中古のフリードの選び方を徹底解説|魅力と購入時の注意点を紹介
2008年に発売されたフリードは、今販売されている2代目までで10年以上人気を保つベストセラーミニバンです。もともと「Freedom(自由)」からの造語が由来で、「Free(自由な)」に「Do(行動する)」を加えるという意味も込められている、まさに「使う人のための性能」をたくさん備えた車です。
その使い勝手のよさは、小さな子どもや高齢者と暮らすファミリー層の「かゆい所に手が届く」機能は使う人にとって大きな魅力です。まずはフリードのその魅力を探ってみましょう。
フリードの特徴
ホンダ・フリードは、2001年から2008年にかけて販売された「モビリオ」の後継とされ、「運転しやすいサイズでありながら室内空間にゆとりのあるコンパクトミニバン」をコンセプトに、ミドルサイズミニバンでは大きすぎるという人を中心に人気の高い車種です。
コンパクトなのに7人が乗れるモデルも
フリードは、小型車枠いっぱいでボディが作られているため、ミニバンとしては最小クラスです。6人乗りと7人乗りの2タイプがあり、6人乗りは2列目がシートの間を通れるようになっているため小さな子どもを3列目に乗せるファミリーにはお世話しやすい便利な構造になっています。
普段使いで3列目を使わないときはシートを折りたたんで荷物置きに使えばちょっとした旅行やレジャーにも大活躍できます。遊びに部活に忙しいファミリー層にはぴったりな車種だといえます。
乗り降りしやすい低床タイプ
全高が1,710mmなのに床が低いため乗り降りしやすく、子どもや高齢者にはとても便利です。また後席はスライドドアを採用しているため、子どもを抱っこしたまま、また子どもだけでドアを開けても隣の車にぶつけることがありません。
安心の安全装備「Honda SENSING」を選択可能
万が一の事故に備えて、ホンダはフリードについても独自の先進安全装備「Honda SENSING」を用意しています。Honda SENSINGでは、下の8機能がセットになっています。
- 衝突軽減ブレーキ
- 誤発進抑制機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- アダプティブ・クルーズコントロール
- 車線維持支援システム
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
対象物を検知するセンサーとしてミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたシステムを使い、緊急自動ブレーキは車両に対してだけではなく歩行者に対しても機能します。高速道路で長距離移動する場合はクルーズコントロールで車線レーンを適度な車間距離走行をキープしてくれます。
フリードの中古車の価格の相場
そんな魅力あるフリードを中古で買うとすれば、最低・最高価格はどのようになっているのでしょうか。年式別に詳しく探ってみましょう。
フリードの中古車価格
フリードは比較的新しい車種ですが、中古車市場では初期の年式では安ければ30万円から、新しい年式だと200万円を超えるものまで幅広い価格で出回っています。年式が新しいほど最低価格も上がりますから、予算に応じてグレードや搭載装備と価格のバランスを見ながら慎重に選ぶ必要があります。
モデル別の価格の相場
フリードは2008年に初代が登場し、2016年にフリードスパイクの後継モデルとなる2列シートの「フリード+」が加わっています。
・初代フリード GB3/4系
初代フリード(GB3/GB4)は、モビリオの後継でありながらホンダ上級車種「エリシオン」に似たフロントデザインなど機能的かつシンプルなデザインで登場しました。室内も全長が190mm・全幅が10mm増え、2列目・3列目ともに居住性が向上し、特に2列目の足元スペースはかなり広がりました。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
ガリバー | 39.8万円〜206.2万円 | 約131万円 |
グーネット | 4.0万円〜215.0万円 | 約109万円 |
カーセンサー | 4.0万円〜215.0万円 | 約101万円 |
・2代目フリード GB5/6
2016年から販売されている2代目は、初代3列シート車に加えて2列シートの「フリード+(フリードプラス)」がラインアップに加わりました。フリード+は福祉車両「車いす仕様車」のベースに設定され流程ゆったりとした居住空間が特徴です。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
