廃車をオークションに出品するメリット・デメリットとは?

廃車を処分する方法として一般的なのは、専門の業者に買取してもらうことですが、オークションに出品して売却するという方法もあります。ここでは、廃車をオークションに出したいと考えている方のために、オークションに出す方法やメリット・デメリットについて解説していきます。

廃車をオークションに出品すると、どんな業者が買ってくれるの?手数料とかはかかるの?
廃車をオークションに出品した場合は、廃車を取り扱う解体業者や輸出業者が買うんだけど、落札手数料などの費用は結構かかるよ。

 

廃車をオークションに出す方法

車を高値で売却できる可能性があるオークション。廃車をオークションに出す方法としては、個人で出す方法と専門業者に代行出品してもらう方法とがあります。それぞれの方法と、注意点についてみていきましょう。

個人で廃車をオークションに出品する方法

出品するオークションサイトを探します。廃車の場合は、廃車専門のオークションに出品するとよいでしょう。

個人で廃車をオークションに出す流れ

1.車検証などの書類を手元に用意して、自動車基本情報・車両詳細情報・装備品についての情報を入力していきます。自動車基本情報とは、メーカー名・車種名・排気量・年式・走行距離・車検有効期限・ボディタイプ・型式といった情報のこと。車両詳細情報は、駆動方式・燃料・点検記録簿・修復歴・リサイクル預託金・所有歴車の情報などです。装備品についても、ABS・ETC・ナビゲーション・トラクションコントロールなどの有無について入力していきます。

2.次に、外装、内装、エンジンルーム、気になる部分(傷やへこみなど)の写真を撮って、オークションサイトにアップロードしていきましょう。

3.出品が完了したら、あとは買い手がつくのを待つだけです。買い手がついて、提示された落札価格に納得できたら、取引日を決めて車の引き渡しと書類での手続きをします。金額の受け渡しと書類上の手続きすべてが滞りなく行われたら、オークションでの売却が完結します。

オークションに代行出品してもらう方法

個人での売却に不安があるのであれば、専門業者にオークションに出品してもらうという方法もあります。専門業者しか参加できないオークションに出品してもらうこともできるので、廃車であっても売却できる確率は上がります。
代行出品してもらう場合は、自分で車の情報をサイトに入力していったりする手間はなくなりますが、当然ながら代行費用が発生します。代行費用は5万円ほどが相場で、さらにオークションへの出品料・成約料・会場までの陸送費などは自己負担となることが多いので、諸経費についても考慮しておきましょう。

廃車をオークションに出す際の注意点

廃車にする車であっても、その中には売れるパーツが数多くあることも。そのため、オプションで付けた付属品などを取り外して、車本体と別で売ることを考える人も多くいます。ただ、この際に注意しないといけないが、車の付属品でないパーツを取り外して売ろうとすると、解体したという扱いになり罰則の対象になる可能性もあるということです。シートやバンパー、エンジンなどは、廃車にするからといって取り外して売却することはできないので覚えておきましょう。

取り外しして売却可能なのは、以下の付属品です。カーナビ、カーステレオ、カーラジオ、車内定着式テレビ、ETC車載器、時計、サンバイザー、サイドバイザー、カーテン、カーテンレール、泥除けなどです。こうした付属品は、自由に取り外して売却するなり譲ることができます。

廃車をオークションに出すメリットとデメリット 

廃車をオークションに出すメリットとデメリットには、どんなものがあるのでしょうか。オークションに廃車を出品する前に確認しておきましょう。

廃車をオークションに出すメリット

廃車をオークションに出すと以下のようなメリットがあります。

落札価格が高額になる可能性がある

廃車買取業者に買い取ってもらう場合は、業者が査定して値段が決まります。しかし、オークションに出した場合は、それぞれの買い手が金額を提示していって、最終的な値段が決まります。そのため、人気の車だと買い手がたくさんつくため、値段が上がっていくこともあります。年式が古いとしても、コアなファンがいる車種だったりすると、買取相場よりかなり高い額を提示されることもあります。

