車に灯油をこぼしてしまった後の消臭方法をご紹介!簡単に取れないにおいは何があるの?

車のにおいが気になると感じている方は多いのではないでしょうか。灯油をこぼしてしまった場合だけでなく、年式が古くなると独特のにおいが出てきたり、たばこを吸っているのであれば車内にヤニが付着し、たばこくさい車になってしまいます。
また、エアコンに使用されているエバポレーターという部品も、カビなどが原因でくさくなることもあるのです。車内がくさいと気持ちのいいものではありません。
そこで今回は、車の消臭方法やどんなにおいが取りづらいのかについてご紹介していきます

車の消臭方法はさまざま

車内の様子

車の消臭方法はたくさんあります。ファブリーズのような吹きかけるだけで行えるものから、置き型の消臭剤などカーショップを始めホームセンターなどでも数多く取り扱っています。
それに加えディーラーでは、店舗で販売されていないような消臭方法も実施しているのです。簡易的な消臭方法では取ることのできないにおいや、車内の奥から発生しているにおいなどはプロに頼んだ方がいいでしょう。それぞれの方法をご紹介していきますので、自分の車のにおい具合に合わせ施工方法を考えてみましょう。

消臭剤や消臭スプレーの使用

最も簡単な方法が、カーショップやホームセンターなどで売られている消臭剤や消臭スプレーを使用するという方法です。スーパーなどでも買うことができ、値段も数百円とお手頃価格になっています。

また香りの種類を選ぶことができるのもメリットの一つではないでしょうか。香りが嫌な方は炭タイプや無臭の物を選ぶことで、香りをつけずに消臭することができます。
消臭の施工時間はスプレータイプで1,2分、置き型タイプでは明確な時間は無いものの置くだけなので数十秒で完了します。エアコンの吹き出し口に取り付けるタイプであれば、エアコンからのにおいに関してとても有効です。
消臭スプレーや消臭剤は効果的なにおいの種類を選ぶこともできるため、どんなにおいがしているのかをしっかりと確認して購入することをオススメします。

注意点としてはいろんな香りを混ぜてしまうと、逆にくさくなってしまうという点です。せっかくいい香りでも混ぜてしまうと意味がありません。そのため同じメーカーのにおいで統一するようにしましょう。
また消臭成分が無くなってしまうと効果がないため、液剤の量を確認しながら使用していく必要があります。

【消臭剤と消臭スプレーの費用や時間の目安】

・料金:300~1000円程度

・施工時間:10秒~2分程度

お店でクレベリンや光触媒を行う

もし消臭剤や消臭スプレーでもにおいが取れないのであれば、ディーラーなどでクレベリンや光触媒を行ってみてはどうでしょうか。クレベリンとは二酸化塩素という成分を含ませ、除菌や消臭を行う商品です。さまざまな種類が販売されていますが、車に使用する場合、スティックタイプが主流となっています。専用の機器で成分を巡回させ、すみずみまで除菌と消臭を行います。クレベリンは消臭剤ではあまり効果が期待できない、エバポレーターのにおいに対しても有効なので、エアコンからのにおいが気になるという方は試してみてはどうでしょうか。

そして光触媒は最近注目を集めている消臭方法です。光触媒とは光の力を利用して抗菌や消臭を行う商品であり、成分には酸化タングステンや酸化チタンが使用されています。クレベリンとの違いは施工後、効果が長く持続するという点です。
光触媒は施工後半年ほどその効果が期待できるため、新しく発生したにおいに関しても有効となっています。その反面、施工料金は光触媒の方が高いので料金と効果を比べ、納得のいく方を選びましょう。

【クレベリンの費用や時間の目安】

・料金:2000~4000円程度

・施工時間;約20分

【光触媒の費用や時間の目安】

・料金:4000~8000円程度

・施工時間:約25分

料金や施工時間に関しては店舗によって幅が大きく、あくまで目安として覚えておきましょう。特に光触媒に関しては、施工方法の違いから数万円かかる場合があります。もしお願いしようと思っているのであれば、事前に確認することをオススメします。

においがきつい車の消臭はすればいいの?

