ルーテシアの中古車価格相場を徹底解説!おすすめモデルと注意点
ルノー・ルーテシアは、2018年のフランス国内販売ナンバーワンとなるなど、ルノーの拠点地フランスでも人気のある車です。「美しいものをこよなく愛するフランスで一番愛されるクルマ」というのをコンセプトに開発されました。おしゃれで洗練されたデザインに魅了される人も多いようです。
この記事では、ルーテシアの中古車価格相場を色々な観点から業者別で紹介していくのが目的です。中古車としてルーテシアの購入を考えているあなたに、ルーテシアのおすすめモデルや購入前に知っておくべきところ、そしてルーテシアの魅力を徹底解説していきます。
目次
ルーテシアの魅力と特徴
まずはルーテシアの魅力や特徴について解説していきます。フランスでも愛されているほどの車には、どのような魅力が詰まっているのでしょうか。ここでルーテシアの魅力を改めて知っておきましょう。
世代で激変する魅力的なデザイン
1990年代に初代が誕生し、フランスでは「クリオ」という名前で販売されています。日本では1991年からルーテシアに名前を変えて販売開始しました。ルーテシアには4代目まで存在していますが、3代目までは個性のないコンパクトカーと呼ばれていました。しかし4代目からはルノーのデザイン戦略のサイクル・オブ・ライフを取り入れて生まれ変わったとされています。
このデザイン戦略は、人生を「LOVE」、「EXPLORE」、「FAMILY」、「WORK」、「PLAY」、「WISDOM」といった6つのステージに分けて、各ステージごとに合わせたデザインが提案されています。デザイン戦略の特徴は、「曲線ですべてを構成するデザイン」です。実際ルーテシアは、どこから見てもくびれのような曲線美が施されたデザインです。
レースに耐えられるモデルがある
ルーテシアのRSというモデルには、レース技術が取り入れられたエンジンや専用チューニングが施されています。6速EDC(エフィシェントデュアルクラッチ)とパドルシフトを搭載し、これ以外にもブレーキ性能も良く、サーキット走行しても耐えられるほどの高剛性サスペンションが採用されています。スポーティーに走行する場合やレースでの時など幅広く乗ることができるのがルーテシアRSの特徴です。
ルーテシアの中古車の価格相場
ここからはルーテシアの中古車価格相場をモデル別で詳しく紹介していきます。ルーテシアの購入を考えているなら、価格相場を知っておきましょう。
ルーテシアの中古車価格
ルーテシアの中古車価格は、1998年モデルなら10万~498万円、2006年モデルなら12万~149万円、2013年モデルなら48万~321万円となっています。価格にかなりふり幅がありますが、スポーツタイプのルーテシアだとどんなに古くても価格の桁が変わるほど高額になります。3代目ともなれば、格安なルーテシアが見つかるため、格安で特別こだわりがなければ3代目が狙い目です。
ちなみに、ルーテシアの新車価格は199万円~347万円となっています。
モデル別の価格の相場
ルーテシアのモデル別で価格相場を比較していきましょう。比較するのは、2代目までのルーテシアと3代目ルーテシア、そして4代目ルーテシアです。各業者ごとにどのくらいの価格差があるのでしょうか。
2代目までのルーテシア
1991年に日本に登場したルーテシアは、1998年にモデルチェンジして2代目となりました。外観はキリッとした感じではなく、かといって可愛いというわけでもなく実用性を計算された上でのデザインとなっています。2代目は丸みあるデザインですが、ボディにやや重厚感があって存在感がしっかりあります。そんな2代目までのルーテシアの価格相場は以下の通りです。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | 67万2840円 | - |
B社 | 10~498万円 | 約95.6万円 |
C社 | 25~398万円 | 約95.7万円 |
3代目ルーテシア
フランスでは2005年、日本では2006年に販売された3代目ルーテシアはベースグレードをはじめ、上級装備仕様、最上級グレードなどいくつかのグレード展開しています。そんな3代目ルーテシアの価格相場は以下の通りです。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | 39.8~139.8万円 | 約103.4万円 |
B社 | 12.9~168万円 | 約87.5万円 |
C社 | 13~179万円 | 約54.3万円 |
4代目ルーテシア
2013年に日本での販売が開始された4代目ルーテシア、コンセプトを「恋に落ちるクルマ」で開発され、絶妙な曲線を構成し飽きることのないデザインとなっています。日本に導入されたのはベースモデルとルノースポールモデルとされています。そんな4代目ルーテシアの価格相場は以下の通りです。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | 129.9~218.8万円 | 約174.1万円 |
B社 | 28.7~321万円 | 約165.5万円 |
C社 | 48~328万円 | 約149.9万円 |
おすすめの中古ルーテシアのモデル
ここではおすすめ中古ルーテシアのモデルを紹介していきます。紹介していくのは「ルーテシアRS」、「現行モデル」の2つです。それぞれのスペックや特徴など詳しく見ていきます。
日本デビューした3代目ルーテシアRS
中古ルーテシアとしておすすめのモデルは日本でデビューをした3代目のRSです。2023年7月に販売開始され、2017年7月にマイナーチェンジされました。RSの特徴は、ワイディングロードを楽しめるというのをコンセプトにしています。日常的な街乗りでも、週末はサーキット走行など、「走る」ことが好きな人におすすめしたいモデルです。
コンパクトハッチバックという実用性もあり、レースで培われた技術も搭載されているのがRSの特徴です。ハッチバックとは、具体的な以下のような特徴をもちます。
車の後ろに室内へつながる扉がある
