スズキ・ハスラーを中古車で乗る選択!人気の軽SUVをお得に
ハスラーは以前スズキが発売していた「Kei」というSUVタイプを復活させたもので、アニメキャラクターのCMも相まって「軽SUVブーム」の火付け役となっています。ここではそんなハスラーを「中古車で買う」ために欠かせない注意すべきポイントを紹介します。まずはハスラーについてしっかり把握し、間違いないハスラー選びに備えましょう。
ハスラーの特徴
スズキが規格・生産・販売する「ハスラー(HUSTLER)」は、軽トールワゴンとSUVを融合させた新ジャンルのクロスオーバーSUV軽乗用車です。「遊べる軽」でありながら、街中でも優れた燃費とオフロードでも快適な走破性を兼ね備えているため、普段の通勤・通学だけでなく休日の山や海にとアクティブな女性を中心に大変な人気です。
人気の理由はカラーバリエーション
人気の理由は、かわいらしいフォルムとポップなカラーバリエーションにもあります。パッションオレンジとホワイト、キャンディピンクとホワイトのツートンカラーがあり、外観に合わせて内装のカラーパネルやシートパイピングを合わせることができ、運転中もどこかウキウキしてしまいます。
初心者にも安心の機能
初心者にとってのストレスとなる「バック駐車」も、ハスラーなら6.2インチバックモニターで状況を見ながらガイドラインに合わせるように駐車できます。また運転中に電話がかかってきても、Bluetoothでハンズフリーに接続しておけば手に取らずに通話ができます。
安全装備も充実
ハスラーの「レーダーブレーキサポート」は、走行中に前の車を探知して自動ブレーキを作動させ追突を回避でき、発進の際にアクセルとブレーキの踏み間違いによる急発進・急加速を抑制してくれます。また走行中の急ブレーキには、自動でハザードランプが高速点滅して広報車へ注意を促します。
アウトドアに嬉しい装備とアクセサリー
ハスラーの後ろのドアを開けてカーテン&タープキットを取り付ければタープやシェードのように使用でき、シートをフラットにしてベッドクッションとプライバシーシェードを取り付ければ車内泊も快適です。そのためアクセサリーが充実している中古車は、他の車種に比べやや高めの価格が多いようです。
ハスラーの中古車の価格の相場
普段とアウトドアの両方で活躍するハスラーは、新車でさえ納期が遅れるほどの人気なため、中古車で状態のいいものは手に入れにくくなっています。中古のハスラーの価格は、ハイグレードを在庫しているかどうかによって最高値がかなり変わります。大手中古車サイトなどの中古車相場では、およそ120~130万円を中心としています。グレードが上がれば程度に応じてさらに価格は上がります。
ハスラーはまだ新しい車種ですが、グレードは多く特別仕様車もあるため、慎重に選ぶ必要があります。ここでは各グレードの新車価格とともに各中古車販売店の価格帯と相場を比較します。
ハスラーMR01系 A
ハスラーで最もシンプルなモデルがこの「グレードA」です。内外装が非常にシンプルな最低限の装備なため、車両本体価格が安く、それ以上の装備が必要ないという人には非常に魅力的に感じる人も多いでしょう。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 79万円〜124万円 | 約96万円 |
B社 | 80万円〜116万円 | 約98万円 |
C社 | 79万円〜124万円 | 約96万円 |
ハスラーMR01系 G
グレードGは、廉価とハイグレードの中間に位置します。グレードGからレーダーブレーキサポートや誤発進抑制機能・アイドリングストップなど「プラスアルファ」的な機能機能がおよそついているのに割安感があります。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 70万円〜127万円 | 約106万円 |
B社 | 59万円〜185万円 | 約111万円 |
C社 | 59万円〜237万円 | 約114万円 |
ハスラーMR01系 Gターボ
人気のグレードGにターボがついたタイプで、新車価格では10〜15万円程度上がります。坂が多い地域や、アウトドアでも山に出かけることが多いならターボはぜひ欲しい機能です。レジャーでもがっつり使うならターボ付きがおすすめです。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 114万円〜149万円 | 約121万円 |
B社 | 77万円〜215万円 | 約113万円 |
C社 | 73万円〜215万円 | 約108万円 |
ハスラーMR01系 X
グレードGの使用がさらに豪華になったのがこのグレードXです。サイドターンランプがボディではなくサイドミラーに付き、ヘッドランプはディスチャージヘッドランプが標準装備です。内装ではハンドルが本革巻ステアリングホイールとなり、ステアリングオーディオスイッチが装備されています。また、レーダーブレーキサポートがデュアルカメラブレーキサポートに、外装ではホイールがアルミホイールです。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 144万円〜145万円 | 約144万円 |
B社 | 68万円〜160万円 | 約116万円 |
C社 | 64万円〜181万円 | 約121万円 |
ハスラーMR01系 Xターボ
グレードXにパワフルなターボがついたのがこのタイプです。内外装ともに充実しているため、しっかり走りを楽しむならこのタイプ以上は欲しいところです。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 114万円〜159万円 | 約133万円 |
