警告灯は車検時に確認される?検査方法とは

一般の乗用車なら2年に1回は、車検を受けなければなりません。

車検は大きな出費になりますが、車の不具合箇所を発見して修理するための良い機会になります。車検時に検査する箇所はかなり多いですが、警告灯もそのうちのひとつです。

では、どんな基準で警告灯を検査しているのか、警告灯の役割とあわせて説明していきます。

車検時に確認される警告灯とは?

警告灯と聞いて、どれのことを指すのかよく分からない人も多いかもしれません。

警告灯というのは、運転席のインストルメントパネル内にあるさまざまなランプのことです。

普段はあまり意識して見ることはないかもしれませんが、故障時や不具合時にそれを知らせる役割を果たしています。

代表的な警告灯の種類

蛍光灯の中でも代表的なものは、シートベルト警告灯や半ドア警告灯、エアバッグ警告灯、ブレーキ警告灯などが挙げられます。

シートベルト警告灯は、人が車のシートに座っているような絵柄の警告灯です。

シートベルトを装着していない状態のときに点灯します。

現在使われている車は、運転席と助手席に関して、シートベルトの非装着を感知するようになっているものがほとんどです。2020年9月以降に製造される車に関しては、後部座席のシートベルトも感知するようになります。

半ドア警告灯は、ドアがきちんと閉まっていないときに点灯する警告灯です。半ドアになったときに自分で気づけば、すぐ閉め直しますが、気づかないこともあるでしょう。

半ドアの状態で走行すると、途中でドアが開いてしまうこともあり、かなり危険です。そのため、警告灯で知らせるようになっています。

また、運転席や助手席、後部座席など人が乗り降りするドアだけでなく、バックドアも対象です。ボンネットがきちんと閉まっていないときにも点灯する車種もあります。

エアバッグ警告灯は、エアバッグが正常に動作しないときに点灯する警告灯です。

大きな衝撃を受けたときにエアバッグが出てこないだけでなく、何でもないときに突然エアバッグが出てくる可能性もあります。そのため、点灯しているようであれば、すぐに修理工場で見てもらうのが望ましいです。

ブレーキ警告灯は、サイドブレーキがかかっている状態に点灯するほか、ブレーキに異常があるときにも点灯します。

警告灯の色の意味

警告灯は赤色で点灯しているときもあれば、黄色や緑色で点灯しているときもあるでしょう。

同じ警告灯でも点灯する色によって意味合いが異なります。

基本的に緑色で点灯している警告灯は、危険を知らせるものではありません。緑色は安全を意味しています。

黄色で点灯している警告灯は危険とまではいかないものの、注意を促すものです。

そして、赤色で点灯しているのであれば、危険を知らせています。基本的に黄色と赤色の違いは緊急性の有無です。

黄色であれば今はまだ危険ではありませんが、赤色なら既に危険な状態と捉えておきましょう。

また、青色や白色で点灯する警告灯もあります。青色は冷却水が冷えているときとヘッドライトをハイビームにしたときに点灯する色です。

白色はキーレス電池の交換時期に点灯します。

そして、このような警告灯の色や意味などは世界共通であるため、輸入車の場合でも同じです。

警告灯などの設備に違和感を覚えたら、ぜひこちらのページを参考にしてみてください。

警告灯の検査方法

車検のときにどのような方法で警告灯を検査するのか、またどんなときに引っかかってしまうのか見ていきましょう。

エンジンをかけて全部点灯するかどうか

警告灯はエンジンをかけた直後は、全て点灯するようになっています。

これは異常があるから点灯するのではなく、警告灯がきちんと機能するということを示しているものです。

車検のときにも、エンジンをかけてみて、その直後に警告灯が全て点灯するかどうかチェックされます。もしこのときに点灯しない警告灯があれば、そこで引っかかってしまうでしょう。

警告灯が正常に機能するかどうかの確認/h3>

警告灯のうち、車検できちんと機能するかどうかの確認を行うものもあります。

シートベルトの警告灯とブレーキの警告灯、エアバッグ警告灯、ABS警告灯、エンジン警告灯の5つです。

エンジンをかけて少し時間が経過すると、警告灯は消えます。しかし、シートベルト警告灯は点灯したままの状態を保っていなければおかしいです。

シートベルトを装着していないのにほかの警告灯と一緒に、シートベルト警告灯も消えれば、そこに異常があることになるでしょう。

それとあわせてシートベルトをきちんと装着したら消えるかどうかも確認も行われます。

エアバッグ警告灯とABS警告灯は、少し時間が経てばそのまま消えるはずですが、赤く点灯したままなら異常がある状態です。エアバッグやABSが正常に機能しておらず、走行中に誤作動などで危険が及ぶ可能性があり、車検に通りません。

エンジン警告灯も、正常ならエンジンをかけた直後にのみ点灯して、すぐに消えます。もし、消えなければエンジンに異常や不具合があるということで車検に通りません。

ブレーキ警告灯は、サイドブレーキをかけたり解除したりして、それに合わせて正しく点灯するかどうかチェックされます。ブレーキ警告灯が正しく点灯しない場合には、ブレーキが正常に機能していないということで、車検に通りません。

警告灯に問題があるなら買い替えもおすすめ

警告灯が正常に機能していなかったり、警告灯の表示で不具合が発見されると車検に通りません。

そのようなときにどうすれば良いのか見ていきましょう。

修理をして再び車検を受ける

車検に通らなかった場合には、再検査を受けて合格すれば、再びその車に乗ることができます。警告灯が正常に機能していないなら、警告灯を修理しなければなりません。

エンジンやエアバッグ、ABSなどに不具合があれば、その箇所の修理を行います。

再検査は当日のうちに受ける場合には追加費用はかかりません。修理して再検査するなら、なるべく当日のうちに済ませておくのが良いでしょう。

日をまたぐ場合には追加費用がかかりますが、そう高い金額ではありません。また、不適合箇所が警告灯のみなら、警告灯のみの検査を受けるだけで済みます。

車検を業者に依頼している場合には、あらかじめ業者の方でも不具合箇所をチェックしていることが多いです。その際に、警告灯に異常があったことを知らされて、修理するかどうか尋ねられます。

買い替えをするなら今乗っている車はどうする?

故障箇所が警告灯そのものの場合や、ブレーキなどの場合には、修理をして再検査を受ける人も多いです。費用もそれほど高くつくことはないでしょう。

しかし、エンジンに異常があってエンジン警告灯が点灯していたような場合には、修理費用がかなり高額になってしまうこともあります。古い車なら、それを機に買い替えを検討するのも良いかもしれません。

故障している車を買い換えるということで、廃車にすることになるでしょう。故障した車を廃車にする際には、ディーラーなどに依頼する人が多いです。

しかし、もっと良い方法があります。それは、廃車買取業者に売却する方法です。

故障しているので売却は無理だと思われがちですが、ほとんどの廃車買取業者は故障している車も買い取ってくれます。エンジン警告灯が赤く点灯していて、走行するのが危険な状態でも問題ありません。

走行が難しい場合には、レッカー車を手配して運び出してくれます。

もちろんほとんどの業者で、出張費やレッカー移動代などを請求されることはありません。

買取業者選びの際には、ぜひこちらをご活用ください。

買取額が安くても、お金を使って廃車にするよりもずっとお得です。

まとめ

車の警告灯は、エンジンなどの異常やシートベルトが装着されていないことなどを知らせる役割を果たしています。

警告灯があることで、車の異常に早い段階で気づくことも多いです。普段から警告灯をよく見るようにしておくと良いでしょう。