普通車の廃車手続きは陸運局で行える!必要書類や手続きの流れを解説

古くなって中古車として売却するのが難しい車を手放す際には、廃車にすることになります。新しい車を購入する際に、ディーラーなどに古い車の廃車手続きも一緒に頼む人も多いでしょう。 ディーラーや業者などに依頼する場合には、あまり深く考えないかもしれませんが、廃車手続きというのは運輸支局で行えます。 では、廃車にするにはどんな手続きが必要なのか、必要書類や手続きの流れについて解説していきます。

廃車を運輸支局に行って手続きする時間が無いわ。必要書類も分からないし。楽に廃車できる方法ないの?
廃車手続きは慣れていないと必要書類に不備があると何度も運輸支局に行かなくちゃいけないんだ。廃車の専門業者に依頼するのが楽だよ。

 

運輸支局でできる廃車手続きとは?

運輸支局でどのような手続きを行えば、使わなくなった車を廃車にできるのか見ていきましょう。

運輸支局とは何か

運輸支局がどんなところなのかよくイメージできない人も多いでしょう。運輸支局というのは、運輸局の陸運部門のことを指します。運輸支局は、国土交通省地方運輸局の下部組織でその中にある陸運部門があるのです。
陸運局という名称の役所は現在ではありませんが、以前までは旧運輸省に地方陸運局という役所がありました。これが現在の運輸支局陸運部門にあたるため、その名残で運輸支局陸運部門のことを陸運局や陸運支局と呼ぶ方もまだまだ多いです。

運輸支局はどこにあるのか

運輸支局は全国に10箇所あります。関東運輸局や東北運輸局、近畿運輸局という具合で、1つの地方に1箇所という具合です。さらに細かな地域ごとに〇〇支局というのがいくつかあり、「陸運局で廃車の手続きをする」と言った場合の陸運局はこの〇〇支局のことを指します。

そして、車のナンバープレートに地名が書かれていますが、その地名は陸運局の管轄を意味するものです。例えば、品川ナンバーの車を廃車にするのであれば、関東運輸局の品川運輸支局で手続きを行います。首都圏など都市部の場合には、比較的近い位置に複数の陸運局があることも多いため、間違えないように注意しましょう。

廃車手続きは自分で行うことも可能

ディーラーや代行業者なども、お客さんから依頼された場合には、運輸支局に行って廃車手続きを行っています。運輸支局には、窓口が設置されていて、見た目は市役所などと大きく変わりません。平日の午前中と午後に手続きを受け付けているので、一般の人でも必要書類を揃えた上で、運輸支局まで足を運べば廃車手続きを行うことができます。

ただ、ディーラーや代行業者に依頼して廃車手続きをすると、手数料がかかってしまうのが難点です。そのため、自分で手続きを行えるなら自分でやってみようと考える人もいます。

運輸支局での廃車手続きの流れ

実際に運輸支局に行って廃車手続きをするときの流れについて見ていきましょう。廃車手続きは、永久抹消登録と一時抹消登録の2種類あるため、それぞれについて説明していきます。

永久抹消登録の手続きの流れと必要書類

永久抹消登録というのは、もうその車で公道を走行しない場合に行う廃車手続きのことです。永久抹消登録の手続きを行うには、前もって車を解体しておく必要があります。廃車と聞くと、車を解体する様子をイメージする人が多いでしょう。車の解体そのものは廃車手続きではなく、廃車手続きの前に必要な作業の1つにすぎません。
車を解体するには、解体業者に依頼する必要があります。解体後に前後2枚のナンバープレートと移動報告番号の控え、解体報告記録日の控えを受け取ります。いずれも運輸支局で手続きを行う際に必要になるため、紛失しないように保管しておきましょう。他に必要な書類は、車検証と印鑑証明書、実印です。印鑑証明書は市役所で発行してもらえます。発行日から3ヶ月以内のものを用意しましょう。

必要書類を持って運輸支局に行ったら、永久抹消登録申請書と手数料納付書を記入します。用紙は運輸支局にあるものを使えるので、準備して行く必要はありません。また、地域によっては自動車税・自動車取得税申告書も必要です。こちらも陸運局に用紙があるため、その場で記入するだけです。

