ハイラックスサーフの中古価格やおすすめのモデルを徹底解説!
1983年、ピックアップトラックのハイラックスに屋根を付け、ワゴン化されたハイラックスサーフが誕生しました。ハイラックスという車名は、「High」と「Luxury」を掛け合わせた造語です。
その名の通り、高級感溢れるハイラックスサーフは、アクティブな暮らしをより豊かなものにしてくれます。男性の憧れの車種である場合が多く、購入を検討している人も多いでしょう。購入の際には、安価で購入できる中古車を狙うのが賢い方法です。これから、ハイラックスサーフの中古価格の相場やおすすめのモデル、また中古車の業者別価格相場について詳しく解説していきます。
目次
ハイラックスサーフの魅力と特徴
ハイラックスサーフは、街乗りでも使い勝手がよいことや走行の安定性など、その魅力は計り知れません。以降で詳しく紹介します。
スタイリッシュな街乗り向けSUV
ハイラックスサーフ登場以前のSUVは、ゴツゴツしていて武骨なイメージがありました。しかし、トヨタのハイラックスサーフは、角がとれたスタイリッシュかつファッショナブルなデザインで、今までのSUVの常識を覆しています。オフロードはもちろんのこと、街乗りでも風景に溶け込むバランスのよさが特長です。
またSUVというと、車高が高く乗り降りのしにくさが頭をよぎりますが、ハイラックスサーフはそのようなことがありません。ステップが付いているので、そちらに足をかければ子どもや女性でも無理なく、安心して乗り降りできます。
天候や路面によらない走行
普通自動車よりも大型なので安定性があり、強風でもハンドルをとられず快適に走れます。特に高速道路を走行中に、強風に見舞われた場合にも、ふらつくことなく安全に運転することが可能です。天候や路面状況に左右されずに走行でき、運転手はもちろんそれ以外の人も、リラックスしながら存分にドライブを楽しめます。
外観と運動性能に、文句のつけどころがないハイラックスサーフは、大型であるがゆえに、室内の広さも魅力の一つです。そして、上下2段に空間を分けるダブルデッキ仕様の荷室は、広大で造りがしっかりしています。ゆえに使い勝手がよく、居住性の高さを十二分に味わえます。
割安な価格帯で好みのモデルを探せる
2009年に日本での新車販売は終了し、それ以降は海外専売車となりました。ゆえに、現在日本で手に入れる手段は、中古車だけということになります。過去のモデルとなると、10年以上も前のものになるため、手を出しやすい価格帯になってきています。中古車を見ると、ブラックとホワイト、シルバーの3色が多いです。まれに、ネイビーやワインレッドなどマニアックな色も見受けられますが、一番人気の色はブラックです。中古車の市場の中でも、ブラックの価格帯が一番高い傾向になっています。
ハイラックスサーフの中古車の価格相場
ハイラックスサーフの中古車価格相場を解説していきます。中古車販売業者別に表にしているので、ぜひ参考にしてください。
ハイラックスサーフは初代から4代目まで、4型のモデルが生産されました。中古車価格は、モデル別に調べると分かりやすいでしょう。
初代ハイラックスサーフN60系
1984年から1989年までに生産された初代ハイラックスサーフN60系は、市場に出ることが少ないため、一社のみの掲載です。
販売店 | 中古車価格 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | - | - |
B社 | 79~179万円 | 約129万円 |
C社 | - | - |
2代目ハイラックスサーフN130系
2代目ハイラックスサーフN130系は、1989年から1995年の間に生産されたモデルです。取り扱いのあった2社を掲載しています。
販売店 | 中古車価格 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | - | - |
B社 | 53~159万円 | 約106万円 |
C社 | 43~148万円 | 約101万円 |
3代目ハイラックスサーフN180系
1995年から2002年に生産された3代目N180系は、市場での台数が安定しており、底値だと28万円で購入できます。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 55~90万円 | 約76万円 |
B社 | 39~217万円 | 約128万円 |
C社 | 28~288万円 | 約109万円 |
4代目ハイラックスサーフN210系
4代目N210系は、2005年から2009年までの4年間に生産されました。下は50万円から上は300万円超えと、価格に幅があります。
販売店 | 中古車価格帯 | 中古車相場 |
---|---|---|
A社 | 90~178万円 | 約129万円 |
B社 | 75~336万円 | 約206万円 |
C社 | 50~308万円 | 約145万円 |
おすすめの中古ハイラックスサーフのモデル
4型あるハイラックスサーフのモデルには、それぞれが個性的な特徴を持っています。以下を参考にし、自分にぴったり合うモデルを見つけてください。
精錬されたスペックの4代目N210系
4代目の中でも、最後にマイナーチェンジされた2005年7月以降のモデルです。最適なドライビングポジションが取りやすい「チルト&テレスコピックステアリング」やオートエアコンなどを搭載しています。なお、SSR-Gのグレードにすると、大型化したバッテリーが搭載された寒冷地仕様になります。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
163ps | 4WD | 4805mm・1910mm・1800mm | 5名 | 8.9km/L | 2,693cc |
メンテ費用を抑えるなら3代目N180系
こちらのモデルは、エンジンにタイミングチェーンを採用しています。そのため、ベルトとは違い走行距離が長くても、交換不要で走行することが可能です。ハイラックスサーフはもともとが古い車なので、購入したあとのメンテナンス費用を抑えたい人におすすめです。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
