パサートの中古車価格相場は?おすすめモデルと購入時の注意点も解説
パサートは、ドイツメーカーのフォルクスワーゲンが販売している車です。長い歴史を持ち、走行性やデザイン性に特徴を持つ自動車ですが、中古車はどれぐらいの金額設定になっているのでしょうか。この記事では、パサートの中古車の購入を検討している人に向けて、中古車価格相場を紹介します。
また、おすすめの中古パサートのモデルや、購入する際の注意ポイントなども取り上げていきましょう。できるだけ安く入手したい人などは、ぜひ参考にしてください。
目次
パサートの魅力と特徴
パサートの歴史は古く、デビューは1973年です。デザインが非常にかっこいい車であり、新型であれば走行性もかなり優れています。こうしたパサートの魅力と特徴について詳しく見ていきましょう。
40年以上の長い歴史を持つモデル
1973年に産声を上げたパサートは、今も販売されている自動車です。40年以上の歴史を持ち、多くの人から愛され続けています。ちなみにパサートは、「貿易風」を由来にしている車名です。
初代と2代目は「アウディ80」と兄弟車で、一時その関係はなくなったものの、5代目は再びアウディと兄弟車になっています。また、3代目は、「サンタナ」という名前で販売されていたこともあります。長い歴史があるからこそ、こうしたドラマを持っている自動車です。
かっこいいデザインで定評がある
フォルクスワーゲンの車の中では、日本で知名度が高いわけではありませんが、デザイン性の高さに定評があります。8代目のパサートは、ヨーロッパでカーオブザイヤーを受賞するほど、さまざまな点で評価されています。
8代目パサートには、セダンタイプとワゴンタイプがあり、上品なデザインが魅力的です。エクステリアだけでなく、シートなどの内装にもこだわり、シンプルかつスタイリッシュな作りになっています。もちろん、車内は広々としています。
爽快な走りと経済性を両立
新型のパサートは、パワフルかつ低燃費な「TSIエンジン」「DSG(デュアルクラッチトランスミッション)」を搭載し、走行性に優れているだけではなく、ハイブリッド車に匹敵する実燃費です。こうした最新の技術は、エンジン回りだけに採用されているわけではありません。以下のような安全装備も、最新の技術を駆使しています。
- 渋滞時追従支援システム
- ポストコリジョンブレーキシステム
- 後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能
- レーンチェンジアシストシステム
- ドライバー疲労検知システム
- アダプティブクルーズコントロール など
パサートのモデル別の価格の相場
5代目から8代目までのパサートの中古車価格相場を紹介します。安い場合は10万円台、高いパサートは、400万円をオーバーします。
5代目パサートの相場
5代目パサートは、20年以上前の自動車もあるので、100万円をオーバーするほど高値の中古車はないといえるでしょう。数十万円台で購入できますが、古い自動車のため、状態をチェックしたほうがよいです。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | 11〜64万円 | 約37万円 |
B社 | 11~39万円 | 約25万円 |
C社 | 11~65万円 | 約30万円 |
6代目パサートの相場
6代目パサートになると、古い場合でも、約10年前の自動車です。そのため、高値の自動車を見つけることもありますが、だいたいの車は100万円以下です。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | 13〜317万円 | 約115万円 |
B社 | 13~79万円 | 約46万円 |
C社 | 13~79万円 | 約31万円 |
7代目パサート
7代目パサートは、4~5年しか乗車していない車も含まれます。そのため、中古車価格相場は全体的に高めで、300万円を超えるパサートもあります。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | 18〜398万円 | 約210万円 |
B社 | 55~168万円 | 約110万円 |
C社 | 70~350万円 | 約101万円 |
8代目パサート
2015年以降である8代目パサートは、100万円をオーバーすることは珍しくありません。高い自動車の場合、400万円を超えるため、予算的に難しい人も増えてしまうかもしれません。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | 18〜439万円 | 約225万円 |
B社 | 149~428万円 | 約296万円 |
C社 | 149~428万円 | 約296万円 |
おすすめの中古パサートのモデル
中古パサートのおすすめモデルは、6代目と7代目です。それぞれの特徴を解説していきましょう。
質感を求めるなら7代目がおすすめ
2011年以降の7代目パサートは、質感がよくなり豪華装備もついている自動車です。しかも、昔のモデルのため、新型パサートと比較すれば金額は高くありません。ドライバー疲労検知システムなども装備され、安全面も申し分ないでしょう。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
122ps | FF | 4.79m・1.82m・1.49m | 5名 | 17.6km/L | 1,389cc |
よりお得に手に入れるなら6代目
6代目パサートと7代目パサートは、基本構造が同一です。エンジンの大きさなどは異なりますが、それほど大きな変更点はありません。6代目であれば、7代目よりも安い中古車価格になっているため、価格重視の人におすすめの年式です。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