ガリバー | 214.8万円〜299.8万円 | 約244万円 |
グーネット | 89.7万円〜209.9万円 | 約137万円 |
カーセンサー | 119.0万円〜210.0万円 | 約151万円 |
・フリードハイブリッド GB7/8
フリードハイブリッドは、2011年から販売されていましたが、それまでは「DAA-GB3」のようにそれぞれのモデルの一つとして扱われていました。(ガソリン車は「DBA-GB3」と頭の二文字目が異なる)それが2016年発売モデルから「GB7/8」と独立したものが与えられています。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
車選び.com | 157.2万円〜269.9万円 | 約199万円 |
グーネット | 219.8万円〜229.8万円 | 約222万円 |
カーセンサー | 159.0万円〜313.9万円 | 約212万円 |
グレード別の中古車価格
次に2代目のグレード別の価格を見てみましょう。標準となるBグレードからHYBRIDまで、価格もそれぞれです。
・Bグレード
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
車選び.com | 165.0万円〜179.0万円 | 約169万円 |
グーネット | 8.9万円〜161.2万円 | 約126万円 |
カーセンサー | 164.9万円〜189.2万円 | 約170万円 |
・Gグレード
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
ガリバー | 39.8万円〜159.8万円 | 約129万円 |
グーネット | 6.0万円〜300.0万円 | 約141万円 |
カーセンサー | 139.0万円〜246.8万円 | 約192万円 |
・G Honda SENSING
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
ガリバー | 170.0万円〜263.8万円 | 約190万円 |
グーネット | 129.0万円〜263.8万円 | 約161万円 |
カーセンサー | 129.0万円〜263.8万円 | 約159万円 |
・HYBRID B
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
車選び.com | - | - |
グーネット | 58.3万円〜235万円 | 約172万円 |
カーセンサー | 209.8万円 | 約209万円 |
・HYBRID G Honda SENSING
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
車選び.com | 192.0万円〜259.0万円 | 約218万円 |
グーネット | 129.0万円〜283.7万円 | 約202万円 |
カーセンサー | 159.0万円〜285.8万円 | 約211万円 |
・HYBRID EX
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
車選び.com | 249.9万円 | 約249万円 |
グーネット | 169.0万円〜249.9万円 | 約228万円 |
カーセンサー | 169.0万円〜285.0万円 | 約231万円 |
おすすめの中古フリードのモデル
あまり多くないとはいえ、フリードにはいくつものモデルがありますから、どれを選んだらいいのかよくわからないという人も多いはずです。ここではその中から特に「こんな人におすすめ」という視点からその理由とともにモデルを紹介します。
お得に状態の良い車を手に入れるなら初代の後期モデル
できるだけ新しいフリードに、お得に乗りたいという人には初代フリードの後期モデルがおすすめです。年式でいうと2013年から2014年なため新車登録から数年経過しており、しかもすでに2代目が販売されていることから価格のメリットが高いのです。より安い価格なら、初期の2008年から2010年あたりの前期モデルになりますが、気になるのは走行距離や「10年落ち」ではないでしょうか。
平均すると1年1万キロ程度の走行距離なら通常の範囲内で、いわゆる「10年落ち」つまり「車の寿命10年説」の根拠は技術の進んだ現代ではあまり意味を持ちません。
どちらにせよある程度は「年相応の汚れや傷がある」ことは仕方ありません。どれほど許容できるかは販売店の見解を聞いたり実際に自分の目で細かく・遠目で見て検討しましょう。
実用的な装備が充実2代目Gグレード
