エスティマの中古価格とは?その相場やおすすめのモデルについて
ファミリー層を中心に人気があるトヨタ車のエスティマ(ESTIMA)を、購入しようかどうか迷っている人は少なくありません。販売終了していますが、中古を選ぶという手段でまだまだ購入ができる車です。そこでこのページでは、エスティマの中古車についてさまざまな角度から解説していきましょう。
具体的には、エスティマの特徴や中古車の価格の相場、おすすめのモデル、選ぶ際の注意ポイント、買い替えるときのコツなどを取り上げます。中古のエスティマの購入を検討している人や、安値で自動車を買いたい人などは、ぜひ参考にしてください。
目次
エスティマの特徴
1990年からリリースされたエスティマは、どのような特徴があるのでしょうか。基本的には、高い走行性能を持ち、デザインは上質です。2列目シートの居住性は抜群であり、8人乗り設定も選択できます。こうしたエスティマの特徴について深掘りしていきましょう。
高い走行性能
トヨタ車のエスティマは、従来のミニバンが持っていた「走りがよくない」という悪いイメージを変えた自動車として知られています。なぜなら、エンジンなどにこだわり抜き、高い走行性能を備えた進化形のスポーティーミニバンだからです。
上質なデザイン
走りの面だけではなく、デザイン性にも優れているのは、エスティマの大きな特徴になるでしょう。丸みを帯びた車体は定番の形になっていますが、飽きの来ないデザインは、高い人気を誇っている秘密です。外装だけではなく、上質な内装も魅力のひとつといえるでしょう。
2列目シートの居住性
ミニバンの中で、2列目シートの居心地の良さは、最高クラスです。なぜなら、3列目シートが床に収められる作りになっており、800mmも2列目シートを後ろに移動させることができるからです。同じトヨタ車のミニバンは、こうしたデザインにはなっていません。収納性が優れているともいえます。
8人乗り設定も選択可能
7人乗り設定になっているエスティマは、グレードによっては、そこからプラス1名追加することが可能です。席の間を渡れるキャプテンシートではありませんが、人をたくさん自動車に乗せることが多い人は、8人乗り設定のエスティマがおすすめです。
エスティマの中古車の価格の相場
エスティマの中古車は、どれくらいの価格相場になっているのか見ていきましょう。モデル別でも紹介していきますので、選ぶ際の参考にしてください。
エスティマの中古車価格
他の自動車にように、前提として、新しい車種に人気が偏る傾向にあります。そのため、昔のモデルなどは、それほど高値になっていません。150万円が相場目安です。大まかにモデルを変更することはない自動車ですが、安値でミニバンを入手したい人には、うってつけの車になるでしょう。
モデル別の価格の相場
1990年からの初代エスティマ、2000年発売の2代目、2006年からの3代目エスティマ、大手中古車サイトでの中古平均価格・新車の値段を見ていきましょう。
初代エスティマ 10型/20型
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 10万円〜384万円 | 約197万円 |
B社 | 25万円~118.8万円 | 約72万円 |
C社 | 19.8万円~128万円 | 約84万円 |
初代エスティマは、今も人気のある自動車です。中古平均価格48.6万円ですので、決して手の届かない値段ではないでしょう。
2代目エスティマ30型/40型
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | - | - |
B社 | 1万円~128万円 | 約64万円 |
C社 | 1万円~135万円 | 約68万円 |
2代目エスティマは、すっきりしたデザインに進化し、販売台数を伸ばした車として知られています。新車の値段も、初代と比較すると、少しだけ上がりました。
3代目エスティマ 50型
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 6万円〜439.8万円 | 約223万円 |
B社 | 9万円~439.8万円 | 約224万円 |
C社 | 9万円~394.2万円 | 約201万円 |
3代目エスティマは、前のモデルに比べ、新しいからこそ、中古平均価格が上がります。より近未来的なデザインになり、今も人気があるモデルです。
おすすめの中古エスティマのモデル
おすすめの中古エスティマは、どのモデルなのでしょうか。50型の初期モデルはお得であり、新しさを追求するのであれば、6年落ち以内の現行モデルがおすすめです。
初代エスティマ 10型/20型
- 2.4Lの直4エンジン
- 床下ミッドシップ
- 7人乗りと8人乗りシート
- ウォークスルー
