交通事故における多くの要因とは?事故を起こしたときの廃車方法

近年はクルマの性能が向上し続けているということもあり、年間での日本の交通事故による死亡者数は低減傾向にあります。しかし、交通事故の発生件数で見てみるとあまり変化がないようです。これは、いくらクルマの性能が向上しているといっても、ドライバーの注意や判断がまだまだ十分ではないといえるでしょう。

こちらの記事では、交通事故発生の多い要因や事故車を廃車にする方法についてご紹介いたします。交通事故発生の要因をきちんと把握したうえで、事故を起こさないようにひとりひとりが心がけましょう。

交通事故発生の多い要因

交通事故

交通事故の人的要因として多く見られるのが、運転操作不適漫然運転判断の誤りなどです。また交通事故発生の状況として一番多いのが、一定速での走行時によるものです。意外にも直進で走行しているときの交通事故件数が全体の約7割と一番多くなってしまっているのです。そこでまず初めに、交通事故発生の多い要因について詳しく見ていきたいと思います。

運転操作不適

交通事故の人的要因として多く見られる1つ目が、運転操作不適です。運転操作不適とはつまり、アクセルとブレーキを踏み間違えてしまうなどのドライバーの運転操作ミスです。なかでも、ハンドル操作の誤りやペダル踏み間違い、ブレーキ操作の誤りが多くなっているようです。そのほかでは、ギアの入れ違いやオートスピードコントロール装置などの操作誤りも見られます。ペダル踏み間違いやブレーキ操作の誤りによる交通事故件数があまりにも多いことからも、最近ではペダル踏み間違いを防ぐ安全装置や自動ブレーキアシストなどの安全装置が装備されたタイプのクルマが多くなっています。運転操作不適を起こさないようにするにはやはり、ドライバーの意識が最も重要となっていますが、ペダル踏み間違い防止装置や自動ブレーキアシストが搭載されているクルマを選ぶというのもご自身を守るためにもひとつの方法なのではないでしょうか。

漫然運転

交通事故の人的要因として多く見られる2つ目が、漫然運転です。漫然運転とは、考え事をしているなどぼんやりしている状態で運転をしていることです。ぼんやりしてしまっているために、どうしても反応などが遅くなってしまいます。したがって漫然運転は、ほかのクルマや歩行者などの存在に気付かずに交通事故の原因へとなってしまうのです。漫然運転と似た部類で、わき見運転、居眠り運転、動静不注視、安全不確認などがあります。そのなかでも漫然運転は非常に危険です。クルマを運転するときには、運転に集中する気持ちや環境も大切です。睡眠不足の状態やなにか考え事があるときなどでぼーっとしてしまうときには、クルマの運転は避けるという選択も大切です。漫然運転は自ら避けるように心がけましょう。

判断の誤り

交通事故の人的要因として多く見られる3つ目が、判断の誤りです。運転する際の判断とは、ドライバーにとっての周囲の交通状況における異常や危険を見つけ認識した結果に対して、どのような行動を取れば良いのかを決定することです。運転中の判断の誤りは、思い込みが主要因とされています。運転中にとくに多くみられる判断の誤りをしてしまう場所が交差点です。交差点自体は認識しているにも関わらず、誰もいないと思い込み走行してしまうことで、クルマや歩行者などとの事故が起こってしまうのです。運転中はとくに、大丈夫だろうなどとの思い込みはせずにクルマがいるかもしれない・自転車や歩行者がいるかもしれないと判断や予測をし、防衛運転に心がけるようにしましょう。

事故を起こしてしまった後に考えられるクルマの異常やデメリット

注意

事故を起こしてしまった場合には大破損などの大きな事故でなくてもその後のクルマへの注意が必要となります。事故を起こしてしまった後に考えられるクルマの異常やデメリットについてご説明いたします。

整備不良の車に乗ることは違反となる

道路交通法第62条の「整備不良車両の運転禁止」の違反にあたります。違反した場合には、3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられます。整備不良の車に乗ることは違反になるだけではなく、大きな事故にも繋がりかねませんので絶対にやめましょう。

故障カ所によっては後になった不良や異常がでてくる可能性も

パッと見はわからない場合でもクルマの内部では損傷しているというケースもありえます。ですので、大丈夫だと思って乗り続けていた場合に、後になって不良や異常が出てくる可能性は十分に考えられます。クルマで事故を起こした場合には、ご自身のためにも点検を行ってもらうことが望ましいでしょう。

