交差点のコンパクト化!交通事故減少のための取り組み

交差点のコンパクト化は、1996年に国土交通省と警察が「事故多発地点緊急対策事業」として打ち出した取り組みです。交差点のコンパクト化により交通事故の減少が期待され、1996年以降には全国各地で停止線や横断歩道を現状よりも前に出すなどの交差点のコンパクト化のための工事が進められています。交差点のコンパクト化は基本的に、車線数が多い幹線道路が交差する大きな交差点が対象となっています。

こちらの記事では、交差点のコンパクト化交通事故で多いケースのほか、事故車の手放し方法についてについてみていきたいと思います。

交差点のコンパクト化の目的

交差点

近年、全国各地の多くの場所ですでに交差点のコンパクト化が実現しています。交差点のコンパクト化は事故減少を狙うために行われています。では、交差点のコンパクト化は具体的にどのような目的があるのでしょうか?まず初めに、交差点コンパクト化による目的について詳しくご説明したいと思います。

進入スピードの抑制

交差点のコンパクト化の目的とされている1つ目が、進入スピードの抑制です。交差点のコンパクト化には、交差点の角の歩道部を道路側に広げるなどして左折の進路をわざと急にすると、ドライバーはクルマのスピードを自然と落としやすくなるとされています。大きな交差点では左折の角度が大きいとスピードが出てしまいがちになってしまうという実例が多いことが問題とされていました。交差点のコンパクト化を図ることで交差点が大きい状態と比べて左折の角度が急になり、クルマが自然とスピードを落とすことにより交通事故を減少させることが目的とされています。

左折・右折時の視野改良

交差点のコンパクト化の目的とされている2つ目が、左右折時の視野改良です。クルマで交差点を右折もしくは左折する際に、歩行者を確認しやすくなるとされています。交差点での交通事故では、クルマと歩行者や自転車による事故もとても多くなってしまっています。交差点が小さくなることで、右折時や左折時などに確認しなければいけない範囲も狭くなります。したがって、左右折時の視野改良へと繋がっているのです。左右折時の視野改良のために行われた交差点のコンパクト化だからこそ、左右折時にはゆっくりと曲がることや歩行者や自転車などの周りの確認を忘れないようにしてください。

歩行者の横断距離短縮

交差点のコンパクト化の目的とされている3つ目が、歩行者の横断距離短縮です。横断歩道の長さを短くすることで、歩行者や自転車の安全向上を図ることが目的とされています。たとえば、高齢の方や小さなお子様は横断歩道を渡りきるのに少し時間がかかってしまいます。だからこそ信号の時間を長くするわけではなく横断歩道を短くすることで、歩行者が安心してゆっくり渡り切れるようにとされているのです。

交通事故でとくに多い3つのケース

交通事故

交通事故を起こさない、巻き込まれないようにするためには、交通事故で多いケースを把握しておくということもとても重要です。交通事故で多いケースを把握しておくだけで、クルマを運転する際に自然と注意意識が芽生えるのではないでしょうか。そこで、交通事故でとくに多いケースについてご説明したいと思います。クルマの運転をする際には、ひとりひとりがマナーやルールを守ることや事故を起こさないという意識をもつことが大切となっています。

1、追突事故

交通事故で多いケースの1つ目が、追突による事故です。追突事故は交通事故の全体で最も多い割合を占めています。なかでも、渋滞中に前のクルマに追突してしまうケースや信号などで止まっているクルマに追突してしまうケースが多く見られます。追突事故を起こしてしまう原因としては、多くがドライバーによる不注意です。前を見ていなかったもしくは前が見えていなかったなどのわき見運転などの理由で追突事故を起こしてしまっています。追突してしまわないために、追突されないために、前方のクルマとの車間距離をしっかりとることや早めの減速、予告ブレーキ(ポンピングブレーキ)などに心がけるようにしましょう。

2、出会いがしらの衝突事故

交通事故で多いケースの2つ目が、出会いがしらの衝突による事故です。出会いがしらの衝突による事故はとくに、交差点内で発生するケースが大半とされています。また、出会いがしらの衝突による事故は死亡や重傷となってしまうケースも多くなっており、自動車と自動車だけではなく自転車や歩行者との衝突も非常に多くなっています。衝突事故の要因としては、標識見落としや思い込み、認知ミスなどがあげられます。出会いがしらの衝突事故を起こさないようにするためには、標識をきちんと確認することや一時停止しっかりと相手を認知するように注意しましょう。