体的家族といっそに遠出やキャンプをした場合、ある程度の居住性やそのための装備が充実したモデルを選ばなくてはなりません。そんなときは、実用的な装備が充実している「2代目Gグレード」がおすすめです。
GグレードはベースとなるBグレードに加え、以下の装備が搭載されています。
- リア左側パワースライドドア(70,000円)
- 木目調インパネパネル(20,000円)
- 助手席シートパックポケット(5,000円)
- センターテーブル(10,000円)
毎日抱えるほどの買い物があるなら、ワンタッチでドアが開けられるリア左側パワースライドドアは「あると便利」を超えて「必須」かもしれません。また後部座席で子どもにおやつをあげるならセンターテーブルがあった方が汚れの心配の上で「安全」です。
これらはまさに「フリードを選ぶワンツー」です。これらの装備が必要なければ、逆にフリードにする理由もないということになってしまわないでしょうか。
業者別の中古デリカの中古車価格
より具体的にフリードの中古車価格を販売店ごとに比較してみましょう。
タイプ別
タイプで業者別の中古車価格を紹介します。
ガリバー | グーネット | カーセンサー | |
---|---|---|---|
GB3/4 | 約122万円 | 約134万円 | 約166万円 |
GB5/6 | 約267万円 | 約231万円 | 約229万円 |
GB7/8 | - | 約227万円 | 約246万円 |
年式別
年式別で業者別の中古車価格を紹介します。
ガリバー | グーネット | カーセンサー | |
---|---|---|---|
2011年〜2013年式 | 約136万円 | 約145万円 | 約127万円 |
2014年〜2016年式 | 約177万円 | 約186万円 | 約191万円 |
2017年〜2018年式 | 約281万円 | 約224万円 | 約244万円 |
走行距離別
走行距離で業者別の中古車価格を紹介します。
ガリバー | グーネット | カーセンサー | |
---|---|---|---|
5,000km以下 | 約299万円 | 約241万円 | 約235万円 |
5,000〜3万km | 約172万円 | 約223万円 | 約229万円 |
3万km超 | 約133万円 | 約152万円 | 約189万円 |
いずれもモデルや走行距離によって価格は実にさまざまです。ただ全体的に「走行距離は短かめ」な中古車が多く、価格の高いものはアクセサリーや装備が充実しているものが多いようです。車体本体の品質として年式や走行距離も重要ですが、装備内容と価格のバランスも考慮して検討する必要があります。
中古デリカを購入する際の注意点
フリードは普段使いのものが多いせいか、走行距離が短く状態がいい中古車が多いようです。とはいえ普段使いで乗り降りの頻度が高く、混雑した街中を走ることが多いからこそしっかりチェックしたい注意点があります。
フリードはAピラーの死角が大きい
フリードはデザイン上、どうしてもAピラーの死角が大きくなっています。「ピラー」とはもともと「柱上のもの」という意味で、転じて自動車では「窓柱」のことを言います。「Aピラー」はフロントウインドウを支える左右両端の支柱のことで、前方からの衝突などの衝撃から乗る人を守る重要な役割を担います。
そのため太いほど衝撃に対して安全性は上がりますが、その分ドライバーの死角が増えることになります。ミニバンに乗り慣れていないとこの死角の重要性に気づかず、買った後ひやりとする場面の連続になりかねません。こればかりはドライバーの体格やクセが大きく関係しますから、実際に乗って確かめる必要があります。
電動式スライドドアの動きに注意
また普段使いにはうれしい「電動スライドドア」は、全く動かなければ故障として扱われ価格も安くなりますし販売店も教えてくれますが、時折起こる開閉時の異音や動きが遅いといった症状は故障とはされないため、買い手はそれを知ることなく買ってしまう可能性があります。
中古車を買うときは付いている装備を全て作動させて確認するのが常識です。電動式スライドドアだけでなくパワーウインドウやエアコン、ナビやオーディオ機器は、買う前に動作するかどうかをしっかり確認しましょう。
メンテナンス歴をチェックする
新車でない限り、多少なりとも誰かが買って乗っていたなら、年式や走行距離だけで車の状態は判定できません。故障や不具合だけでなく乗る人のクセや使い方は車の状態には大きく影響するからです。年式が古く走行距離が短い中古車は、もしかするとずっと乗らないまま放置されていたかもしれないのです。
