ハイゼットジャンボの中古車価格相場とは?年式別など詳しく解説
ハイゼットジャンボといえば軽トラックにもかかわらず、客室が広く作られていることが特徴です。また、実用的でもあるので、軽トラックを購入するのであればこちらがよいという人も多いでしょう。
今回はそのような人に向けて、ハイゼットジャンボの中古車価格相場をさまざまな側面から解説していきます。また、それだけでなく購入の際のポイントについても紹介していきます。
しっかりと以下の内容を理解して、お得にハイゼットジャンボに買い替えましょう。
目次
ハイゼットジャンボの魅力と特徴
ハイゼットジャンボには、以下の2つのような魅力と特徴があります。これらによって長期間たくさんの人に愛されています。
ここでは、なぜハイゼットジャンボがたくさんの人に愛されているのか詳しく解説し、ハイゼットジャンボの良さをご紹介します。
快適な軽トラ
一般的に軽トラックというと農作業などに使われたり、ものを運ぶために用いられることがほとんどです。そのため、キャビンよりも荷台の方がスペースを多く割いています。しかし、乗っている人からすれば非常に窮屈に感じたり、体が大きい人では使いにくいこともあります。
そこで登場したのがハイゼットジャンボです。こちらは荷台を短縮し、キャビンを後ろに延長することで快適な車内空間を実現することに成功しました。
ホビー車としても実用車としても活躍
ハイゼットジャンボは、キャビンのスペースを大きくとっています。そのため、発売当初は実用車というよりは、ホビー車としての側面が強かった車です。実際に初代ハイゼットジャンボには専用の赤いボディカラーが用意されており、遊び心がありました。
もちろん、ホビー車の要素のみとしての需要だけではありませんでした。ハイゼットジャンボにはリクライニングができ、しっかりとした実用車の能力もあったため、そちらの方での需要もしっかりとあったのです。
以上のようにハイゼットジャンボはホビー車としても実用車としても活躍しています。
ハイゼットジャンボの中古車価格相場
それでは、ハイゼットジャンボの中古車価格相場を解説していきます。ここでは中古車価格相場を把握するために、おおよその傾向を解説した上で詳細についてみていきます。
ハイゼットジャンボがどのような価格帯であるのか、また価格差がどのように生じているのかを把握しましょう。
ハイゼットジャンボの中古車価格
ハイゼットジャンボの中古車価格の傾向としては、100万円台の車両が多く出回っています。現行のS500やS200で状態がよければそれくらいの価格となっています。
50万円前後で入手できるのもありますので、いろいろと探してみると良品がみつかることもあるでしょう。したがって、走行距離や年式などの内容をみながら探していくと、相場よりも安く状態のよいハイゼットジャンボに巡り合うこともできます。
モデル別の価格の相場
中古車市場に出回っているハイゼットジャンボのモデルには、以下の4つがあります。中には年式が古くあまり出回っていないものもありますが、主流のものと合わせて相場を把握していきましょう。
モデルごとの相場をしっかりと理解して、損をすることなくハイゼットジャンボが購入できるようにしてください。
S80系
こちらは1986~1994年にかけて発売されたモデルです。非常に古い年式のモデルであるので、探してもみつからないことが多いでしょう。
詳しい中古車価格帯と中古車相場については以下をご覧ください。詳しくみていくと中古車相場としては約32.5万円、中古車価格帯は20~45万円と安値になっています。
とにかく古いモデルであるので、基本的にはこちらに絶対乗りたいと思わない限りはおすすめはできません。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | - | - |
B社 | 20~45万円 | 約32.5万円 |
C社 | - | - |
S100系
こちらは1994~1999年にかけて発売されたモデルです。こちらも上と同様に新しいものでも20年前のものとなってしまうので、中古車市場ではあまり出回っていません。
詳しい中古車価格帯と中古車相場については以下をご覧ください。詳しくみていくと中古車相場としては約40万円、中古車価格帯は35~45万円と上と同様に安値になっています。
基本的には車としての寿命は迎えていると考えたほうがよいので、今こちらを購入する理由はないでしょう。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | - | - |
B社 | - | - |
C社 | 35~45万円 | 約40万円 |
S200系
こちらは1999~2014年にかけて発売されたモデルです。期間としては世紀末から最近まで発売されていたモデルであるため、中古市場でも多く目にします。