持参した必要書類とその場で記入した必要書類を全て揃えて窓口に提出し、特に不備が見つからなければ永久抹消登録の手続きが完了します。

一時抹消登録の手続きの流れと必要書類

一時抹消登録は、しばらくの間車を使う予定がないときに行う廃車手続きです。しばらく経ってから再び車を使うことを前提としているため、解体は行わずに陸運局に書類を提出するだけで済みます。

準備しておく書類は、車検証と印鑑証明書、移動報告の控え、前後のナンバープレート、実印です。解体はしなくてもナンバープレートは外さなければなりません。一時抹消登録申請書と手数料納付書は、運輸支局に行ってから用紙を入手してその場で記入します。自動車税・自動車取得税申告書が必要な場合も、永久抹消登録の手続きと同様です。
必要書類を全て揃えて提出して、不備が見つからなければ、一時抹消登録の手続きが完了します。

一時抹消登録中の期間の分は、自動車税が課税されません。また、当然ですが、一時抹消登録中の自動車は公道を走行できないため注意しましょう。

廃車手続きを自分でするのは手間と時間がかかりすぎ

廃車手続きの流れを知れば、簡単にできそうに思えるかもしれません。しかし、いざ自分でやってみようとするとかなり大変です。

丸一日かかってしまうことも

廃車手続きは、書類に記載する内容は特に難しいわけではないため、一般の人でもやろうとすれば行えます。しかし、実際にやってみると時間と手間がかかりすぎてしまうことが多いです。ただ書類を提出するだけと言えば、それまでですが、陸運局以外にも足を運ばなければならない場所があり、時間がかかります。印鑑証明書を入手するのに市役所まで行かなければなりません。永久抹消登録なら、解体業者のところに行って解体作業を依頼するのも一手間です。

住んでいる地域によっては陸運局が自宅から遠い場合もあります。解体業者や市役所などを回って陸運局まで行って手続きをすると、丸一日かかってしまうこともあるでしょう。

また、運輸支局は役所であるため、土日や祝日には手続きを行えません。仕事の休日がカレンダー通りの人だと、廃車手続きをしに運輸支局まで行く時間を確保するのが難しいです。休日がカレンダー通りでない人でも、休日を丸一日使って廃車手続きをすることを考えると、億劫に感じてしまうでしょう。

廃車買取業者を利用すれば手間も時間もかからない

廃車手続きをディーラーや業者に依頼すればお金がかかり、自分でやれば手間と時間がかかるということで悩む人も多いです。そこで廃車買取業者の利用をおすすめします。廃車買取業者なら、単に廃車の買取を行うだけでなく、車を引き取りに来てくれるなどのサービスも実施しているところも多いです。もちろん廃車手続きも行ってくれます。ディーラーや代行業者に依頼する場合と異なり、廃車手続きの手数料を請求されることもありません。
ボロボロになるまで乗りつぶした車だと、売れないのではないかと思ってしまう人も多いでしょう。しかし、廃車買取業者なら中古車買取業者と違って、買取不可能な車はほとんどありません。故障している車でも買取してもらえるため、見た目がボロボロなくらいなら問題なく買い取ってもらえるでしょう。

しかも、買取であるため売却代金がもらえます。そう高い金額ではなくても、通常ならお金を払って廃車にすることを考えれば嬉しく感じられるでしょう。

やっぱり廃車手続きには手間も時間もかかるのね。
廃車手続きを代行してもらおうと思うと行政書士に依頼する事ができるけど、その場合は費用がかかっちゃうんだ。

 

まとめ

車を廃車にするときには、目的に応じて永久抹消登録か一時抹消登録のどちらかの手続きを運輸支局で行います。手続きの内容は難しいものではなく一般の人でも行えますが、手間と時間がかかるのが難点です。
そのため、車を廃車にする場合には廃車買取業者に買取に出すことをおすすめします。

また、廃車買取業者選びで迷ったら、こちらの廃車買取業者ランキングページを参考にしてみてください。