車の査定に納得いかない場合は断るのが一番!その断り方とは?
車の査定を受けても、金額などに納得がいかなかった場合に断ることはもちろんできます。しかし、「トラブルになってしまって面倒事になるのでは?」と思っている方もいるでしょう。
そこで、今回は車の査定後の上手な断り方や注意すべきポイントについて解説します。
各場面での断り方のポイント
車の買取には、まず査定の申し込みから、簡易査定結果の回答、訪問・もしくは店舗での査定、契約という段階を踏みます。ここでは、各場面での断り方のポイントを解説します。
査定を申し込んだ段階での断り方
査定を申し込み、簡易査定結果を聞いた段階でのキャンセルは難しくありません。訪問・店舗査定の予定を決めるために電話などで連絡がありますので、その際に査定が必要なくなったことを伝えるだけでOKです。業者によってはメールでの連絡も対応しています。後述しますが、音信不通だけはやめましょう。
一括査定サイトを利用した場合などは、複数の買取業者から簡易査定結果の連絡があります。このとき、査定額が低いなど実車の査定が必要ないと思ったなら「もう売却先を決めた」というのが一番手っ取り早いです。ただし、検討の余地がある会社であれば、査定額に満足いかなかったことを伝えても良いでしょう。
この他、「今は車を売る予定はないが、現在の査定額を知りたかった」と言う方法もあります。ただし、この場合、営業に熱心な会社だと、ある程度時間を置いてから電話がかかってくる可能性があります。
訪問店舗査定時の断り方
訪問や店舗で詳細な査定をした後は、業者も契約がほしいと熱心に営業するので、断りにくく感じてしまうかもしれません。しかし、他の業者の査定と比較して決めたいと考えているなら、即決は避けましょう。査定の現場では即決できない理由付けをした上で一旦契約は断り、後日改めて電話で連絡するようにします。
たとえば、「今は時間がない」「家族と相談して決めなければならない」「これから他の業者が査定に来る」などと言うと良いでしょう。業者から「後からこの金額の査定は出せない」などと契約を迫られても、毅然として対応しましょう。契約するまで帰らないような業者には、とにかく即決はできないので、引き取るように伝えてください。
なお、査定額に納得がいかず、検討の余地もない場合には、「いくら以上でないと売る気はない」と態度を明確にするのも良いです。
車の査定後の上手な断り方
査定の金額や業者の応対に満足いかずに断る場合や、複数の業者で査定を受け、契約業者以外を断る場合に後日に上手に断る方法をご紹介します。
査定後であっても、契約をしていない限りは簡単にキャンセルでき、電話での連絡で済みます。もちろん、キャンセル料も発生しません。
後日電話で断る際には、色々と理由を説明する必要はありません。簡潔に伝えましょう。
効果的なのは、「他店と契約した」「知人に譲ることにした」という、もう売却する車や売却の必要性がなくなったことを伝えると良いでしょう。
ちなみに、どこの店でいくらで売却したかなどを聞こうとする業者もありますが、答える必要はありません。会話のチャンスとなり、交渉の機会を与えてしまいます。特に、具体的な金額を提示してしまうと、それ以上の金額を出すことを条件に契約を迫られる可能性が高くなりますのでおすすめできません。
また、「やはり車に乗り続けることにした」という方法もあります。今回は売却を見送っても後々検討する可能性のある業者なら、理由付けに使用しても良いでしょう。
この他にも、ある業者で査定後、他の業者の査定を待っている間に営業の電話があることも想定されます。査定の結果次第で考えたいという場合には「この日までに自分から連絡をする」という風な約束を取り付けると良いでしょう。その後他社に決めた場合には、約束通りきちんとその旨を連絡してください。
車の買取にあたっては、複数の業者を比較するのが一般的となってきています。そのため、査定の段階で断ったからといってトラブルに発展することはありません。業者側からしてはよくあることなのです。
しかし、業者によっては簡単にキャンセルをさせないように、会話を伸ばしたり、新たな条件を出してきたりなど、様々な攻勢をかけてくるかもしれません。断る際には、断る強い意志を持ち、弱気な態度を見せないようにしましょう。
車の査定後の断り方で大事なこと注意すべきポイント
査定後に断る場合には、曖昧な返事をしないことが大切です。せっかく査定してもらったのにという気持ちがあると、きっぱりと断ることは難しく感じてしまうかもしれません。しかし、契約するつもりがないのであれば、きちんと断ることが大切です。また、契約後にキャンセルしたくなった場合の注意点についても解説します。
曖昧な断り方や無視、悪対応をしない
たとえば、査定後に断りたい場合に「検討してみます」などの曖昧な断り方では、業者はまだ売る気があるかもしれないと思って営業をかけてきます。「他店と契約した」など交渉の余地がないと思わせることが必要です。
また、一括査定サイトなどを通じて複数の業者に査定を申し込んだ場合などに、断るのが面倒だからといって業者の電話を無視してはいけません。業者としては、単に忙しくて連絡が取れないだけだと考えて、連絡が取れるまで電話を続けます。キャンセルが伝わらない限り、電話はかかり続けるはずですのできちんと電話に出て断りましょう。
特に訪問査定後の場合には、連絡がとれなければ自宅訪問をするという業者もあります。
また、着信拒否もいたずらと判断されてしまうので良くありません。今回は査定を依頼しなかったとしても、別の機会にお世話になる可能性もあります。着信拒否は断ってもしつこく電話営業をかけてくる場合など本当に迷惑な場合のみにしましょう。その他にも、面倒だからといって怒って対応するようなこともやめてください。自分も業者の方も気分を害してしまうことになります。
契約後に断る場合の注意点
業者の押しが強かった場合、意思に反して契約してしまうこともあるかもしれません。しかし、車の場合は後からは断ることは困難です。車は一定期間は無条件解約が可能なクーリングオフの対象商品ではないからです。そのため、完全に納得できない場合には契約するべきではありません。
たとえ業者側が契約後のキャンセルに応じた場合でも、タイミングによっては違約金が発生することがあります。契約する際に説明を受けるはずですが、業者によっては、キャンセルができる期間が設定されていますので、キャンセルしたい場合には、まず契約書を確認しましょう。キャンセル対応期間内であれば、断ることも可能ですのですみやかに業者に連絡します。
契約後の減額(再査定)された場合の対処方法
一部の買取業者では、トラブルを防止するため契約後の再査定(減額)は行わないとしていますが、中には査定後契約を結んだ後に、修復歴や基幹系のトラブルが発覚して減額(再査定)に応じてほしいという申し出を行う業者もあります。
売り手側が故意に修復歴を隠していた場合などには、「瑕疵担保責任」を問われますので、減額に応じて契約をやり直すか、キャンセル料を支払って契約を取り消すという形で対処しなければなりません。
なお、修復歴を正しく申告して査定をしたのに後からそれを理由に減額されたという場合には、違約金を払わずキャンセルも可能になります。この場合にキャンセル料を請求してくるのは違法ですので、消費生活センターなどに相談しましょう。
まとめ
車の査定を受けても金額などに納得がいかない場合には、無理をして契約をする必要はありませんので上手に断りましょう。断る場合には曖昧な言い方をせず、「すでに売却先が決まった」などの確実に断れる理由を簡潔に伝えることが重要です。