185ps | 4WD | 4840mm・1690~1800mm・1805mm | 5名 | 8.2km/L | 3,378cc |
ヒット作だから中古が見つかる2代目N130系
ナローボディ時代のヒット作で、ハイラックスサーフ歴代の中でもよく売れています。生産が終了したあとも長く愛されたモデルで、中古でも比較的見つけやすいでしょう。また、初代N60系とは違い4ドアも生産されているため、現在でも乗りやすいところも魅力です。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
94ps | 4WD | 4470mm・1690mm・1745mm | 5名 | 9.1km/L | 2,446cc |
オープンエアが可能な初代N60系
初代N60系は、車体の後部におけるオープンエアが可能な構造になっています。フロントシート上部には、チルト式のサンルーフが装備されています。さらに、ボディ後部に転倒時の安全対策として、ロールバーが追加されました。なお、スプリングはオーバースラングを採用しているため、オフロード向きのモデルといえます。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
105ps | 4WD | 4470mm・1690mm・1745mm | 5名 | 8km/L | 1,998cc |
業者別のハイラックスサーフの中古車価格
ハイラックスサーフの中古車価格の平均値を、業者別にまとめました。タイプ別、年式別、走行距離別に分けて比較しています。
タイプ別
タイプ | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
SSR-G | 約108万円 | 約100万円 | 約103万円 |
SSR-X | 約103万円 | 約98万円 | 約101万円 |
ハイラックスサーフには、SSR-V、SSR-X、SSR-Gという3つのグレードが設けられています。SSR-Vがスタンダードモデルで、SSR-X、SSR-Gと順にグレードがアップしていきます。
年式別
タイプ | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
1997 | 約89万円 | 約130万円 | 約97万円 |
2004 | 約96万円 | 約120万円 | 約104万円 |
N180系2代目モデルの1997年ものと、N210系4代目モデルの2004年ものの平均価格を比較しました。各業者における2モデルの金額の差は、約10万円ほどです。
走行距離別
走行距離 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
5~10万km | 約112万円 | 約118万円 | 約111万円 |
15~20万km | 約99万円 | 約101万円 | 約103万円 |
走行距離が5万km以内の車は、これらの業者での取り扱いがありませんでした。距離が増えると、当然価格は下がります。
ハイラックスサーフを購入する際の注意点
ハイラックスサーフは、年式が10年以上前の中古車です。また、その用途がアウトドアに限定されていることが多いため、購入する際には経年劣化と傷みの確認を必ずしてください。
避けられない経年劣化
ハイラックスサーフは、最後のモデルでも発売から10年は経っているため、経年劣化は避けて通れません。そのため見た目がきれいでも、実際に試乗してエンジン回りや乗り心地をチェックしておかないと、高い修理代がかかる可能性があります。また、年式の古いディーゼルエンジンモデルを選ぶ際には、住んでいる地域によっては、継続検査を通過できないことがあるため注意が必要です。排ガス規制をクリアできないことが理由で、何十万円もする社外品の触媒を付け、規制値をクリアしなければなりません。特に、首都圏や地方都市に住んでいる人は、ガソリンエンジンモデルを選ぶことをおすすめします。
アウトドア用途だと内装に傷み
車体の性能を活かし、アウトドアなど趣味の世界で、ハイラックスサーフは活躍します。たくさんの荷物を載せることが多いため、シートが傷んでいたりリクライニングに不具合があったりすることも。また、アウトドアユーズやウィンターシーズンの雪道に多用していた車は、下回りに傷があることが多いです。車高の高いハイラックスサーフは、のぞき込むと下部が見えるので、アームのゆがみやサビなどを確認してください。見た目はきれいでも、下回りがあまりにひどい状態の車は避けたほうがよいでしょう。なお、購入したい車の下部のサビが気になる場合は、シャシーブラックを塗って防錆加工をしてもらうべきです。
現在の車から買い替える場合には
現在の車から買い替える際には、できるだけお得にできる方法を考えましょう。ディーラーではなく、買取専門の業者に頼むことも有効な手段の一つです。
損をしない方法で車を手放す
新車登録をしてから13年経過した車は、経過年数によって課税される自動車重量税と、自動車税が高くなります。年式が古くなると燃費が悪くなるため、環境に悪影響を及ぼすことにつながるためです。また年式の古い車は、整備の際の修理や交換費用が高くなるため、維持費がかかります。そのうえ、初年度登録から時間が経過するほど、車はその価値が下がるため、ディーラーでの下取りはあまり期待できません。現在の車が古い場合には、全く値が付かずに廃車を提案してくることもあり、そうなると廃車するための費用がかかります。
不要な費用をかけずに、お得な方法で愛車を手放すためには、買取専門の業者に依頼することをおすすめします。できるだけ高値を付けてくれるところを選んで、現在の車を手放し、買い替えるときの費用に充てましょう。そうすれば、ワンランクうえのモデルに手が届くかもしれません。
予算にあった中古のハイラックスサーフを探そう
ハイラックスサーフは、街乗りはもちろん趣味の領域でも大活躍し、空間に圧倒的な存在感を放ちます。2009年に日本での販売は中止され、それから時間はたっているものの、今もなお人気の高い車種でリセールバリューも期待できます。ぜひ、予算に合った中古のハイラックスサーフを見つけてください。