B社 | 78万円〜245万円 | 約142万円 |
C社 | 69万円〜245万円 | 約144万円 |
ハスラーMR01系 J STYLE3
J STYLE3は、標準車である「X」「Xターボ」をベースに特別な装備を追加したタイプです。ボディカラーは全部で7色、人気の2トーンルーフを採用しています。またJ STYLE3ターボには、ボタン一つで自動的に速度を維持してくれるクルーズコントロールシステムが搭載されています。遠くに出かけたり、高速道路をよく使うときには重宝します。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 145万円〜169万円 | 約152万円 |
B社 | 149万円〜153万円 | 約151万円 |
C社 | 105万円〜170万円 | 約146万円 |
ハスラーMR01系 Fリミテッド2
Fリミテッド2は、標準者の中堅「グレードG」をベースにした特別仕様車です。ボディーカラーは全4色で、スチールシルバーの2トーンルーフを採用、ボディーカラーと同色のバンパーガーニッシュ、黒のスチールホイールでスポーティーな外観が人気です。ただ、ターボ仕様やミッションしようがないため、それらにこだわる人は避ける方が無難です。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 119万円〜139万円 | 約129万円 |
B社 | 119万円〜145万円 | 約129万円 |
C社 | 103万円〜175万円 | 約136万円 |
おすすめの中古ハスラーのモデル
パワーは欲しいが燃費もいい方がいいとすれば、シフト種別と駆動方式をしっかり選ぶ必要があります。(排気量658cc、5MTまたはCVT、FFまたはフルタイム4WD)
グレード | 排気量 | シフト | 駆動方式 | 燃費km/L |
---|---|---|---|---|
A | 658cc | 5MTまたはCVT | FFまたはフルタイム4WD | 24.2〜26.6 |
G | 658cc | 5MTまたはCVT | FFまたはフルタイム4WD | 25.6〜32.0 |
Gターボ | 658cc | 5MTまたはCVT | FFまたはフルタイム4WD | 26.2〜27.8 |
X | 658cc | 5MTまたはCVT | FFまたはフルタイム4WD | 30.4〜32.0 |
Xターボ | 658cc | 5MTまたはCVT | FFまたはフルタイム4WD | 26.2〜27.8 |
Jスタイル3 | 658cc | CVT | FFまたはフルタイム4WD | 26.2〜32.0 |
Fリミテッド2 | 658cc | CVT | FFまたはフルタイム4WD | 30.4〜32.0 |
ハスラーでも、5MTよりはCVTの方が、フルタイム4WDよりもFFの方が燃費がよく、それらにこだわりがある人はうまく組み合わせてある中古車を中心に検討するとよいでしょう。とはいえ、よく選ばれる、また人気のグレード・タイプは存在しており、それなりの理由があります。
Gグレードの4WDは駆動力があり価格もお得
ハスラーを検討する人は、おそらくSUVの駆動力を求めているはずです。そんな人には街乗りだけでなくオフロードもしっかり走れる「Gグレード4WD」タイプがおすすめです。これには二つの理由があります。
グレードAでは物足りないがグレードXは高価
グレードAは最低限の装備なため、安いとはいえいざ使うとなると不便に感じる点も多く、オーナーとして「自慢できるハスラー」からはやや遠い印象があります。やはり「ハスラーらしい」と感じられるのは「グレードGから」でしょう。
グレードGなら新車価格でも140万円から手に入りますが、グレードXとなると150万円を超えます。内外装にこだわるなら特別仕様車を検討するのもよいのですが、それはグレードXに「それだけの価値を認める」場合です。こだわりがなく、しかしある程度の価格となるとグレードGがぴったりです。
「アウトドア用のSUV」と考えるなら頼れる4WD
とはいえ、アウトドアでも使えるオフロードの走破性を考えると、4WDが安心です。坂というだけでなく悪路ならグリップやパワーがモノをいいますから、そこはSUVの本領を発揮できるタイプにしたいところです。特にオフロードでの利用がないなら2WDを選ぶのもよいでしょう。
安全性能を最優先するならXグレード
もし初心者で、自動車運転にあまり経験がなく不安があるなら、上の「グレードX」にするという「安心」が必要かもしれません。デュアルカメラブレーキサポートをはじめとした、ハスラー最上級の安全装備が搭載されているからです。
運転に不安がある人の多くは「うまく流れに乗れない」「車間距離がどのくらい必要かよくわからない」といったことがよくあります。先行車との車間距離を左右二つのカメラで監視する「デュアルカメラブレーキサポート」、車線内をうまく走っているかを監視する「車線逸脱警報機能」「ふらつき警報機能」は、運転をしっかりサポートしてくれます。
グレードAは選ばない
そう考えるとグレードAは、このような安全機能と、他にはある「S-エネチャージ(減速時のエネルギーをエアコンやオーディオ、エンジンの再始動やモーターアシストに利用するしくみ)」が搭載されていません。それだけ「シンプルなグレード」なため、毎日使いや遠出に向いているとはいえません。
