ゴルフトゥーランの中古車価格は？モデル・年式・走行距離から解説

ゴルフトゥーランとは、どのような自動車か興味を持っている人も多いのではないでしょうか。ゴルフトゥーランは、世界的に知られているドイツの自動車メーカー「フォルクスワーゲン」が、製造・販売を行っている小型ミニバンです。

初代が2003年に登場し、日本では2016年にフルモデルチェンジされた2代目が登場しました。そして、2018年10月に「ディーゼルエンジンTDI」を搭載したモデルが加わっています。今回は、そんなゴルフトゥーランの魅力や、中古車の価格相場なども含めて探っていきます。

ゴルフトゥーランの魅力と特徴

ゴルフトゥーランの魅力や特徴を知っておきましょう。ある人にとってよい自動車は、多くの場合、ほかの人にとっても魅力的に感じることは少なくありません。客観的に見て、ゴルフトゥーランはほかの車種と比較して、どのような点に魅力があるのか、特徴を含めて解説します。

VWゴルフをベースにしたミニバン

ゴルフトゥーランは、フォルクスワーゲンの自動車「ゴルフ」をベースに開発されたミニバンです。ベースにされたのは5代目のゴルフで、「フォルクスワーゲンが初めて世に出したミニバン」ということも無視できません。

初代のトゥーランが登場したときは、国産の自動車メーカーから、多くのミドルクラスセダンベースの3列シートミニバンが発売されました。ゴルフトゥーランの位置づけは、その中の1台と考えてもよいでしょう。

2003年から2015年という12年間の中で二度、シャーシベースを変えずに、フェイスリフトなどでマイナーチェンジが行われています。2代目ではフルモデルチェンジが行われましたが、初代モデルでも後期のほうは、今でも古臭さを感じさせない車となっています。

欧州車らしい走りと質感

ゴルフトゥーランは、フォルクスワーゲンの自動車なので、日本車とは少し異なる欧州車らしい走りや質感が、多くの人をとりこにしています。このような自動車は、ほかの外国メーカーの自動車ではなかなかないかもしれません。

また、外国メーカーの自動車は、その国の道路や環境に合わせて作られています。しかし、ゴルフトゥーランのサイズは、日本の狭い道路自動車でも問題がないボディサイズです。このことも、ゴルフトゥーランを選ぶ人が多い理由のひとつとなっています。

ゴルフトゥーランの中古車の価格相場

ゴルフトゥーランに魅力を感じ、中古車を購入したいと考えているなら、価格相場を知っておきましょう。ゴルフトゥーランは人気車種なので、ある程度の値段が想定できます。また、初期モデルと2代目モデルでも、大きな価格差が。中古車でも、価格相場をしっかり理解しておくことは大切なので、しっかりチェックしましょう。

ゴルフトゥーランの中古車価格

ゴルフトゥーランの中古車価格についてですが、落ち着いた状態になっています。人気車種ではありますが、国産の有名車種と比較をすると、インパクトという部分では弱いことも、落ち着いた価格相場になっている理由のひとつかもしれません。

そのため、過剰に高い価格相場ではないと考えておけばよいでしょう。基本的に、安全性が高く輸入コンパクトミニバンなのに、お得に購入できる価格相場だといえます。

モデル別の価格の相場

ゴルフトゥーランには、複数のモデルが登場しています。モデルとは型式や世代のことで、その点が変われば「フルモデルチェンジ」と呼ばれます。また、フロントグリルやエンジンの環境性向上などが行われると、「マイナーチェンジ」になります。

この点を考えた場合、基本的に新しいモデルのほうが、古いモデルより高いと考えればよいでしょう。また、ゴルフトゥーランはグレードでも大きく価格が異なってきます。ゴルフトゥーランの大手中古車業者の価格相場について紹介するので、参考にしてみてください。

TSIトレンドライン

ゴルフトゥーラン「TSIトレンドライン」は、エントリーグレードです。ガリバーだと取り扱いは少ないのですが、グーネットやカーセンターは、初代から2016年1月からのフルモデルチェンジしたものまであります。

一番安いものでは約23万円からありますが、フルモデルチェンジしたあとのものだと、238万円程度のものもあることが特徴です。ただ、初代で年数が経過したものが多いため、相場的には比較的安い物になっています。

TSIコンフォートライン

ゴルフトゥーラン「TSIコンフォートライン」は、トレンドラインより一段上の中間グレードと考えてよいでしょう。グーネットやカーセンサーでは、一例だと年式が2011年、走行距離が10万kmを超えると、30万円台程度で購入可能です。ただ、やはりフルモデルチェンジ後のものは、中古でも200万円以上になっています。

TSIハイライン

ゴルフトゥーラン「TSIハイライン」は、上級グレードに位置しています。年式が古く10万kmを超えているようなタイプだと、グーネットの場合では25万円程度から取り扱いがあるようです。年式が古く、10万km以下で多走行ではないものでは、50万円台となっています。

TDIコンフォートライン

「TDIコンフォートライン」は、ゴルフトゥーランの最新モデルです。クリーンディーゼルが採用されており、ボディサイドに刻まれたキャラクターラインが、スタイリッシュさを演出しています。ミニバンでありながら、どこかシャープさを感じさせる自動車です。

中古車市場ではまだ数が少ないのか、2019年時点では300万円以上する自動車と考えたほうがよいかもしれません。ガリバーでは取り扱いがありませんでした。また、グーネットやカーセンサーでも、取り扱っている台数はそこまでないようです。

おすすめの中古ゴルフトゥーランのモデル

中古のゴルフトゥーランを購入するとき、どのモデルを選べばよいかは考えどころでしょう。モデルが異なれば、乗り心地や性能にも大きな影響を与えるためです。中古のゴルフトゥーランで、おすすめできるモデルはどれか解説します。

