バッテリー上がり?故障?エンジンがかからないの対処方法

旅行や出張などで不在にしていて、久々に自宅に戻って車のエンジンをかけたらエンジンがかからなかったことはありませんか?

その時エンジンがかからない要因として、まず浮かぶのは『バッテリー上がり』ですよね。バッテリー上がりならエンジンをかけていなかった期間によりますが、充電を行うことで再度エンジンがかかるようにすることができます。
今回はバッテリー上がりの時の対処方法や、バッテリー上がりではない時の対処方法をご紹介いたします。

バッテリー上がりの要因と対処方法とは

車を駐車した際に、うっかりヘッドライトを点灯させたままにしてしまい、放電が原因でバッテリーが上がってしまった経験はないでしょうか。この場合のほとんどは、バッテリーを充電することで再度エンジンをかけることが可能になっています。
こちらではバッテリー上がりの要因とその対処方法をご紹介します。

バッテリー上がりは要因によって対処方法が変わる

バッテリー上がりの対処方法は、要因次第で変わってきます。バッテリーの状態によって充電をすることで回復ができるものとできないものがあるのです。

バッテリー上がりの要因が駐車時の半ドアなどによる場合

半ドアのまま駐車してしまったり、ヘッドライトを消し忘れて車を駐車していると、過放電が起こってしまいバッテリーが上がってしまいます。ですが、この場合バッテリーが新しければ充電を行うことで回復し、再度エンジンをかけることが可能になります。

長期間、車を利用しなかったことで起こるバッテリー上がり

車を長期間利用する機会がなかった、特に車検が切れてしまった車で廃車せずに置いてしまっている車などは、自己放電をしてしまう為、バッテリーが上がってしまうことがあります。自己放電してしまったバッテリーは、エンジンをかけなかった期間が3カ月未満であれば、多くの場合、充電をすることで再度エンジンをかけることが可能です。

バッテリー寿命、バッテリーの内部の故障

バッテリーの寿命が尽きてしまった、または内部が故障している場合はバッテリー本体の交換が必要です。
バッテリーの平均寿命は2~3年です。半ドアが原因かと思っていたが、実はバッテリーの寿命だった場合などもある為、もしも充電してもエンジンがかからず、2年以上使っているバッテリーの場合は交換点検をお勧めします。

バッテリー上がりで充電で回復できる場合の対処方法

バッテリーがライトの消し忘れ等のうっかりや、長期間の利用がなかったことによる放電が原因で、充電で回復が可能な場合の充電の方法をご紹介します。
ここでご紹介するのは近くに走行可能な救援車がある場合の方法になります。

1.充電の方法 救援車の準備

近くに走行可能な救援車がある場合の方法になります。この方法には、救援車と救援車のドライバー、そしてバッテリー上がりの車のバッテリーと、つなぐことが可能なブースターケーブルが必要になります。
ブースターケーブルが用意できたら、プラスのケーブルをバッテリーの上がった車のプラス端子とつないでから、救援車のプラス端子へ接続します。次にマイナスのケーブルを救援車のマイナス端子とつないでから、バッテリーの上がった車のエンジンの金属部分へ接続します。接続が完了したら準備完了です。

2.充電の方法 エンジンを始動する

ブースターケーブルをお互いの車に接続することができたら、救援車のエンジンを始動します。車が発進しないようにサイドブレーキをしっかりとかけた状態でアクセルを踏み込み、救援車のエンジンの回転数を高く保った状態にしておきます。
この状態でバッテリーの上がった車のエンジンをかけます。どちらも急発進を防ぐ為に、必ずサイドブレーキをかけた状態で、AT車ならパーキング、MT車ならニュートラルに入っているか確認が必要です。エンジンの始動が確認できたら、ブースターケーブルはつないだ時の逆の順番でマイナス側から取り外してください。

エンジン不動の原因はバッテリー上がり以外にも考えられる

バッテリーが上がっていたり、バッテリーの寿命でエンジンがかからない場合以外にも、エンジン不動になる可能性があります。それは、車の他の部品が故障している可能性です。こちらでは事故などの破損ではなく、外側からは見えない不動原因をご紹介します。

セルモーター、オルタネーターの故障

セルモーターは、車がエンジンを始動する時に使っているモーターになります。その為、セルモーターが故障するとそもそもエンジンは始動できなくなっています。オルタネーターは、車の発電機です。バッテリーが蓄電している電気もオルタネーターがが作っています。電気が作れなくなれば、バッテリーは動かず、エンジンもかかりません。

エンジンの故障

エンジンが焼き付いていたり、故障してしまっていたら、エンジンはかかりません。
駐車していた車がエンジンがかからない場合に、車の周辺を確認したら何かが濡れていたり、甘い香りがすることがあります。この場合に考えられるのがラジエーターの水漏れです。このラジエーターによってエンジンは冷却されています。ラジエーターから水漏れしてしまい、エンジンを冷却できていなかった時に起こるのがオーバーヒート(エンジンの焼き付き)です。また、定期点検を行っていない場合に見られるのが『エンジンのオイル切れ』です。エンジンオイルは車種によりますが、1万5,000kmを走行、または1年毎の交換が望ましいとされています。

バッテリー上がりが原因?エンジンがかからない時の対処方法まとめ

バッテリー上がり、またはエンジンなどの部品の故障など、エンジンがかからない時の原因についてご紹介しました。外出時や、遠方に車で移動している時にエンジンがかからないと驚いたり、パニックになってしまうかもしれません。
前もって知識として備えておくと、落ち着いて対処ができることも増えるかもしれません。参考にしてみてください。