の燃費は路面状況、車の劣化、エンジンの仕様によって違いはあるものの人の運転方法でも大きな幅が存在します。

つまり人間によってできた燃費の無駄を、クルーズコントロール装置によって無くしているのです。そのため人が運転しているよりも若干ではあるものの、燃費の向上に期待できるという背景が存在します。

今後はどのようになっていくのかを予測してみた

追従型のクルーズコントロールが標準装備している現代において、自動運転になる日は近いと考えられます。日差のスカイラインではクルーズコントロールよりも進化した追い抜き機能も追加され、すでに自動運転を行っているといっても過言ではありません。このように車は自動で運転してくれる乗り物に変わりつつあります。

そして今後は高速道路だけの自動運転ではなく、店に入った際、駐車場に停車するまで自動化される未来も訪れることでしょう。未だに実現できていない背景には、車自体は駐車まで自動で行う技術はあるものの、設備が追いついていないという背景もあるのです。

そのため将来は人が全く運転しなくても目的地まで連れて行ってくれる時代がやってくると予測できます。完全な自動運転が実現した場合、今よりも事故が減り安全で快適なドライブを楽しめるのではないでしょうか。

まとめ

クルーズコントロールとは、設定した速度を自動で保つ装置のことを指します。

そして現在ではクルーズコントロールよりもさらに進化した、追従型のクルーズコントロール車が多く出回っているのです。この機能は先行車を感知し自動で運転をアシストしてくれる優れた装置です。適切な使い方をすることで、運転時の疲労を大幅に軽減することができます。そして一昔前では考えられなかったこれらの装置は、現在の車では当たり前のように搭載されています。

しかし過信しすぎると事故の原因となり危険であるため、運転中は間違っても居眠りなどは行わないように注意しましょう。運転アシスト技術が進化した現代の車は、アシスト機能がない車に比べ運転中の疲労が少ない状態でドライブを楽しむことができます。

乗り換えを検討しているのであれば、クルーズコントロールをはじめ運転支援機能が充実した車を選んでみてはどうでしょうか。