業者別のハスラーの中古車価格
ハスラーの中古車は徐々に増えてきています。バリエーションが豊富になることで選択肢も増えますが、その選ぶ基準によって価格が異なります。それぞれの基準ごとに販売店の平均価格を比べてみましょう。
タイプ別 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
ターボなし | 149万円 | 162万円 | 155万円 |
ターボ | 119万円 | 123万円 | 119万円 |
燃費に大きく関わるターボは燃費は低くても高い人気があります。市場にも多いのですが、ターボ無しとは全体的に30万円ほどの開きがあります。
年式別 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
2014 | 118万円 | 104万円 | 108万円 |
2015 | 136万円 | 116万円 | 119万円 |
2016 | 147万円 | 121万円 | 126万円 |
2017 | 146万円 | 130万円 | 131万円 |
2018 | 136万円 | 137万円 | 124万円 |
最も手頃なのは、おそらく最初の車検で買い取られたであろう2016年式・2017年式です。一方で2018年式に比較的安いものが多いのは、新車購入に切り替えているからかもしれません。
走行距離別 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
~5,000km | 141万円 | 156万円 | 137万円 |
5,001~30,000km | 129万円 | 139万円 | 126万円 |
30,001~50,000km | 133万円 | 144万円 | 122万円 |
50,000km~ | 122万円 | 136万円 | 119万円 |
長距離車になる程安くなる傾向はありますが、逆に高くなることもあるようです。その他の要因で絞り込み、そのあと走行距離で検討する方が効率がよいでしょう。
中古ハスラーを購入する際の注意点
グレードを決め、お気に入りの中古車を見つけたら、購入する前に必ず確認すべきことがあります。間違いない中古車を手に入れるための注意点について考えてみましょう。
年式の選択肢が少ない
ハスラーは2014に登場した新しい車です。そのため未使用者を除けば中古市場にあるのは2014年から2015年式がメインとなるので、年式による選択肢はほぼないと言ってよいでしょう。そのため「新しい方がいい」と言った選び方ではなく、グレードやアクセサリーなど他の要素が選ぶ時のポイントになります。
低走行距離車でも整備状態はチェック
新しい車種だということは、低走行距離車が多いということです。年式が新しく走行距離が短ければ大きな状態の違いはないと考えがちですが、逆に言えば「短い期間でもしっかりメンテナンスされているか」によってこれからどれくらい使えるか、状態がよいか悪いかの最も大きな違いになります。メンテナンスについてしっかり記録されているか、整備内容は適切かなどしっかり確認しましょう。
走行距離と年式のバランスを重視
「同じ年式なら走行距離が短い方が状態がいい」とは限りません。あまりに短すぎるものは、乗らなさすぎるためメンテナンスが行き届かず「塩漬け」になっていた可能性があります。3年間「塩漬け」され、放置されていれば、普段いつも乗っている車より状態が悪くなる場合もあります。
車はおよそ一年間あたり1万km走るのが一般的です。極端に長いのはもちろんですが、短い中古車にも注意が必要です。もちろん中にはしっかりメンテナンスされているものもあるはずです。大切なのはそれを確認することです。
保証内容も確認
どれほど念入りに状態を確認しても、中古車の見極めは難しいものです。新車とは違い、中古車には本来保証の義務はなく、今は販売店が一定期間、もしくは一定距離について保証するのが一般的です。これは販売店オリジナルのサービスであることが多いため、中古車を買うときは保証の内容について確認する必要があります。
保証の範囲が走行のための機構のみに限られ、パワーウインドウやカーナビが保証対象外となる場合もあります。確認するときは「保証期間(何日保証か、走行距離何kmまでか)」「保証範囲」「保証適用外となる要件は何か」については細かいところまで確認しておきましょう。
現在の車から買い替える場合には
もし今乗っている車を中古ハスラーに買い換えるなら、下取りではなく「買取」をおすすめします。下取りはあくまで販売のためのサービスとしての値引きに相当しますが、買取は次のオーナーに販売することを前提としているため、車種や状態によっては期待以上の価格になる場合があります。
売ったお金を元手にして購入できる
買取の最大のメリットは、買い取ってもらった資金をそのまま新しく買う車に使えることです。いい車であるほど、しっかりメンテナンスしてよい状態をキープしているほど高額になる傾向があり、大切に乗ってきた車なら下取り以上の金額を手にすることができるかもしれません。
中古ハスラーをお得に購入しよう
スズキハスラーは、今でこそよく見かけますが、まだ新しい車です。新車には納車に時間がかかるほどの人気があり、それは中古車も同じで状態のよいものはひっぱりだこです。グレードを絞り、ある程度の予算内の中古ハスラーを探し当てても、その価格はおそらく100万円前後になるでしょう。中古ハスラーのグレードを希望通りの1UPできる可能性を見出すなら、中古ハスラーの購入を決めたときは、車買取で手にする資金を有効に使って賢く車を選びましょう。