日産フェアレディZの口コミ評価は?辛口評価から欠点を探る
日産・フェアレディZは、当時の日産社長・川又克二が、ブロードウェイミュージカル「マイ・フェア・レディ」に感銘を受け、クルマにも洗練した美しさを求めたとされ、「フェアレディ」は貴婦人、「Z」はアルファベットの最後の文字であることから究極を意味しています。
1969年の誕生以降、2000年に一度販売終了したものの2002年に復活、現在の6代目にあたる「Z34」に至るまで、ハイパフォーマンスな走行性能だけでなく優雅さや乗り心地のよさを追求し続けたフェアレディZ。その特徴と、口コミからわかる欠点を紹介します。
目次
フェアレディZの特徴
2008年にフルモデルチェンジした6代目フェアレディZは、2016年に一部仕様を変更し、さらに人気を高めました。「全ては走りのために」をコンセプトに、スポーツカーが本来持っている楽しさや、人生にもたらす喜びを体感できるよう、現在も妥協を許さない「Z」らしい進化を続けています。
中でも6代目にあたるZ34は、先代でスカイラインと共通となっていたプラットフォームから、ホイールベースを100mm短縮しています。これはロングノーズ・ショートデッキの「スポーツカー定番スタイル」を、先代以上に強調するためでしたが、結果としてほとんど重量を増やすことなくボディ補強が可能となり、剛性が大幅に向上しました。
さらにエンジンは排気量が200cc拡大したVQ37VHRへ換装して馬力をアップし、シフトダウン時に自動で最適なスロットルをコントロールする「シンクロレブコントロール」を、MT車として世界で初めて採用するなど徹底的に「走り」にこだわる姿勢も受け継がれています。
フェアレディZのおすすめ人気グレード
フェアレディZには、グレード名のないスタンダードから、走りに徹したバージョンS、装備の充実したバージョンT、トップグレードとなるバージョンST、さらにスペシャルグレードとして「ニスモ」があります。この中でおすすめ人気グレードは、次の2つです。
最高のパフォーマンスが期待できるニスモ
「ニスモ」とは、「日産モータースポーツ・インターナショナル株式会社」のことで、日産自動車創立2年目から参戦するモータースポーツから得られた技術を車に注ぎ込む企業です。「レーシングテクノロジーをあなたに」を合言葉に車をドライブする全ての人の毎日に究極のパフォーマンスを提供しており、その技術を惜しみなく込められたのがフェアレディZ「ニスモ」なのです。
フル装備+専用装備で、レカロシートやエンジンスタータボタンが通常とは異なり、Boseサウンドシステムやアクティブ・サウンド・コントロール、アクティブ・ノイズ・コントロールとカーウイングスナビゲーションシステムプラスETCユニットまでが標準装備としています。
新車価格はそれぞれ税込で、6MTが618万5,160円、7ATで629万3,160円となっています。見た目だけでなくよりスポーティなドライビングを味わいたい人におすすめのグレードです。
高性能なスポーツグレードのバージョンST
カスタマイズした「ニスモ」がスポーツ系の最上級グレードだとすれば、バージョンSTは通常のフェアレディZの中での最上級グレードです。新車価格は税込で521万2,080円とニスモに次ぐ高額です。
このグレードでは、フル装備に加え、本革・スエード調ファブリックコンビシートにパワーシート(スライド、リクライニング)やシートヒーター、運転dセキランバーサポートを備えており、オーディオとナビ・ETCはニスモと同型が標準装備となっています。
2017年7月の一部解消ではフロントガラスの遮音性能を高め、シンクロレブコントロール付6MTのクラッチをエクセディ生の高効率クラッチに変更して操作性を向上しています。ハイパワーかつ高性能のスポーツカーが欲しいならこのグレードがぴったりです。
フェアレディZに乗っている人の口コミ評価
ここからは、フェアレディZに実際に乗ったことのある人の評価を見てみましょう。エクステリアや内装・走行性能と、最も重要な「運転のしやすさ」に分けて紹介します。
エクステリアに関する口コミ
エクステリアについては、「女性的な美しいライン」「シャープでスタイリッシュ」「まさにスポーツカーといった外観」のようなデザイン面の評価から、「空気抵抗を計算し尽くした、スピード感あふれるダイナミックな走りを期待させる」といった実用面までの高評価が目立ちます。
「セクシー」「マッチョ」という擬人化したコメントや、「ポルシェのような」といった最高級の比喩もよくみられ、珍しいのは「低評価がほとんど見られない」ということです。それだけ完成された、ユーザーの先をいくデザインだと言えそうです。
内装に関する口コミ
フェアレディZの走りに適応した「スポーティなシートがサイドをしっかりサポートしてくれる」として走行中の快適さを評価するコメントが多くあります。また2シーターのため「狭いのではないか」と心配する声には、「後部座席がない分、ムダなく広さを確保している」とし、乗員の2名なら快適だというコメントもありました。
走行性能に関する口コミ