詳しい中古車価格帯と中古車相場については以下をご覧ください。詳しくみていくと中古車相場としてはおおよそ80万円台となっています。相場価格としては現実的な価格といえるでしょう。
次に中古車価格帯をみていくと23.3~155万円と、高いものは150万円を超えているのがわかります。やはり2014年など比較的新しいものなどでは高値で取引されているのでしょう。
装備など充実しているものを購入したいのであれば、こちらのモデルで年式の新しいものを選ぶとよいかもしれません。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | - | - |
B社 | 23.3~155万円 | 約89.2万円 |
C社 | 23.3~139万円 | 約81.2万円 |
S500系
こちらは2014~現在まで発売されている現行のモデルです。こちらも中古車市場では上のS200系と並んで目にするモデルです。
詳しい中古車価格帯と中古車相場については以下をご覧ください。詳しくみていくと中古車相場としてはおおよそ137~169万円となっています。やはり現行で年式が新しいとなると相場としてもかなり高値になっています。
実際に中古車価格帯を見て頂くと、高いものでは200万円を超えています。こちらの購入を考えているのであれば、装備などは充実している代わりにそれ相応の購入資金が必要になるでしょう。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | - | - |
B社 | 70~268万円 | 約169万円 |
C社 | 59.8~216万円 | 約137.9万円 |
おすすめの中古ハイゼットジャンボのモデル
中古ハイゼットジャンボの購入を考えているのであれば、おすすめのモデルが以下の2つあります。これらは中古車市場で探していく場合に最も目にするものであり、選択肢の広さからいっても現実的なモデルだといえます。
ぜひ以下を参考にして、よければ購入を検討していください。
性能が大幅に進歩したS200系
ハイゼットトラックとしては8代目にあたるS100系は、走行性能や静粛性を大きく改善したモデルでした。その後継にあたる9代目のS200系では、2007年のマイナーチェンジで最新DOHCエンジンのKF-VEに換装され、軽トラでありながら「可変バルブタイミング式DOHC4バルブ」を搭載するようになりました。
そのため、年式と走行性能などを考えていけば、こちらのS200系はおすすめのモデルといえるでしょう。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
43~53ps | FR/4WD | 3.395m・1.475m・1.905m | 2人 | 17.8km/L | 658cc |
新しい車両を求めるならS500系
ハイセットジャンボに新しい車両を求めるのであれば、S500系が一番適しているでしょう。こちらはABSなどを搭載しているなど装備面でも充実しています。
新しい車両であれば故障するリスクも低いですし、保証もあるのでそういう面からもおすすめできます。多少値が張ってしまうかもしれませんが、予算が多くとれるのであればこちらを選んで損はないでしょう。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
46~53ps | FR/4WD | 3.395m・1.475m・1.885m | 2名 | 18.6km/L | 658cc |
業者別のハイゼットジャンボの中古車価格
より詳しくハイゼットジャンボの中古車価格を把握していくためにも、こちらでは以下の3つに分けて業者別に相場を解説していきます。業者によって中古車価格に差があることもあるので、しっかりとみていきましょう。
タイプ別
ハイゼットジャンボはハイゼットトラックの1グレードの1つであるため、タイプとしては以下の3つになります。相場価格として高かったのはS80~S200系までのジャンボで119~144万円でした。
最新のモデルでは5年前のものとなるため、価格があまり落ちていないのがこの結果を生んだようです。もちろん、最新のモデルであるジャンボSA3tも同じくらい高値でした。
基本的に主流のものはこの2つになるので、状態のよいものはこれぐらいの価格でもおかしくないでしょう。
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
ジャンボ | - | 約119.7万円 | 約144万円 |
ジャンボSA3t | - | 約120.3万円 | 約133.8万円 |
ジャンボカスタム | - | 126.5万円 | 74.5万円 |
年式別
ハイゼットジャンボを年式別でみていくと以下の表のようになりました。やはり現行のモデルである2014~現在までのものは最低でも100万円ほどはしていることがわかります。特に2018年式と2016年式のものは新しさとカスタムによって価格が高かったようです。
