廃車の手続き代行の業者とは?手続き方法もわかります

廃車には”お金がかかる”と思い込んでいませんか?!廃車の手続きを自分で行うには、お金がかかる上に、平日しか営業をしていない運輸支局へ出向く必要があるため手間も気になります。こちらの記事では、出来るだけ時間やお金をかけずに廃車をしたい方へ向けて、以下のことを解説していきます。

・廃車代行業者の種類

・永久抹消登録と一時抹消登録の解説

・廃車手続きの代行にかかる費用や時間

・廃車手続きの代行の流れ

当記事を読めば、時間や費用を最小限に抑えた廃車手続きの方法がわかります。ぜひ最後までじっくりとお読みください。

 

廃車は手続きの種類によって手数料が異なるのよね?陸運局まで行って手続きしたことないし仕事で忙しいからそんな時間ないわ。
廃車手続きにはいろんな書類が必要になるし、確かに初めての人には難しいかもね。廃車手続きの専門業者なら無料で代行してもらえるから相談してみたら?

 

めんどうな廃車手続きを代行してくれる業者は?

廃車手続きを代行している業者は大きくわけて3種類あり、あなたの状況に合わせて選ぶ必要があります。

カーディーラーや販売店

車を乗り換える場合、新たに購入するカーディーラーや販売店での廃車がスムーズですが、車の状態によっては廃車が有料になることもあるため、確認するようにしましょう。

ディーラーや販売店の事情により、無料で下取りしてくれるケースや無料で廃車を代行してくれるケースなど異なります。

同じ車であっても、A店では無料で廃車できたのにB店では有料になった!なんてこともあるため注意が必要です。

廃車買取業者

廃車買取業者とは、本来なら廃車して走ることのできなくなった車を買い取ってくれる業者です。リサイクル可能な部品は、リサイクル法に基づき販売します。

また、近年ではカーネクストのような海外へ輸出する販路を持っている業者もあり、比較的高値での販売が期待できます。

廃車買取業者であれば、車体を買い取ってもらえるうえに、無料で廃車手続きを行ってくれる業者も増えてきています。

行政書士

法的な事務処理を生業とする行政書士は、廃車に必要な手続きも代行できます。

書類の手続きのみなら、行政書士に依頼することも可能です。

しかし、あくまで書類手続きのみであるため車体の処理には関与しません。

自分で廃車をする場合、レッカー移動の費用や解体の費用など、書類の手続き以外にもお金がかかります。

行政書士への依頼は当然有料なので、どうしても自分で廃車をしたい方や特別な事情がない限り行政書士を使う必要はないといえるでしょう。

 

 

どの廃車方法を選ぶか

廃車の手続きには、”永久抹消登録”と”一時抹消登録”があり、廃車の目的により選ぶ必要があります。詳しく解説していきます。

永久抹消登録

廃車の目的が部品取りのための解体など、今後走らせることがない場合に行う廃車手続きです。いわゆる一般的な廃車とは、永久抹消登録のことを指します。

車の解体は、許可を受けたスクラップ工場でしか行えないため、レッカー移動などに費用がかかってしまうため、車の移動を含めて無料で行ってくれる廃車買取業者を探し、上手に利用することをおすすめします。

また、車を引き渡した販売店が永久抹消登録ではなく、以下で説明する一時抹消登録を行い車をメンテナンスした上で販売するケースも少なくありません。

永久に抹消してほしい場合は、しっかりとその旨を伝えましょう。

一時抹消登録

廃車の目的が一時的に税金をストップさせたり、中古車として販売したりする場合に行う廃車手続きです。長期的に使用する予定はないから税金は払いたくないけど、売ってしまうのもイヤだという場合にはナンバーを外すだけで比較的簡単に行える手続きです。

販売店に持ち込み下取りになった車は、一時抹消登録にて廃車を行い、中古車として販売されることもあります。

また、廃車買取業者に依頼した場合、海外との取引がある業者であれば海外へ輸出することで車の価値を再び高めることができるため、車の上体によっては車体を高く買い取ってもらうことも可能です。

手続きに必要な書類や物品

廃車手続き(永久抹消登録)を自分で行う場合に、用意しておくべき必要な書類や物品は以下の通りです。普通車と軽自動車には多少の違いがあるため注意が必要です。

 

