ホンダのCR-Zの評価を解説|中古購入や買い換えの注意点とは
世界初の量産ハイブリッドスポーツカーとして2010年に登場したCR-Z。ハイブリッド車とスポーツカーを融合させた新しい価値観を提案した車種として登場しました。CR-Zは登場当初こそ販売は好調だったものの、その後は伸び悩み2017年1月に生産が終了。その歴史に幕を下ろしました。
生産終了した今日でも中古市場は豊富で、安く入手できれば価格以上に楽しめます。これからが狙い目の車種といえるでしょう。CR-Zはフロントシートが広く、走るのも楽しく、パーソナル感のあるクーペ。
ユーザーの満足度は高く、これからCR-Zの購入を検討している人は、その評価が気になるところでしょう。ここでは美点・欠点を含めたCR-Zの口コミ評価を中心に、その特徴、おすすめ人気グレード、具体的な買い換え方法まで幅広く見ていきます。
CR-Zの特徴
ハイブリッドでスポーティな走りを目指したCR-Z。日本カー・オブ・ザ・イヤー(2010~2011年次)の受賞歴があります。スポーツと燃費を両立する空力的に最適化されたデザインは、1980年代に人気を博したコンパクトスポーツカーのCR-Xを彷彿とさせます。子どもの頃にCR-Xへ憧れていた世代にとってはノスタルジーを感じてしまうスポーティなデザインです。
ハイブリッド車であるCR-Zは低燃費ですが、ハイブリッドスポーツカーとして、走行性能にこそ一番の魅力があります。意のままのハンドリング、冴えたコーナリング、体感できる高いボディ鋼性を持っています。
エンジンは世界基準の燃費規制、欧州のコンパクトスポーツカーと対等に戦える力、の2つの課題をクリアして優先して選定されました。エンジン回転数が低い状態でも、アクセルの踏み込みと同時にモーターアシストがはじまる加速の良さはスポーツカーらしい反応。遊び心のあるボタン式のPLUS SPORTシステムのブースト機能は、「3リッターのV6エンジン」に匹敵する加速感を得られます。
CR-Zのおすすめ人気グレード
CR-Zには「α」、「β」、「α Master label」の3つの基本グレードをはじめとして、多数の特別仕様車が存在します。ここでは、価格と装備のバランスがよい上級グレード「α」、より装備が充実した最上級グレード「α Master lavel」をおすすめグレードとして解説します。
上級グレードの「α」
価格と装備のバランスがよい上級グレード「α」がおすすめです。下級グレード「β」と「α」との中古市場での価格帯を比較してみましょう。
グレード | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
β | 38.6~134.8万円 | 86.7万円 |
α | 39.8~244.4万円 | 142.1万円 |
平均価格では「α」が55.4万円高いです。年式が古く、走行距離が長い車は「α」でも最低39.8万円からと大変リーズナブルな価格です。続いて「α」の装備ですが、ディスチャージヘッドライトなどの安全装備やスマートキー、本革を使用したインテリアや快適なエクステリアなど、「α」には「β」に未搭載の装備が多数搭載されていることが注目のポイントです。
中古車の場合は年式により価格帯が大きく変わりますので、装備が充実した「α」を「β」並みの価格で入手できるチャンスも十分にあります。注意点としては、2012年9月のマイナーチェンジによりエンジンが改良されているというところです。2012年8月以前の車は価格が安価なものの、若干パワーと燃費が落ちます。
個性を出したいなら「α Master label」
2012年9月のマイナーチェンジにあわせる形で登場したのが最上級グレード「α Master label」(ZF-2型 / 第二世代)です。安全装備 ・ 運転支援機能のあんしんパッケージや、ナビ装着用スペシャルパッケージ 、高級感のあるインテリアなど、「α Master label」には上級グレード「α」に未搭載の多数の装備が搭載されています。あんしんパッケージは、2015年8月のマイナーチェンジで「ZF-2型」(第三世代)から追加された装備です。シートには合皮、ファブリックを組み合わせたコンビシートを採用。また、シートのサイドサポート、ドアライニングの色を変更。足回りは17インチ軽量アルミホイールです。
