ワゴンRの中古に買替を検討中の人は必見|選び方を徹底解説
軽自動車の概念を大きく覆したのがワゴンRです。屋根を高くして室内を広くしつつ床面は低くして、誰でも簡単に乗れるようにしたことで、成人男性でも窮屈さを感じずに運転できるようにしました。
このワゴンRの登場によって、その後の軽自動車の世界が、ガラリと変わったといってもよいでしょう。現在でも、新車も中古車もとても人気が高い車種の一つです。この記事では、ワゴンRの中古車への買い替えを検討している人のために、ワゴンRの中古を選び方のポイントについて、詳しく解説します。
ワゴンRの特徴
まずは、ワゴンRというのはどんな軽自動車なのか、その特徴についてみていきましょう。現在の車室の広い軽自動車の先駆けとなったワゴンRですが、それだけではない人気の理由がたくさんあります。
軽自動車でトップクラスの燃費性能
車を選ぶときに、最も重視されるポイントの一つが燃費です。1年間にかかるガソリン代が、どのくらい違ってくるのかということは、家計にとってはとても大きなポイントになります。近年、軽自動車の人気が上がっている理由として、普通車と比べたときの燃費が格段によいことが挙げられます。
ワゴンRは、もともと普通車に比べると、燃費がよい軽自動車の中でも、特に燃費がよいことで人気があります。ガソリン1L当たりJC08モードで33.4kmという驚異的な燃費性能は、マイルドハイブリッドを搭載していることによります。年間のガソリン代が、軽自動車の中でもダントツに安く、お財布に優しいことは本当にありがたいところです。
広い室内を実現した軽自動車
30年前の軽自動車と比べると、現在の軽自動車は、同じ排気量なのに格段に室内が広くなり、乗り心地がよくなっています。この広い室内の先駆けとなったのが、このワゴンRでしたが、登場した1993年当時と比べても、より広い室内を実現しています。広々として乗り心地もよく、長時間運転していても疲れにくいことは、ファミリーカーとしての軽自動車の可能性を大きく広げました。また、トランクの収納性も高くなり、人も荷物もゆったりと運べる広い室内も、人気の理由の一つになっています。
選べる3つのグレード
現在までに、ワゴンRは6世代発売されていますが、それぞれの世代ごとにグレードを選べる点も、選ぶ楽しみを広げてくれると人気です。現在発売されている車種は、標準車のFAとハイブリッドFX、上級車のハイブリッドFZ、ワゴンRの最上級車のスティングレーです。
それぞれ外観もかなり違っています。FAは親しみやすいデザイン、上級車のハイブリッドFZは、FAよりもスタイリッシュに、スティングレーは若者が好みそうな、軽自動車としては攻めているデザインが特徴です。
ワゴンRの中古車価格の相場
ワゴンRを中古で購入したいと考えている人にとっては、どのぐらいの価格帯で出回っているのか、相場が気になるところです。新車であれば、FAなら110万円程度から、スティングレーなら180万円ほどまでと、価格帯に幅があります。はたして中古の相場はどのくらいになってくるのでしょうか。
ワゴンRの中古車価格
ワゴンRは、どのぐらいの価格から中古で出回っているのでしょうか。中古車の価格は、走行距離などの車の状態と、需要と供給のバランスで決まってきます。ワゴンRの場合には、新車で購入する人もかなり多いため、中古車市場でもかなりの台数が出回っています。
年式や状態を問わない激安なものなら、10万円台から購入することも可能で、30万円台、40万円台という格安価格でも、かなりの台数が出回っています。しかし、人気の車種なので、年式が新しいものになると、80万円台から100万円以上します。
モデル別の価格の相場
ワゴンRのモデル別の価格の相場は、どのようになっているのでしょうか。新車と主要な中古車販売店の販売価格を比較してみましょう。
初代ワゴンR CT系CV系
初代ワゴンRは1993年から1998年まで売り出されていたモデルです。新車価格は70万円から140万円程度です。ワゴンRが発売されたばかりで試行錯誤している時期でした。頻繁に細かいモデルチェンジを繰り返したために、最もモデルが多いのが初代です。現在では年数もかなり経っているために、格安で買えるものが多くなっています。
中古車価格帯 中古車相場
ガリバー 29.8万円 約29.8万円
グーネット 9.8万円~59万円 約31万円
カーセンサー 5万円~45万円 約25万円
二代目ワゴンR MC系
