車の買取金額の支払いは現金か振込?現金でもらうのは可能?

車の買取で、もっとも気になるのはお金のことでしょう。とくに車の乗り換えを検討していて、次の車の購入資金に買取してもらったお金を充てたい場合、一刻も早く現金が手元に欲しいと考える人も少なくありません。

車買取金額の支払方法や、現金でもらいたい場合は可能かどうかなど、買取業者には直接聞きにくいお金について解説します。

車買取で現金払いはしてもらえる?

一般的に車の買取金額の支払方法は、銀行振込です。即日現金払いをしてくれる買取業者も存在しますが、かなり少ないといえます。

銀行振込がもっともオーソドックスな支払方法ですが、銀行振込の場合も即日入金してくれる買取業者は、ほとんどないと思っておいて良いでしょう。大手の買取業者を見てみても、最短2営業日以内に振り込みとしているところが大半です。

なぜ、現金手渡しをしてくれる買取業者は少ないのかというと、車の買取価格は高額になることが多く、現金を保管しておく業者側は管理が難しいからです。

さらに車の買取は、通常査定した後に査定額を提示し、双方合意となった場合に売買契約を結びますが、車を引き取った後に整備が入ります。

このときに、査定時には見つからなかった車の不具合が発見された場合、査定額から減額になることがあるのですが、即日現金で手渡しをしてしまうと減額ができなくなる可能性が高いのです。

こういった理由から、ほとんどの車買取業者では、即日の支払いは避けられています。

買取金額の受け取りに必要なもの準備

車の買取金額を受け取るには、必要書類の提出と車の引き渡しが終わっていなければなりません。書類に不備があってはそれ以上手続きを進めることができないので、事前に準備しておく必要があります。

また必要書類の準備だけでなく、そのまま車の引き渡しができるようにしておかなくてはなりません。

必要書類の準備

普通車を現金化するために必要な書類は、以下の7種類です。

  • 自動車検査証
  • 自動車納税証明書
  • 自賠責保険証明書
  • 住民票
  • リサイクル券
  • 印鑑登録証明書
  • 実印

軽自動車を現金化するために必要な書類は、以下の6種類です。

  • 自動車検査証
  • 軽自動車納税証明書
  • 自賠責保険証明書
  • 住民票
  • リサイクル券
  • 印鑑

普通車も軽自動車も、基本的に準備するものは似ています。自動車検査証は、基本的に車のグローブボックスに携帯されていることが多いですが、紛失している場合は、管轄の運輸局にて再発行が必要です。

自動車納税証明書の紛失は都道府県の税務署で申告、軽自動車納税証明書の場合は市役所へ申告して再発行してもらいましょう。

自賠責保険証明書紛失時は、加入している保険会社で再発行できます。印鑑登録証明に関しては、発行してから3ヶ月以内のものを準備してください。

軽自動車の買取の場合は、実印である必要はありません。認印で大丈夫ですが、書類に捺印しなければならないので必ずもれなく準備しましょう。

住民票に関しては、車検証に記載されている住所と印鑑登録証明に記載されている住所が異なる場合に必要です。

車買取業者が、銀行振込にしか対応していない場合は、買取金額を振り込む通帳など、口座が分かるものも持参しましょう。

車引き渡しの準備

車を買取業者に引き渡すと、二度と自分の手元には返ってこないものと考えておいてください。そのため、車内にある私物はすべて車から降ろしておかなければなりません。

万が一降ろし忘れた場合、買取業者側から連絡が入ることもありますが、基本的にはそのまま処分されます。

そして車の査定額にも響く可能性があるため、買取業者に査定してもらうまでに、車をできるだけ美しくしておくことを心がけましょう。

具体的には、洗車をしてワックスがけをしておくことや、車内は掃除機をかけること、そして忘れがちなものに、車内の臭い対策があります。

自分ができる範囲で構わないので「大切に乗られていた車」だと、査定士に思ってもらえるように努めましょう。

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車買取で現金払いを受けるリスクと注意点

現金手渡しで車の買取金額を支払う業者は、非常に少ないことがわかりました。。先ほどもご紹介したように、店舗での現金保管問題や査定ミスをした場合に返金されないリスクがあるためです。

