ハイゼットの中古車価格相場とは?タイプや年式別に詳しく解説
ハイゼットといえば半世紀以上発売され続けている軽トラックです。実用性の高さが売りであり、商用車として使っていることも多いです。したがって、こちらの購入を検討している人も多いでしょう。
今回はそんな人のためにハイゼットの中古車価格について詳しく解説していきます。たくさんのバリエーションを持つハイゼットの中古車価格をしっかりと把握して、希望通りの車を手に入れられるようしましょう。
目次
ハイゼットの魅力と特徴
ダイハツから発売されているハイゼットには2つの魅力と特徴があります。これらによって長年に渡ってユーザーから愛されるようになったのです。ここでは、詳しい内容について把握していきましょう。
半世紀以上ブラッシュアップされた実用性
ハイゼットは1960年に初代が誕生して以降、現行の10代目までが発売されています。すでに半世紀を超えて発売されている車です。
当然この長い年月ではさまざまな改良を積み重ねてきており、最新のモデルでは安全装備である衝突被害軽減ブレーキの装備、実用性を高めるためにアッパーボディ表面の完全防錆化がなされています。したがって、ハイゼットは半世紀以上ブラッシュアップされたことにより、高い実用性を獲得しました。
目的で選べるバリエーション
ハイゼットの特徴といえば、何といってもそのバリエーションの多さでしょう。大別してしまえばトラックタイプとバンタイプの2種類になりますが、実際にはさらにそこから細かく分かれています。
例えばハイブリッドや農用のスペシャルモデルなどたくさんのバリエーションがあるのです。そのため、どのようにハイゼットを使うのかで、たくさんあるグレードから選んでいくことになります。あなたの目的にあったハイゼットを選びましょう。
ハイゼットの中古車価格相場
それでは、ハイゼットの中古車価格相場を確認していきましょう。ここでは、中古車価格相場を理解しやすいように全体の傾向を解説した後で、細かく見ていきます。
おおよその中古車価格相場を把握して、ハイゼットがどれぐらいの中古車価格帯であるのかを理解してください。
ハイゼットの中古車価格
ハイゼットは車種によって仕様が全く異なるほどバリエーションが豊富です。そのため、価格帯の幅も広くなっています。
具体的には10万円以下~400万円越えまでと、非常に広い価格帯であるといえるでしょう。したがって、どのような車種であるのか、車としての状態がどうなっているのかなど、内容をしっかりとみながら適した価格であるのか考えていく必要があります。
モデル別の価格の相場
ハイゼットは大きく見ていくと以下の2つに分けられます。それぞれ使用用途が異なっており、価格相場も違っています。したがって、それぞれでどのような違いがあるのかをしっかりと把握しておきましょう。
軽貨物車の定番ハイゼットトラック
軽貨物車として多く使われているハイゼットトラックでは、中古車価格帯と中古車相場は以下の表のようになりました。やはり中古車価格帯の広さは特徴的であるでしょう。
安いものは10万円を切っている一方で、高いものは400万円を超えているようです。また、中古車相場は業者によって差がありますが、平均していくと115万円ほどが相場といってよいでしょう。
この価格はメーカーの小売り希望額と同じくらい価格であるので、相場としては高いといえる価格です。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | - | - |
B社 | 7万円~268万円 | 約137.5万円 |
C社 | 39.8万円~420万円 | 約93万円 |
たっぷり収納のハイゼットカーゴ
収納力が売りのハイゼットカーゴでは、中古車価格帯と中古車相場は以下の表のようになりました。こちらも上と同様に幅のある中古車価格帯でした。
ただ、こちらは上のものに比べると中古車価格帯と中古車相場のどちらも少し安いように見受けられます。中古車価格帯では高くても278万円ほどですし、中古車相場も平均で90万円ほどです。
したがって、こちらのハイゼットカーゴほうがハイゼットトラックに比べて全体的に少し安いのかもしれません。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | - | - |
B社 | 9.8万円~233万円 | 約121.4万円 |
C社 | 6.9万円~277.8万円 | 約60.7万円 |
おすすめの中古ハイゼットのモデル
ハイゼットの購入を真剣に考えるのであれば、おすすめのモデルが以下の2つあります。これらはそれぞれモデルが違うトラックとカーゴになっているので、あなたの目的に合っているほうをよく確認してください。そして、よければ以下のモデルの購入を検討してください。
