車の買取業界とは

一般的な車の買取業者は、買取を依頼してきた人から中古車を買い取り、オートオークションへ出品します。中古車販売業者が、オートオークションを見て競り落として、店舗で販売したものを、中古車を探しているユーザーが購入するという仕組みです。

中古車販売店が店舗で販売しても売れ残った車は、再度オートオークションへと出品されます。再度オートオークションへ出品された車は、また新たな中古車販売業者が仕入れるのです。

車の買取価格は、ほとんどがこのオートオークションの相場を基準に算出されています。具体的に説明すると、オートオークションで売られている値段から、諸経費と利益を引いた値段で車を買取るのです。

数多くある車買取業者の中には、悪徳業者も存在します。悪徳業者は、本当の車の価値を提示せず、自分の会社の儲けだけを考えてかなり安い値段で車を買い叩くのです。一般人のほとんどは、中古車に対しての専門知識がありませんし、オートオークションの価格も業者以外は見れません。そのため、安く買い叩かれたとしても損をしていることに気が付かないのです。

また先ほど説明したように、オートオークションの値段から諸経費と利益をマイナスした値段が車の買取価格になりますが、どれだけ自社の利益にするのかは、業者によって異なります。利益の部分は、具体的に何パーセントという規定がないので、業者自身が決められるのです。 当然、利益部分を多く取れたほうが買取業者は嬉しいですが、同じ中古車買取業者間での競争もあるので折り合いを付けながら買取価格を決定していきます。

車の買取業界で古い車でも需要がある理由

車買取業者の中には、廃車同然の車や事故車、需要のなさそうな走行距離が長い車でも買取してくれる業者が存在します。

状態の良い中古車は買い手がつきやすいので、車買取業者が買取ってくれるのも理解できますが、廃車同然の車や走行距離が長く寿命が短そうな車は、買い手がつきにくいはずです。

買い手がつかないと予測できる車を、車買取業者は買い取りたくないのでは?と思ってしまいますが、実は中古車買取業者には、こんなカラクリが存在していました。

海外で日本車の価値が高い

日本では、走行距離が10万キロを超えると車の寿命だといわれたり、購入してから10年以上経過した車は価値が格段に下がったりするのが当たり前です。

しかし海外では、走行距離が長くても車の価値が下がることはありません。日本と海外とでは、走行距離に対する考え方がまったく違うのです。 日本とアメリカを例にしてみると、日本では10万キロを超えると過走行車で敬遠されますが、アメリカの場合は、動いてさえいれば実用的な価値があるとみなされます。

そして海外では、日本車というだけで信頼され人気が高く、日本では状態があまりよくないとされている車でも需要があるのです。 海外の日本車ファンの多くは、日本車の耐久性の良さやデザインを高く評価しています。実際、一昔前の日本車と比べてみても日本車の技術や耐久性はかなり向上しており、定期的にメンテナンスをおこなっていれば10万キロを超えていても問題ないことが多いです。このような理由から、海外への輸出ルートをもっている買取業者は、日本では価値が低いとされている車でも積極的に買取してくれます。

部品が売れる

もう動かなくなってしまった車や、ボロボロになってしまった事故車でも、車の中には使える部品がたくさん存在します。なんと1台の車には、約3万点の部品が使われているのです。

海外での日本車人気から中古部品の需要は増えていますし、新車購入が低迷している日本でも、中古部品市場が拡大してきています。

車の基幹部分であるエンジンやトランスミッションはもちろん、外装パーツや内装パーツ、電飾部品など、使える部品をお金に変えることで利益を得ている中古車買取業者も多いのです。

鉄スクラップは資源

車には、多くの鉄が使われています。鉄はリサイクル可能な資源で、ボロボロになった鉄も電気炉で溶かすと再び鋼鉄として再利用できるのです。

買取業者は、まず使える部品を車から取り外し、解体していく中で最終的に鉄スクラップになったものを鉄の買取業者へ売ります。 このように、一見ゴミと思えるような部分でも、をお金に変えられる独自ルートをたくさん持っている業者ほど高く買取してもらえる可能性が高いのです

車買取で業界関係者と交渉する際のポイント

ここまで解説してきたとおり、車の買取金額は業者によって異なります。業者によって10万円以上買取価格に差が出るといった話もあるほどです。 車買取業者も必死に利益を出そうとしますから、中古車の価値や買取業界を知らない人からは、できるだけ安く車を買取って少しでも利益を得ようとします。

車買取業者に車の価値よりも安く買い叩かれないためには、より多くの買取業者に査定を依頼することです。1社即決だけは絶対にやめましょう。 1社だけに絞って査定をしてしまうと、本当の車の価値が見えにくいです。それに競合業者がいないと分かれば、買取業者側もかなり値踏みしてきます。

車査定の事前商談では、営業マンから「他店では、査定してもらいましたか?」という雰囲気のことをさり気なく聞かれることが多いです。 ここで他店では査定していないと分かると、あたかも自社が高額買取をしているかのように見せかけて安い値段で買取されることもあります。

買取業者は商談のプロですから、言葉巧みに安い値段で折り合いをつけようとしてきます。素人では、なかなか本質を見抜くことも難しいですから、そのまま相手の言いなりになって丸め込まれることも多いのです。

しかし複数社で査定をしてから買取となると、まず多くの車買取業者を知っておかなければなりません。

買取業者ランキングや一覧が掲載されているサイトなどを見ると、たくさんの業者があります。 買取業者は、大手のほかにも地域密着型の買取業者などさまざまですので、これまで名前すら知らなかった買取業者も検討できます。

また買取業者側も、買取依頼してくれる人を確保したいと思っているので、競合との価格競争に熱心に取り組みます。その結果、より高い買取金額が実現するのです。

車買取を依頼する側は、一度に多くの買取金額を見て、その中でもっとも高い業者を選んで車を引き渡すだけなので、悩む時間も必要ありません。 忙しい社会人や中古車の知識があまりないという人にとって、便利な手段となります。

まとめ

車買取業界は、さまざまな形で販売ルートを切り開いています。独自のルートをもっている買取業者は、買取値段も高い傾向です。

車買取業界では、多くの買取業者が誕生していますが、消えていく業者も多いのが現状です。それだけどこの業者も、独自のルート確保や利益にシビアになっています。 業者の利益ばかりを優先されて、買取依頼した側が損をしないように、比較しながら買取業者選びをしてください。