一方で2014年以降に関しては年式が古い2007年式などでは53~60万円ほどと安かったですが、100万円に近いものもありました。こちらでは2013年式が年式の新しさと価格を考えたときに、相対的に狙い目かもしれません。
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
2018年 | - | 約162.2万円 | 約130.4万円 |
2017年 | - | 約119万円 | 約124.5万円 |
2016年 | - | 約146.5万円 | 約181.5万円 |
2015年 | - | 約102.4万円 | 約99.3万円 |
2014年 | - | 約94.9万円 | 約105万円 |
2013年 | - | 約79.4万円 | 約73.5万円 |
2012年 | - | 約85.7万円 | 約95万円 |
2011年 | - | 約99万円 | 約94万円 |
2010年 | - | 約63.3万円 | 約61.1万円 |
2009年 | - | 約94.4万円 | 約90万円 |
2008年 | - | 約62.4万円 | 約71.9万円 |
2007年 | - | 約53.5万円 | 約60.2万円 |
走行距離別
ハイゼットジャンボを年式別でみていくと、以下の表のようになりました。ここでは走行距離が2万km以下のものが145~172万円ほどともっとも高く、それ以降は徐々に価格が下がっていく傾向がありました。
これに関しては走行距離が少ないものは現行のモデルか、状態のよいものであるので高値がついているのでしょう。そのため、お得に購入するのであれば、走行距離が2~10万kmのものから選んでいくのが現実的でよいと考えられます。
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
~2万km | - | 約145.9万円 | 約171.9万円 |
2万~5万km | - | 約90.5万円 | 約80万円 |
5万~8万km | - | 約85.5万円 | 約103.5万円 |
8万~10万km | - | 約69.5万円 | 約74.5万円 |
10万~15万km | - | 約52.3万円 | 約60.7万円 |
ハイゼットジャンボを購入する際の注意点
ハイゼットジャンボを購入する際には以下の2つに注意してください。これらは確認していないと購入後に後悔してしまうこともあります。
したがって、しっかりと内容を確認して、納得の上でハイゼットジャンボを購入しましょう。
乗り心地を確認
ハイゼットジャンボに乗っている人の中には運転中の振動が気になるという人がいます。これはサスペンションの衝撃吸収が普通車と比べれば劣っているため、そのように感じる人がいます。
そのため、これが心配な人はできるだけ事前に乗り心地を確認しておくとよいでしょう。そうすればどのような振動が来るのか把握することができるので、購入後に不満を感じなくてすみます。
納得した上でハイゼットジャンボを購入しましょう。
長時間の運転には不向き
ハイゼットジャンボを購入した人の中には長時間の運転には不向きであると述べている人もいます。これはシートを倒すことができないことによって、腰が痛めてしまうからです。
そのため、長時間の運転を行う予定であるのなら、ハイゼットジャンボの使用用途としては向いていません。あくまでも少しの運転をするには向いている車であると考えて購入してください。
現在の車から買い替える場合には
現在の車からハイゼットジャンボに買い替える場合には、以下のように行っていただければお得に買い替えができます。少しでも買い替えに掛かる出費を抑えたいのであればぜひやってください。
ここでは、そんなお得に買い替えを行うポイントを解説していきます。
売ったお金を元手にお得に買い換えよう
買い替えをお得にしたいのであれば、売ったお金を元手にハイゼットジャンボを購入するのがベストです。こうすれば買い替えに掛かる費用を買取業者などに負担してもらったり、廃車費用が掛からないので出費が抑えられます。
買い替えに掛かる費用を抑えるためにもこのようにしてください。
ハイゼットジャンボの中古車をお得に手に入れよう
ハイゼットジャンボは快適な軽トラとしての魅力と特徴があります。また、ハイゼットジャンボの中古車価格は100万円台の車両が多く出回っています。
中古ハイゼットジャンボのモデルでは、性能が大幅に進歩し、S200系や新しい車両を求めるならS500系がおすすめです。注意点として乗り心地などを確認するようにしてください。
相場を把握した上で、ハイゼットジャンボの中古車をお得に手に入れましょう。そうすれば満足のいく買い替えができるでしょう。