走行性能に関しては、「全体的にビシッと引き締まっていて、意のままに操れるという感覚が強くなった」「グングン加速し、急カーブでもスピーディに走り抜けてくれる」「ブレーキもがっちり効く」と大絶賛コメントばかりです。これからくる「ワクワク感あふれる」体験と、逆に気をつけなければスピードを出し過ぎてしまうほどのスムーズさが高く評価されています。
運転のしやすさに関する口コミ
ディスプレイやメーターなど走行中に必要なさまざまな部分でデザインが活きており、直感的に把握しやすくなり「ドライビングに集中できる」という、まさにスポーツカーに求められる運転のしやすさを評価する声は多く挙げられています。
スポーツカーなのでドライビングポジションはかなり低めですが「視認性には全く問題ない」という人もありますが、一方で「左後方は見えにくい」というコメントもあります。走行そのものは高く評価されていますが、感じ方には個人差もあるようです。
フェアレディZの口コミからわかる欠点
さまざまな辛口の口コミから、特に目立つものを2つ「欠点」として紹介します。これらはフェアレディZにおいては「特性」と捉えることもできますが、必ず押さえておきたい注意点でもあります。
車内が狭く圧迫感がある
スポーツカーである特性上、2シーターで広い空間は確保されているとはいえ、「室内の居住性を第一に」デザインされているわけではありませんから、車内は通常のセダンやワンボックスカーに比べれば非常に狭く圧迫感を感じます。後部座席がないため思うようなリクライニングもできません。
パートナーに理解があれば問題はないかもしれませんが、パートナーの理解を得るには難しい車種だといえそうです。
燃費は悪い
こちらもスポーツカーの特性ですが、フェアレディZの普通乗りでの燃費は10km/L弱と決してよいとはいえません。
ただ「スポーツカーにしては以外に燃費はいい」との声も多く見られます。他にも高速道路・郊外・街乗り含め「9km/L程度」とあり、「街乗り中心になるとかなり落ちるのではないか」というコメントもあります。「燃費を気にするならおすすめしない」という意見もあり、もはやこれはフェアレディZの「仕方のないところ」だといえます。
フェアレディZをお得に購入するには
新車価格でこれほど高額なのですから、状態のよい中古車ならお得に買おうとしてもかなりの資金が必要になるはずです。そのために毎月コツコツ貯金するのもよいのですが、最も手っ取り早く利用できる資源といえば「現在乗っている車」でしょう。
現在乗っている車を買取に出す
車を資金にするには、「下取り」と「買取」の2つの方法があります。そのうち「下取り」は、主にディーラーの「新しく買う車の値引き」という意味合いが強く、それを売ることが前提でないため高額な値付けはあまりありません。しかし「買取」では、次にいくらで売れるのか、その価値を細部にわたって査定するため、状態がよければそれだけ高くなる可能性があります。
買取の査定ポイントは車種や年式・走行距離などがありますが、問題なのは「買い取る業者・タイミングによって査定基準が異なる」ということです。大切に乗ってきた車であるほど、高く買い取ってもらいたいものです。
そのためには一つの業者の査定だけで買い取ってもらうのではなく、できるだけ複数の業者に査定してもらわなくてはなりません。それによってより公平な車の価値、査定のチェックポイントがわかり、総額だけでなく明細も比較すれば最もよい条件で買い取ってくれる業者を選ぶことができるからです。
チョージンを利用する
車買取業者「チョージン」は、価値の高い車はもちろん価値どおりに査定を行っており、事故や車検切れなどで動かせない、車としては価値がないとされる車でも、レッカー費用など一切の費用を無料で買い取りを行っています。
どんな車でも「買取金額0円以上を保証」しており、事故車や水没車などの引き取りに費用がかかりそうな車も0円以上の保証があり安心です。車によっては買取金額が手元に戻ってくる可能性もあります。日本では「乗れない・価値がない」とされる車でも、海外では驚くほど長く現役で使われていますが、そのメンテナンスの際に必要な交換用の部品が不足しているのが課題とされていました。チョージンは、そんな海外との中古車部品取引があるバイヤーなど、様々な業者との提携力を生かし、廃車から使える部品を見つけて査定が可能になっているため、一見価値がない車でも買取することができています。
車を売ってフェアレディZをお得に手に入れよう
走りにこだわるならフェアレディZは最高の車です。そのパワーとステアリング・ブレーキの反応のよさは、一度体験すると忘れられない感覚に襲われます。ただいくらお得にとはいっても必要な資金は高額です。
その資金を確保するには、下取りではなく「車買取」がおすすめです。車をより高く買い取ってもらうには、買い取る業者・タイミングによって金額が違うため、複数業者の査定を元に業者を選ぶことが肝心です。多少面倒かもしれませんが、それだけフェアレディZに近づけるのです。うまく活用してできるだけお得に手に入れましょう。