事故車は修理する?廃車する?基準とは

考える

所有しているクルマが事故車となってしまった場合、基本的に全損でない限りは修理をするのか廃車にするのかで考えるのではないでしょうか。事故車を修理にするのか廃車にするのかの参考基準についてご説明いたします。

フレーム部分の損傷の有無

クルマのフレーム部分というのは、クルマの骨格部分でありクルマにとってかなり重要な部分となっています。フレーム部分に損傷がある場合には、安全な走行は確保できません。フレーム部分を損傷した場合であってもクルマの状態によっては修理することも可能ですが、修理を行ったとしても新車購入時のときに構造されていた状態に戻るわけではありません。新車購入時にはもちろん正しくフレーム設計がされています。しかし、事故でフレーム部分を損傷し修理することで多少のゆがみなどが必ずしもでてしまいます。ですので、もし万が一にフレーム部分の修理をした後に再度事故を起こしてしまった場合には、フレーム部分のゆがみが原因であると考えられるケースもなくはないのです。以上のことから、クルマのフレーム部分に損傷がある場合には修理よりも廃車にした方が良いでしょう。

いくらの修理費用がかかるか

事故車であってもクルマの状態によって修理費用はさまざまです。上記でご紹介したフレーム部分もですが、ほかにはエンジン部分など、クルマのパーツの中でもとくに重要とされているパーツの修理なると、やはり修理費用も高額となってしまいます。メーカーや車種によっても修理費用は変わりますが、フレーム部分やエンジン部分などの修理となると数十万から百万円近くの修理費用がかかってしまうケースも考えられます。その場合には、保険がどの程度適用されるかの確認もしましょう。事故車の修理費用が高額などとなってしまう場合には、そのクルマは廃車にして新しいクルマへと乗り換えるという方法も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

ドライバー自身の気持ち

事故車を修理にするのか廃車にするのかの最終的判断はやはりそのクルマを所有しているドライバー自身の気持ちとなってきます。そのクルマを乗っている年数や愛着具合も大きく影響してくるのではないでしょうか。もともとそろそろ乗り換えたいなと思っていた場合などは、事故状態に関わらず廃車にして新しいクルマへと乗り換えるのも良いかもしれません。しかし修理してでもそのクルマに乗り続けたいという気持ちが強いのであれば、きちんと修理したうえで乗り続けることを選択するのも良いかと思います。

事故車を廃車にする方法

クルマ

事故車の処分にお困りの方はいるでしょうか?事故車だと処分するのであってもなにかと大変そうなイメージが大きいですよね。しかし廃車手続きはもちろん、たとえ事故車であっても方法ひとつで余計な費用や手間なく廃車にすることが可能となっています。そこで、事故車を廃車にする方法についてご説明いたします。事故を起こしてしまったなどで事故車の廃車をご検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

廃車買取業者への廃車依頼

事故車を廃車にする方法としておすすめしたいのが、廃車買取業者への廃車依頼です。廃車買取業者とは、名前の通り廃車を専門としている車買取業者です。処分したい車の引取りから解体、陸運局での手続きなど廃車に関するすべてを対応しています。廃車買取業者に廃車依頼をすることで、余計な費用や手間をかけずに廃車をすることが出来るということなのです。廃車買取業者では引取りした廃車を、中古パーツとしてのほか、鉄などのスクラップとしてのリサイクルも行っています。現在、使用済自動車は約95%以上のリサイクル率であるとされています。使用済自動車は、たとえ事故車であってもなにかしらの形でリサイクルをする方法があるとされているのです。

廃車買取業者だと余計な費用や手間を抑えることが出来る

クルマの状態にもよりますが事故車だと自走不可能な状態など、処分するのにも移動させるのにレッカー車が必要となる場合がほとんどでしょう。そうなるとレッカー費用が気になります。また廃車手続きと聞くとなにかと手間や時間がかかりそうですよね。実際に廃車手続きに関して費用や手間がかかるというイメージを持っている方が多く、長年乗っていないクルマをほったらかしにしてしまっているという方も多くなってしまっています。しかし、ほとんどの廃車買取業者ではクルマの引取り費用や解体費用、陸運局での廃車手続き代行費用がすべて無料となっているのです。つまり、たとえ事故車であっても方法ひとつで余計な費用や手間なく廃車出来るということなのです。

まとめ

今回は、交通事故発生の多い要因や事故車を廃車にする方法などについてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか?事故を起こしてしまった後のクルマには少しの変化や不具合にも気を付けるようにしましょう。とくに気を付けていただきたいのが、排気系やドライブレーン、足回りからなどの異音です。ですが何よりも大事なのは、事故を起こさないことはもちろん事故に巻き込まれないように気を付けることです。