7人乗りの5ナンバーがオススメな理由とは?3ナンバーの違いや定義などもご紹介!

車の大きさは軽自動車をはじめコンパクトカーやミニバン、大型のバンなどさまざまです。そして子供がいる家庭では、大きなミニバンが人気車種となっています。ミニバンには5ナンバーと3ナンバーが存在し、そのなかでも7人乗りの5ナンバー車は維持費が安くオススメです。でも7人乗りなら8人乗りの3ナンバーと維持費はあまりかわらないんじゃないの、という疑問を持つ方もいるでしょう。

そこで今回は、7人乗りの5ナンバー車がオススメな理由や、3ナンバーとの違いについてご紹介していきます。

5ナンバー車の”ナンバー”の由来とは?

5ナンバーサイズのミニバン

そもそも5ナンバーとは何のことでしょうか。その答えはナンバープレートにあります。ナンバープレートには、大きく4桁の数字とその上に地域、その横に3桁の数字がかかれていると思います。
そして地域の横にある数字の頭の一つを取り、5ナンバーと呼ぶのです。つまり5ナンバーならば、3桁の数字の頭が必ず「5」になっていると思います。
この数字が「3」なら3ナンバー、「4」なら4ナンバー、「8」なら8ナンバーという形で区分がされているのです。

ナンバーの定義

5ナンバーに振り分けられる条件は、排気量と大きさです。

このようになり、これらの条件をすべて満たしている車両が5ナンバーとして登録されます。そのため日本でよく売られているコンパクトカーや、軽自動車のほとんどが5ナンバーに該当しているのです。

ナンバーの違いとは

5ナンバーと3ナンバーの違いは大きさや排気量の他に、維持費の違いも大きくなります。ではまず3ナンバーの定義をご紹介いたします。

3ナンバーの条件は前述の通りです。注意点として、この条件のいずれかひとつでも該当すれば、3ナンバーになってしまうという点です。
つまり大きさは5ナンバーであったとしても、排気量が3ナンバーの条件に該当すれば3ナンバーとして登録されます。3ナンバーの代表車種には、トヨタのクラウンやマツダのCX-8などがあり、乗用車のなかで最も多いナンバープレートだといえるでしょう。

3ナンバーと5ナンバーで税金は違うの?

3ナンバーと5ナンバーでは税金面が違います。車にかかる税金は自動車税・重量税、この2種類が存在します。そしてこの税金はナンバーの違いで算出されているのではなく、それぞれの排気量や重さによって発生するのです。しかし前提として5ナンバーより3ナンバーの方が車体が大きく、大きい分排気量も大きくなるため、自動車税・重量税は高くなってしまうという背景が存在します。では5ナンバーと3ナンバーの代表的な車をもとに、異なる部分をご紹介します。

トヨタ・アルファード(7人乗り/ガソリン車)

・自動車税・・・43,500円(2.0ℓ~2.5ℓ)

・車両重量税・・・41,000円(~2.5t)

※グレードの違いで料金が変わる場合もあり

トヨタ・シエンタ(7人乗り/ガソリン車)

・自動車税・・・30,500円(1.0ℓ~1.5ℓ)

・車両重量税・・・24,600円(~1.5t)

3ナンバーであるアルファードにかかる税金の合計が84,500円なのに対し、5ナンバーのシエンタの合計が55,100円となっています。その差は29,400円となり、車の大きさによって発生する税金が大きく異なるということが分かるのではないでしょうか。
しかし車にかかる税金とナンバーの関係は必ずしも一致するものではありません。理由としては車の排気量とサイズに対して取り決めがあるナンバーに対し、車の税金は排気量と重さに関わってくるからです。いくら排気量が小さい車でも、車両重量が重ければその分税金は高くなります。逆に3ナンバーの車でも、排気量や重量が小さければ5ナンバーと同じ税金であるといったことにもなるのです。以上のことから一概に3ナンバーの車の税金が高いとはいえません。しかし排気量やサイズが大きければその分重くなると考えることもできます。

そのため税金を安くしたければ、まずは自分が購入したい車の「排気量」と「車両重量」を調べる必要があるといえるでしょう。

7人乗りのオススメ5ナンバー車を3つご紹介!