低価格を探しやすい9代目ハイゼットトラック
現在発売されている現行のものが10代目であるので、9代目ハイゼットトラックは1つ前のモデルになります。なお、発売期間としては15年間製造されました。
当然ながらある程度古くなってしまいますが、その分お得な価格で売買されています。したがって、年式へのこだわりを捨てれば、低価格で走行距離の少ない車種を探せるでしょう。
出費を抑えたいのであればこちらはおすすめのモデルです。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
43~53ps | FR/4WD | 3.395m・1.475m・1.78~1.93m | 2名 | 15.6~16.8km/L | 658~659cc |
新古車も見つかる10代目ハイゼットカーゴ
こちらは現行のハイゼットカーゴになります。10代目の発売開始自体は2004年になりますが、2018年12月が現在の最新リニューアルとなっているので、新しいハイゼットカーゴに乗りたいのであればおすすめのモデルだといえます。
また、探していただければ走行距離が短い年式が出回っています。そのため、カーゴタイプのハイゼットで状態のよさを求めるのならうってつけです。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
39~64ps | FR/4WD | 3.4m・1.48m・1.77m~1.89m | 2~4名 | 13.4~18.8km/L | 658~659cc |
業者別のハイゼットの中古車価格
それでは、より正確な情報を知るためにも、業者別にハイゼットの中古車価格を見ていきましょう。タイプ、年式、走行距離別に確認していきます。それぞれでどのような傾向があり、違いがあるのか把握してください。
タイプ別
ハイゼットをタイプ別にみていくと以下の表のようになりました。高かったのはクルーズターボSA3やスタンダードSA3tでした。もちろん業者で差がありましたが、安くても120万円以上しています。
一方でスペシャルやツインカムスペシャルなどは安かったです。こちらはグレードが古いものが含まれているのが影響していると考えられます。
まとめるとタイプ別では、それぞれ価格に大きな違いがあることがみて取れました。車種によるところが大きいので、求めているタイプによって相場を確認していくことが大切になります。
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
DX | - | 約153.7万円 | 約69.0万円 |
DX SA3 | - | 約119.8万円 | 約77.9万円 |
クルーズ | - | 約55.4万円 | 約73万円 |
クルーズ SA3 | - | 約131.1万円 | 約130.3万円 |
クルーズターボ | - | 約127万円 | 約126.5万円 |
クルーズターボ SA3 | - | 約197.4万円 | 約160万円 |
クルーズターボリミテッド | - | 約107.2万円 | 約106.9万円 |
クルーズリミテッド | - | 約92.6万円 | 約121.8万円 |
スペシャル | - | 約46.2万円 | 約76.1万円 |
スペシャル SA3 | - | 約114.3万円 | 約111.3万円 |
スペシャルクリーン | - | 約47.4万円 | 約52.3万円 |
エクストラ | - | 約54.7万円 | 約65.2万円 |
エクストラ SA3t | - | 約175.9万円 | 約109.5万円 |
ジャンボ | - | 約127.8万円 | 約169万円 |
ジャンボ SA3t | - | 約129.2万円 | 約133.0万円 |
スタンダード エアコン・パワステレス | - | 約71.5万円 | 約72.0万円 |
スタンダード 農用スペシャル | - | 約99万円 | 約99万円 |
スタンダード 農用スペシャル SA3t | - | 約99.5万円 | 約103.5万円 |
スタンダード SA3t | - | 約161.5万円 | 約125万円 |
ハイルーフ | - | 約96.4万円 | 約94.9万円 |
ハイルーフ SA3t | - | 約120.0万円 | 約127.5万円 |
ローダンプ | - | 約47.4万円 | 約88.5万円 |
多目的ダンプ | - | 約151.9万円 | 約110.2万円 |
ツインカムスペシャル | - | 約35万円 | 約36.9万円 |
ダンプ | - | - | 約63万円 |