中古市場での平均価格は「α」より高めですが、年式の古い車は比較的リーズナブル。より充実した装備と強い個性のCR-Zを求める人におすすめです。
CR-Zに乗っている人の口コミ評価
CR-Zに乗っている人の口コミから、エクステリアデザイン、走行性能、乗り心地、燃費性能の4項目に関しての評価を見ていきます。ユーザーの満足度が高いCR-Zの評判を購入の参考にしてください。
エクステリアデザインに関する口コミ
コンパクトながらスポーティーで美しいフォルム、ワイド&ローの洗練された外装を持つCR-Z。その姿には往年のCR-Xの影が見え隠れします。実際に乗っている人の口コミの中で外装は大好評のポイントです。
スポーティでカッコいい外装が気に入ったので購入した、という口コミが大多数。また、希少性の高さから、とにかく目立つ、という声が多いです。なお、外装が気に入らない人は購入を考え直したほうがよい、という意見もあります。なお、外装はスポーツカータイプなので、フロントノーズを擦り易い、雨の日の乗降がキツイ、車幅が広く隣の車にドアバンされやすい、などの声も聞かれます。
内装に関する口コミ
CR-Zの未来感を演出したデジタルのインパネ。雰囲気のある内装は総じて評判がよいポイントです。実際に乗っている人の口コミでも、近未来的なインパネが好き、デジタルのメーターが見やすい、スイッチ類は操作しやすい配置、運転に集中しやすい、という声が多数を占めています。また、内装は高級感はないものの雰囲気があり質感もよい、シートは座りやすく長時間の運転でも疲れない、という声が多いです。一方で、インパネはアナログがよい、オプションの革シートは縫製が雑でシワが多い、などの意見もありますので、好みが分かれるところです。
走行性能に関する口コミ
CR-Zは3モードドライブシステムを搭載。モード切替によりスポーツ・ノーマル・エコの3種の走行モードを楽しめます。
実際に乗っている人の口コミによると、スポーツモードは発進時の加速がパワフル、ノーマルモードと一味違う走りを楽しめることが魅力、クーペとして走りを楽める、という声が多いです。ドライブから街乗りまで十分に楽しめる走行性能を持っていると高評価です。なお、スポーツカーやクーペ全般の欠点といえる、後方視界、斜め後方視界の悪さが指摘されています。対応策としてバックカメラの搭載を推奨する声があります。
燃費性能に関する口コミ
ハイブリッド車の燃費とスポーツカーの走行性能を両立させたCR-Z。エコ重視のハイブリッド車と比較してしまうと燃費は見劣りしますが、スポーツカーとしての走行性能に主眼を置いた設計を考慮すると、バランスのよい燃費といえるでしょう。
実燃費は、年式、グレード、シチュエーション、走行方法などにより大きく差が出ますが、CR-Zの口コミからの平均燃費は大体以下の範囲となっているようです。
平均実燃費 | 13.0~20.0km/L |
最低実燃費 | 10.0km/L |
最高実燃費 | 30.0km/L (瞬間) |
実際に乗っている人の口コミでは、ハイブリッド車として考えると物足りない燃費だが、スポーツカーとして考えるとよい、という意見が多くを占めています。エコ重視のハイブリッド車ではないので十分、走りを楽しむ車だから満足、という考えの人が多いようです。
CR-Zの口コミからわかる欠点
CR-Zに乗っている人の口コミから、CR-Zの欠点を見ていきます。ユーザーの満足度が高いCR-Zにも不満点はあります。購入する人は注意点として参考にしてください。
コンパクトハイブリッドカーのカテゴリーでみると高額
コンパクトなハイブリッド車というカテゴリーから見た場合、CR-Zの新車価格は高めに設定されている、という声が聞かれます。
CR-Z / 「270万~285万円」