一方で、即日現金手渡しを打ち出す業者がいますが、この言葉にすぐ飛びつくのは危険です。大手の車買取業者がこぞって手渡しに対応していないのに、即日現金手渡しを打ち出すということは、危険や罠が潜んでいる可能性も否定できません。

もちろん即日現金対応している買取業者のすべてが危険というわけではありませんが、悪徳業者も多いということを知っておいてください。

安く買い叩くための罠

即日現金手渡しにこだわる人の多くは、今すぐにお金が欲しい人です。これは、車の買取業者から見れば、安く買い叩いても査定額に納得する人というように映ります。

車の買取業者は、安く買い取れば買い取るほど利益が出ますから、低い金額で納得してもらうことを目標に商談するのです。

また、多くの車買取業者が敬遠する即日現金手渡しのリスクを抱えているわけですから、当然そのリスクを負う分は利益として得たいと考えます。

中古車買取の相場や知識がないまま商談に臨むと、業者の言いなりになってしまい損をする可能性が高いので注意してください。

悪質な業者である危険性

車買取業者の中には、怪しい業者もたくさん存在しています。具体例を挙げると、盗難車や盗難パーツも取り扱っている犯罪グループの業者です。

大手の車買取業者は、即日現金手渡しをおこなっていないので、即日現金手渡しを希望する場合は、個人で車の買取をしている業者に頼らなければならないことが多いです。

大手なら自社のホームページが存在しますし、実際に買取を依頼した利用者も多いため、ネットで口コミを探せばいくらでも情報を知ることができます。

しかし個人で車買取業をしている場合、ホームページを作成していない会社は多いですし、利用者が少なければ口コミや評価を見ることもできません。自分が知らない間に、大切な車を悪質な業者に渡しているかもしれないのです。

車買取で早めに現金化する方法

いち早く買取金額が欲しいという場合は、まず早く入金してくれる業者選びからはじめなくてはなりません。

即日現金手渡しでなくても、即日入金してくれる業者や最短2営業日以内に入金という買取業者を探しましょう。業者によっては、長いところで入金まで1週間かかる買取業者も存在します。

しかし買取業者選びは、とても大変な作業です。車買取業者は数多く存在しますが、その中で優良業者のみを絞るのも難しいですし、査定額を比較したいということであれば、1件1件買取業者に査定依頼を出して査定してもらわなければならないので、かなりの時間と労力を使います。

そこでおすすめの方法が、一括査定サービスを利用する方法です。一括査定サービスなら、簡単な項目を1度入力しただけで、複数社に査定してもらえます。

また登録している業者は、大手から地域密着型の小さな業者までさまざまなので、自分に合った業者選びがしやすいです。

買取依頼をする側は何もしなくても、買取業者間で競争して、より高い買取金額を提示してくれます。買取依頼する側は、高い買取金額を提示してくれた業者を選べばいいだけなのです。

一括査定サービスなら、中古車買取業界に詳しくない人でも、簡単に納得できる買取金額で車を売れます。

買取業者との交渉が苦手な人や、車の知識がなく安く買い叩かれそうと心配な人には、とくにおすすめですよ。

もちろん買い取ってもらう業者が決まったら、ここでもご紹介した前準備をしっかりとおこなってスムーズに現金化できるように努めましょう。

まとめ

車買取金額の即日現金化をしている業者は、かなり少ない上に悪質な業者が多いのも事実です。しかし一括査定サービスを利用すれば、数多くの車買取業者の中から、優良な業者で即日現金化してくれる業者が見つかる可能性もあります。

スムーズに手続きが進められるように準備しながら、一括査定サービスなどを上手く活用してスピーディーな現金化を目指しましょう。