年式別
ハイゼットを年式別にみていくと以下の表のようになりました。やはり2016~2018年までの新しい年式のものは高値で取引されているようです。そのため、新しい年式でお得に購入したいのであれば、2015年式以降がねらい目です。
また、年式を無視していくのであれば2005年式よりも上のものがよいでしょう。こちらであれば50万円ほどとお手頃価格で購入できます。状態がよければ問題なく使用できるでしょう。
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
2018 | - | 約169.1万円 | 約136.4万円 |
2017 | - | 約150.1万円 | 約145.5万円 |
2016 | - | 約148.7万円 | 約127.2万円 |
2015 | - | 約89.7万円 | 約94.4万円 |
2014 | - | 約74.3万円 | 約87.5万円 |
2013 | - | 約75.4万円 | 約70.8万円 |
2006 | - | 約51.3万円 | 約49.1万円 |
2005 | - | 約58.0万円 | 約58.2万円 |
2004 | - | 約45.7万円 | 約50.4万円 |
2003 | - | 約40.2万円 | 約46万円 |
走行距離別
ハイゼットを走行距離別にみていくと以下の表のようになりました。やはり2万km以下のものは140~157万円ほどと高値で取引されています。予算が豊富であれば状態もよいでしょうから、こちらから選択していくのはありでしょう。
一方でお得に購入したいのであれば2~10万kmで選んでいくのが現実的でしょう。これ以上のものでは不具合を起こすことも考えられるため、よく確認しましょう。
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
~2万km | - | 約157.3万円 | 約140.0万円 |
2万~5万km | - | 約80.7万円 | 約93.5万円 |
5万~8万km | - | 約84.5万円 | 約81.5万円 |
8万~10万km | - | 約74.2万円 | 約59.3万円 |
10万~15万km | - | 約61.0万円 | 約48.0万円 |
ハイゼットを購入する際の注意点
ハイゼットを購入する際には以下の2点に注意していください。これらは気をつけていないと故障を見逃してしまったり、事故につながることなども考えられます。しっかりと内容を把握しておきましょう。
商用で酷使しているから細部まで確認
ハイゼットは商用で使用されていることも多いです。したがって、購入の際には酷使による傷みを見逃さないように細部まで確認しましょう。
具体的にはバンパーの擦り傷などの状態やサスペンションの傷み具合など、また、排気ガスが黒っぽくなっていないかをしっかりと確認しましょう。購入後に後悔しないためにも必ず行ってください。
アクセルペダルのリコール対策
こちらは非常に重要なことです。実は平成16年11月~19年6月に生産されたハイゼットはリコールされています。
これはフロアマットの不具合によるもので、対策されていないと場合によっては事故を引き起こすことも考えられます。したがって、購入の際にはしっかりとペダルは交換され、フロアマットに穴は開いていないかを確認してください。わからないときには、業者にも確認を取りましょう。
現在の車から買い替える場合には
現在の車からハイゼットに買い替える場合にはやってほしいことがあります。ここでは、お得に買い替えるポイントを解説していきます。出費を抑えられるようにしっかりと理解してください。
車を手放す先は廃車買取業者がお得
残念なことですが現在の車が古すぎるとディーラーでは値が付かない可能性があります。そのため、そのような場合には廃車買取を利用しましょう。
こちらであれば査定金額で売却先を選べます。また、高額買取してもらえるほど、資金に余裕ができ買い替える車の選択肢も広がっていきます。望んだハイゼットを手に入れるためにも、廃車買取を利用しましょう。
種類の多い中古のハイゼット選びで迷わない
ハイゼットは半世紀以上ブラッシュアップされた実用性が特徴の軽トラックです。また、ハイゼットの中古車の価格相場は10万円以下~400万円越えまでと幅広くなっています。
なお、中古ハイゼットとしては低価格なら9代目ハイゼットトラック、新古車に乗りたいなら10代目ハイゼットカーゴがおすすめです。さらに、購入の際の注意点としてはリコールの対策がされているのか確認しましょう。解説した相場を頭に入れて、種類の多い中古のハイゼット選びで迷わないようにしましょう。