ユーザー車検の方法・やり方

車検をユーザー自身が受検することを、ユーザー車検と言います。予約を行えば、全国どこの運輸支局でもユーザー車検を受けることが可能です。ここでは、運輸支局での検査の流れや、注意点などを掲載しています。
下記のユーザー車検を受ける前準備ユーザー車検当日の流れより、ユーザー車検の要点をご確認下さい。
掲載内容は地域によって若干違いのある場合がございます。ユーザー車検を受ける前に予め、受検予定の運輸支局にご確認下さい。

ユーザー車検を受ける前準備

車検検査項目の把握

ユーザー車検を運輸支局で受ける前に、検査コースでどんな検査を行うのか確認しておきましょう。

詳しくは » 検査コース(車検場)の流れ

自動車の状態をチェック

運輸支局へ車を持ち込む前に、自動車が車検に受かる状態なのか確認しておきましょう。

詳しくは » ユーザー車検の前に自動車のチェック

必要書類の準備

ユーザー車検に必要な書類を準備しておきましょう。

詳しくは » ご自分でユーザー車検を受ける場合の車検必要書類

車検費用の準備

ユーザー車検に必要な費用を確認しておきましょう。

詳しくは » 車検費用を計算

ユーザー車検の予約

国土交通省では、ユーザー車検を受ける方へ自動車検査インターネット予約システムを提供しています。自動車検査インターネット予約システムは、24時間利用することが可能で、ユーザー車検の予約・変更・取消を行うことができます。
尚、軽自動車は、軽自動車検査予約システムで予約を行います。

車検を行う運輸支局の業務時間は、平日のみとなっておりますのでご注意下さい。

検査窓口の受付時間 午前8:45~11:45
午後1:00~3:45
運輸支局の業務時間 午前9:00~12:00
午後1:00~4:00
運輸支局の休日 土日祝
12月29日~1月3日

ユーザー車検当日の流れ

  1. 予備検査場で最終調整

    運輸支局の近辺には、運輸支局で行う車検項目と同じ内容の検査を、本番前に行っておける民間の検査場(有料)があります。この検査場を予備検査場と言います。
    予備検査場で予め、サイドスリップ検査・調整、各ブレーキ・スピードメーター検査、ライトの光軸検査・調整、排気ガス検査・調整を行ってもらい、自動車の状態を確認・調整します。

    予備検査場

    利用料金は、1,500円~3,500円ぐらいが一般的です。(地域によって予備検査場が存在しない場合や、一般の方はお断りという場合もありますので、事前に確認が必要です。)

    また、こちらの予備検査場で調整不能な不具合が発見された場合は、車検の合格が難しい状況になったとお考え下さい。(予備検査場のスタッフの方に相談を行い、修理をしてから再度出直すか、とりあえず運輸支局で車検を受けてみるかの判断を行ってもらうことが賢明です。)

  2. 運輸支局で用紙の入手・作成

    運輸支局の窓口で、不足用紙がある場合は配布を受けます。(通常下記3枚を用意)
    自動車検査票
    自動車重量税納付書
    継続検査申請書
    入手した用紙に必要事項の記入を行っていきます。記入方法は、運輸支局内に見本等の記載がありますので、そちらをご覧頂きながらご記入下さい。

  3. 自動車重量税・検査手数料の支払い(印紙・証紙の購入)

    運輸支局場内の印紙・証紙販売窓口で、自動車重量税額分と検査手数料分の印紙・証紙を購入します。
    購入した印紙・証紙をそれぞれの書類に貼り付けます。
    (自動車重量税印紙は自動車重量税納付書、検査手数料印紙・証紙は自動車検査票)

    印紙
  4. 自賠責保険の継続加入手続き

    新たに車検を取ると車検有効期間が延長されますが、同時に自賠責保険の保険期間も延長しなければなりません。保険期間は必ず、延長された車検有効期間より1日でも多く加入する必要があります。自賠責保険の継続加入の手続きは、運輸支局近辺の代書屋さんなどで取り扱っています。車検証と現在加入中の自動車損害賠償責任保険証明書をご持参の上、代書屋さんなどで手続きを行って下さい。

  5. 納税確認

    自動車税納税証明書(継続検査用)を自動車税事務所などの納税確認窓口に提示します。自動車税納税証明書(継続検査用)に問題がなければ、きちんと納税されている旨の押印をもらえます
    自動車税納税証明書(継続検査用)を省略できる特定の条件を満たしている場合は、8の「車検証の交付」のタイミングで納税確認が行われる為、こちらの手続きは不要です。

    納税証明書
  6. 車検の受付

    運輸支局内のユーザー車検受付窓口に書類一式を提示します。また、ユーザー車検予約を行った際に発行された番号(予約番号)を窓口の職員へ伝えます。
    書類に不備があった場合は、こちらで指摘を受けますので修正して下さい。

    運輸支局
  7. 検査コース

    自動車に乗り、検査コースで受検を行います。
    1回の検査申請による検査コースへの入場回数は3回までと制限されています。

  8. 車検証の交付

    検査に合格すると、書類一式を車検証交付窓口に提出して新しい車検証とステッカー(検査標章)の交付を受け、ユーザー車検は終了です。 検査に合格しなかった場合は不適合箇所の整備を行った後に再検査を受けることになりますが、再検査を検査日から2週間以内に受ける場合と2週間を超えてから受ける場合とでは検査項目が異なります。
    検査日から2週間以内に再検査を受ける場合は不適合箇所に関わる検査項目のみの受検となり、その場合、一度目の検査日に限定自動車検査証の交付を受けておく必要があります。

    運輸支局内の見本

    限定自動車検査証とは、保安基準に適合していない箇所が記載された書類のことです。限定自動車検査証の交付は無料ですが、再検査を受ける際は1,800円の検査手数料がかかるので注意しておきましょう。

    また、不合格となったことで車検が切れてしまう場合は、想定していた車検の有効期間が変わってしまうことになります。その場合、4の「自賠責保険の継続加入手続き」で継続加入した保険期間が、再検査で新たに取得する車検有効期間をカバー(車検有効期間より1日でも多い保険期間に加入)できなくなってしまうケースがあります。このケースに当てはまる場合は、継続加入を行った代書屋さんなどで速やかに保険期間の修正手続きを行うようにしましょう。保険会社の処理が終わってしまうとこの修正手続きを行うことができなくなり、1ヵ月分のみ別途保険に加入しなくてはなりません。

    検査日から2週間を超えて再検査を受ける場合は、改めて全ての検査項目を受検することとなり、小型車は2,200円、普通車は2,300円の検査手数料がかかります。この場合、限定自動車検査証を交付してもらう必要はありません。

    また、再検査を検査日から2週間以内に受ける場合と同様に、継続加入した自賠責保険の保険期間が再検査で新たに取得する車検有効期間をカバー(車検有効期間より1日でも多い保険期間に加入)できなくなってしまう場合は、保険期間の修正手続きが必要となります。

    再検査は不適合の指摘を受けた検査日当日に受けることができ、検査コースへの入場回数が3回に満たない場合は、限定自動車検査証の交付も再検査手数料も不要となります。

車検は、国が定期的に個々の自動車の保安基準を検査するものであり、自動車の安全を保証するものではありません。必ず各自の責任において定期的に点検整備を行って下さい。