マークXの選び方のポイントとは!おすすめモデルを徹底解説
おしゃれでスポーティなセダンとして人気が高いのが、トヨタのマークXです。トヨタ車でも人気が高かったマークIIの後継車種として、2004年に発売が開始され、現在まで年間の新車販売台数は、7,000台から10,000台を維持しています。
中古車市場にもかなりの台数が出ており、中古車としての価値も高く人気がある車です。しかし、市場に出ている中古車台数も多いため、マークXと一口にいってもどれを選べばよいのかわからないという人も、多いものです。
この記事ではそんな人のために、マークXの特徴のほかに、モデルごとの特徴やおすすめの車種について紹介します。
マークXの特徴
まずは、マークX全体の特徴について見ていきましょう。マークXを選ぶべき理由は2つあります。それは高い走行性能と、確実な安全性です。車を選ぶときに、スポーティな走りを重視する人もいれば、家族を守る安全性を重視する人もいます。
マークXは、V6の3.5Lか2.5Lのエンジンと、独自のサスペンションを搭載しています。そのため、高速走行をしていても、カーブでもブレの少ない安定した走りを実現しています。一方で、万が一の場合に備えた衝突被害軽減ブレーキや、滑りやすい路面での走りを安定させるための「VSC&TRC」などの安全装備も充実しています。大切な家族のために、安全走行を実現できる車としても人気です。
お父さんの「カッコよく走りたい」というわがままを叶えながら、家族のためにもなるトヨタの上級セダンとして、選ぶ人が多い車です。
マークXの中古車価格の相場
新車だけではなく、中古車としても人気が高いマークXですが、実際に中古車市場では、どのくらいの相場で売り出されているのでしょうか?こちらでは、マークXの中古車価格の相場について詳しく見ていきましょう。
中古車の価格というのは、年式と個々の車の状態によって大きく差があります。マークXは、特に日本でも人気の車種で、発売されてから新車登録された台数もかなりの数にのぼります。そのため、価格帯も非常に幅広くなっています。
年式が古いものであれば、車体価格が15万円程度から出ているものもあります。一方で、2014年に世界限定100台仕様で発売されたGRMNや、オリジナル完成車のコンプリートカーなどは、500万円以上の非常に高価なものも出回っています。
マークXに限らず、中古車全般にいえることですが、格安なものを購入すると、その後のメンテナンスにお金がかかります。車体の購入価格の予算と、その後の維持にどのくらい費用が掛けられるかということを、よく考えて購入する車種を選ぶことをおすすめします。
モデル別の価格の相場
トヨタのマークXは2004年に発売されてから、2009年に一度だけフルモデルチェンジを行っています。大きく分けると、マークXのモデルには初代と二代目がありますが、それぞれ中古車の相場はどのようになっているのでしょうか。
初代 マークX 120系
初代のマークXは、それまでのマークIIから脱却することを目的にして、大幅に刷新されました。正統派だったマークIIのデザインを一掃して、非常に斬新なデザインがなされました。また、車高を全体的に低くすることで、走り重視のスポーツセダンへと回帰しました。
ミニバン全盛で、室内の居住性を高める傾向にある中で、このスポーツセダンの登場は多くの人を驚かせ、走りへの欲求をより高めることになりました。新車価格は、250万円から300万円前後で発売されていました。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 43~115万円 | 約79万円 |
B社 | 8.8~600万円 | 約319万円 |
C社 | 13.9~119万円 | 約40万円 |
二代目 マークX 130系
2009年にフルモデルチェンジを行った二代目マークXは、現在も販売されているモデルです。二代目マークXの大きな特徴は、初代よりもより切り込んだ、スポーティな走り重視のデザインに変更されたことです。
またエンジンも、トヨタの高級車レクサスと同じ「2GR-FSE型」となり、大幅にパワーとトルクが向上して、動力性能がよくなりました。新車価格は、約270万円から515万円です。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 67.5~279.9万円 | 約170万円 |
B社 | 12~148万円 | 約80万円 |
C社 | 38.8~374.5万円 | 約132万円 |
グレード別の価格の相場
次は、マークXのグレード別の価格帯の相場についてみていきましょう。マークXには「Premium Type」「Sporty Type」「Standard Type」の3つのタイプがあります。それぞれの価格帯はどのようになっているのでしょうか。
Premium type
マークXのPremium Typeは、最上級グレードです。エクステリアには、グリル・フロントバンパーとメッキのモールを使っています。ほかのグレードとは全く違うラグジュアリーさは、高級セダンを求める人たちから、熱狂的な人気を博しました。しかし2016年に廃止され、現在では新車は入手できません。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 184.9~247.9万円 | 約216万円 |
B社 | 25~99万円 | 約62万円 |
C社 | 74.8~265万円 | 約169万円 |
Sports type