必要書類

普通車

軽自動車

免許証コピー

必須

必須

自動車検査証(車検証)

必須

必須

委任状

所有者の実印

指定用紙に認印

名義人の実印

必須

認印でok

印鑑証明書

必須

不要

自賠責保険証明書

必須

必須

移動報告番号の控え

必須

必須

ナンバープレート前後

必須

必須

解体証明(解体報告記録日)

必須

必須

表は「永久抹消登録」に必要な書類です。

「一時抹消登録」の場合、解体証明は必要ありません。

また、当日運輸支局にて1.手数料納付書、2.抹消登録申請書、3.自動車税、自動車取得税申告書を記入する必要があります。

もしも車検証と印鑑証明書に記載されている内容に違いがある場合は、依頼する業者に相談しましょう。

廃車の手続き代行にかかる費用の相場は?

廃車を早めに済ますメリットとして、自賠責保険税の還付金を多く受け取れることがあります。

自動車税や重量税は抹消登録が済めば戻ってきますが、自賠責保険税は、月割で戻ってくるため早めに済ますことで多く戻ることになります。

今すぐ廃車手続きを完了させたい場合、どの程度の時間や費用がかかるのか気になるところです。それぞれ詳しく解説していきます。

車の解体

自分で解体業者に依頼する場合の費用は、1万円~3万円がかかりますが、レッカー移動が必要な場合は別途費用がかかることもあります。

さらにレッカー移動は距離により価格が変動する場合があるため、お住まいの地域や車の状態により変動すると考えておくと良いでしょう。

廃車買取業者などに廃車を依頼すれば、解体費用や事務手続きを含めてすべて無料になる場合があります。

申請書類の手続き

永久抹消登録の書類は運輸支局にて購入する必要があります。価格は40円ですが自分で出向くとなれば時間や交通費がかかるため数千円の費用といえます。

廃車手続き代行業者に依頼する場合は、時間がかからないうえに依頼費用にすでに書類代金が含まれていたり、無料になったりする場合があるため、追加費用などは気にならないでしょう。

自動車リサイクル料金

2005年以降に車検を受けた車については、登録時にリサイクル料金を支払うことになっているため、廃車時に支払う必要はありません。

しかし2005年よりも前に車検を受けた車は、リサイクル料金が支払われていないため、廃車時に7千円~2万円のリサイクル料金が必要です。料金は車種により異なります。

お持ちの車のリサイクル料金は、自動車リサイクルシステムにて検索することができます。

代行手数料

行政書士に書類上の手続きを依頼する場合、代行手数料としておよそ1万円の費用がかかります。

廃車代行業者に依頼すれば、無料で行ってくれる業者もあるため特別な事情がない限り行政書士への依頼にメリットはないでしょう。

税金の還付金

永久抹消登録が完了すれば、自動車税と自動車重量税が戻り、自賠責保険税も月割で計算され還付されます。

ここで注意したいのは、一時抹消登録の場合、支払い済みの自動車重量税は戻ってこないということです。

重量税は車検時にまとめて支払うものなので、車検をとったばかりで一時抹消登録をする場合はとてももったいないことになります。

廃車にかかる期間

廃車の手続きは、使用者の現住所を管轄する陸運局にて手続きを行うこととされており、抹消登録の種類や解体工場の混み具合によりかかる期間は異なります。

一般的に”廃車”と呼ばれているのは、車を解体して処理する「永久抹消登録」のことで、手続きには3~10日前後かかります。

また、一時的に税金を止めたり、中古車として販売するための廃車である「一時抹消登録」の場合は、1~3日ほどで完了します。

廃車手続き代行の流れ

車検については”ユーザー車検”で費用を抑えることができますが、廃車については自分で行うことによるメリットはありません。代行業者へ依頼するほうが手間もかからず、費用面においてもおすすめです。

廃車手続き代行の一般的な流れは以下の通り。

  1. 業者選び
  2. 車両の引き渡し
  3. 必要書類の提出
  4. 業者による手続き
  5. 抹消登録証明書の受け取り

手続きにかかる期間は最短で3日ほどですが、10日ほどを見ておきましょう。

特に大切なのは業者選びで、選び方次第で費用が大きく変わるといえます。

廃車手続き代行業者の選ぶポイント5つ

 