専用トランクルームはなく、室内直結の荷物置き場になっている【跳ね上げ式のバックドア】といったところです。そしてRSのスペックは以下の通りです。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
162ps | FF | 4.105m・1.750m・1.435m | 5名 | 14.9km/L | 1,618cc |
手頃な値段で出回りだした現行モデル
中古ルーテシアとしておすすめのモデルは、お手頃価格で出回りだした現行モデルです。現行モデルは新車価格だと230万円~250万円程度ですが、中古では100万円前半のものが多く出回りだしています。グレードにこだわりがなく、下位グレードでも状態がよいルーテシアなら100万円以下を狙うことも可能です。そして現行モデルのスペックは以下の通りです。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
118ps | FF | 4.095m・1.750m・1.445m | 5名 | 17.4km/L | 1,197cc |
業者別のルーテシアの中古車価格
ここからは業者別でルーテシアの中古車価格を比較して紹介していきます。ルーテシア購入を検討しているならぜひ参考にしてみましょう。
タイプ別
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
ルノー・スポールトロフィ | 約205.8万円 | 約232.1万円 | 約235.5万円 |
インテンス | 約164.3万円 | 約122.0万円 | 約136.4万円 |
S | 約39.8万円 | - | 約79.8万円 |
1.2クイックシフト5 | 約67.2万円 | 約39.0万円 | 約50.1万円 |
ルーテシアのタイプ別で価格相場を比較しています。ルノー・スポールトロフィが一番高額な相場となっています。インテンスも高めで、その他のは古いタイプというのもあって100万円以内に収まっています。
年式別
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
2005年 | 約67.2万円 | 約52.5万円 | 約77.5万円 |
2012年 | 約39.8万円 | 約47.2万円 | 約50.6万円 |
2016年 | 約175.7万円 | 約185.3万円 | 約193.2万円 |
2019年 | - | 約318万円 | 約248.9万円 |
ルーテシアの年式別で価格相場を比較しています。ルーテシアは現在も販売されているため、現行モデルである2019年式や2016年式は比較的高い金額となっています。2012年は3代目、2005年は2代目あたりになるものです。平均としては100万円切るものばかりなのが分かります。
走行距離別
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
5,000~1万km | 約181.4万円 | 約178.6万円 | 約188.9万円 |
2万~4万km | 約130.4万円 | 約112.7万円 | 約126.8万円 |
5万~7万km | 約67.4万円 | 約75.2万円 | 約94.5万円 |
ルーテシアの走行距離別で価格相場を比較しています。走行距離が少ないと高い金額となっています。100万円台前半で購入できる2万~4万kmあたりが無難でおすすめです。
ルーテシアを購入する際の注意点
ここでは、ルーテシアを購入する際に注意しておくべき点を解説していきます。いわばルーテシアの欠点と考えておくと良いでしょう。
古いモデルは電気系統のトラブル
ルーテシアの古いモデルを購入検討している場合は、電気系統のトラブルに要注意です。古いとクーラーやリアのハッチゲートロックなどの故障が目立つということがありました。日産と合併したことにより、故障も少なくなったようですが、それでも心配な場合は保証付きの中古車を購入しましょう。
エンジンやブレーキのリコール
平成25年4月~平成27年3月に日本に輸入されたルーテシアに、インナーフェンダーの取り付けトラブルによってブレーキの効きが悪いというリコールが起きました。さらに特定のグレードでは、イグニッションコイルの破損によってエンジントラブルが起きることもあり、その点には注意が必要です。ちなみに特定のグレードとは以下のものです。
- BK4M1.6L16V
- BK4J1.4L
- RK4M1.6L
ルーテシアはフランス車なので、もしトラブルが起きても部品や修理が高額となる可能性が極めて高いです。注意点を踏まえ、故障歴・修理歴がない中古車を選びましょう。
現在の車から買い替える場合には
今乗っている車からルーテシアに買い替える場合は、どのような方法で行えばお得となるのでしょうか。ここでは、お得にルーテシアに買い替える方法を紹介していきます。
買い替え費用は買取業者で捻出
今乗っている車をディーラーに下取りに出した場合、その車があまりに古いと価値はほぼゼロです。値が付かず、お得とは言い難いでしょう。しかし買取に出せば、査定金額によって売却先を選べるというメリットがあります。高額買取してもらえれば、ルーテシアの購入資金に充てることができます。買い替えたい車の選択肢も広がることでしょう。
どんな金額で買い取ってもらうにしても、買い替え予定の車の購入資金の足しになるのは間違いありません。買い替えの際は、買取業者にお任せしましょう。
運転を楽しめる中古のルーテシアを買おう
ルノー・ルーテシアは、デザイン戦略を導入したことによりデザインが洗練され、おしゃれな車となりました。さらにレース技術で培った性能は、街乗りでもサーキット走行でも楽しめる車となっています。走行距離や年式によっては価格相場はさまざまですが、グレードを気にしなければ100万円台や、それよりも安く購入できるので、低価格が重視ならグレードを抑えることをおすすめします。
今乗っている車を買い取ってもらえば、少しでもルーテシアの購入資金に充てることができます。輸入車なので故障した時の費用が高くなることが考えられますが、運転を楽しめるという点でルーテシアはおすすめです。中古のルーテシアを購入し、素敵なカーライフをお楽しみください。