カーナビの地図更新はどこで行う?時間や費用は?更新しないとどうなるの?

車の必須装備となったカーナビですが、地図更新をしないと新しくできた道などが表示されず、困った経験をした方も多いと思います。カーナビは、今や車の必需品といっても過言ではないほど普及してきました。
現在のカーナビの装着率は約80%と非常に高く、車を購入するのと同時に手に入れている人がほとんどです。

しかし、カーナビの地図は自動では最新版にはなりません。では、地図更新にはどのような方法があるのでしょうか。今回は、カーナビの地図更新をする方法とそれにかかる費用や時間また、更新しないと起こるかもしれないトラブルについても説明していきます。

カーナビを更新するなら2つの方法がある!

カーナビ更新について

カーナビの地図データを最新版に更新する方法は、大きく分けて2とおりあります。車をディーラー・ショップなどの店でやってもらう方法と、自分自身で更新する方法です。それぞれにメリットとデメリットがあるのですが、どちらが自分に合っているかを知っておくといいでしょう。

では、それぞれのメリットと、デメリット、費用・時間についてお話をしていきます。

店で行う

まずは店で地図データを更新する方法のご紹介です。この方法は、ディーラーでカーナビを純正オプションとして購入した場合に使えます。車を新車購入したり、新古車で手に入れたりした場合は、こちらの対応が基本となるでしょう。

店で地図更新を行う場合のメリットは次のとおりです。

【メリット】

・自分でカーナビの型番を確認しなくてもいい

・パソコンが苦手でも問題なく更新できる

・取り外しの手間が省ける(カーナビのタイプにもよる)

店でやってもらえることのメリットは、なんといっても自分は何もしなくていいことです。費用は掛かりますが、面倒なカーナビの型番確認やパソコン操作は不要で、待っていれば更新ができます。ものによってはカーナビの取り外しも必要ですが、これもディーラー任せで問題ありません。基本的には一番確実で安心できる方法といっていいでしょう。

しかし、一方でデメリットもあります。

【デメリット】

・基本料金が13,000~30,000円程度で、工賃も発生するため費用が高い

・更新に時間がかかるため事前の予約が必要(最長で数日)

・HDDタイプのカーナビの場合、取り外してもらって後日取りに行くパターンもある得る

ディーラーに頼めばその分の費用は免れません。カーナビの型番や種類にもよりますが、少なくとも15,000円程度はするため、お金の準備はしておきましょう。これに加えて、工賃が別途かかるため、自力で行うよりも費用が掛かるのです。
また、地図データの更新は時間がかかることが多いので、飛び込みで持ち込んでも対応してもらえません。目安として30~60分程度ですので、時間に余裕をもって持ち込むようにしましょう。

自分で行う

次に、自分で地図データを更新する方法です。車とは別でカーナビを購入した場合にできる方法で、メリットは、以下のとおりです。

【メリット】

・工賃がかからないので、必要なものは地図データのみ

・自分のタイミングで更新できるので、毎年更新もできる

・メーカーによっては無料の更新期間がある場合も

なんといっても、自分でやってしまえば工賃がかからないので費用を抑えることができます。地図の更新データも10,000~20,000円程度なので、大幅な節約につながるのです。カーナビのメーカーにもよりますが、購入後数年は更新データが無料配布されることもあります。それ以降は有料になるものの、ディーラーでかかる費用よりは圧倒的に抑えることができるのです。

一方でデメリットも存在します。

【デメリット】

・カーナビの型番を自分で調べなければならず、間違えると更新ができない

・ダウンロード版の場合、記憶媒体(SDカード)などが必要になる

・取り外す場合は、やり方を間違えるとショートすることもある

まず、カーナビの型番を自分で調べてデータを購入しなければなりません。この型番を間違えてしまうと、データ更新ができないため注意が必要です。そして何よりも注意が必要なのが、データ更新中は電源を取り続けなければいけない点です。
車のエンジンをかけたまま作業することになるので、扱い方を間違えればショートする場合もあります。基本的には取り外しがメインになるカーナビがこれにあたりますが、作業の際は注意が必要だといえるでしょう。

現在ではカーナビの普及率が高く、持っていない人を見つける方が難しくなりました。しかし地図更新をしなければならないと知っている方はあまりいません。カーナビも機械であり、勝手に最新情報に更新してくれるわけではないので、自分で調べて定期的に新しい情報を取り込むことが必要なのです。

 

 

カーナビの更新をしないとどうなるの?

カーナビを更新しないままでいるとどうなるのでしょうか。まず起こりうるトラブルは、新しい道や店が表示されないことが挙げられます。逆に、すでになくなっている店舗が表示されるなど、慣れない土地に行くと混乱を招く原因にもなるのです。

そのほかにもいくつか問題点があります。カーナビそもそもの問題も含めてご紹介していきましょう。

古すぎるカーナビの場合、サポートが終了している場合も

発売開始から10年以上経過しているカーナビの場合は注意が必要です。メーカーにもよりますが、地図更新のサポート期間は大体10年前後とされています。そのため、型式の古いカーナビはそもそも更新することができず、買い替えが必要になることもあるのです。よくある間違いが、ディーラーで購入したから大丈夫だと勘違いしていることです。

ディーラーのカーナビも、グレードによりますが常に最新版が付いているわけではありません。ものによっては発売開始から数年経っているものもあるので、注意しましょう。
もし、カーナビを買い替える場合はそれだけでも高額なうえ、取り付けを店に任せれば工賃も発生します。一番確実で安心できる方法ではありますが、大きな費用が掛かることは覚えておきましょう。

新しいカーナビでは3年間無料で更新できるサービスもある

逆に新しいカーナビであれば、3年間無料で更新できるサービスもあります。カーナビメーカーにもよりますが、3年間費用がかからずに地図が最新版になるのは非常に魅力的です。
しかし、この無料更新には大きな落とし穴があります。それは、更新は自分でやることが前提だということです。

パソコンが苦手でも方法がそれしかないので仕方がないのですが、どうしても苦手な場合はメーカーで更新もできます。

ただし、その際はカーナビを一度取り外して、メーカーに送る必要があります。その際の送料はこちらが負担することになるで、オプション費用とあわせて実質5,000~10,000円前後の費用がかかってしまうと覚えておきましょう。

まとめ

一度購入するとめったに交換することがないカーナビなだけに、地図のデータ更新は必要な作業です。そのために必要な費用や時間を知っておくことで、自分で対処できるかどうかの判断材料にもなるでしょう。
また、あまりにも古いカーナビを使っている人は、いっそのこと買い替えてしまうという方法もあります。

道に迷ってしまったり、目的地が表示されなかったりしてストレスを感じるよりは、精神的にもいいはずです。

店任せか自力か、どちらを選ぶかは人それぞれですが、地図データは常に最新にしておくべきだといえるでしょう。そして中古車を選ぶ際も、カーナビ更新の有無を確認しておくことで買い替えか更新かの選択をすることができるのです。