トヨタシエナの中古車相場は?年式やモデル別に価格を比較
トヨタシエナは主に北米で販売されている車種なので、日本ではとても珍しい車として有名です。アメリカンサイズのどっしりとした車体は、大人数での利用に最適で、あなたの週末をより楽しいものに変えてくれるでしょう。
今回はシエナの中古車価格を、走行距離や年式、モデルなどの項目に分けて比較します。購入を検討している方はよく確認しておきましょう。
シエナの魅力と特徴
シエナとはどのような車なのでしょうか。初めにシエナの特徴と魅力的なポイントを紹介します。シエナについて知り、自分に合った車なのか考えてみましょう。
USトヨタ独特のデザイン
シエナは北米を中心に製造、販売されている車種です。日本には並行輸入車として入ってきています。そのため国内で見かける機会はとても少ないレアな車として、車好きの目を引き付けられるでしょう。
米国仕様のデザインは個性的ですが目立ちすぎず、日本車の中では特別な存在感を放ちます。大きめの車両サイズでどっしりと構えていますが、ボディのラインはすっきりとしていてスポーティな印象です。
大容量のラゲッジスペース
米国仕様のミニバンであるシエナは、非常にボディサイズが大きいことが特徴です。車内の居住空間は広大で、大人数での利用に適しています。
特筆すべきはそのラゲッジ容量です。ゴルフバッグを6個、トランクケースなら4個も積めてしまうほどの大容量は、国産車の追随を許しません。サードシートをフラットにすれば、さらにラゲッジスペースを広げることができます。サードシートは格納式なので、跳ね上げ式やスライド式に比べて空間を有効活用できます。
ラゲッジ容量は広いほど、用途の幅が広がります。家族でアウトドアを楽しむ時や、荷物の多いビジネスで利用する時に、大いに活躍してくれること間違いありません。
シエナの中古車の価格相場
シエナの中古車価格相場を業者別に紹介します。業者ごとの価格の差を確認し、業者選びの参考にしてください。
シエナの中古車価格
日本国内で流通しているシエナは、その多くが2011年以降に販売された3代目のモデルです。初代及び2代目はほとんど輸入されていません。中古車も年式の新しいものや走行距離が少ないものなど、状態の良い車両が多いのが特徴です。そのため中古車価格は全体的に高くなっています。
モデル別の価格の相場
中古車価格をモデル別に紹介します。ここでは人気モデルの「LE」と「XLE」の価格帯と相場を、業者別に見ていきましょう。
豪快な走りを楽しめるシエナLE
シエナLEはアメリカ仕様のパワフルなエンジン出力やトルクが豪快な走りを体験させてくれる人気グレードです。スポーティな内外装を好むファンが多く、中古車としても価値が高くなっています。そのため、それなりの値段での買取を期待できるでしょう。
シエナLEの中古車価格相場は約250万円~500万円となっていますが、500万円を超えるものは車両の状態が新車となっているため、中古車としては200万円代後半までを想定しておくと良いでしょう。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | - | - |
B社 | 259.9~509.8万円 | 約384.8万円 |
C社 | 259.9万円 | 259.9万円 |
機能面の充実しているシエナXLE
シエナXLEはモデルチェンジ前の古いグレードとなります。しかし機能面で劣った点は少なく、極端に低い査定が出ることはないでしょう。
シエナXLEの中古車価格相場は約80万円~550万円となっています。こちらも500万円を超えるものは新車となっているので、中古車の購入を考える際の予算は200万円~300万円代を目安にしましょう。初代モデルだと100万円を切った車両もあるので、気になる方はチェックしてみましょう。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | - | - |
B社 | 228~548万円 | 約388万円 |
C社 | 228~548万円 | 約388万円 |
おすすめシエナの中古のモデル
一番人気の高いモデルは、現行3代目の中でも新しい2015年以降のモデルです。ここでは中古車としてお得に手に入れられる二つのモデルを紹介します。
装備の充実した2015年式モデル
2015年にマイナーチェンジされたモデルは、装備やデザインがさらに充実しました。フロントグリルとヘッドライトが変更され、外見が先代モデルから変更されました。インテリアデザインにも大幅な変更が見られ、より高級感のある空間を演出しています。
基本的な装備内容に大きな変更はありませんが、グレードによってはプッシュスタートやスマートキーなどの装備が追加されました。オプションのあるグレードを選べば、さらに装備内容が充実します。
これらの改善は価格にも影響が出ていますが、基本的なグレードのラインナップは変わっていません。そのため急激な価格上昇もなく、コストパフォーマンスの高い年式と言えます。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
266ps | FF | 5.085m・1.983m・1.790m | 8名 | 9.1km/L | 3,500cc |
快適な走行ができる2018年式モデル
2017年のモデルチェンジにより、走行性能が大幅に改善されています。パワートレインとトランスミッションが一新され、スムーズな加速と高い燃費性能を実現しました。大型車は燃費性能が気になりますが、2017年以降のシエナは燃費が良く、快適に走ることができます。2018年式はフロントフェイスのデザインも変更され、より迫力のある見た目になりました。
年式が新しいため中古車でもそれなりの価格が設定されていることが多く、予算は300万円程度を見込んでおくと良いでしょう。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
300ps | FF | 5.085m・1.983m・1.790m | 8名 | 11.1km/L | 3,500cc |
業者別のシエナの中古車価格
