アベンシスの中古価格相場を業者別で解説！おすすめモデルも紹介

アベンシスは、トヨタ自動車が主に欧州で販売していた車で、1997年から2018年と割と最近まで販売されていました。現在、手に入れるなら中古車市場で探すしかありません。そんなアベンシスを購入したいあなたのために、中古車価格相場を業者別で紹介していきます。

価格相場を知ることで、どのくらいの費用を用意しておくべきか備えるられます。また、業者別でも相場は異なりますが、大体の相場をつかめるので、価格相場を参考に購入するか検討できるでしょう。さらにこの記事では、車のおすすめモデルや魅力についても解説していくので、ぜひ参考にしていただければと思います。

アベンシスの魅力と特徴

まずは、アベンシスの魅力や特徴を紹介していきます。アベンシスの購入を検討しているなら、あらためてアベンシスという車が、どんなものなのかを熟知しておきましょう。

ヨーロッパ生まれのステーションワゴン

トヨタ自動車がイギリスにて生産し、主に欧州で販売されていたのが「アベンシス」という車です。車のタイプは「Dセグメント級のステーションワゴン」で、特に車の第一印象となるエクステリアは、ヨーロッパ風な点が特徴です。個性的なデザインながらも力強さと気品を兼ね備え、トヨタ車ですがヨーロッパの車をイメージさせています。

カラーバリエーションは、「スーパーホワイト」「ブラックマイカ」「シルバーメタリック」と、どんな人にも馴染みやすくユーザーを満足させてくれる車です。そして意外と低燃費で、JC08モードで14.6km/Lを実現しています。「M」ポジションにすれば、マニュアル感覚で運転可能です。

機能的で上質な室内空間と広いラゲッジスペース

アベンシスは、ラゲッジスぺ―スが広いことも特徴的です。荷室幅が1,550mm、荷室長1,100mm、荷室高765mmとなっており、分かりやすく例えれば、ゴルフバッグでも余裕で積載可能です。また、デッキボートが自立するので、高さのある荷物でも立てた状態で積載可能。

さらにシートアレンジもでき、6：4分割可倒式リヤシートを採用し、大きな荷物を載せた状態でも4人乗車ができます。ラゲッジスペースをフラットにすれば、広い荷室として2人乗りというように、さまざまな用途での工夫ができるので、使い勝手のよい車とされています。

それ以外にも、シートには上質マテリアルのアルカンターラを採用し、繊細かつ柔らかい触り心地の生地が使われています。背もたれが圧力調節できるため、長距離走行であっても体への負担を軽減できるでしょう。

欧州基準の高い静寂性と安全性

アベンシスには、「Toyota Safety Sense C」という3つの機能と、2種類の目をもつ安全装備を搭載しています。これは、近距離を高精度検知するレーザーレーダー、遠方の車や白線などを認識可能の単眼カメラといった装備が、周囲を素早く検知してドライバーを支援してくれます。これにより、思わぬ事故や衝突による被害などを軽減してくれるのです。

さらに走行時は静寂性が高いため、同じトヨタ自動車のレクサスやクラウンと比べても、静かだという口コミが見られます。

アベンシスの中古車の価格相場

ここでは、アベンシスの中古車価格相場を解説していきます。アベンシスのモデル別の価格相場も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

アベンシスの中古車価格

アベンシスの中古車の価格帯は、車の年式やグレードによっても異なりますが、おおよそ40万円前後～230万円前後とされ、平均価格は113万円です。ちなみにアベンシスの新車価格は、新型モデルだと280万円前後するので、中古車価格帯に幅があることが分かります。

モデル別の価格の相場

アベンシスのモデル別の価格相場を紹介していきます。紹介するのは「初代モデル」「2代目モデル」「2012年からの3代目モデル」「2016年からの3代目モデル」です。それぞれのモデル別で、どのくらい価格相場が異なるのか見比べながらご覧ください。

2003年10月～2010年2月生産の初代モデル

アベンシス自体は1997年に販売され始めましたが、ワゴンタイプのアベンシスは2003年に登場しました。初代モデルでも、新車価格の場合だと230万円～300万円程度はします。2003年～2010年となると、10年近く経過しているため価格帯は70万円以内で収まり、相場は30万円弱となっています。

2011年9月～生産の2代目モデル

2011年9月に登場したアベンシスの2代目モデルは、新車価格だと250万円となっています。そんな2代目モデルのアベンシスは、価格帯は50万円～130万円で、相場は100万円以内に収まります。

2012年4月～生産の3代目モデル

2012年4月に登場したアベンシスの3代目モデルは、新車価格だと250万円～275万円となっています。そんな3代目モデルのアベンシスは、価格帯はB社とC社は40万円弱～146万円とほぼ同じで、相場は90万円台となっています。A社はアベンシス自体が1台のみの取扱いなので、1台の価格で価格帯に表記し、相場は空白としています。

2016年5月～生産の3代目モデル

2016年5月に登場したアベンシスの3代目モデルは、新車価格だと275万円～298万円程度となっています。そんな2016年生産3代目アベンシスは、価格帯は135万円～200万円程度で相場は186万円です。2016年モデルは、今からでもそれほど古くなく比較的新しいモデルなので、相場もほかのモデルと比べると高めな傾向にあります。

おすすめの中古アベンシスのモデル

アベンシスといっても、モデルはたくさんあります。ここでおすすめしたいのは、「Li」と最後のマイナーチェンジ後の「Xi」、2015年マイナーチェンジ後の「Xi」の3つです。それぞれの特徴や魅力とともに、スペックも紹介していきます。

