廃車買取業者を比較するときに気を付けたいポイント

事故車や走行距離が多い車の場合、ディーラーや中古車販売店でも下取り価格がつかないことがありますが、廃車買取業者ならどんなボロボロの車でも買い取って、廃車手続きまで代行してくれます。 もし、あなたが車を廃車しようと考えているのなら、廃車買取業者に依頼するのがおすすめです。 では、その廃車買取業者を選ぶ際にはどういう点に気を付ければよいのでしょうか? 比較の際のポイントや注意点について解説していきます。

廃車にするときは安心できる業者に依頼したいわ。実績ある業者ってどこを調べれば分かるのかしら?
廃車買取専門店は知名度ある会社は確かに少ないね。複数の業者に問い合わせをしてみて信用できる業者に依頼するのが良いんじゃないかな。

 

そもそも廃車買取業者とは

廃車買取業者とは、年式の古い車や走行距離の多い車、事故車や水没車などの動かない車、そんな廃車にするしかないような車を買い取ってくれる業者です。

廃車買取業者はどうやって利益を上げているのか

廃車買取業者は、なぜ下取り価格がつかないような車を買い取ることができるのでしょうか。まずは、廃車買取業者の利益の仕組みから解説します。

パーツとして販売

たとえ事故車や故障して動かない車でも、すべての部品が使えないということはあり得ません。車を解体して部品を取り出したら、その中から使える部品を選別して修理用パーツとして販売することができます。修理業者によっては車の修理代を安く抑えるため中古パーツを使用することがありますが、このような業者に必要となる中古パーツを廃車買取業者が供給して利益を得ています。

金属資源として販売

解体した車からは、鉄、アルミ、銅などが大量に取り出せますし、金、銀といった貴金属やレアメタルなども回収することができます。また、金属以外でもプラスチックやガラスなどは再利用が可能で、これらはすべて資源としてリサイクルされます。このように、解体した車は資源の供給源としても有用で、廃車買取業者はこれらを販売することで収益を得ることもできます。

パーツまたは中古車として輸出

日本車は、燃費が良く故障しにくいことが評価されて海外でも高い人気があります。日本国内では売れない年式が古い、走行距離が多いといった車であっても、海外では問題なく中古車として販売ができ、また車自体の流通が多いためその分修理用パーツも売れるわけです。そのため、輸出のルートを持っている廃車買取業者にとっては輸出も収益の1つとなっています。

廃車買取業を営んでいるのはどのような会社か

つぎに、廃車買取業者にはいくつかの形態がありますので、それを簡単に説明します。代表的なのは、解体やスクラップを行う解体業者や金属資源のリサイクル業者です。これらの会社は、解体やスクラップのノウハウを有していたり、金属資源を販売するルートを持っているなどの強みがあります。そのほかには、全国の解体業者などと提携して自社で解体は行わず廃車買取に関する契約や事務手続きだけを行なう仲介業者があります。仲介業者は、基本的に日本全国どこでも対応可能なことと、同じ内容のサービスが一律の料金で受けられるところがメリットといえます。

 

 

廃車買取業者を選ぶポイント

それでは、あなたが廃車買取業者に依頼しようとしたとき、何をポイントに選べば良いでしょうか。

各種の手数料は必要か?

手数料の有無は業者を選ぶ上で重要なポイントです。廃車をするにはさまざまな費用がかかりますが、廃車買取業者によっては廃車手続きの代行手数料のほかにも、出張査定の費用、車の引き取りのためのレッカー費用、車の処分費用などが有料なケースもあります。廃車を依頼する前に、廃車買取業者がどのようなサービスを提供してくれるのか、それらが有料か無料かをあらかじめ調べておくことをおすすめします。廃車手続き代行費用やレッカー費用などの手数料がほとんどかからない業者もありますので、事前に調べて比較するといいでしょう。

還付金は返金してくれるか?

