オートマとマニュアルの違いは何?それぞれのメリットとデメリットを徹底解説!

オートマ、マニュアルいえば、運転方法の違いが真っ先に思い浮かぶと思います。オートマはアクセルだけで進む車に対し、マニュアルはクラッチ操作を手動で行い変速をしなければならない車です。オートマ、マニュアルとはトランスミッションの種類を指し、ミッション構造の違いから運転方法に違いがうまれています。現在ではオートマ車が主流となっており、ミッション車はあまり見る機会が無くなりました。また今までミッション車に乗ったことがない、という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はオートマとマニュアルの違いや、それぞれのメリットデメリットをご紹介していきます。この記事ではトランスミッションの違いではなく、運転方法の違いに着目しながらオートマとマニュアルを解説していきます。

オートマとマニュアルの違いとは?

マニュアル車

オートマとマニュアルの最も大きな違いは、運転方法です。オートマ車は前進する際、アクセル操作だけで進むことができるのに対し、マニュアル車ではアクセルの他にクラッチや変速操作も行なわなければなりません。
この違いが最も大きく、マニュアル車の運転に自信がないという方は変速操作に自信のない方が多いのです。その他にもどちらの車もエンストすることはありますが、オートマ車でのエンストは滅多にありません。それに対しマニュアル車は変速操作を間違うと、エンストする可能性が高く、渋滞の際などはエンストしないよう慎重な操作が必要となります。

このようにオートマ車とマニュアル車では運転方法に大きな違いがあるのです。ではもっと具体的に解説していきましょう。

オートマでは車の操作方法がとても簡単

先ほどもお伝えしましたが、オートマ車の特徴は運転方法が簡単であるという点です。アクセル操作だけで進むことができ、停車時もクラッチ操作がいりません。ブレーキを踏めばエンストすることなく停車することができますし、バックもシフトを「R」に入れるだけととても簡単な操作方法となっています。しかしマニュアル車では、「前進」「停止」「後退」、全てにおいてクラッチ操作が必要となってきます。もしクラッチ操作を行わずギアを変えたり、停車してしまうとエンジンの回転とトランスミッションの回転が合わずエンストしてしまうのです。

そのため変速などを行う際は、必ず一度クラッチを離しギアチェンジを行いましょう。そしてクラッチ操作で一番難しい場面に、坂道発進が挙げられます。慣れていてもエンストしてしまうこともある坂道発進では、坂道によって後退する車を制御しながら前進しなければなりません。また、渋滞時などはスピードを出すことができないため、常に半クラッチ状態を保たなければならないのです。

マニュアル車が好きな人は多くいますが、マニュアル車には特有の癖があり、この点が苦手な方も多い理由の一つだといえるでしょう。

それに対しオートマ車では坂道発進や渋滞時にエンストするといった心配がありません。操作はアクセルとブレーキだけで完結し、アクセルを踏まなくてもゆっくりと進むため渋滞時にはブレーキ操作だけでいいのです。
このようにオートマ車は運転がとても楽な車であり、運転が苦手な方でも比較的スムーズに走行することができるのです。

トランスミッションの構造が違うため操作にも影響している

冒頭でも少しお話ししたように、運転方法が違うということは搭載しているトランスミッションの種類が違うということです。マニュアル車では「マニュアルトランスミッション」と呼ばれるトランスミッションが搭載されています。
このトランスミッションはミッションのなかでも一番構造が簡単で、部品数も少ないという特徴があり、大きさの違う歯車の組み合わせによって変速を行います。
マニュアル車に対し、オートマ車のトランスミッションは「オートマチックトランスミッション」といいます。構造はマニュアルよりも複雑で、トランスミッションのクラッチにあたる部分にトルクコンバーターと呼ばれる装置が搭載されています。

またギアに関してもマニュアルにはない「プラネタリギア」が採用されているのです。複雑なので詳しくは説明しませんが、マニュアル車とオートマ車では搭載しているトランスミッションが違うため、運転方法に違いが出ていると理解しておけばいいでしょう。

オートマとマニュアルのメリットとデメリットをご紹介!

シフトレバー

ではオートマ車とマニュアル車のメリットとデメリットをそれぞれご紹介していきましょう。

オートマ車のメリット・デメリット

まずオートマ車のメリットとデメリットです。

オートマ車のメリットは、選べる車種が多い・運転操作が簡単・エンストする心配がない、大きくこの3点です。

運転操作が楽という点は何度も説明しているので省略しますが、選べる車種がマニュアルと比べ圧倒的に多いのも特徴の一つだといえます。現在の車はオートマ車が主流です。それに合わせ、オートマ車限定免許もあるほどです。そのためオートマ車限定免許を持っている方は、マニュアル車に乗ることすらできません。しかしオートマ車限定免許でも問題なく生活できているということは、それだけオートマ車の比率が高いのです。

それに対しデメリットは、構造が複雑なので故障した際修理が難しいこと、年式が古いとマニュアルよりも燃費が悪くなる場合があることの2点ではないでしょうか。

車は構造が複雑になればなるほど修理代が高く、時間もかかります。そして構造上の関係から、オートマ車は年式が古くトランスミッションが劣化するに比例して燃費が悪化していくのです。
もちろんマニュアルミッションも劣化すればエンジンからの伝達効率が落ち、燃費は悪くなります。しかし構造が簡単であり、運転技術によって燃費の向上がはかれるためオートマ車よりも燃費の低下は少ないのです。
このようにオートマ車特有のメリットとデメリットが存在します。

マニュアル車のメリット・デメリット

では、マニュアル車のメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

マニュアル車のメリットは誤操作が少ないこと・トランスミッションの構造がシンプルであること・運転しているという感覚を感じることができるという点です。

マニュアル車を選ぶ方も一定数いますが、ほとんどが運転している感覚を感じることができるため選んでいるのではないでしょうか。そしてマニュアル車のトランスミッションは、ミッションのなかで一番構造がシンプルです。
もちろんトランスミッション自体の構造は決して簡単であるとはいえません。しかしオートマと比較した際、構造がシンプルなので故障した際も原因を突き止めやすいというメリットがあります。

また、誤操作が少ないという点もメリットの一つです。年配の方はアクセルとブレーキの踏み間違いが多発しています。しかしマニュアル車であれば、踏み間違った場合エンストするので誤操作による事故につながりづらい車だとといえます。

そしてマニュアル車にも当然デメリットが存在します。マニュアル車のデメリットは、免許の取得にかかる期間がオートマに比べて長いこと、操作が複雑で難しいことの2つです。

マニュアル車の運転免許は、オートマ車より数時間長く受ける必要があり、その分料金も高くなります。そしてマニュアル車はオートマ車に比べ、運転方法が複雑です。クラッチ操作を行わなければならず、うまく運転しないとすぐにエンストしてしまいます。このようにマニュアル車にもメリットやデメリットが存在するため、どちらの車に乗ろうか迷っているのであれば、それぞれの特徴をしっかりと把握しておきましょう。

まとめ

オートマとマニュアルの大きな違いは、運転方法にあります。アクセルとブレーキ操作で完結するオートマ車に対し、マニュアル車ではクラッチ操作も追加されます。
しかし運転操作が複雑であるがゆえに、誤操作による事故が起こりづらいという点も事実です。オートマとマニュアル、どちらもメリットやデメリットがあるため、現在新しく車を購入しようと思っている方は、それぞれの特徴を考慮し選んでみてはどうでしょうか。