- オーバーヘッドデュアルオートエアコン
- CDつきオーディオ
2代目エスティマ 30型/40型
- 2.4Lの直4&3LのV6エンジン
- 吊り目ヘッドライト
- 40mm拡大のホイールベース
- イージークローザー付き両側スライドドア
- 7人乗りと8人乗りシート
- パワーアシスト自動開閉ドア
3代目エスティマ 50型
- 7人乗りは800mm移動可能なセカンドシート
- 8人乗り6:4分割式セカンドシート
- 床下格納できるサードシート
- 3.5LのV6+6ATもしくは2.4Lの直4+CVT
50型の初期モデルは選択肢が豊富でお得
50型エスティマは、何度かマイナーチェンジしており、2006~2007年に出た初期のモデルは、中古市場でたくさん見かける機会が多いです。そのため、もっとも選びやすい車種といっても過言ではありません。また、価格も100万円を切ることが多く、入手しやすいでしょう。マイナーチェンジは行われていますが、ものすごく大きな変化はありません。そのため、昔のモデルであっても、それほど走行性や機能性などを不十分に感じることはないでしょう。2008年のモデルも、100万円を切ることがあり、安値で入手しやすい種類です。
新しさを求めるなら最終モデルがおすすめ
「新しめのエスティマに乗りたい」、「できる限り安値で購入したい」という両方を実現させるためには、最終モデルの中古車を狙うことをおすすめします。中古車であれば値段的にも比較的入手しやすく、程度の良い車体が入手できるでしょう。
業者別のエスティマの中古車価格
中古車販売サイトでは、たくさんのエスティマを取り揃えています。そこで、大手中古車サイト3社のエスティマの中古車価格を比較してみましょう。
年式 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
2006 | 54万円~119万円 | 11万円~158万円 | 11万円~284万円 |
2016 | – | 179.9万円~367万円 | 239.8万円~367万円 |
2006年と2016年の年式を比較すると、圧倒的に新しいモデルの方が高いです。2006年モデルは、安ければ10万円ちょっとのエスティマを見つけることができます。
走行距離 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
5000km~ | – | 219万円~340万円 | 309万円~329万円 |
10,000km~20,000km | 169万円~344万円 | 35万円~344万円 | 259万円~329万円 |
走行距離は、10,000km~20,000kmであれば、100万円を切る価格でエスティマを見つけることが可能です。もちろん走行距離が多くなればなるほど、価格は下落傾向になり、探しやすいといえるでしょう。
中古エスティマを購入する際の注意点
中古のエスティマは、買う前にいくつかチェックポイントがあります。まずは、ボンネットを開けてボルトを確認しましょう。オイルの汚れや収納スペース、保証内容もチェックすることをおすすめします。こうした中古エスティマを購入する際の注意点について詳しく解説していきます。
ボンネットを開けてボルトを確認
そもそもエスティマは、中古車を購入するのあれば、細かい部分も確認した方がよい自動車です。なぜなら、他車と比較して、トラブルが多めだからです。事故を起こして修復したエスティマが売られていることもあります。
たとえば、フェンダーパネルとフロントバンパーの交換が行われていることは、珍しくないでしょう。エスティマはフロント付近の車両感覚をつかみづらい自動車のため、こうした対応をしていることがあります。確認方法は、ボンネットを開けて、ボルトをチェックすることです。
過去に事故を起こした事故車や、水没してしまった水没車以外にも、潮風により劣化が進んだ塩害車もあります。塩害車は、サビがいたるところに出てしまい、腐食が進むものです。ボンネット裏など、ぱっと見ではわからない部分も必ず調べておきましょう。
オイル上がりに注意
エンジンも必ず確認しましょう。エンジンオイルの汚れがひどく、べとべとしている場合は、選ばない方がよいです。オイル上がりを起こしてしまうこともありますので、注意しましょう。ほかにも、ヘッドライト部分に水のはいった形跡はあるのか、スライドドアの開閉は正常なのか、まっすぐ走れるのかなどを確認します。実際に乗車したり、エスティマの細かい部分もチェックして、購入しても問題ないのか見極めましょう。
エンジンオイルのメンテナンスの有無は、中古車の劣化レベルに大きく関わります。約10,000kmごとに交換されているようであれば、問題ありません。この確認は、記録簿を閲覧すればわかります。すべての整備に対して記録しているとは限りませんが、記録簿がついている自動車を選ぶようにしましょう。