Sportyグレードでは空力性能を向上させるために、専用のフロント&リヤバンパースポイラーと、リアスポイラーを標準装備しています。ヘッドランプとコンビネーションランプには、スモーク塗装が施されていることが、ほかのグレードとの大きな違いになっています。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 58.7~213.9万円 | 約120万円 |
B社 | 99.9~374.5万円 | 約190万円 |
C社 | 75.9~279.0万円 | 約160万円 |
Standard type
スタンダードタイプのグレードは、マークXでも特に販売台数が多い、基本的なグレードです。標準仕様の250Gをベースにしていて、装備を充実させた「Relax Selection」と価格を抑えた「F Package」が発売されています。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 43.5~264.9万円 | 約140万円 |
B社 | 12~277万円 | 約130万円 |
C社 | 15.8~289.8万円 | 約125万円 |
おすすめのマークXのモデル
中古車でのマークXの購入を考えている人に、特におすすめなモデルには次の2つのモデルがあります。それぞれ、どのような特徴を持っているのか見ていきましょう。
おすすめは二代目後期250G
予算にある程度の余裕がある場合には、2016年に発売された250Gがおすすめです。2009年に発売が開始された、二代目マークXのスタンダードタイプの後期モデルになりますが、2016年のマイナーチェンジでは、安全性能が格段に向上しました。
というのは、2016年のマイナーチェンジによって、トヨタが開発した「衝突回避支援パッケージ」が、すべてのマークXに搭載されました。搭載されたセンサーが前の車との車間距離を感知し、衝突を防いでくれるシステムは、誰が運転しても事故を軽減できると話題になっています。
スペック | |
---|---|
全長・全幅・全高 | 4770×1795×1435mm |
エンジン | 4GR-FSE |
トランスミッション | 6AT |
車両重量 | 1510kg |
最大出力 | 203ps(149kW)/6400rpm |
最大トルク | 24.8kg・m(243N・m)/4800rpm |
総排気量 | 2499cc |
過給機 | なし |
快適性とスポーツセダンらしさを求めるなら250S
マークXは、スポーツセダンとして人気が高い車ですが、よりスポーティな走りを重視したいのであれば、250Sがおすすめです。250Sは、2016年のマイナーチェンジによって「250G S Package」から名前が変わりました。スポーツファブリックシートや、「Bi-Beam LEDヘッドランプ」などを搭載し、内装も250Gよりも豪華になっています。快適性と走行性能、どちらも欲しい人におすすめです。
スペック | |
---|---|
全長・全幅・全高 | 4770×1795×1435mm |
エンジン | 4GR-FSE |
トランスミッション | 6AT |
車両重量 | 1520kg |
最大出力 | 203ps(149kW)/6400rpm |
最大トルク | 24.8kg・m(243N・m)/4800rpm |
総排気量 | 2499cc |
過給機 | なし |
業者別のマークXの中古車価格
国内の主な中古車販売業者といえばガリバー、カーセンサー、グーネットがあります。マークXの中古車価格はこれらの中古車販売業者によってどのくらい違ってくるのでしょうか?こちらではグレード別、年式、走行距離別にまとめてみました。
グレード別の大手中古車サイト3社の中古車価格比較
タイプ | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
Standard type | 150万円 | 158万円 | 162万円 |
Sports type | 136万円 | 256万円 | 205万円 |
Premium type | 216万円 | 77万円 | 221万円 |
年式別の大手中古車サイト3社の中古車価格比較
年式 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
2018年 | 260万円 | 335万円 | 318万円 |
2010年 | 108万円 | 152万円 | 152万円 |
走行距離別の大手中古車サイト3社の中古車価格比較
走行距離 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
~5,000km | 247万円 | 287万円 | 268万円 |
70,000km | 94万円 | 114万円 | 127万円 |
中古マークXを購入する際の注意点
ここからは、中古のマークXを購入するときの注意点についてみていきましょう。
初期モデルはリコール車に注意
トヨタのマークXは、発売されてから何度かリコールされています。購入しようと思っているマークXが、リコール対象車かどうか確認しましょう。また、リコール対象車であった場合には、リコール部分の修理が済んでいるかどうかも、確認する必要があります。
どのモデルがリコール対象車なのかは、トヨタのホームページのリコール情報で確認できます。また、購入を検討している車が処理済みなのかどうかは、トヨタのホームページにあるリコール検索に、車台番号を入力することで確認できます。こちらは、スマホからも検索が可能です。
もしも、購入を検討している車がリコール対象車だった場合には、販売店で処理が済んでいるかどうかを、購入前に確認しましょう。
リコールには期限がある
