夏の車内の暑さ対策まとめ!猛暑でも素早く涼しくする方法

車

夏の暑さがどんどんと増している近年。夏場における車内温度の上昇は、特に注意が必要な問題です。JAFによる真夏の車内温度の測定によると、エアコン停止からわずか1時間後には車内温度は40℃を超え、さらに3時後には48℃まで上昇し、さらに、暑さ指数(WBGT)は20分後には「厳重警戒(28以上31未満)」ランク、40分後には「危険(31以上)」ランクまで達し、最高41.4を記録するという結果が出ています。炎天下の灼熱地獄にさらされていると、車内にいても短時間で熱中症になってしまう危険があります。そんな夏場の車内を少しでも快適に過ごせるよう、駐車中や発進時の暑さ対策をご紹介します。

車内温度が上がる原因

まずは車内の温度が上がる原因について確認していきましょう。夏の気温が高いという問題は仕方ないですが、車が古くなっていたりエアコンの効きが悪くなってきている原因も考えられる場合があります。その場合は修理・メンテナンスを行うことや、思い切って今の車の買取を依頼することをおすすめします。

原因1:日射

ひとつめの原因は、日射です。太陽光が車体に直接当たり、車内の物体や空気を加熱します。特に日差しが強い時間帯や、車が直射日光を浴びている場所では、車内温度が急激に上昇します。

原因2:断熱性能の不足

車の窓やボディの断熱性能が低いと、外気の影響を受けやすくなります。特に古い車や断熱性が低い車は、夏場でも車内が暑くなりやすい傾向があります。

原因3:エアコンの効果不足

エアコンが適切に機能していない場合、車内の空気を効果的に冷やすことができません。特にエアコンのフィルターが詰まっていたり、冷媒が不足している場合は、冷却効果が低下します。

日射を浴びる車

駐車中の暑さ対策

影がある駐車場や立体駐車場などであれば直射日光を避けることができますが、直射日光が当たる駐車場に車を停めていると、乗り込む際には大変な暑さになっています。駐車中にできる車内の暑さ対策をご紹介します。

サンシェードを付ける

サンシェードをフロントガラスやサイドガラス、リアガラスなどに付けることです。夏の暑さ対策の定番アイテムとなっているので、既に愛用されている方も多いのではないでしょうか。車専門ショップはもちろん、100円均一や300円均一でも豊富に売られていて、手軽に購入できるのも嬉しいポイントです。前述したJAFのユーザーテストによると、サンシェードを装着している車は、対策をしていない車より車内の最高温度が7度違いが出るという結果が出ています。車内の暑さ対策面はもちろんのこと、ダッシュボードやシートなど車内の日焼け防止にも繋がります。

サンシェード

窓を開けておく

駐車中に窓を少しだけ開けておくことで、車内に暑い空気が籠りにくくなり、車内温度の上昇を抑えることができます。防犯面との兼ね合いもあるため状況により窓を開けておくか判断が必要ですが、大人の手が入らない程度、3cmほど窓を開けておくと熱が外気に逃げるルートを作ることができます。

車の窓

耐熱カーフィルムを貼る

遮熱機能を備えたカーフィルムを車のガラスに貼ることで、窓から入る日射熱の量を抑えることができ、暑さ対策ができます。エアコンが効率良く効くようになるほか、日焼けを防止する効果もあるためマストアイテムともいえるでしょう。ただし、フロントガラスや運転席、助手席のサイドガラスに貼る場合は道路運送車両法で定められた保安基準を満たしていないと車検に通らないため、注意して貼るようにしましょう。具体的には、可視光線透過率70%以上かつ透明なカーフィルムであれば、車検に引っかかることはありません。

カーフィルム

乗車時車内温度を素早く下げる方法

駐車中の対策をご紹介しましたが、次は車に乗る際の対策をご紹介します。炎天下に晒されていた車内の温度は平均で50℃以上、またダッシュボード付近に関しては80度近くまで上がるという、とんでもない暑さになっています。一刻もはやく温度を下げて乗り込みましょう。

車のドアを開け閉めする

車のドアを開け閉めすることで、車内の熱気を出すことができます。対角線上のドアを開けることで効率的に逃がすことができるため、左側後部座席のドアは全開にし、運転席のドアを5~6回パタパタと開け閉めしましょう

車のドアを開ける

エアコンを外気導入で全開にする

運転前にエアコンを全開にするのは皆さんすぐに実行するかと思います。その際エアコンの設定に注意しましょう。エアコンの設定は「外気導入」モードで全開にすることで、車内にこもった熱気をいちはやく外に放出します

車のエアコン(内部循環/外気導入)

窓を開けて走り出す

JAFのユーザーテストによると、エアコン(外気導入)を付け、窓を全開のまま走り出してしまうことが最もはやく車内温度が下がる効率的な方法です。短時間かつ手間がかからずに温度を下げる効率良い方法であると言えます。

しばらく経って涼しくなってきたら、窓を閉めてエアコンは「内気循環」モードに切り替え、車内の温度を涼しい環境に保ちましょう。

窓を開けて車を運転する女性

まとめ

夏場の暑さ対策を、駐車時と運転する前のタイミングに分けてご紹介しました。駐車時は温度上昇を抑えるグッズを駆使し、少しだけ窓を開けておきましょう。運転時はエアコンを全開にし、窓を開けて走り出すことが最も効率が良く車内を冷やすことができます

夏場はレジャーや旅行などでドライブをする機会が増える方も多いと思います。少しでも夏の暑さを軽減・予防できるように対策し快適なドライブを楽しみましょう。