トヨタ アクア / 178.5万~205.2万円
これは、改良を重ねた結果、価格が上がったこと、2015年にラインナップから中級グレード「β」が外れ、最上級グレード「α Master labe」が追加されたこと、などが要因に挙げられます。しかしながら、現在のCR-Zは生産が終了しているため、販売の中心は中古市場です。新車価格が高いところは大きなデメリットにはならないでしょう。
リアシートが狭い
CR-Zの室内空間は室内長1,605×室内幅1,430×室内高1,080mmと狭いです。定員は4名ですが、クーペのスポーツカーとして設計されているため、リアシートが狭くなっています。実際に乗っている人の口コミでも、リアシートは手荷物置場として考えている、乗り心地が悪い、という声が大多数です。ここについては、スポーツカーと割り切り、デメリットと考えない人も多いようです。
なお、荷室も狭いですが、リアシートを折りたためば214Lの積載量を確保できます。折りたたみはフロントシートからリアシート上部のノブを操作するだけで簡単。広さはトランクケース2個分、もしくはゴルフバック2個分程が入るスペースです。
CR-Zをお得に購入するには
CR-Zの購入を検討している人の中には、現在の愛車を売り次の購入資金に充てようと考えている人も多いでしょう。ここでは買取業者を利用して、お得に車を買い替えられる方法を解説します。
車の売却は専門業者に依頼するのがおススメ
車の買い換えを行う場合、最近ではディーラーの下取りより買取業者を利用するのが主流です。愛車を売って次の購入資金に充てたいという人は買取業者を利用するのがお得です。買取業者は中古車を売るための独自ルートを持ち、高く車を買取る力があります。
ディーラーの下取りと買取業者の査定額は平均16万円、最高50万円以上の差が出るそうです。高く売る上で重要なポイントは複数の買取業者に査定してもらうことです。買取業者ごとの得手不得手により査定価格は大きく変わります。
チョージンを利用する
「圧倒的な査定金額で高価買取」という強気なサービスを展開しているのは、車買取のチョージンです。車買取のチョージンはリアルタイムで車の査定額を出してくれる、オンライン型の車買取専門業者です。中古車を売るための独自の販売ルートを数多く持っているため、その車に合った最も高い販売販路を見つけることで高価買取を実現しています。車の査定は、フォームに必要情報を入力するだけで最短5分で金額を提示してくれるところも他の車買取業者にはない圧倒的スピードです。
実際に車を売却するとなった時の流れも4ステップで簡単です。
- Webフォームで無料査定
- チョージン提携店より連絡
- ご契約・引取日の調整
- 車の引取・買取金額の振込完了
上記4ステップがすべてネット・電話のみのオンライン上で完結するのも嬉しい特徴です。実車査定はなく、また車の引き取りも事前相談があれば立会いなしでOKです。さらに車売却に関わる書類関係の手続きも無料で代行手続きしてくれるため、頼まない手はありません。車の売却を検討している方は是非一度車買取専門のチョージンに問合せしてみましょう。
スポーティでカッコいいCR-Zに乗り換えよう
「ドライバー自身のために、気軽に好きなだけ、気兼ねなく楽しめる車を創りたい。所有することで、運転することで日常がワクワクするような、車本来の楽しさを感じてほしい 。」という開発者の想いで創られたCR-Zですが、2017年1月に生産を終了しました。
CR-Zのユーザーの満足度は高く、車好きをはじめ、スポーツカーとしての走りを楽しみたい、CR-Xに憧れた世代、という人にはおすすめの車です。中古車市場をチェックして、自分にあったCR-Zを探してみましょう。
中古車市場のラインナップは豊富で、2010年の第一世代「α (CVT)」は40万円前後、限定車の「CR-Z 1.5 MUGEN RZ」は300万円前後と幅広い価格で販売されています。CR-Zをお得に購入すれば、きっと価格以上の喜びを感じることができます。