TSI コンフォートラインのセーフティパッケージ

「TSI コンフォートライン＆セーフティパッケージ」をおすすめします。ミニバンの購入を検討されている人は、一人乗りや二人乗りではなく、家族や友人など複数人乗ることを想定している場合も多いのではないでしょうか。その点を前提に考えると、ドライバーだけでなく、同乗者も安心して乗れるモデルです。

セーフティパッケージを付けることで、上級グレードである「TSIハイライン」と、同レベルの安全性能になることも大きなポイントでしょう。内装や見た目という面では、好みも反映されますが、乗っていて皆が安心できることを考えると、セーフティパッケージが付いているモデルはおすすめできます。

※注（2015年1月～2015年12月生産モデル）

TSIハイラインのパノラマスライディングルーフ付

予算にある程度余裕があるなら、「TSIハイラインのパノラマスライディングルーフ付」もおすすめできます。TSIハイラインは、ゴルフトゥーランの上級グレードです。そこに、パノラマスライディングルーフが付いているため、中古でも快適に運転できるでしょう。

電動パノラマライディングルーフは、ハイライン限定のオプションです。天井が開くことで解放感を得られるでしょう。短期間ではなく、長期間ずっと乗り続けたいと考えている人は、選択肢のひとつに入れてはいかがでしょうか。

※注（2015年モデルハイライン）

業者別のゴルフトゥーランの中古車価格

大手中古車販売業者、ガリバー、カーセンサー、グーネットで取り扱っている各モデルの中古車価格は、どれぐらいなのか知りたい人も多いでしょう。ゴルフトゥーランを、どの業者から購入すればよいか悩んでいる人は、参考にしてみてください。

タイプ別

基本的に、中古車でも上級グレードになれば、価格にも反映されると考えましょう。ただし、年式や走行距離も、価格設定に大きな影響を与えます。また、マイナーチェンジやフルモデルチェンジの前かあとかでも値段は変わるため、ひとつの目安になるでしょう。

TDIコンフォートラインは2018年に登場したばかりなので、市場に中古車はあまり出ていません。今後、市場に出てくると、また価格の変動は起きそうです。また、初期モデルのEやGliなどは、どの業者でもあまり取り扱われていませんでした。

年式別

3年から4年の範囲を対象にした、年式別の価格相場をご紹介します。登場したばかりの2003年～2007年式はワンオーナーであることが多く、年式だけでなく走行距離が進んでいるものが多いことは、仕方ないことでしょう。そのため、金額設定が低いものがたくさんあります。

走行距離別

走行距離も、中古車の金額を決定する重要な要素です。ゴルフトゥーランを見ると、カーセンサーとグーネットでは、初代と2代目で分けられています。どちらも走行距離が一万km未満は需要が高いため、平均金額は高く設定されていることがポイントでしょう。2代目はまだ販売されたばかりのせいか、10万km以上のものは市場にあまり出回っていないようです。

『2004～2015年12月初期モデル』

『2006年1月2代目モデル』

ゴルフトゥーランを購入する際の注意点

ゴルフトゥーランの購入を検討するなら、よい部分だけでなく注意点も含めて考えなければ、購入後「こんなはずではなかった」と後悔することになるでしょう。ここでは、ゴルフトゥーランを購入する際の注意点をご紹介します。

初期型はDSGの故障に注意

ゴルフトゥーランの初期モデルを購入するときには、少し注意が必要です。ゴルフトゥーランは、DSGというATミッションを搭載していますが、不具合が指摘されています。

走行距離が3万km未満だとしても、発生している事例もあるため、特に注意しなければなりません。また、修理をするとしても、ディーラーで60万円以上かかることも覚えておきましょう。

消耗品の劣化による不具合に注意

消耗品の劣化についても、気を付けなければなりません。ゴルフトゥーランに限らず、フォルクスワーゲンのオーナーの中には、ブレーキやバッテリーなど消耗品の劣化を、故障と勘違いする人もいるようです。

基本的に、各部品は走行距離ごとに交換時期が決められています。車検の点検時に、部品の劣化による不具合が生じることが少なくありません。そのため、ディーラーやフォルクスワーゲンを専門に取り扱っている業者による定期的な点検や整備を、きちんと行いましょう。

現在の車から買い替える場合には

現在の自動車からゴルフトゥーランに買い替えたいと思ったとき、問題になるのが予算の問題でしょう。余裕があるとしても、少しでも負担を軽くしたいことは当然のことです。予算的に余裕がない場合、どうすればよいのか、お得に購入できる方法を紹介します。

売ったお金を元手にお得に買い換えよう

現在、乗っている自動車を売却すれば、そのお金を元手にゴルフトゥーランを購入できます。売却を考えるなら、できるだけ10万kmを超えていないときに、中古車業者などに査定を依頼したほうがよいでしょう。走行距離がたくさんある、年式が古いとなれば、それだけ価値は下がると考えてください。

レアな名車などの場合は需要はありますが、通常過走行や年式が古いだけの自動車は価値がありません。その点を踏まえたうえで、早めに買取をしてもらいましょう。ただ、多走行や年式が古くて、中古車業者などに引き取りのための費用を求められるような自動車でも、買取をしてくれる業者があることは無視できません。

ゴルフトゥーランの中古車をお得に手に入れよう

ゴルフトゥーランは、フォルクスワーゲンの中でも人気のある自動車です。2代目のゴルフトゥーランは、まだ出始めたばかりなので、中古車でもなかなか高い金額が設定されています。しかし、新車よりも安く購入できることは間違いありません。

ゴルフトゥーランの購入を考えるなら、資金のことも考えなければならないでしょう。中には、動かない自動車でも買取をしてくれる業者があるので、活用してみてはいかがでしょうか。