スイフトを中古で安く購入するには?選び方のポイントを押さえる
スイフトはコンパクトなボディですが、しっかりした走りに定評があります。これから、中古車でスイフトを乗ってみたいと考えているなら、スイフトについて詳しく知っておく必要があります。
スズキのスイフトは、世界戦略車として常に開発が行われていて、厳しい世界基準でも戦っていける車です。内装など、どれを取ってもほかの車と引けを取らない、スイフトの魅力を探っていきましょう。同時に中古車価格の相場なども見ていきます。
スイフトの特徴
スイフトは5ナンバーの小型車ですが、パワフルで安定した走りには定評があります。スイフト初代が発売されたのは2000年です。それ以降、モデルチェンジを繰り返し、2016年のフルモデルチェンジを行なったので、現在は四代目となっています。シリーズ化もされていて、そのほかにもスポーツ仕様のものや、ハイブリッド車も発売されています。
安定した走行
車高が低く揺れも少ないので、安定した走りができます。さらに、コンパクトボディは小回りが利くため、運転初心者でも運転しやすいでしょう。二代目以降はCVTが搭載されているため、加速しても自然な状態で滑らかな走りが実感できます。5ナンバーですが、ちょっとした旅行に向いているタイプで、車体の重心が低く乗っていても安心できるため快適に過ごせます。しかし5人乗ってしまうと、荷物が入らないということもあります。
充実した安全装備
自動ブレーキや誤発進抑制機能など、複数の安全装備をセットにした「セーフティパッケージ」を選択することも可能です。事故に合わないとは限らないので、安全性をしっかり確保しておきましょう。セーフティーパッケージには、以下の8つの機能があります。
- 前方衝突警報機能
- 前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能
- 自動ブレーキ機能
- 誤発進抑制機能
- 車線逸脱警報機能
- ふらつき警報機能
- 先行車発進お知らせ機能
- ハイビームアシスト機能
セーフティパッケージのオプション価格は96,120円です。また、MTの場合は誤発進抑制機能と、運転席アームレストが外されているため、オプション価格は91,800円と少し割安です。安全を確保するために、セーフティパッケージを装着しましょう。
使いやすいラゲッジルーム
荷室容量は平均的ですが、上下を仕切るラゲッジボードが組み込まれており、空間を効率的に使えます。奥行き440mm・幅1,000mm・高さ685mmで、容量は210Lとなるラゲッジルームは、リアシートを倒すとさらに拡大して455Lになります。ひとつ残念なところは、リアシートを倒した際に、傾斜が出てしまうところでしょうか。しかし、ほとんどフラット状態なので、さほど気にならないでしょう。
街乗り向きの車
小さめの車なので、定員である5人で乗ると窮屈に感じることはあります。また、サーフィンやスノーボードなど、スポーツをするための荷物を乗せることは難しいため、買い物や街乗り向きの車でしょう。さらに、運転性能はそれほど高くないので、悪路や山を登ったりするのには少し馬力が物足りず、アウトドアにはおすすめできません。
スイフトの中古車の価格の相場
スイフトの中古車を購入する前に、市場ではどのくらいの値段で販売されているかを知る必要があります。新車と中古車を、それぞれモデル別で比較をしてみましょう。
スイフトの中古車価格
二代目は中古車市場に多く出回っており、20万円台から50万円ほどが相場になっています。三代目は70万円台から130万円台ほどの中古車が多く、年式もそれほど古くないため少し高額になっています。セーフティーパッケージがついているものは、やはり10万円ほど高くなっています。しかし、モデルチェンジをすれば、前の代の車の価格がぐっと下がります。
モデル別の価格の相場
三大中古車販売店の「A社・B社・C社」で売り出されている価格を、新車と中古を比較して表でまとめてみたので、参考にしてみてください。
初代スイフト H01系
初代スズキスイフトは、「カルタス」という車の後継モデルとして、2000年に発売されました。すでに海外市場で販売されていたのですが、国内では本モデルから車名を改めて、初代モデルになっています。中古では、100万円以上のものはほとんどないようです。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 39.8万円〜54.7万円 | 約22.5万円 |
B社 | 18万円〜85.4万円 | 約30.6万円 |
C社 | 3.9万円~68万円 | 約21.7万円 |
二代目スイフト Z01系