3、右折時衝突事故

交通事故で多いケースの3つ目が、右折時衝突による事故です。右折事故は、交差点での交通事故の中でもとくに発生率が高くなっています。右折をする際に反対車線から直進してくる車やバイクと衝突してしまい事故が起こってしまいます。直進してくる車に気を取られてしまい、その車が壁となってバイクや自転車を見逃してしまうのです。右折時衝突事故を起こさないようにするためには、右折をするときには無理をせずに安全なタイミングを待って右折することや、曲がった先にあるものの状況確認も意識することが重要です。右折車と直進車が対面する場合には、直進車を優先しなければいけないということも今一度確認しておくようにしましょう。

事故車の手放し方法

クルマとお金

事故を起こしてしまった車の場合は、まず警察での聴取などが必要となります。すべてが終わり、許可が出来たら処分が可能となります。では、事故車を処分するにはどのようにしたら良いのでしょうか?余計な手間や費用をかけずに事故車を処分する方法についてご紹介いたします。

事故車であっても費用をかけずに処分することが可能

事故車を処分するとなると、高額の処分費用がかかってしまうとお考えの方がまだまだ多いようです。しかし、処分方法を賢く選ぶことで、余計な手間や費用をかけずに事故車を処分することは可能なのです。その方法というのが、廃車買取業者への廃車依頼です。廃車買取業者とは廃車を専門としている車買取業者で、クルマの引取りから廃車手続きをするのに必要な解体、陸運局での廃車に関する手続きの代行まで、廃車に関するすべてを行ってくれるのです。それだけではなく、それらのすべてを無料で行ってくれる廃車買取業者がほとんどなのです。つまり、クルマを廃車にしたいと思ったら、処分したいクルマと車検証などの必要書類や印鑑などを準備するだけで、あとはすべて廃車買取業者に丸投げすることが出来るということです。

廃車買取業者の選び方

廃車買取業者は現在、全国各地にあります。個人経営している廃車買取業者や全国展開している廃車買取業者などさまざまです。そのなかで廃車買取業者の選び方としておすすめなのが、販路が多い廃車買取業者を選ぶということです。廃車買取業者では、引き取りしたクルマを中古車としてのリサイクルのほか、中古パーツとしてのリサイクル、鉄やスクラップなどとしてのリサイクルを行っているために、事故車や故障車であっても車種や車の状態などによっては買取価格を付けることも可能となっています。廃車買取業者が査定をする際には、そのクルマのリサイクル方法を考えたうえで査定額を提示します。つまり、リサイクル方法や販路先がなければ、買取価格を付けることは難しくなるのです。以上のことから、販路が多い廃車買取業者の方が高い買取価格が期待できるのではないでしょうか。

少しでもお得に事故車を処分するには

少しでもお得に事故車を処分する方法としておすすめなのが、1社ではなく2.3社などの複数の廃車買取業者で相見積もりを取るということです。廃車買取業者によってサービス内容や買取査定額は異なります。だからこそ、複数の廃車買取業者に実際に見積もり依頼をしてサービス内容や買取査定額を比較することがポイントとなってきます。最近では実車査定や出張査定以外に、電話で車検証情報などのクルマに関する情報を伝えるだけで買取価格を提示してくれる廃車買取業者や、査定額の提示だけではなく申し込みまで電話一本で済ませることが可能な廃車買取業者もあります。そういった業者であればすべてが電話一本で済むので、複数社で相見積もりを取ることや事故車の処分の申し込みなどにそれほど手間をかけずに済ませることが出来るのではないでしょうか。

まとめ

今回は、交差点のコンパクト化や交通事故で多いケースのほか、事故車の手放し方法についてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか?交通事故のニュースをテレビや新聞、ネットニュースなどで目にする機会が多いように感じます。交通事故はドライバーの注意で防ぐことが可能な場合も多くあります。クルマを運転するのであればひとりひとりが交通事故を起こさないようにする意識を大切にしましょう。