シエナの中古車価格をタイプ別、年式別、走行距離別に確認します。自分が一番評価基準にしている項目をよく確認し、車選びの参考にしてください。
タイプ別
シエナの中古車価格をタイプ別に見てみましょう。「LE」及び「XLE」は多くが250万円ほどの価格がついています。この二つのタイプは非常に台数が少ないので、気になる方は早めにチェックしておきましょう。
一番台数が多くそろっているのが「SE」です。他のタイプよりも選択肢が多いので、走行距離や装備などをしっかりと吟味することができます。こちらは220万円~450万円まで、車両の状態によって価格に差があります。新車の価格は560万円~600万円代と出ているので、200万円代の車両は非常にお得な値段と言えるでしょう。
「LIMITED」は一番価格が高く出ています。最も安いもので298万円で、基本的には400万円~500万円の値段がついています。
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
LE | - | 約259.9万円 | 約384.8万円 |
SE | - | 約433万円 | 約444.4万円 |
XLE | - | 約388万円 | 約388万円 |
LIMITED | - | 約458万円 | 約458万円 |
年式別
2003年式は2代目モデルです。走行性能、居住性などは現行の3代目に劣りますが、100万円以内で手に入る車両もあり、お得です。
2011年式は3代目になって間もない世代です。安いものでは200万円代前半、最高価格でも400万円以内で手に入ります。2015年式は比較的新しい年式ですが、2013年式よりも安く手に入る車両が多くなっています。250万円~400万円の範囲で目途を建てておくと良いでしょう。
2017年式は状態の良い車両が多く、400万円~500万円が基本です。
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
2003年 | - | 約97.4万円 | 約68.8万円 |
2011年 | - | 約273万円 | 約298.9万円 |
2013年 | - | 約361.5万円 | 約401.5万円 |
2015年 | - | 約358.9万円 | 約343.9万円 |
2017年 | - | 約508万円 | 約508万円 |
走行距離別
走行距離の少ない車両は新しい年式が多いこともあり、300万円~500万円となります。走行距離の長いものには、初代及び2代目モデルも含まれているため100万円を切っています。現行モデルは走行距離が9万km近くあるものでも、200万円以上はするようです。
極端に走行距離の長い車両は故障のリスクが高いので、価格だけで判断するのは避けましょう。
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
1万~3万km | - | 約408万円 | 約408万円 |
4万~6万km | - | 約343万円 | 約337万円 |
7万~9万km | - | 約184.4万円 | 約184.3万円 |
10万km~ | - | 約198.4万円 | 約78.9万円 |
シエナを購入する際の注意点
中古車を購入するときには、車の状態をしっかりと確認する必要があります。ここでは、中古のシエナを選ぶときに注意するべきポイントを紹介します。
価格が米国の新車価格を上回っていないか確認する
シエナは米国から並行輸入で入ってくる車種です。そのため、販売業者によっては価格に輸入費用を上乗せして相談してくる場合があります。米国での新車価格を事前に調べ、その価格を上回る価格で販売していないか、確認した方が良いでしょう。
業者によって価格に大きな開きが出るので、複数の業者をよく比較検討するようにしましょう。
エアコンやオルタネーターの故障がないか調べる
中古車を評価する際、特に注意して確認するべきパーツがあります。それはエアコンコンプレッサーとオルタネーターです。エアコンコンプレッサーはエアコンガスを圧縮するパーツです。異音がしないかチェックしましょう。オルタネーターはバッテリーに電気を供給するパーツです。
これらの部品は修理費が高額になりがちです。基本的に10万円以上かかってしまいます。不具合に気付かずに購入してしまうと、後々費用がかさむことになりかねません。また、これらは経年劣化が避けられないため、古い年式の車両を検討している場合は特に注意しましょう。
現在の車から買い替える場合には
シエナは価格が200万円を超えることが多く、大きな買い物になります。できるだけ安く手に入れたいですよね。ここではシエナを安く手に入れるためにできるひと工夫を紹介します。
現在乗っている車を買取に出す
新しい車をできるだけ安く手に入れるために古い車を売り、そのお金を購入資金に充てるという方法があります。中古車買い取り業者に査定してもらい、値段をつけてもらいましょう。
査定額は車両の状態によって変わります。走行距離が短かったり、年式が新しかったりすると高く買い取ってもらえる可能性が上がります。また人気モデルや純正のオプションのついた車両も高評価の対象となります。査定の際は自分の車の良いところをしっかりとアピールしましょう。
また、買い取ってもらう業者によっても価格は変動します。査定に出す前に業者についても調べておくようにしましょう。例えば古い年式の車や不人気色の車両など、日本で人気が出ない車を持っている場合は、海外に販路を持っている業者を選ぶと、より高い値段で買取が可能です。
シエナの中古車をお得に手に入れよう
トヨタが北米で製造、販売しているシエナは、アメリカンサイズの広々としたボディにより、プライベートからビジネスまで幅広い用途が期待できます。また、日本国内で見かけることの少ないその希少性から、車好きの間で人気が高いところも魅力の一つです。独特の雰囲気を放ちながら、特別なドライブを楽しめるでしょう。
中古でもシエナはそれなりの値段がします。車の乗り換えを検討している方は、古い車をできるだけ高く売れるように、業者選びをしっかりと行いましょう。賢く車を売り、お得にシエナを手に入れましょう。