軽自動車でありながら、独立した完全新設計プラットフォームを開発し、ボディ剛性が飛躍的に高まり、人気がさらにで始めた頃です。ハンドリングなど走りの質感がかなり向上しています。二代目は人気があるため、中古でも高額で売買をしていることがわかります。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 35.6万円〜104.8万円 | 約49.7万円 |
B社 | 9.9万円〜174.9万円 | 約59.6万円 |
C社 | 1.5万円~198万円 | 約37万円 |
三代目スイフト Z02系
モデルチェンジをしたとは思えないほど、二代目と同じようなボディですが、プラットフォームの一新とともに、各部剛性を強化しています。車に使用する素材も変え、ひと回り大きくなりましたが、先代よりも軽量なことが特徴です。比較的新しいため、中古でも状態がよいものは高く設定されていました。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 54.5万円〜140.8万円 | 約79万円 |
B社 | 38万円〜148万円 | 約86万円 |
C社 | 25.8万円~183万円 | 約81万円 |
四代目スイフト Z03系
2016年12月にモデルチェンジをし、先代からのコンセプトは維持しつつ、デザインをスポーティ化させています。また、室内の質感を重点におき、より快適な車を目指して発売されました。中古車はそれほど値下がりはないものの、状態がよければ新車と同じぐらいの金額で販売されています。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 106万円〜174.8万円 | 約129万円 |
B社 | 88.6万円〜270万円 | 約159万円 |
C社 | 69.7万円~249万円 | 約131万円 |
おすすめの中古スイフトのモデル
どの中古スイフトにしようか迷っている方に、おすすめのモデルを紹介します。それぞれのモデルのスペックを比較してみましょう。
お得に状態のよい車を手に入れるなら三代目
三代目は流通数が安定しています。中古車市場に在庫が多く、平均価格は60万円程度となっています。三代目は、まだ古さを感じるスタイリングではなく、オススメのモデルといえるでしょう。欧州市場を強く意識した走りやデザインは、高速での安定性があり、コンパクトカーには不向きな、高速道路の長距離ドライブも楽しめます。三代目「1.2XS CVT」のスペックを見ていきましょう。
項目 | スペック |
---|---|
グレード | 1.2XS CVT |
駆動方式 | FF |
燃費 | 20.6km/L |
排気量 | 1,242cc |
全長・全幅・全高 | 3.850mm・1.695mm・1,510mm |
おすすめグレードはXG系
スイフトには大きく分けて、4つのグレードがあります。その中でもXG系は、最も手頃なグレードといえるでしょう。最廉価グレードであるにもかかわらず、装備は充実していてコスパのよい車です。「1.2XG MT」のスペックは、どのようなものか見ていきましょう。
項目 | スペック |
---|---|
グレード | 1.2XG MT |
駆動方式 | FF |
燃費 | 19.4km/L |
排気量 | 1,242cc |
全長・全幅・全高 | 3.850mm・1.695mm・1,510mm |
業者別のスイフトの中古車価格
中古車販売店の大手中古車サイト3社でスイフト中古車価格をタイプ別・年式・走行距離でどのくらい変わるのかを比較してみましょう。
タイプ別
1.2XGタイプは119万7,000円〜となっており、スズキの世界戦略モデルのマイナーチェンジとして追加されました。新1.2リッターエンジン+CVTモデルとして人気があり、高いものだと中古でも150万円以上の価格設定されています。スポーツタイプはスイスポと呼ばれていて、マニアの間では人気のタイプです。全体的にスポーツのほうがマニアックですので、価格が高いものもあります。
タイプ別 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
1.2XG | 35.6万円〜116.1万円 | 19万円〜150万円 | 19万円〜150.2万円 |
スポーツ | 40.6万円〜104.1万円 | 19.8万円〜174.6万円 | 21.1万円〜200万円 |
年式
2010年でも状態がよければ、100万円以上する車もありました。反対に、2017年のものは意外と安く感じます。
年式別 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
2010 | 54.8万円〜104.8万円 | 38万円〜109.8万円 | 29万円〜132.3万円 |
2017 | - | 107.3万円〜141.8万円 | 88.4万円〜270万円 |
走行距離別