1998年から2003年に売り出された二代目になると、外観は初代よりも丸みを帯びたデザインになります。内装の質感がアップして乗り心地も向上し、また回転半径を40cm小さくしたことで、小回り性能も良くなりました。さらに、ダイレクトイグニッションを搭載したことにより、初代よりも燃費性能が向上した点も見逃せません。新車価格は、約70万円から約160万円でした。
中古車価格帯 中古車相場
ガリバー 30万円~35万円 約31万円
グーネット 4.5万円~50万円 約28万円
カーセンサー 5万円~60万円 約32万円
三代目ワゴンR MH01~01系
三代目のワゴンRは、2003年から2008年まで発売されました。新車価格は、約80万円から約155万円でした。初代の角ばったデザインに再び戻り、すべてのモデルにタコメーターを搭載して、集中ドアロックを標準装備したことが大きな特徴です。標準モデルのほかに、スポーツモデルも発売されていました。
中古車価格帯 中古車相場
ガリバー 26万円~77万万円 約47万円
グーネット 7万円~135万円 約57万円
カーセンサー 6.7万円~90万円 約38万円
四代目ワゴンR MH23系
四代目のワゴンRは、2008年から2012年まで発売されていました。新車価格は、約110万円から180万円と、それまでのモデルよりもかなり高額になってきました。四代目からは室内スペース重視から、広いスペースと外観のデザインを両立させて、スタイリッシュになったことが大きな特徴です。また、ワゴンRでは初めて電子制御のスロットルが採用されて、燃費が大きく向上しました。
中古車価格帯 中古車相場
ガリバー 30万円~112万円 約61万円
グーネット 11万円~173万円 約80万円
カーセンサー 1万円~213万円 約44万円
五代目ワゴンR MH33・34系
2012年から2017年まで発売されていた、五代目ワゴンRの新車価格は、110万円から150万円程度でした。五代目はスズキグリーンテクノロジーの一環として開発されたために、低燃費化技術や軽量化技術がふんだんに盛り込まれています。2013年にスズキ初となる「JCテクノロジーオブザイヤー」を受賞した、最先端技術を余すことなく搭載しています。技術だけではなく、よりスタイリッシュで上質なデザインにもなっています。
中古車価格帯 中古車相場
ガリバー 58万円~149万円 約98万円
グーネット 30万円~180万円 約93万円
カーセンサー 13.5万円~219万円 約76万円
六代目ワゴンR MH35・55系
2017年から売り出されているのが、六代目になります。新車価格は、約110万円から155万円です。デザインは初代モデルを基本にして、現代風にアレンジした外観になっています。廉価版のFAと、スティングレーのLのみがガソリンエンジンで、それ以外は全てマルチハイブリッド搭載になっています。ハイブリッド車を主要にしたことで、非常に燃費性能がよくなり、ますます人気も過熱しています。
中古車価格帯 中古車相場
ガリバー 100万円~149万円 約125万円
グーネット 71万円~263万円 約146万円
カーセンサー 50万円~248万円 約113万円
おすすめの中古ワゴンRのモデル
ワゴンRは、現在まで六世代が発売されています。その中でも、中古車として現在購入するのにおすすめなのは、どのモデルでしょうか。こちらでは、特におすすめなモデルを紹介します。
おすすめはスタイリッシュでお買い得な五代目
もっともおすすめなのは、五代目のMH33・34系です。2012年から新規登録が始まり、新しいものは、まだ中古車市場でも高額です。しかし、2012年から2014年に登録された初期のモデルであれば、お手ごろ価格で購入できるものも出回り始めています。
五代目ならデザインもスタイリッシュで、内装も快適なものになっています。しかも、まだ年数が経っていない分だけ、まだ長く乗れる状態の中古車も多くあります。お手頃価格で状態のよいものを見つけられれば、かなりお買得なモデルといえるでしょう。
全長×全幅×全高:3395mm×1475mm×1640mm
駆動方式:FF/4WD
ミッション:CVT
定員:4人
燃費:27.80km/l
排気量:658cc
馬力:52
格安を狙うなら四代目もおすすめ
とにかく格安で状態のよいワゴンRを手に入れたいのであれば、四代目がおすすめです。新規登録から10年以上たつので、すでにかなり値が下がっていて、50万円以下で購入できる中古車が多く出回っています。四代目からデザインがスタイリッシュなものになったので、今乗っていても古臭さを感じることもありません。格安で購入し、数年で買い替える計画を立てて、状態のよいものを見つけられればかなりお買得といえるでしょう。