2012年2月マイナーチェンジ後の上級グレード「Li」

2012年2月29日に、日本仕様向けとしてマイナーチェンジされた「Li」は、ヘッドランプにLEDの車幅灯を付け、フロントデザインも変更されました。シートは本革の専用表皮、ドアスイッチベースに木目調を加飾し、運転席電動ランバーサポートやクルーズコントロールなどを装備した上級グレードとなっています。

Liはマイナーチェンジに伴って、期間は設定されずに通常販売されました。そんな「Li」のスペックは以下の通りです。

2016年5月の日本向け最後のマイナーチェンジ後の「Xi」

2016年5月18日に日本仕様向けとして一部改良された「Xi」は、切削加工が施された16インチアルミホイールを標準装備にして登場しました。最新型となるモデルで、最後のマイナーチェンジです。そんな「Xi」の住スペックは以下の通りです。

2015年10月のマイナーチェンジ後の「Xi」

2015年10月5日に、日本仕様向けとして2回目のマイナーチェンジされた「Xi」は、ヘッドランプを変更し、デザインも力強い印象のものとすることで、ダイナミックさのあるフロントマスクになりました。

安全性能を強め、「Toyota Safety Sense C」を全車に標準装備しています。燃費はCVT改良し、14.6km/Lに向上しました。そんな「Xi」のスペックは以下の通りです。

業者別のアベンシスの中古車価格

ここからは、業者別にアベンシスの中古車価格を紹介していきますが、タイプ別、年式別、走行距離別で見ていきます。同じアベンシスでも、年式や走行距離が違うだけでも価格は変わります。

タイプ別

2003年～のタイプと2011年～のタイプの「2.0Xi」、「2.0Li」で比較しています。2003年～の2.0Xiは25万円程度、2.0Liは30万円前後の相場となっています。一方の2011年～の2.0Xiは100万円前後、2012年～の2.0Liは130万円台が相場とされています。同じタイプでも、走行距離でずいぶんと価格幅が出るので、相場だけで見ずに、走行距離もチェックしてみるとよいでしょう。

年代別

あまり古くない、比較的新しい年式あたりの価格相場を比較しています。A社、B社ともに2017年のものが最も新しいアベンシスの相場です。比較してみると3社とも大差はなく、2012年は100万円程度、2015年は170万円程度、2016年は190万円前後、2017年は200万円強という結果です。

走行距離別

5,000km～10万kmを区切って価格相場を比較しています。走行距離の少ない5,000km～のものは3社ともなく、全体的に80万円台～130万円台と見ておきましょう。10万kmぐらいになると、需要は少なくなってきますが、60万円前後とアベンシスの平均価格113万円よりは安いので、状態がよければ10万km近くてもよいでしょう。

アベンシスを購入する際の注意点

アベンシスを中古車として購入する前に、注意しておくべきことがあります。続いては、購入前注意点としてアベンシスの欠点となるところを解説していきます。

直噴エンジンはアイドリング不調が起きやすい

アベンシスの直噴エンジンには、アイドリング不調が起きやすいという点を踏まえておきましょう。トヨタ自動車も、不調を受けて延長保証をアナウンスしたほどとされています。延長保証があっても、根本的な解決にはならないので直噴エンジンには要注意です。

そんな直噴エンジンのアベンシスですが、直噴エンジンがなぜそうなってしまうのかというと、堆積したカーボンによってエンジンが不調を起こしてしまうためです。よって、エンジンのことを知ったうえでアベンシスを選ぶなら、日々のメンテナンスを怠らないようにしましょう。

ヘッドライトの劣化に注意

アベンシスのヘッドライトには注意しましょう。ヘッドライトは劣化しやすく、黄ばみや曇りが生じてしまいます。そうなると車検時に光量不足とみなされて、交換しなくてはならなくなることも考えられます。アベンシスの交換部品も少ないので、取り寄せるとなると高い費用がかかることもあります。

燃料漏れの不具合に注意

中古車としてアベンシスを検討しているのなら、チェックするべき場所は燃料漏れです。平成15年8月～平成20年10月に生産されたアベンシスの場合、エンジンルームのパイプから燃料漏れが起きたということで、リコールされています。燃料漏れが起きた場合、対処法は燃料パイプを交換することですが、中古車の中で交換されていないことも考えられます。

燃料パイプが交換されているか、交換されていたとしても一度燃料漏れが起きたということが考えられるため、アベンシス購入の際は燃料パイプに要注意です。

現在の車から買い替える場合には

今の車から中古のアベンシスに買い替える場合に、買い替えるならお得にできたほうがよいでしょう。そこで、お得に買い替える方法を紹介していきます。

今乗っている車を買取に出して元手にする

お得な買い替え法は、今乗っている車を買取に出すことです。そうすることで、買取によって得たお金をアベンシスの購入資金に充てられます。いくらで買い取ってもらうかは、車の年式や走行距離などによっても査定額は変わります。

狙っているアベンシスの価格と、買取で得たお金に大差なければ、自費で負担する金額が減ります。まずは、車の状態をチェックし、買取業者に依頼して買い取ってもらいましょう。

中古のアベンシスをお得に購入しよう

アベンシスは、欧州をメインに販売されていたステーションワゴンで、現在では生産も販売も終了しています。そんなアベンシスの平均価格は113万円ですが、車の年式や走行距離などといった状態によっても価格はさまざまです。

中古車でも200万円以上するものもあるため、狙うアベンシスがいくらぐらいのものにするのかを見定め、お得に購入しましょう。