走行距離は、価格に大きく差が出てしまうのがわかります。そのため、A社では10万km以上走った車は取り扱いがありません。
年式別 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
〜10,000km | 106.8万円〜155万円 | 74.8万円〜203万円 | 75万円〜204万円 |
10,000km〜 | - | 12.8万円~111万円 | 12.8万円〜132.3万円 |
中古スイフトを購入する際の注意点
中古は、前に使用していた人のクセが出てしまうものなので、購入する前には確認を怠らないようにしましょう。注意点をいくつかまとめてみたので、参考にしてください。
自分の使い方に合っているか考える
小型で狭く、荷物もたくさんは積めないスイフトが、自分の使い方に十分であるか考えてみてください。アウトドア用に購入したいと思っているなら、スイフトは少し小さすぎますし、悪路には弱いタイプです。スイフトは基本的に、買い物や街中を走る用の車だと思っておいたほうがよいです。リヤシートを倒して広くしても、乗せられる荷物には限りがあるでしょう。
ボディの傷やへこみをチェック
生活用の車として、用いられることの多いスイフトは、激しい痛みのある車や、扱いが極端に悪い車は少ないです。一方で、小さな傷やへこみは見られるため、許容できる程度かどうかを確認しなくてはなりません。多少の傷は仕方のないことですが、遠目からも見てわかるような傷であれば、値引きを交渉することもひとつの手です。
走行距離と年式のバランスを考える
車は、年間平均1万km走るのが一般的で、年間の走行距離が極端に少ない中古車は、状態が悪いため注意が必要です。中古でも5年前の車で、走行距離が5,000km未満の場合、長い間放置していた可能性があります。その場合は、急にエンジンをかけることで、車が故障してしまう恐れがあります。ただし、新しい年式の場合は、走行距離は短くて当然なので、あまり気にしなくてもよいでしょう。それぞれのバランスを見ることで、相場価格も含めわかってきます。
メンテナンス状態をチェックする
走行距離が短くても、メンテナンスがしっかりされていない車を買うことは危険です。前のオーナーや販売店が、整備をきちんと行ってきたか確認する必要があります。それには、整備記録簿というものがあるため、販売員に聞いてみてください。万が一ないという場合、信用性にかけるので、整備記録簿がない車の購入は避けるようにしましょう。そのほかにも、販売店で車が野ざらしになっていることが多いため、販売店が定期的に整備を行っていたかということも確認しておいたほうがよいでしょう。
保証内容も確認
保証の充実度も重要で、購入後のトラブルにしっかり対応してもらえるのかがポイントです。保証内容は販売店によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
基本的には、車を購入した3カ月までの保証や、3,000kmまでの保証期間が定められている場合が多いです。もちろん、保証期間は長いほどよいので、頭に入れておいてください。保証が付いていないと、中古車を購入する際のリスクが大きいためなるべく避けるようにしてください。
現在の車から買い替える場合には
現在の愛車からスイフトに乗り換えるとき、できるだけ高く買取ってもらいたいと思うのは当然のことです。そのためには、買取業者の選び方も重要なポイントになってきます。乗車の選び方を間違えなければ、買取価格も20万円以上の差が出てくることでしょう。
売ったお金を元手にして購入できる
現在の車を買取に出した場合、それを元手にして、次の車を購入できるというメリットがあります。年式や走行距離によっては査定価格が変わるので、状態を確認して相場を知ることです。査定に出して、相場よりも低くなってしまうのには、なにか原因があります。どうして買取価格が低いのかを、調べていきましょう。
また中古車市場は、年々人気の車も流動的に変わっていくため、動向もよくチェックしておくことが大切です。とはいえ、車を買取してもらうなら、年式などでも査定額が変わるので、なるべく早めに査定を受けることをおすすめします。
中古スイフトをお得に購入しよう
スイフトは非常に扱いやすい車として人気があり、中古車市場でも多くのスイフトが販売されています。たくさん販売されているということは、価格も安定していて、手に入りやすい状況ということです。自分の目的に合うタイプのスイフトを選び、次の愛車として可愛がっていきましょう。
中古車販売の中でも、走行距離や年式で価格も変わってきますが、どの販売店も基準はさほど変わらないため、信頼できる販売店を探すことです。しっかりと整備記録簿が保管されてあるか、車の保存状態を常に気を使っているのかで、車を大事に扱っているかがわかります。同じ中古車販売店で購入するのであれば、車を大事にしている販売店で購入するようにしましょう。