150~250ps | 4WD/FF | 4.79m・1.82m・1.48m~1.49m | 5名 | 8.9~11.0km/L | 1,798~3,168cc |
業者別のパサートの中古車価格
大手中古車サイト3社によって、中古車価格は異なるのでしょうか。タイプ、年式、走行距離別に見ていきましょう。
タイプ別
パサートのタイプ別に価格を比較しても、それほど大きな差はありません。すべて新型のグレードで、高い価格設定になっています。
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
TSIエレガンスライン | 約300万円 | 約275万円 | 約300万円 |
TSIハイライン | 約235万円 | 約275万円 | 約275万円 |
2.0TSI Rライン | 約325万円 | 約325万円 | 約320万円 |
TDIエレガンスライン | 約325万円 | 約325万円 | 約325万円 |
年式別
年式別に比べても、業者による違いはほとんどないといえるでしょう。古ければ安く、新しいければ高い設定になっています。
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
2000 | - | 約11万円 | 約11万円 |
2005 | - | 約35万円 | 約27万円 |
2013 | - | 約112万円 | 約125万円 |
2015 | 約154万円 | 約210万円 | 約220万円 |
走行距離別
走行距離別に見ても、業者によって金額が大きく変わることはありません。多ければ安く、少なければ高い中古車価格です。
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
1~2万km | - | 約265万円 | 約280万円 |
4~5万km | - | 約175万円 | 約175万円 |
7~8万km | - | 約45万円 | 約125万円 |
9~10万km | - | 約30万円 | 約30万円 |
パサートを購入する際の注意点
パサートを購入する際は、DSGの不具合やオイル漏れ、リコール情報に注意しましょう。こうしたパサートを購入する際の注意を詳しく解説します。
DSGの不具合
パサートは、フォルクスワーゲンオリジナルの変速機であるDSG(デュアルクラッチトランスミッション)によって、快適な走行が実現可能ですが、よく故障するという口コミがあります。
DSGの不具合によって、走行に大きな影響を及ぼし、トラブルに発展するリスクがあるでしょう。そのため、購入前にDSGをチェックすることをおすすめします。DSGの修理は、50万円を超えることもあるので注意が必要です。
外国車はオイル漏れが多い
オイル漏れも、パサートのような外国車にはよく起きることです。国産車と比較すれば低い耐久性のため、オイル漏れしやすいといわれています。修理する際は、高くて10万円程度ですが、何度も起きてしまうと修理費用が膨れ上がってしまいます。
リコール情報に注意
パサートのリコール情報も要チェックです。下記の部分において、リコール対象になっています。
- タカタ製エアバッグのインフレータ
- 制動装置
- ヒューズボックス
タカタ製エアバッグのインフレータの不具合は、破裂の可能性があって大変危険です。制動装置のトラブルは、安定した走行に影響があるでしょう。ヒューズボックスのトラブルは、エンジンストップのリスクがあります。購入前に、これらに対応済みなのか確認しましょう。
現在の車から買い替える場合には
現在乗っている自動車を売却して元手を増やすことで、パサートをお得に入手できます。その際、業者選びは非常に大切なことです。また、車の状態次第では、廃車買取業者をおすすめします。こうしたお得に買い替える方法を見ていきましょう。
売ったお金を元手にお得に買い換えよう
車を買い替える際、今乗っている自動車を売ってしまえば、その資金を欲しい自動車の購入費に充当できます。「もう乗りそうにない」と判断した人は、売却して元手を増やしましょう。
その際は、業者選びが重要です。高額買取を期待する人は、ディーラーの下取りは避けてください。ディーラーは中古車ではなく、新車をメインに販売しており、転売を目的として自動車を引き取るわけではありません。できる限り高い金額で売却したい人は、買取業者をおすすめします。
買取業者は、中古車や中古車市場についてとても詳しく、正確な査定額を出してくれます。また、ネットオークションなどの個人売買のようにハイリスクでもなく、安全に売買を進められて安心です。
業者の選び方のポイントは、どのような販路を持っているのか確認することです。輸出できるルートを持っている業者であれば、外国でも売れるため、高値査定も不可能ではありません。また、査定士が丁寧に対応してくれた場合、優良業者の可能性が高く、安心して自動車を売れるでしょう。
パサートの中古車をお得に手に入れよう
長い歴史を持っているパサートは、中古車市場でもたくさん出回っており、安値で購入可能です。しかし、グレードや年式、走行距離などによって金額が異なることを認識しておきましょう。「古い年式・多い走行距離=安値」「新しい年式・少ない走行距離=高値」を基本に、中古車価格相場をチェックしてください。
パサートを安く入手するためには、今乗っている自動車を売る必要があります。そしてその際は、買取業者選びが重要です。さまざまな業者があるので、それぞれの特徴や保証内容、サービス内容などをよく調べて、最適な業者を選定しましょう。できる限り安値でパサートを手に入れ、贅沢かつ上品なカーライフを実現させませんか。