廃車をすると還付金を受け取ることができるのはご存じでしょうか?廃車の際に受け取りができる還付金は、自動車税、自動車重量税、自賠責保険の3つです。自動車税は、その年の4月から翌年3月末までの1年分の税金をまとめて支払うシステムとなっていますが、廃車にすればそれ以降の税金は発生しませんので、廃車にした翌月から3月までの過払い分が月割りで返金される制度があります。ただし、軽自動車の場合はもともと税金の額が少ないためにこの制度はありません。また自賠責保険料と自動車重量税に関しても、廃車にした日から車検の有効期限までに1か月以上の期間があれば還付金の返金があります。廃車に伴う還付金を返金してくれるかどうかも業者を選ぶ上でのポイントとなります。

これまでの買取実績は?

廃車買取業者の車を買い取ってもらう場合、買い取り価格がいくらになるかがやっぱり一番気になるところです。業者のホームページなどで買取実績を公表していればそれも見ておきましょう。これまでに買い取った車の年式や走行距離、それらに対しての買取価格を分かりやすく公表しているのであれば、ある程度信用できる業者と言えます。情報が細かく公開されていれば、実際に廃車する際の目安にもなります。

廃車買取業者を選ぶ時の注意点

ここからは、廃車買取業者を選ぶ際の注意点について説明します。

買取の条件はきちんと明示されているか

先ほど述べましたように廃車の手続きにはさまざまな費用がかかりますので、それらの手数料などが明確に示されているかを確認しておきましょう。せっかく買い取ってもらったと思っても、いろいろな手数料を差し引きすると買取金額がマイナスになってしまったなどということがないように、あらかじめ確認しておくことが必要です。また、還付金については業者に説明義務はありませんので、これも必ず確認しておかなければなりません。業者によっては、買取金額に還付金が含まれて計算されていたり、還付金の説明を一切せず業者がすべて受け取ってしまうような悪質なケースもありますので注意しましょう。このようなことを避けるためには、正式に依頼する前に還付金のことをしっかりと確認しておくといいでしょう。

買取価格の内訳も必ず確認しよう

見積もりをもらったら、総額をチェックするだけではなくきちんと内訳まで目を通しましょう。買取価格の内訳を曖昧にしている、あるいは内訳を示さない業者は信用度が低いので避けたほうが無難です。特に気を付けなければならないのは、他の業者に比べ飛び抜けて高い査定額を提示してくる業者です。本当にその値段で買取ってくれるならいいのですが、中には高い査定額を提示して契約を結んだあとにさまざまな理由をつけて買取金額を減額する業者もいます。ですから、見積もりには何が含まれているか、査定額から引かれるのはどんな場合かなどをきっちりと確認して、信頼できる業者かどうか自分で見極めることが大切です。高額買取のうたい文句に惑わされてはいけません。反対に、こちらからの情報は不具合箇所など不利な内容でも正しく伝えることが必要です。車を良く見せようとせずありのままを伝えることで、お互い気持ちよく取引することができます。

分からないことはなんでも質問しよう

廃車に関してはさまざまな手続きがありますし、専門用語を使って説明されれば分からないことも多いです。業者の説明を聞き流すだけで、疑問を持ったまま手続きを進めるのはトラブルのもとですので、分からないことは何でも質問してみましょう。良心的な業者であれば、些細な疑問にも丁寧に対応してくれるはずです。逆に、質問に対して誠実に答えてくれない業者は避けた方がいいでしょう。また、「本当に廃車にしてくれるのか?」このように不安に思っている方は、事前に廃車証明書の発行を依頼することをおすすめします。

廃車買取価格は電話して査定してもらったら分かると思うけど、安心できる業者選びが不安だわ。
廃車買取実績No.1の業者に問い合わせてみればどうかな?リサーチ会社からのアンケート結果だから信用できると思うよ。

まとめ 

廃車を行なう際のトラブルを避けるためには信頼できる業者に依頼することが大切です。実際にやり取りしながら自分で見極めができるなら問題ないですが、そうでなければ廃車買取業者を紹介するウェブサイトのランキングや口コミを参考にするのもひとつの方法でしょう。

【全国版】人気の廃車買取業者ランキング

このサイトでは、リサーチ会社によるアンケート調査「利用したことのある 廃車買取店」の結果に準じて、廃車買取業者のランキングを掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。