距離が離れている相手とも取引できる

廃車買取業者に査定してもらおうと思ったり、自分で業者に車を持ち込んだりする場合、距離的な制限があります。ネットオークションに出品すれば、日本各地の業者に目を通してもらうことが可能です。もちろん、距離が離れている場合は買取後にガソリン代やレッカー代がかかるので、業者としても距離が離れている場所の車は敬遠しがちにはなります。とはいえ、希少性が高い車やマニアに需要がかなりあると業者が判断した車の場合は、距離が遠いとしても買い取ってもらえることが少なくありません。

最低落札価格の設定ができる

オークションでは、出品時に希望する最低落札価格を設定することができます。なので、買い手の落札価格が希望よりも低い場合は、売却しないという選択をすることができます。

廃車をオークションに出すデメリット

廃車をオークションに出すと以下のようなデメリットがあります。

手数料がかかる

オークションを利用すると基本的に手数料がかかります。手数料の種類や金額は、オークションによって異なるので、事前に確認しておくようにしましょう。手数料には、廃車を出品する際の出品料や取引成立時の仲介手数料などがあります。手数料の存在を忘れていると、希望する価格で売却できたと思っていても、実際に手元に入ってくる金額はかなり違うということも起こるかもしれません。

トラブルに発展する可能性がある

廃車をオークションに出品する際には、車の状態を正確に伝える必要があります。事故歴や修復歴がある場合、告知をせずに出品するのは違法行為です。事故歴や修復歴がある車は買い手がつきにくくなりますし、落札価格も低くなりがちですが、この告知をしないないで売却すると、買い手との間でトラブルに発展します。事故歴や修復歴について下手に隠そうとするのではなく、正直に具体的に情報を提示していたほうが、信用されて買い手がつく可能性もありますので、告知は必ずしましょう。

取引が成立しない可能性もある

オークションに出品すれば、確実に車を売却できるかというとそうではません。車の車種や状態によっては、なかなか買い手がつかないこともあります。なので、廃車の場合は、通常の車よりも買い手がつくまでに時間がかかることを覚悟しておかないといけないでしょう。もしも、長い期間売れないままでいると、廃車だとしても、その価値はどんどん下がっていってしまいます。さらに、オークションで売却するのを諦めて出品をキャンセルすると、出品料が無駄になってしまうということも考えられます。

「オークションは手間がかかるな」と思ったら

オークションに出品する廃車の基本情報・詳細情報・装備品についての情報を入力したり、写真を撮ってアップロードしたりすることは、そこまで手間ではありません。
しかし、その後の入札者・落札者とのやりとり、正確な状況の報告などには思っている以上の手間がかかります。また、個人に売却した場合は、手続きがきちんとなされるか不安が残るかもしれません。譲渡の際に手続きに漏れがあり、税金関係で問題が発生したりする可能性もゼロとは言えません。

買い手と売り手が一緒に売買前に車を確認するということはしないので、傷や汚れで双方の認識にずれが生じてクレームになるということも考えられます。なにより、落札されずに長い期間車を放置することになる、お金も手に入らないという可能性があることも考えておかないといけません。このような手間やリスクを回避したいと思うのであれば、オークションに出品するよりも廃車買取業者を利用するのがおすすめです。

オークションに出品するとなると、売れるまでの期間が長かったり、手続きの不安は確かにあるわね。
オークションは中古車販売業者などのプロの人たちが使うものだから、一般の個人の人は専門業者に相談するのが一番良いだろうね。

 

まとめ

廃車をオークションに出すメリットとデメリットについてご紹介しました。メリットとしては、落札価格が高額になる可能性がある、距離が離れている相手とも取引できる・最低落札価格の設定ができるといったものがあります。デメリットには、手数料がかかる、トラブルに発展する可能性がある、取引が成立しない可能性があるといったものがあります。

メリットとデメリットを考えて、オークションに出品しないほうが良いと判断したら、廃車買取業者に頼むことを考えてみてください。下記の廃車買取業者ランキングページを参考に、廃車買取業者を選ぶようしましょう。