車の引取を依頼したい 費用は?方法は?時間は?

最近車の調子が悪い…とうとうエンジンがかからなくなった。
車検が切れて車を使わなくなり、放置していたらエンジンがうんともすんとも言わない等、動かなくなってしまった車は置いておくだけでも維持費がかかってしまいます。
車の駐車場代など無駄な費用を使わないために、不要になった車は早めに引取の依頼をしましょう。

動かなくなってしまった車を早く引取りに来てほしいと考えた時、依頼する前に気になる3つのポイントをご紹介いたします。

車の引取にかかる費用は?

車の引取には、どのくらいの費用が必要なのでしょうか。
大手のロードカーサービスは、引取り場所から目的地までの距離が15kmまでの場合、レッカーの費用は約13,000円程度かかります。また15kmを超える毎に追加料金が発生します。
費用をできるだけ抑えたい、車は引取り後に廃車する予定の場合は、ロードカーサービスを利用するよりも、廃車専門の業者へ引取と廃車を依頼することをおすすめします。

廃車予定の車の引取は廃車専門業者がお得

廃車予定の車は、廃車専門の業者へ引取を依頼することをおすすめします。
レッカー会社に車を運んでもらう場合、保険会社やロードカーサービスに登録している場合を除き、ほとんどが有料サービスになります。距離が遠い場合は、さらに高額になることもあります。

廃車専門の業者はもともと、不動車や故障者の引取りおよび廃車を行なっているため、不動車の対応が可能なキャリヤカーを保有しています。また、引き取った後の車を解体して中古車部品として販売したり、鉄素材などをリサイクルして利益を出すことができるため、引取の費用を抑えることが可能なのです。無料で引取をしてもらえる場合もあります。

引取り後の廃車の流れ

引取り後の車の廃車の流れをご説明いたします。
廃車専門の引取り業者に引取りを依頼すると、レッカーの費用がお得になることをご紹介しました。
廃車専門の業者に引取られた車は、廃車業者の保有する解体工場へと運ばれ、車を解体します。解体の工程の中で中古車部品を取り出したり、鉄素材を回収したりするのです。また、廃車専門の業者は運輸支局への廃車手続きも代行で行っています。手続きに必要な書類を揃えて車と一緒に引き渡す必要がありますので、依頼する時に必要な書類も確認しておきましょう。

車はどんな方法で引取られるのか

では、車はどのような方法で引取りが行われるのでしょうか。
高速道路を走行中に、エンジンが停止してしまった車などをレッカー車が引取にきているところを見たことがあります。不動車の前輪部分を吊り上げて浮かせておき、後輪はそのまま転がっている状態で引き取られていました。
車の状態によって対応できるトラックの種類は異なってきます。

車の状態とキャリヤカーの種類

廃車専門の業者が保有している引取専用のキャリヤカーには、いくつかの種類があります。
引取りを依頼する前に車の状態を詳しく確認しておくと、相手もトラックの手配がしやすくなります。

また、長く放置していた車両など、この状態ではもう引き取ってもらえないと諦めていた完全不動の車も引取可能な場合があります。

【セルフローダ】

荷台を後方へスライドさせてレーンを下ろします、車はレーンの上を自走し、トラックに乗り上げる形で積み込まれて引取られます。
車の状態の例)エンジンがかかり自走ができる状態だが、フロントガラスが割れてしまっていて公道の走行ができない。

【セルフローダ、ウインチ付きのトラック】

荷台を後方へスライドさせてレーンを下ろします。自走できない車を荷台についたウインチで繋げて、巻き取り積み込みます。
車の状態の例)エンジンルームから白煙が出てしまい、エンジンがかからなくなってしまった。車の鍵はあり、足回りに故障はなくタイヤは転がる状態。

【クレーン付きトラック】

荷台にクレーンがついており、タイヤがパンクしていたり車の鍵がない等の完全不動の車も引取が可能です。ただし、クレーン作業のため車とトラックを並列で横付けできる駐車スペースと、吊り上げている時に揺れる可能性があるため周辺環境も広さが必要です。
車の状態の例)長く放置してしまっていたため、タイヤがついてはいるが四本とも空気が抜けていて転がらない状態。

引取に時間はどのくらいかかるのか

車の引取りには、どのくらいの時間がかかるのでしょうか。
車の引取りを依頼して、トラックを手配してもらうまでにかかる日数は平均で3日~1週間程度です。引取依頼先が自宅住所からかなり近所だったりすると、イレギュラー対応で当日に来てくれることもあります。
では、実際にトラックが引取に来た場合、到着して引取が完了するまではどのくらいかかるのでしょうか。

引取りのトラックが到着してから積み込みが完了するまで

引取りのトラックが到着してから、積み込みが完了するまでにかかる時間はどのくらいでしょうか。
車の状態や駐車場の環境によりますが、エンジンがかかる車でセルフローダに積み込みが可能なら、現地での作業時間はおよそ30分程度です。
車のバッテリーが上がっているとジャンピング作業が必要になり、プラスで時間がかかることもあります。
作業時間をできるだけ短縮するために、引取りの依頼をする前に車の駐車してある環境や場所、車の状態を詳しく話せるよう準備しておきましょう。
また、改造されている車などは車高が低くなっている場合があります。ローダに積み込む場合、車高が低いとフロントバンパーが当たってしまい、ローダでは対応できないことがあります。車高が低い車は、事前に対応可能かの確認が必要です。

引取りを依頼する前に準備しておく チェックリスト

引取り依頼の電話をかける前に、チェックリストを作り確認しておきましょう。

引取り業者から聞かれやすいポイントをまとめてみました。
タイヤがパンクしている車を、換えのタイヤを持参して引取に行く場合もあります。その場合は車検証の情報からタイヤを用意することもありますので、車検証は必ず準備しておいてください。

車の引取を依頼する時の費用、方法、時間についてまとめ

新車を購入する時の乗り換えのタイミングや、自宅の引っ越しの時など駐車場をあけなくてはいけない時に、慌てて車の引取を依頼しようとするとレッカー費用が高額にかかってしまうこともあります。余裕をもって引取りの依頼を行い、廃車予定の車は廃車専門の業者へ依頼されることをおすすめします。