収納スペースが十分か確かめる
エスティマに最大人数で乗車した場合、荷室のスペースがあまり使用できない可能性があります。そのため、旅行やキャンプなどで荷物をたくさん積む際、置き場所がほとんどなくなってしまうこともあるでしょう。購入前に、乗車する人数などを考えて、収納スペースが十分か確かめることをおすすめします。
走行距離と年式のバランスを重視
中古車を購入する際、「走行距離が少ない」、「年式が新しい」という2つの観点から選ぶ人は少なくありませんが、これに捕らわれ過ぎてしまうと、失敗する恐れがあります。自動車は、1年で10,000km走行することを基本としています。走行距離が多すぎたり、少なすぎる場合は、状態が良くない可能性があるでしょう。
たとえば、新車を購入してから4年経ち、60,000km走行している自動車は、走り過ぎです。走行距離の多い車は、修理費用やメンテナンス費用がかかることもあり、安い買い物にはなりません。車は10万kmが寿命だと言われることもありますが、メンテナンスをすれば、車種によっては30万kmも走行可能です。しかしながら、その費用は無視できないものです。
記録がしっかりと残っている場合は、10万kmオーバーの自動車を買っても、乗り続けられるでしょう。走行距離と年式のバランスを重視することで、失敗しない中古車選びが実現可能です。
保証内容も確認
どのような保証内容なのかも、併せてチェックしましょう。中古販売店を選ぶ際、充実した保証制度を提供している店舗はおすすめです。中古車だからこそ、故障時に保証サービスがついていると、安心して乗り続けることができます。3,000kmの3カ月を保証期間に設定しているケースは多いですが、走行距離が多ければ多いほど、また、日数が長ければ長いほどおすすめです。併せて、どこまで保証してくれるのか範囲もチェックしておきましょう。
優良中古車販売店の探し方は、この保証内容だけではありません。しっかりと質問に答えてくれるのか、実績は豊富にあるのか、自社で工場を持っているのかなど、口コミで評判はわるくないのかなど、さまざまな角度から販売店をチェックしてみてください。
現在の車から買い替える場合には
今乗っている自動車から、別の車に買い替える際は、買取に出すことをおすすめします。そうすれば、元手が増え、新しい自動車の購入費用に充足できるでしょう。重要になるのは、自動車の状態に合わせて、業者を選定することです。そこで、具体的な買い替え方法について取り上げていきましょう。
売ったお金を元手にして購入できる
新たなに自動車を購入する際は、現在の自動車を買い取りに出しましょう。まずは、価格相場を調べることをおすすめします。自分が乗っている車種を、専用サイトで調べるだけですが、ポイントになることは、相場はあくまでも目安として捉えることです。
サイトによって価格が異なり、自動車は、走行距離や年式、地域、車種などで、大きく金額が変わります。また、常に中古市場は変動していますので、正確な価格を把握することは難しいでしょう。できるだけ高値で買い取ってもらうコツは、早めに売りに出すことです。
年式が新しいほど、価値が高い状態です。そのため、売ろうか迷っている間に、中古市場が変動し、思っていた値段よりも低くなってしまうことが考えられます。買取査定は、一括サイトを利用すると、金額が比較できますので、おすすめです。相場をある程度把握してれば、金額の高低を判断できるでしょう。
買取一括査定に出した後の流れは、中古業者と交渉します。そして、もっとも高い金額を出した販売店に車を売ります。ディーラーの下取りもおすすめですが、新車や自社メーカーの専門家のため、中古車市場には理解が不足している可能性があり、ほとんど値段がつかないこともありますので、注意が必要です。
中古エスティマをお得に購入しよう
上質なデザインでありながら高い走行性能を持ち、8人乗り設定も選択できるエスティマは、中古で購入することをおすすめします。150万円が相場目安ですが、1990年の初代エスティマ、2000年の2代目、2006年以降の3代目エスティマによって価格が異なることを認識しておきましょう。
2006~2007年に出た50型は、ハイスペックながらも、価格が手ごろになっています。販売終了時の最終モデルは、新しさを中古車に求めている人におすすめ。業者によって価格はバラバラですので、事前にそれぞれの価格を調べて、比較してから購入すると失敗は減ります。
中古エスティマを購入する前に、自動車に不備はないのかチェックしてください。エンジンオイルの汚れ、車体のゆがみ、収納スペース、中古業者による保証内容もあわせて確認しましょう。中古エスティマをお得に購入するためには、しっかりと下調べして、長く乗り続けられる車種を選んでください。