車を手放す際、業者に買取に出し、現金化することがほとんどでしょう。せっかく売りに出すのなら、少しでも高く買い取ってもらいたいと思う気持ちは、誰しも少なからず持っているはず。高く買い取ってもらうためのポイントを押さえ、高額買取を目指しましょう。
今回は車を高額で買い取ってもらうために知っておきたいポイントをご紹介します。
まずは相場価格を把握しましょう
車を高額買取してもらうためには、押さえるべきいくつかのポイントがあります。それは車の状態だけでなく、売却する時期や、査定員にすべきアピールなど、いくつかの要素が絡まっています。
査定に影響するポイント
査定に影響するポイントを解説します。
1.モデル年式
査定に大きく影響するのはモデルです。最新の現行モデルは人気が高く高額で取引されますが、いわゆる「型落ち」と呼ばれる旧モデルになると価格は大きく下がります。また、同モデルであっても年式の違いも査定に影響します。ただし、新しいものほど査定額は高くなるのはモデルと変わりませんが、数年程度前の年式なら、モデルの違いほど大きく下落することはありません。
2.走行距離
走行距離は、その車がどれだけ使われてきたかを知る最も有効な指標です。そのため、走行距離が長くなれば長くなるほど傷みが激しいと見られ、車種によっては1万キロと10万キロの同型車で100万円以上の差がつくこともあります。近年の車は技術の向上もあり、10万キロ程度では大きな故障にはつながらない耐久性を持ちます。しかし、未だに評価の面で顕著に影響する要素と考えてよいでしょう。
3.ボディカラー
同型車でも外装によって価格が大きく変わることがあります。人気のボディカラーは市場でも高値で取引されるため、買取価格も高額になりやすい要素です。車種によって人気カラーは異なりますが、定番の白・黒はどの車種でも高額取引されやすいカラーです。
4.内装
内装は前の使用者の使い方が出やすいため、念入りにチェックされ査定に影響します。内装のチェックポイントはペットやタバコ、飲食物の匂いや汚れが染みついていないかを重視。シートやダッシュボードの傷や破損、変色もチェックされます。反対に内装を清潔に保ち、査定前には清掃をしておくことでプラス査定を勝ち取りやすい項目とも言えます。
5.エンジン周り
車の心臓ともいえるエンジンに何らかのトラブルを抱えている場合、査定額は大きく下がります。状態によっては故障車扱いとなることもあるため、事前に点検・整備をして状態を整えておくことを検討しましょう。
6.社外パーツ
エアロパーツやアルミホイールなど、外装を着飾る社外パーツは、残念ながら査定には好影響は少ない要素です。ただし、交換前の純正ホイールをセットにして売却する場合など、ノーマルに近い状態に戻せるようなら査定のマイナスは最低限に抑えられるでしょう。ただし社外品のパーツであってもカーナビに限り、人気があるモデルの場合は査定にプラスされることもあります。
7.改造の有無
改造は多くの場合、車を自分好みにドレスアップするために行われるため、次のオーナーに受け入れられない恐れがあります。そのため、費用をかけて改造を施したとしても、それを回収できるほど高値はつかず、かえってノーマル車よりも安く買われることもあります。
8.修理歴
事故を起こし大きな修理を行ったことがあると、査定額は大きく下がる傾向にあります。特にフロント部分の事故はエンジンや足回りに影響が出ることも多く、買い手がつかない恐れもあることからかなり厳しい評価をされる対象です。小さな傷や軽いへこみ程度なら大きな影響はなく、仮に査定前に修理に出しても買取額のダウン分以上に修理費用が掛かってしまうでしょう。
9.オプション
車の生産時にしか取り付けができないサンルーフ、革シートなどのオプションパーツは高額査定につながりやすい要素です。また期間限定の特別使用車も高額査定の対象となります。純正のエアロパーツなども評価されることもありますが、流行や組み合わせに左右されやすく、マイナスに見られることもあります。
査定に影響する要素はアピール
査定の基準は、業者ごとにある程度均一化されていますが、それでも査定員によってはある程度増減することもあります。オプションやボディカラーなど、査定がプラスに動きやすい要素をしっかりアピールすることで、査定額をさらにプラスに運べるかもしれません。
また、一般的には査定にマイナスとされる改造や社外パーツといった要素も熱意を持って伝えることで、マイナスを軽減させられることもあるそうです。査定員にしっかりと伝えてみるのもいいでしょう。
需要期閑散期で査定額に変化
中古車市場は年間を通じて大きな変化はありませんが、需要期と言われる売れる時期、閑散期と呼ばれる売れない時期があります。
需要期は年間で3回。中古車販売会社の中間決算期、消費者の財布の紐が緩むボーナス期、そして新生活が始まる直前の3月です。特に3月は進学・就職のタイミングで車を購入しようという動きが最も活発になります。この時期は中古車が非常によく売れるため、直前の在庫補充の時期に当たる1~2月頃は買取に出す絶好の機会でしょう。
査定額は相場に影響
また、個々の車の状態だけでなく、中古車市場の相場によっても査定額は大きく変動します。車は次々と新しいモデルが登場し、また流行によって人気がある車種が変動します。その変動は中古車の相場に大きく影響し、中古車市場の変動は買取価格に影響します。
近い将来に車を売る予定があるならば、中古車市場を見つつ売り時を逃さないようにしましょう。
大まかな相場はシミュレーションサイトで
とはいえ、中古車の相場を個人で確認し続けるのは困難です。相場を確認したいなら、定期的にシミュレーションサイトを利用し、売りたい車の相場変動を見てみましょう。
シミュレーションサイトは細かい条件設定はできませんが、モデルや年式、走行距離などから大まかな売却価格を算出します。売り時の参考にするにはよい情報ですので、こまめにチェックしてみるのがよいでしょう。
車を高く売るなら一括査定で比較
実際に車を売却するときは買取業者に査定を依頼する必要があります。しかし、査定を出すのが1社だけでは、もし相場よりも低い査定額を出した場合に大きく損をしてしまうでしょう。高く車を売却するならば、一括査定の利用がおすすめです。
複数の業者が同一条件で査定
一括査定はインターネット上から、複数の業者へ一度に査定依頼を出せるサービスです。個別に査定依頼を出す場合には何度も書類を書かなければいけませんが、一括査定なら一度車の情報を入力すれば、それを元に各社が査定を行います。
同一条件で査定をしてくれるため、公平な条件で出された査定額を比較できるのは大きなメリットです。
高い評価をくれる業者がわかる
一括査定では全社同じ条件で査定を行うため、その車を高く評価する業者が一目瞭然となります。最終的な査定額は実車を見てから決まることがほとんどですが、それでもそのモデル・年式の車を評価する、欲しがってくれる業者がわかるため、高額で買い取ってもらいやすくなります。
念を入れて査定額を上げるなら、一括査定で上位の査定額を出した業者数社にさらに出張査定を依頼。実際の車を見た上で、本当に最も高い買取額をつける業者を選ぶことができます。
車の買取額をアップさせたいなら、一括査定は必須の方法といえるでしょう。
まとめ
車買取の査定額を決めるには様々な要素が絡み合っており、車のモデルや年式だけでなく、その使用状況、また時期による外的要因も影響します。それらの要因を全て踏まえ、最も高い買取額を提示する業者を探せるのが一括査定のサービスです。
長く付き合ってきた愛車を少しでも高く売却するためには、一括査定の利用は必須と言えるでしょう。