車買取にかかる手数料は?賢いコストカットの方法を紹介
車の買い取りを依頼しようと検討中に気になるのが、手数料。せっかく車に値段がついても、手数料が高く取られるなら買取りに出したくないという人もいるでしょう。
ここでは、車の買い取りにかかる手数料や税金など、買い取りを依頼する側が支払わなければならない費用について解説します。
車の買取にかかる手数料とは?
車の買取業者に依頼した際に、一般的にかかる手数料は7つあります。依頼する買い取り業者によって費用がかからないこともありますので、買取に関する手数料については、依頼する前に確認しておくと良いでしょう。
また、一般的に車買取後に手数料を別途支払う形ではなく、買取にかかった手数料をあらかじめ買取価格から引いて支払われることが多いです。
名義変更手数料
車を買取りに出すときには、所有者が変わるので名義変更が必要です。名義変更は、自分でもできる手続きではありますが基本的には買取業者が代行して行ってくれます。
買取業者によっては無料でしてくれるところもありますが、手続きを代行するにあたっての人件費や、書類の作成にかかる費用が手数料として引かれる可能性があるのです。
査定料
車を買取るにあたって、車買取業者の査定士が隅々まで車をチェックして、買取価格を算出します。基本的に査定料は取らない買取業者が多いですが、査定士の人件費として請求されることもあるのです。
また、そのまま契約までいった場合のみ査定料は無料でも、契約に至らなかった場合は査定料を請求するという業者や、出張査定の場合は査定料を請求するという業者も存在します。
査定料がかかるのかどうかは、査定を依頼する前に業者に確認しておくと良いでしょう。
車の運送料や引き取り料
車を自分で直接買取業者まで持ち込む場合は必要ないですが、基本的に買取の際は業者に引き取りに来てもらうことが多いでしょう。
その場合、車を引き取る際に必要なレッカー費用や引取料を請求されることもあります。買取業者との距離が遠く遠距離輸送となる場合や自走できない車の場合は、積載車が必要となりますので手数料が高くなる傾向です。
ある程度距離がある場合は、数万円の手数料がかかると思っておきましょう。
車売却費用
車売却費用という項目で、手数料を取られる場合があります。この項目は、業者によってまちまちで不明瞭なことが多いです。
リユース費用としている業者もあれば、引き取り手数料としている業者もあります。車売却費用を請求された場合は、何のための手数料なのか、詳細を業者に尋ねてみても良いでしょう。
車買取で必須の手数料とその相場
車の買い取りで発生する手数料は、業者によって無料としているところもありますが、必ず払わなければならない手数料も存在します。
印紙代
先ほども紹介したように、車の買い取りを依頼する場合は名義変更をしなければなりません。この名義変更に印紙が必要となるのです。
印紙代は500円ほどの値段で、仮に名義変更手数料が無料の業者であっても、印紙代は別途請求されることがあるので覚えておきましょう。
印鑑証明書や住民票
車を買取に出す場合に用意しなければならない書類に、印鑑証明書や住民票があります。これは、買取業者が手配するのではなく、買い取りを依頼する側が自治体に直接行って発行してもらうものです。
手数料は自治体によって多少前後しますが、200円から400円程度と考えておくと良いでしょう。
車の買い取り業者によっては、印鑑証明書が2通必要という場合もあります。この場合は、2通分の手数料がかかってしまうことになるので注意しましょう。
ナンバープレート交付費用
車の名義変更の際に、買取業者側と買い取りを依頼する側で管轄が異なる場合は、ナンバープレートの交付手続きをしなければなりません。
ナンバープレートの交付費用は、1,500〜2,000円程度かかります。同じ管轄の場合は、ナンバープレートの交付手続きは省かれるので無料です。
ローンの残債
基本的にローンが残っている車は、買取できません。ローンの残債があるということは、カーディーラーやローン会社に車の所有権があるからです。
しかしローンの残りを完済することで、車の売却はできます。厳密にいえば手数料という項目ではありませんが、ローンが残っている場合で車の買い取りを依頼したいと検討している場合は、頭に入れておいてください。
ローンの一括返済が難しい場合でも、一旦買取業者側が弁済するという形を取れる業者もあります。
自動車税
3~4月にかけて車を買取りに出す場合は、自動車税が発生します。自動車税は、4月1日の時点で車を所有している人にかかってくる税金ですが、3月に売却しても業者側の手続きが4月にずれ込んでいる場合などは自動車税がかかってしまうことになるのです。
所得税
車を買取りに出して、所得税がかかることは極稀なケースです。人気車種を新車購入後すぐに買取りに出した場合や、希少価値の高い車を買取りに出した場合など、車を購入した金額よりも売却した金額のほうが上回ったときに発生します。
このように、売却益が発生すると利益が出たことになり所得税を支払わなければならないのです。
厳密には50万円は控除されるので、利益が50万円以上になった場合のみに発生する費用ということを覚えておきましょう。
車買取で手数料を節約する方法
車の買取りにかかる手数料の相場は、1〜2万円程度といわれています。別途請求されるものではなく、車の買取金額から知らないうちに引かれているのであまり気にならないという人もいるかもしれません。
しかし買取金額が10万円だったにもかかわらず、手数料に2万円引かれると結局手に入るのは8万円です。
せっかく愛車を手放すのですから、少しでも手数料を抑えて少しでも多くのお金に変えられるようにしましょう。
大手の車買取業者に依頼する
大手の車買取業者のほとんどは、手数料無料としていることが多いです。厳密には印紙代やナンバープレートの交付費用など、どうしても負担しなければならない手数料は一部発生してしまいますが、代行料や査定料といって手数料が無料なのでかなり手数料を抑えられることになります。
大手の車買取業者の場合は、利用者も多く、ネットであらかじめ口コミを見ることも簡単です。近くに店舗がある場合は、実際に店舗へ出向き、相談をすることもできるでしょう。
複数の車買取業者を比較する
車の買い取りにかかる手数料を抑える方法で、もっともおすすめなのは複数の車買取業者を比較することです。
買取業者ランキングや一覧が掲載されているサイトなどを見ると、たくさんの買取業者があり、その中で業者同士が競い合って顧客を獲得しています。
手数料が抑えられるだけでなく車の買取価格も競争するので、より高い値段で車を売却できる可能性が高いのです。
車買取業者は、中古車を少しでも多く確保しておかなければなりません。そのため、車を売ってくれる人を常に探しています。
5社が競合した場合、誰もが手数料が一番安く買取価格が高い業者に買い取ってほしいと希望するでしょう。
買い取りを依頼する側にとって、より多くのメリットがある業者が選ばれるのはあたり前のことなので、業者間は必死に他店よりも良い条件を出そうとするのです。
もちろん、大手の買取業者もあります。
先ほどもご紹介したように、大手の買取業者は手数料を無料にしているところが多いです。しかし、大手の買取業者単体で検討するよりも、ほかの競合業者の条件と比較しながら検討できるほうが、買い取りを依頼する側も検討しやすいでしょう。
まとめ
車の買取りにかかる手数料は、業者によって異なります。車を買取るために必要な手続自体は、どの業者を選んでも大差ないので、買取価格と手数料の安さを比較して業者を選ぶと良いでしょう。