3ナンバーと5ナンバーの違いについてご紹介してきましたが、条件は異なるものの3ナンバーより5ナンバーの方が税金は安くなります。そこで7人乗りの5ナンバー車を3種類ご紹介していきます。

トヨタ・シエンタ

まずはトヨタ・シエンタのスペック紹介です。

・サイズ(全長/全幅/全高):4,260X1,695X1,675mm

・排気量:1496cc

・燃費(JC08モード):20.0km/L(2WDガソリン車)

 シエンタは2003年に販売が開始されました。コンセプトは「小粋でユースフルな7人乗り」です。地上高33cmの乗り込み口は、子供連れの家族やお年寄りでも乗り込みやすく、安心設計となっています。またオプションをつければスライドドアが自動で解錠され、ドアを開くようにできるため、買い物などで両手がふさがっている場合でも楽に荷物を積むことができるでしょう。 最小半径も5.2mと小さいので小回り性能も抜群です。都心などでは狭い路地やたくさんの車が停まっているなか駐車する場面も多くあります。シエンタはそのような場面において、スムーズに移動や駐車ができる車だといえるのではないでしょうか。

トヨタ・ヴォクシー

トヨタ・ヴォクシーのスペックは以下のとおりです。(2017年7月モデル)

・サイズ(全長/全幅/全高):4,695X1,695X1,825mm

・排気量:1986cc

・燃費(JC08モード):16.0km/L(2WDガソリン車)

ヴォクシーが5ナンバーなのは、2020年4月までに販売されているモデルです。それ以降のモデルでは、全長が4710mmと5ナンバーの条件から外れてしまうため、3ナンバーになっています。
2001年に販売が開始されたヴォクシーですが、当時は世界初となる「ワンタッチスペースアップシート」を採用したという歴史を持ちます。3列目シートをワンタッチで外し、荷室を大きく確保できるというメリットを持ったこの機能は、現在、さまざまな車種に取り入れられているのです。また床下収納もありたくさんの荷物を積むことができるだけでなく、2列目のシートが外側に回転することで、チャイルドシートなどの積み下ろしがしやすいという特徴も兼ね備え、子育て世代に人気がある車種だといえるでしょう。

ホンダ・ストリーム

ホンダ・ストリームのスペックもご紹介します。

・サイズ(全長/全幅/全高):4,570X1,695X1,570mm

・排気量:1997cc

・燃費(JC08モード):14.2km/L(2WDガソリン車)

ホンダストリームはすでに生産が終了している車種になります。重心が低く走行性能が高いにもかかわらず、7人で快適に移動ができる5ナンバーサイズのミニバンです。名前の由来は、ストリーム(流れ)を変えたいという思いから命名されました。その名の通り、低重心という当時では珍しい形のミニバンとなっていることが分かると思います。
ストリームは人気車種であり、人気の理由はスタイリッシュなデザインだといえるでしょう。フロントグリルが低く設定され、ルーフエンドまでなめらかな曲線が描かれています。その他のミニバンとは違ったボディ形状であり、走行性能も高いことから若者を筆頭に人気が加速し、現在ではその特徴がジェイドに引き継がれているのです。現在は中古車でしか出回っていないストリームですが、興味がある方は一度調べてみてはどうでしょうか。

まとめ

7人乗りの5ナンバー車がオススメな理由は、維持費つまり年間にかかる税金の安さです。自動車税だけを見ても、1万円以上の差がでる場合もあります。
そして今回ご紹介した「シエンタ」「ヴォクシー」「ストリーム」は7人乗りの5ナンバー車のなかでは人気のある車種だといえるでしょう。
5ナンバーでも大きいサイズの車はあります。3ナンバーに負けないサイズもありますし、5ナンバーだからこそ実現できる小回り性能の高い車もあるのです。

7人乗りの車を探している方は、使いやすく維持費の安い5ナンバー車も検討してみてはどうでしょうか。