リコールには保証期限があります。メーカー負担で修理をしてもらえるのは、新車登録から9年以内の車に限ります。それを超えてしまった場合には、修理費用は自己負担になるので気を付けましょう。
リコール対象車に気付かずに購入してしまった場合
リコール対象車であると気が付かずに購入してしまい、修理記録が確認できない場合には、お近くのトヨタのディーラーに持ち込んでみましょう。ディーラーで調べて、リコールの必要があったら対応してもらえます。
試乗して運転席の目線の高さを確認
マークXを購入するときには、必ず試乗して運転する感覚を確かめましょう。特に運転席からの目線の高さは、重要な確認ポイントです。ほかの一般的なセダンタイプの乗用車に比べると、マークXの運転席は目線が高めになっています。そのため、道路の低いところが見にくくなっていたり、今までの車とは目線が変わったりして、運転しにくいと感じる人もいるようです。
また、スポーツタイプの車を運転したことがない人にとっては、マークXのスポーティなハンドリングというのは、最初は怖いと感じることもあるようです。慣れれば普通に運転できますが、人によっては合わない人もいるでしょう。したがって、必ず事前に試乗をして、目線の高さや運転の感覚などの乗り心地を試すことが大切です。
走行距離と年式のバランスを考える
マークXに限らず、中古車を購入する際には必ず走行距離をよく確認しましょう。年式の割に、走っていない車がよいというわけではなく、年式と走行距離のバランスが大切になります。一般的に、車は1年間に1万km走るといわれています。人によって幅はありますが、1年間に1万km前後走っている車なら、バランスの取れている車だと考えてよいでしょう。
一方、1年間に2万km以上走っている車は過走行車といわれて、走り過ぎだと判断されます。年式と比べると、距離を走っている分だけ、内部にダメージを負っている可能性が高くなります。また、1年間に5000km以下の車は「過小走行車」と呼ばれて、こちらも問題ありとみなされます。走っていないことで、部品の摩耗は少ないかもしれませんが、メンテナンスが適切に行われていない可能性があります。
車のエンジンオイルなどは、走らなくても劣化していくので、定期的な交換が必要です。しかし、過小走行車の場合には、定期的に必要なメンテナンスを怠っている可能性が高くなります。よって、状態が悪い車が多いので気を付けましょう。また、メーターを改ざんしている可能性もあるので、注意が必要です。
メンテナンス歴を確認する
同じ年式の同じ車種で、同じぐらいの走行距離でも、中古車になると価格が大きく違ってきます。これは、メンテナンスの違いによるものです。車は耐久性のある財産ですが、10年単位の長い目で見たら消耗品なので、定期的なメンテナンスが必要です。半年に一度のオイル交換などは、自分でこまめに行わなくてはなりません。
走行距離が長くても、オーナーがメンテナンスをしっかりと行い、大切に乗ってきた車なら、かなりよい状態を保てています。逆に、走行距離が短くてもメンテナンスを怠ってきた車には、どんな不具合があるかわかりません。したがって購入する前には、メンテナンス歴をしっかりと確認することが大切です。
リスクが高い修復歴車は避ける
そのモデルの相場の割に格安な車というのは、事故車の可能性があります。事故車で修復歴がある車は、今は問題がなくても、いずれ致命的な不具合が生じる可能性があります。
軽くぶつけて、ボディの凹みを直した程度の修復歴なら、それほど車の寿命に大きな影響は与えませ。ただし、フレームの損傷を修理している車は危険です。フレームというのは、車の骨格に当たる部分なため、一度は修復できても、不具合が再発してしまったら廃車にするしかなくなるかもしれません。
特に、相場よりも安い車を買おうと思っている場合には、修復歴をしっかりと確認して、今後生じるリスクも考えたうえで購入しましょう。
保証内容も確認
新車を購入したら、トヨタの保証は3年または6万km走行の、どちらか早いほうになります。エンジンオイルやタイヤ、ワイパーといった消耗品以外の耐久性の高い部品は、この期間はメーカー保証がききます。
しかし中古車の場合、このメーカー保証が切れてしまっているケースがほとんどです。中古車は、エンジンルームの内部にどのような不具合が隠れているのかわかりません。購入するときにはわからなかった不具合によって、「メンテナンス代が予定していたよりもかかってしまった」ということもよくあります。
中古車販売業者の多くが、一定の保証期間を付けています。保証期間や保証の適応範囲は、業者によって大きく違うので、こちらも確認してから購入しましょう。
現在の車から買い替える場合には
今乗っている車から、中古のマークXに乗り換える人もいることでしょう。乗り換える場合には、今の車を廃車にせずに下取りに出したほうがお得です。
売ったお金を元手にして購入できる
今乗っている車は、「乗り換えるために廃車にしなくてはならない」と思っている人もいるでしょう。廃車にするためには、50,000円ほどの費用が掛かってしまいます。それならば下取りに出して、その費用を元手にマークXを購入したほうが、お得ではないでしょうか。
もちろん査定価格は、年式や中古車市場で人気のモデルか、走行距離などによって大きく変わってきます。「10万km以上乗った車だから、下取りに出しても値段が付かない」と思い込んでいるのなら、それは間違いです。廃車料金を50,000円支払うよりもずっとお得になる業者があります。
中古マークXをお得に購入しよう
マークXを中古で購入したいと考えている人に、おすすめのモデルなどをお伝えしました。マークXは、とても人気が高いセダンなため、中古車市場でも活発に取引がされています。価格も状態もかなりの幅があるため、予算や希望のスペックなどを考えて、ぜひよい車を見つけてください。