愛犬と愛車でドライブする前に!正しいペットの乗車方法とは

2021年も8月後半に入りましたが、まだまだ残暑が続いています。気温の高い日が続き、酷暑が辛いのは人だけではありません。
冷たい水辺で川遊びに出かけようと、穏やかな川の上流まで愛犬と愛車でドライブを楽しむ方も多いのではないでしょうか。

実は、ペットとドライブをする時に注意しなければいけないことがあるとご存知でしょうか?
ペットを車に乗せて移動する時に、膝の上に乗せて運転したり、窓を開けてペットが車外に顔を出していたりすると、法律違反になってしまいます。
ペットを車に乗せて運転していて、そのペットの乗せ方によって実際に逮捕されてしまったという事例もあるのです。

こちらでは、ペットを車に乗せる時の正しい方法をご紹介します。ペットの命と法律を守り、楽しくドライブに出かけられるように参考にご覧ください。

車にペットを乗せる時、間違えた乗せ方をすると罰せられる?

車にペットを載せる時のルール

ペットをドッグランや動物病院へ連れて行く時に、車の助手席や後部席にフリーな状態で乗せていると法律違反となり、運転者は罰せられてしまうことをご存知でしょうか。

車にペットを載せる時に気を付けるルール

車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。
道路交通法第十一節 乗車、積載及び牽引 乗車または積載の方法 より

このように、道路交通法によってペットが運転時にフリーの状態になったまま載っている時に、車を運転してはいけないと決められているのです。

例えば、ペットを車内にフリーな状態で乗せていて急発進や急ブレーキを運転者がかけたり、近くの他の車が警告音を鳴らしたりした場合、ペットが驚いてしまう可能性は大いにあります。この時、ペットがフリーのままでは車内で動き回ってしまったり車外に飛び出してしまう可能性もゼロではありません。ペットが運転者に近づいてハンドルなどの装置の操作の妨げになってしまったり、ペットの身体によって後写鏡やサイドミラーが見えなくなってしまうと運転者は車両を安定して運転することが出来なくなり、法律違反となってしまうのです。

ペットの命を守るために守るべきルール

ペットがフリーな状態で車に載っていることで法律違反になってしまうということもありますが、運転中にフリーな状態になっていることでペットが危険に晒されているということも知っておかなければいけません。
走行中に衝突事故が起こった場合エアバッグが作動することがあります。エアバッグはあくまで、人命を守るための装置として設定されています。そのため、助手席にペットをフリーな状態で載せていると作動したエアバッグが直撃してしまい、衝撃でペットが大怪我をする可能性があります。また、警告音や衝撃でペットが驚いた時、ペットサークルやペット用シートベルトをつけていないと、驚いて車外に飛び出したり、車外へ投げ出されしまい事故にあってしまう可能性があります。
法律を遵守することも大切ですが、ルールを守ることでペットを守ることも出来るのです。

車にペットを載せる時の正しい乗車の仕方

車にペットを載せる正しい方法

こちらでは、車にペットを乗せる時の正しい乗車方法やおすすめのペット用車のアクセサリーをご紹介します。

クレートやケージは固定する、ペットサークルはストレスが軽減できる

最寄りの動物病院や、近所までの短い距離を移動するのであれば、クレートやケージに入れる方法があります。クレートやケージに入れただけでは、中でペットが動いた時に倒れてしまったり、車の揺れが伝わってペットが車酔いしてしまうかもしれませんので、シートベルト等で固定するとより安全で安心です。クレートやケージに入れると、ペットから飼い主が見えず不安がってしまい、ストレスを感じてしまうこともあります。車を停車してこまめに休憩を取り入れる、窓を開けて風が通るようにして気分転換が出来るようにすることをおすすめします。

長距離の移動時に飼い主が見えないことでペットが不安になってしまう時は、クレートやケージではなく、ペットサークルやドライブボックスなど上側が開いた箱のようなものを座席に固定し、その中にペットをいれて移動するという方法もあります。
このように車内にペットサークルを設けた場合も、衝撃などに驚いてしまった時に中からペットが飛び出してしまわないよう、ドッグハーネスや犬用シートベルトを使うようにしましょう。

ペットのための純正アクセサリーを販売するブランド

ペットのための純正アクセサリーの販売で力を入れているメーカーというと、ホンダのHondaDogシリーズや、ボルボのVolvo with Petなどがあります。

ホンダの愛犬用アクセサリー(HondaDog)で人気の高いアイテムというと「ペットシートプラスわん2」です。飼い主さんから離れたくない小型犬におすすめのアクセサリーで、助手席や後部席などのシートに取付が出来るようになっています。左右と上面にメッシュ部分があり、ペットから飼い主さんの顔が見えるようになっています。通気性も良いため暑さに弱いペットも安心です。また内側にリードフックがついていて、ペットの急な飛び出しにも備えることが出来ます。

スウェーデンに本社のあるボルボは、スウェーデンが動物福祉の先進国となっていることもあり、動物へのケアに力を入れています。
そのボルボでペット向けアクセサリーとして人気のアイテムは、リアゲートに取付ることが出来るドッグゲートです。ハッチバックタイプのラゲッジスペースをペットのために確保している場合、リアゲートを開けると飛び出してしまう可能性があります。その時に、リアゲートにドッグゲートを付けておくことで、飛び出しを防ぐことが出来るのです。また、ボルボではドッグハーネスも販売しています。ドッグハーネスとは、車の犬用シートベルトです。急ブレーキや急発進などでペットの身体が投げ出されてしまうことを防ぐことが出来ます。また、首ではなく肩周りにハーネスを取付けることが出来るので、万が一の際の衝撃が首にかかってしまう負担も軽減することが出来ます。

車の揺れや匂いに敏感なので車酔いに注意

ペットは車の揺れや匂いに敏感です。もともと車に載るということに慣れていないペットであれば、車の揺れや窓から見える景色によって酔ってしまうということもあります。車に酔ってしまっても、言葉で伝えることは出来ません。ペットの様子を見て体調を崩していないか確認してあげるようにしましょう。
初めて車に載ったペットは、外の流れる景色を無意識に目で追うことで酔ってしまうことも多くあります。クレードやペットサークルなどを利用し、視界を少し遮っておくことで安心するペットもいます。
車の警告音は大きいため、ペットが驚くということもわかるかもしれません。しかし、人よりも聴力も発達しているペットにとっては、他の車の排気音やロードノイズも人以上に敏感に伝わってしまいます。音への怖がりがストレスとなると、車に載ることを嫌いになってしまうということもあります。短い距離から慣れていくようにするなど、初めてのペットとのドライブが長距離ドライブにならないようにしましょう。

まとめ

ペットとドライブして川遊び

愛犬との車で快適なドライブを楽しむために、正しいペットの車の乗せ方を知ってルールを守ったドライブをするようにしましょう。ペット用のクルマ用のアクセサリは小型犬や大型犬向けなど犬種によっても多様になっています。カー用品店やインターネットでも購入できるものもありますが、車種によって対応していない場合もありますので、購入前に使用できる車両かどうかの確認を必ず行うようにしましょう。