お持ちの車の車種や年式や状態、お住まいの地域により選び方は変わってくるといえるでしょう。廃車手続きの代行業者を選ぶポイントは以下の通りです。

  1. リサイクル工場を持っている業者を選ぶ
  2. 各種手数料が安い業者を選ぶ
  3. 海外との取引がある業者を選ぶ
  4. 廃車に関する説明が丁寧な業者を選ぶ
  5. ”高額買取”の謳い文句に惑わされない

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

 

・リサイクル工場を持っている業者を選ぶ

解体を行う「永久抹消登録」を予定しているのであれば、自社でリサイクル工場を運営している業者を選びましょう。

リサイクル工場をもっていない場合、別会社に解体を依頼する必要があるため車両の買取価格が下がる可能性があります。

逆に、リサイクル工場を自社で持っていれば、解体にかかる費用を抑えられる分、買取価格が高くなることが期待できます。

注意が必要なのは、リサイクル工場が都道府県から認可を受けているかどうかです。

認可を受けた工場なら、万が一のトラブルに巻き込まれる可能性も低いため安心。ネット上でも確認できる場合があるので、依頼する前に確認することをおすすめします。

 

・各種手数料が安い業者を選ぶ

車の乗り換え時に廃車を販売店に任せたとして、1万5千円ほどかかると言われても、数百万円の車を購入するとなると金銭感覚が鈍りがちであまり気にならないのではないでしょうか。

しかし今の時代、廃車に1万5千円はかけすぎといえるでしょう。

廃車買取業者の場合、車体を自社で解体し部品取りしたり、海外に輸出することで利益を生めるため、廃車の手続きを完全無料で行っていたりする業者もあります。

手数料も無料になることがあるため、とにかく費用をかけたくない方には廃車買取業者がおすすめです。

 

・海外との取引がある業者を選ぶ

日本車は海外からも高い支持率を誇るため、廃車するつもりでいた車でも海外のユーザーにとっては価値が高い場合があります。

ディーラーや中古車販売店に下取りしてしまえば、廃車にお金がかかる場合でも、廃車買取業者なら廃車が無料になるだけでなく、車体を買い取ってもらえるケースもあります。

海外への販路を持つ業者であればさらに高く買い取ってもらうことが期待できます。

車の買い替えを検討している方でも、ちょっとした手続きで大きなお金を生む可能性がありますよ!

 

・廃車に関する説明が丁寧な業者を選ぶ

一般的に、廃車は車の乗り換え時にディーラーや販売店にまかせてしまうことが多いため、廃車に関する知識がある方は少ないのではないでしょうか。

不安な点や疑問点がある場合、親切に説明してくれる業者を選ぶことでストレスなくスムーズに手続きが進みます。さらに、手続き時のトラブルのリスクも低いため、丁寧に説明してくれる優良企業を選ぶことが大切です。

 

・高額買取の謳い文句に惑わされない

ネット上には様々な廃車買取業者の広告が出ていますが、なかには「高額買取」を謳う業者も少なくありません。

しかしながら、色々な理由をつけて買取価格を下げてくる悪質な業者も少ないながらも存在するため、安易に騙されることのないよう注意が必要です。

 

廃車買取の専門業者の中には買取価格は高いけど、そこから手数料が引かれるケースがあるのね。どこの業者に依頼すればいいの?
廃車買取を依頼する業者選びは難しいよね。ユーザーが選んだランキングで確認してみると良いよ。

 

まとめ

廃車の手続きを自分で行う場合、車両のレッカー移動や解体費用が高くつき、用意しなければならない書類も多く、陸運局に出向く必要があります。

廃車に関する知識がなければ書類の作成ひとつをとっても面倒で、多くの手間や時間がかかります。

一方廃車買取業者を利用すれば、価値がないと思っていた車体を買い取ってもらえるだけでなく、様々な手間や時間を省くことができます。

車は部品ひとつひとつに価値があり、年数が経過していても人気車種であればあるほど価値は高く、ただの鉄くずとして処分してしまうのはもったいないケースも多いのが実状です。

廃車で損することのないように、また、日本車を愛する海外の方のためにも優良な廃車買取業者を選び、ベストな方法を選択していただけたら幸いです。