全長×全幅×全高:3395mm×1475mm×1660mm
駆動方式:FF/4WD
ミッション:CVT/AT/MT
定員:4人
燃費:19.00km/l
排気量:658cc
馬力:54
業者別のワゴンRの中古車価格
中古車販売業者の大手といえば、ガリバー、カーセンサー、グーネットがあります。この3つの業者のワゴンRの販売価格は、どのように違うのでしょうか。それぞれのモデルの平均価格を、下記にまとめてみました。
ガリバー カーセンサー グーネット
初代ワゴンR CT系CV系 29.8万円 31万円 16.4万円
二代目ワゴンR MC系 31万円 28万円 12.1万円
三代目ワゴンR MH01~01系 47万円 57万円 22.5万円
四代目ワゴンR MH23系 61万円 80万円 44.7万円
五代目ワゴンR MH33・34系 98万円 93万円 76.1万円
六代目ワゴンR MH35・55系 125万円 146万円 113万円
中古ワゴンRを購入する際の注意点
中古でワゴンRを購入するときには、注意しなくてはいけない点がいろいろとあります。安さだけに飛びついてしまうと、後々修理代が高くついてしまうこともあるので、次の点にはよく注意をして購入を検討しましょう。
初期のワゴンRは耐久性が落ちている
自動車の耐用年数は、普通車で10年から15年程度と言われています。軽自動車は車体を軽くしているためにさらに耐久性は短いといわれています。特にワゴンRの場合、軽自動車の規格の範囲の中でも、室内空間を広げるための工夫を多く取り入れている点が、耐久性に影響を及ぼしている可能性があります。
ワゴンRの初代は1998年で、2005年以前の初期のモデルは、10万円以下で購入できる格安なものが多く出回っています。しかし、初期モデルの耐用年数は、すでに過ぎていると考えてよいでしょう。車体価格は安くても、その後のメンテナンス代がかかる可能性が高いので、その点も併せて購入を検討しましょう。
修復歴車はリスクが高い
ワゴンRに限らず、時々相場に比べると、なぜか格安で出回っている中古車があります。そのモデルの相場に合わない、格安な車というのは、修復歴車である可能性が高いので注意しましょう。
修復歴車というのは、事故などで損傷を受けたことがあり、修理したことがある車のことです。特に車体の骨格となる、フレームを修理したことがある車は、リスクが大きいといえます。今は何事もなく走っていても、修理歴がない車に比べると、早く不具合が生じてしまう可能性が大きいです。
中古車でワゴンRを購入するときには、必ず修復歴を確認して、修復歴のある車は避けるようにしましょう。また、時々修復歴を隠して販売されている中古車もあります。よって、実際に車を見に行くときには、車に詳しい人に同行してもらうか、修復歴がある車かどうかわかるチェックポイントを、頭に入れてから見に行きましょう。
相場をあらかじめ把握しておく
メーカー希望小売価格がわかる新車を購入する場合と違い、中古車の価格というのは、業者がある程度好きなように決められます。もちろん、販売業者はより高く売りたいですし、購入者はより安く買いたいと思ってるものです。
中古車販売業者の中には、客が中古車に対する知識をあまり持っていないことをいいことに、相場よりも高い価格を吹きかけてくるところがあることも事実です。営業トークに慣れている業者なら、相場よりも高い中古車を、お得商品といいくるめることなど簡単なことです。
相場よりも高い中古車をつかまされないためには、購入する前に、ある程度は相場を自分で調べておく必要があります。今は、カーセンサーやガリバーなど、大手の中古車販売会社のホームページから、売りに出されている中古車の販売価格を調べられます。
ワゴンRといっても、モデルや年式はそれぞれ違います。自分が購入したいモデルの最低価格と最高価格、平均価格は必ず調べてから販売店へ行きましょう。
走行距離と年式のバランスが重要
中古車を選ぶときに、年式と走行距離を見て判断することが一般的です。このときに注意したいことは、走行距離と年式のバランスが取れているかどうかということです。年式に比べて、走行距離が少なければよいというものではないので注意しましょう。車は1年間に1万km走ることが、平均的な走行距離です。ということは、中古車を選ぶときに適切な走行距離というのは、年数に1万kmを掛けた数字です。つまり、5年経った車であれば、5万km前後が適正な走行距離になります。5年で10万kmも走っている車は、1年間に2万km走っているということで、「過走行車」とか「多走行車」などと呼ばれます。エンジンなどの内部が距離を走っている分だけ、年数に比べるとダメージを受けている可能性が高くなります。
