長年乗り続けてきた愛車を手放すなら、せめて少しでも高く買い取ってくれるところに任せたいものです。しかし車の価値は日々下がると言われる中、古い車は高価買い取りしてもらえるのでしょうか。
今回は古い車でも高く買い取ってもらうコツと、車のタイプ別おすすめ業者を紹介します。
年式が古い車でも高額買取は可能
年式が古く、何世代も前のモデルの車であっても、条件を満たすことで高価買い取りを目指すことができます。
状態が良い車は高額買い取りの可能性あり
新しい車は人気が高く、非常に高い価格で取引されます。しかし古い車にもそれぞれファンがついており、名車と呼ばれる車は初登場から時間が経っても高く取引されています。
それら高額で取引される旧車の条件に、状態が良いことがあげられます。長い年月走り続けていても、小まめにメンテナンスされ、良い状態を保ち続けた車なら、新しいモデルにも負けないほど高い価格で取引されることもあります。
旧車は年々台数が減っていくため、良い状態を保っていられる人気車ほど、古くなるほどに価値を高めていくのです。
海外では古くても日本車が人気
日本車は日本国内だけでなく、海外でも高い人気があります。日本車は他の国の車に比べ頑丈という評価を受けており、悪路を走ることが多い国々では、いくら走っても壊れない車として非常に高く評価されています。
また日本車が輸出される国の多くでは、日本よりも安全基準が緩く設定されています。そのため日本の厳しい基準では低く評価される旧車でも、海外に行けば第一線で活躍できることもあります。
日本で過走行車と呼ばれる10万キロ程度なら、海外では全く問題にならず、人気の日本車として高額で取引されています。
タイプ別!おすすめ車買取業者
年式が古い車にも様々なタイプがあります。中古車として買取を依頼する場合にもそれらの条件は参考になり、年代や条件によって、高く評価してくれる業者は変わってきます。
10年以内なら中古車買取業者がおすすめ
新車として発売されてから10年以内の車なら、中古車買取業者へ売却するのがおすすめです。
かつては10年経過した車は「10年落ち」と呼ばれ、壊れる寸前の車というような扱いを受けていました。しかし近年の車は生産技術の向上により耐久性が飛躍的にアップしており、10年程度では全く問題ありません。
また車は新車ほど高い価値を持つとされていますが、古い車だからこそ高く評価される場合もあります。
車は5~7年程度に一度、フルモデルチェンジを行います。同じ名前の車なのに、車のデザインだけでなく駆動方式まで変わるような大きな変更が行われることがありますが、時にはその変更により、それまでのファンを逃してしまうことがあるのです。
そういったファン達は前モデルの車を気に入っているため、新車ではなく10年前の車が欲しいという希望を持っています。気に入ったモデルで状態の良い車を欲しがるファンは多いので、10年以内の人気モデル車なら、中古車買取業者が高く評価してくれるでしょう。
10年を超えたら廃車買取業者も選択肢に入る
購入してから10年を超えた車の中には、廃車買取業者への売却を検討した方が良い車も存在します。
近年の車の耐久性がアップしていることは紹介したとおりですが、車の乗り方や条件によっては、その10年の間に大きな差が生まれることがあります。
丁寧に乗り小まめに手入れをした車は新車のように良い状態をキープしますが、あまり熱心に手入れをしないオーナーに乗られてきた車や、仕事の都合などで非常に長距離を走ってきた車などは、10年の間に大きなダメージを負ってしまうことがあります。
パーツ交換や板金などで修理・整備を行ったとしても、車の根幹に関わる部品が傷んでいるようなら、その車の寿命は近づいています。
そういった車は、中古車買取業者に依頼するだけでなく、状態によっては廃車買取業者への売却も視野に入るでしょう。
廃車買取業者は解体した車から使えるパーツを取り出し、中古品の交換用パーツとして再利用します。交換用パーツにならないその他の箇所は鉄鋼として再利用できるため、交換用パーツおよび鉄鋼として評価し、買い取ってくれるでしょう。
古すぎて動かないなら廃車買取業者におまかせ
乗り始めてから数十年、だましだまし乗ってきた愛車も動かなくなってしまう時が来ます。その時が来たならば、廃車買取業者に任せると良いでしょう。
廃車買取業者は解体した車から再利用できるパーツを選び出します。古い車はすでに交換用のパーツの生産が中止されており、故障したときに頼れるのは中古のパーツだけです。
古い車ほど、年々交換用のパーツは無くなっていくため、中には修理に使える交換用パーツが出てくるのを待っているというようなオーナーもいます。
数十年乗り続けたような古い車からは、そういったオーナーが待つパーツを取り出すことができるかもしれません。
また、車には鉄鋼やアルミニウムなどの非鉄金属など、再利用できる資源が多く使われています。解体しそれらの資源をより分け再販売することで廃車業者は利益を得られるので、動かないような車も高値で買い取りすることができるのです。
古い車でも査定で気にしなくても良いポイント
古い車を買取査定に出す際、少しでも高く売れるようにしたいと思うのは自然なことです。しかし買取に影響しない対策に力を入れてしまったなら、それは無駄になってしまうだけでなく金銭的に損をしてしまうこともあります。
傷やへこみは修理する必要なし
車のボディについた傷やへこみは、多くの場合査定にマイナスの影響を与えます。そのため修理してから査定に出すという売主もいますが、これはあまり意味がありません。
修理により車の状態がよくなれば査定額はアップしますが、そのアップ幅以上に修理費用がかかってしまうことのほうが多いでしょう。買取業者は安く修理できる伝手を持っているので、査定のマイナス分も安めに見積もられます。
バッテリーエンジンオイル切れのままでOK
バッテリーの電池が切れている場合や、エンジンオイルが切れているときには、査定直前に交換する必要はありません。バッテリーやエンジンオイルは査定の対象に入っていないため、どんな状態でも査定金額に影響を及ぼすことはないのです。
ただし、バッテリーやエンジンオイルが切れてしまう状態は、車にとって良い状態とはいえません。車の傷みを早めることにつながりますので、これらは切らさないように注意しながら乗るのが良いでしょう。
ガソリンは満タンにしなくて良い
査定に出す際にガソリンを満タンにしておく必要もありません。
ガソリンの量は査定基準に含まれていませんので、満タンであっても査定額がアップすることはありません。給油にかかった費用が丸々無駄になってしまうだけなので、ガソリンの量は気にしなくて良いでしょう。
タイヤの新調は損
タイヤが摩耗しツルツルであったとしても、査定のためにタイヤを新調する必要はありません。
タイヤを新調することで査定額がダウンしないことはあるかもしれませんが、タイヤがツルツルだったためにダウンする金額以上に、タイヤの新調費用がかかってしまいます。
たまたま交換直後に査定に出すことになったなら仕方ありませんが、査定のためにわざわざタイヤを交換するのは損をすることになるでしょう。
まとめ
製造から年数が経った車でも、条件によっては高価買い取りしてもらうことができます。人気の車種やモデルなら中古車買取店、壊れて動かないようなら廃車買取など、その車の状態にあった業者を選ぶことが大切です。
長年乗り続けた愛車を最後に託すなら、最も高く評価してくれる業者に買取を依頼しましょう。