走行距離が長い車はもちろんですが、走行距離が短い年式の古い車でも部品や消耗品は劣化しますから定期的なメンテナンスは必須です。それを怠ると思わぬ部分に問題が出たり、それを知らずに誰かに売ってしまうこともあり得ます。
そんな買い物をしてしまわないよう、中古車を買うときはメンテナンス歴を確認することをおすすめします。ディーラーのみで点検・整備していればその記録は全て確認でき、徹底しているほどオーナーは車に対して十分配慮していたことになります。そんな車なら安心して買い、乗ることができます。
保証内容も重要
フリードに限らず、中古車の状態を見極めるのは至難の技です。しかしそれを「売ろう」ということなため、販売店の責任は重大です。それだけにしっかりとした販売店なら徹底した検査・整備でより安全なものを売ろうとするはずです。当然相応の動作・品質を保証しますが、問題なのはその内容です。
中古車の保証は販売店によってさまざまです。内容でチェックすべきなのは「保証期間(買ってからの日数・走行距離)」「保証範囲」「保証適用外の条件」の3つです。保証期間は文字通りですが、どちらか一つだけということもあります。
また販売店によっては保証の範囲を「走行に関するもの」に限っている場合があります。そうなるとナビやオーディオ、パワーウインドウなどは保証されず、自腹で修理することになってしまいます。
また自分では普通の使い方だと思っていても、保証外となる使い方と指定されていれば同じく自腹になります。そんな残念なことにならないよう、買う前に保証の内容を細かく確認しておきましょう。
現在の車から買い替える場合には
フリードもグレードが高い、装備が充実した中古車は高価で、それを工面するのも大変です。以前よく利用されていた販売店の「下取り」も今は「買取」に取ってかわっています。単に販売店の「値引きサービスの一環」としての下取りよりも、その後有効に活用されるための貴重な「資源」として取り扱われるようになってきています。
売ったお金を元手にお得に買い換えよう
車買取とは、文字通り業者が車を「買い取る」サービスです。下取りと違うのは、車の状態によって金額が査定されるため中には驚くような金額となって戻ってくる場合があることです。
今まで定期点検も怠らず、オイルもエレメントも期限が来る前に交換、丁寧に乗ってきた車はやはり状態がよく高価になる傾向があります。それは車種や年式・走行距離による大雑把な査定ではないからです。また査定は業者によっても金額が変わることがあります。
ところが車を買い取る、つまり名義を変えたり廃車手続きをして解体し部品を取り出すには手間がかかります。その手間について手数料が必要になる業者もあり、買取に出したのにかえってお金を支払わなくてはならなかったということもあります。どうせ選ぶなら手数料のかからない車買取業者にした方がおすすめです。
買取業者はチョージン買取がおすすめ
車の買取金額は、同じ車でも業者によって大きく変わることがあります。それは買い取った車の販路が十分にあるか、その車の価値を正しく評価できるかが業者によって異なるためです。一つはビジネスの仕組みとして、もう一つはいかに多くの買取経験があるか、査定するスタッフの目が確かかどうかが販売店に問われます。
チョージン買取は全国規模で車買取を展開しており、買取台数も業界トップクラス。そのため査定基準も明確で査定結果も確かです。また買い取る車が廃車にするしかない状態でも、解体業者に持ち込むレッカー費用や手続き代行費用・手続き費用全てが無料となり、それでも買取金額は0円以上を保証しています。つまり当然、廃車でも費用はかからず処分できるのです。
今までかかる費用が心配で廃車にできなかった人もこれなら安心して利用できるはず。チョージンはホームページから簡易査定できますから、あらかじめ大まかに買取金額を見て問い合わせてみましょう。
中古フリードをお得に購入しよう
車は家と同じく、家族構成によって使い方や頻度が変わるものです。一人暮らしなら気ままなドライブに、結婚すれば家族の用事に使うことが増え、子どもが生まれれば子ども中心の使い方になるため、その大きさや乗れる人数、走行の安定性や快適性もその度に変化します。
フリードはその中でも結婚後から子どもの独立まで乗れる幅広い用途の車です。状態のよい中古車をお買い得に買い、きちんとメンテナンスすればどれだけ長く乗れるかわかりません。また家族が増えたことによる事故への心配も、ホンダ独自の安全装備がしっかりサポートします。
慌てず時間に余裕を持ってじっくりと探し、今の車をできるだけ高く買い取る手はずも整えながら、資金的にも時間的にも無理のないフリード買い替え計画を進めましょう。最悪でも費用のかからない車買取業者「チョージン」の簡易査定からスタートすればきっと満足いくフリードの姿が見えてくるはずです。