5年で2万kmしか走っていない車は、1年間で4000kmしか走っていない計算になります。こちらは、距離を走っていないから状態がよい車かというと、逆に「過小走行車」と呼ばれて敬遠されます。距離を走っていないことで、メンテンナンスが行き届いていない可能性が高いと判断されるためです。
また悪質な場合には、メーターを改ざんしていることも疑われることもあります。過走行車よりもたちが悪いことがあるので、過小走行車のほうがおすすめできません。
メンテナンス状態をチェックする
車は10年以上乗ることもあり、耐久性の高いものです。しかし中の部品というのは、2年から3年おきに交換が必要なものもあります。オイル交換も、少なくとも半年に一度は行わないと、エンジンにダメージを与えていきます。
あまり頻繁に乗っていない車でも、定期的に点検をして、オイルや経年劣化する部品を交換する必要があります。年式が新しく、走行距離が短いものであっても、メンテナンスの状態が悪ければ、年数や走行距離以上にダメージを受けている可能性があります。
逆に、こまめにメンテナンスを施していた車であれば、年式や走行距離以上に状態のよい車に出会えることもあります。したがって、前のオーナーがどのようなメンテナンスを行ってきたのか、整備記録もしっかりと確認することが大切です。
保証内容も確認
新車で購入した車の場合には、メーカー保証が付いています。タイヤやエンジンオイル、バッテリーなどの消耗品以外の部品は、メーカー保証であれば、6年もしくは6万km走行のどちらか早いときまで、保証してもらえることが一般的です。
しかし、中古車の場合にはメーカー保証はもちろんついていません。保証は販売している中古車販売店が、独自で付けるものになります。店によって保証内容が大きく変わってくるので、その点もよく注意しましょう。
中古車というのは、購入後のメンテナンス代がかなりかかることがあります。保証される範囲が少なければ、せっかくお手頃価格で購入したのに、メンテナンス代で安く買った意味がなくなってしまったということにもなりかねせん。よって、保証内容と保証期間はしっかりと確認してから、購入する販売店を決めましょう。
現在の車から買い替える場合には
ワゴンRを、中古で購入することを検討している人の中には、今乗っている車からの買い替えを考えている人もいることでしょう。車を買い替える流れについて、見ておきましょう。
売ったお金を元手にして購入できる
車を買い替えるためには、ある程度のまとまったお金が必要になります。ほとんどの人は、今乗っている車を下取りに出して、それを元手にして購入します。車の下取り価格というのは、車の車種や年式、走行距離によって大きく変わってきます。
しかし、条件が同じであっても、業者によって査定価格が大きく変わってくることがあります。査定価格が変わる理由は、買い取ったあとの販路の広さなどが関係しています。幅広く売れる販路を持っている業者は、必ず売れることがわかっているので、高価買取してくれます。しかし、販路が少ないと売れるかどうかがわからないので、安く抑えざるを得ません。
車を下取りして買い取ってもらうときには、できるだけ高く買い取ってもらえる業者を選びたいものです。今はインターネットのサイトで、匿名でおおよその査定をしてもらえるサービスがあります。業者のサイトで車種と年式を入力するだけで、一般的な買取価格を提示してもらえます。その中から、特に高い査定額の業者へ連絡を入れてみるとよいでしょう。
買取業者はチョージンがおすすめ
中古車買い取り業者はいろいろとありますが、その中でも特におすすめしたいのが「車買取のチョージン」です。よい状態の車なら、他店よりも高額買取してもらえる可能性が、最も高いです。
全国に15,000社以上の車買取専門業者とのネットワークを保持しており、最も最高値で買取ができる専門業者を見つけ、高価買取を実現します。
また実車査定はなくリアルタイムで査定額を提示してくれるため、査定から買取価格提示までの時間がはやいこともポイントです。
ぜひ車買取のチョージンでの高額買取を検討してみましょう。
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