灯油をこぼしてしまったようなきついにおいの場合、上記で紹介した方法ではにおいを消すことはできません。しかし灯油や魚などの生ものをこぼしてしまった場合、できる限り早めに対処することでその後のにおいが変わります

灯油を車内に零してしまった場合

灯油を例にお伝えしましょう。車内にこぼしてしまった場合、すぐに拭き取ることが大切です。そのまま放置しておくと、範囲も広がりますしマットなどに染み込み、取り除くことができないほどの強烈なにおいの原因となります。
できる限り拭き取ることで範囲を狭め、マットなどに染み込む前ににおいの元を除去できるのです。

そしてできるだけ窓やドアを開け、風通しをよくしておきましょう。車は常に密閉されているため、においがこもりやすい乗り物です。においを早く取り除きたければ、風の通りをよくする必要があります。
できれば数日間風を通した方がいいのですが、防犯上の問題もあると思うのでこの方法は難しいでしょう。そのため車を使用する際はできるだけ窓を開け換気を行うことが重要なのです。

においがきつければマットや内装の交換が必要?

灯油などのようなにおいの強い液体をこぼしてしまった後、すぐに拭き取らなかった場合どうなるのでしょうか。きついにおいの元を放置しておくと、マットや内装ににおいが付きなかなか取れません。
そしてすでに強烈なにおいが発生しているのであれば、消臭グッズでにおいを消すのは難しいでしょう。そのような場合、マットや内装を丸ごと交換しなければならない場合もあります。
これは灯油をはじめ、生魚などのような生鮮にも当てはまります。なかにはこぼしてから1年以上も経っているのに、未だににおいが取れないというケースもあるのです。このように強烈なにおいの場合、こぼした段階での対処によってその後の消臭方法も変わります。マットや内装の貼り換えなどはとても高額な対処法です。

そうならないためにもこぼした場合すぐに拭き取り換気を行う、このことをしっかりと覚えておきましょう。

簡単に消臭できないにおいはたくさんある

強烈なにおいは灯油や生鮮だけではありません。タバコやペットのにおい、カビのにおいなども取り除くことが難しい種類です。
特にたばこのにおいは煙が車内で循環するため、車の内部にまで及びます。エアコンフィルターなども喫煙者の車の場合、茶色に変色するほどヤニの影響は強く、簡単に取り除くのは難しいことが分かります。

中古車でも前オーナーが喫煙者の場合、査定額が下がるほどたばこのにおいやヤニはやっかいなのです。
ペットのにおいも同様でペットの場合、においだけでなく大量の毛がシートなどに付着します。

これらもにおいの元であり、消臭はもちろんのこと徹底した清掃も必要となってくるので、かなり高額な作業となります。

車の消臭といってもその方法はさまざまです。においの種類はもちろんのこと、においの具合でも方法は変わります。
自分の車はどんなにおいがしているのかを確認し、車に合った消臭方法を選びましょう。

まとめ

車の消臭方法は、誰でも手軽にできるものからカー用品店やディーラーでしか行えない方法と幅広く存在します。最も手軽な方法は消臭スプレーや消臭剤の設置です。しかしこれらの消臭方法は手軽な分、強いにおいに関してはあまり効果が期待できません。スプレーや置き型の消臭剤で取れないにおいの場合、ディーラーなどでクレベリンや光触媒を実施してみてはどうでしょうか

灯油やたばこ、ペットのにおいなどのような強烈なものは、これらの方法でも取れない場合もあります。そんな時はマットや内装を丸ごと張り替えたり、外して洗浄する必要もあるのです。大掛かりな消臭方法は金額も高く、気軽に行えるものではありません。そのためそもそも車内に臭いの元を置かない、こぼしてしまった場合はすぐ拭き取り対処するということが大切です。