車検切れした車を廃車にする手続きを知りたい!

廃車工場へ手放す予定の車を乗り入れるときは、車検切れに注意しなければなりません。車検切れの車は、たとえ廃車目的で工場へ持ち込む場合であっても、公道を走ることは禁じられているためです。 車検切れ前に廃車手続きを済ませることが最もスムーズな方法ですが、親から譲り受けた車など、意図せず車検切れまで放置してしまった車もあるでしょう。 ここでは、そのような車検切れを迎えてしまった自動車の適切な廃車方法と、注意点についてご紹介します。

車検が切れるギリギリまで乗ってから廃車にしようと思っていたけど、車検が切れてしまったわ。引取りにきてもらうのは費用がかかるのかしら?
車検が切れた車で公道は走れないから廃車買取業者に引取りに来てもらうといいよ。業者によって違うけど、レッカーでの引取り費用が無料のところもあるよ。

車検切れの自動車を廃車にする方法

一口に廃車と言っても、『永久抹消』と『一時抹消』の2通りあります。また、普通自動車と軽自動車はそれぞれ廃車手続きが異なるため、適切な廃車方法を知らなくてはなりません。 この項目では、廃車を検討している車検切れの車はどのような手続きを取らなくてはならないのか、廃車の基本知識と具体的な処分方法をご紹介します。

永久抹消と一時抹消の違い

廃車というと、工場でスクラップして永久的に乗れない状態へ廃棄することを想像する方は多いでしょう。このように一般的な廃車のイメージに当てはまるのは、『永久抹消』と呼ばれる方法です。 その名のとおり永久抹消を届け出ると、二度とその車に乗ることはできなくなります。これに対し、いずれ誰かが再び使用するかもしれない場合に役立つ手続きが、一時的に持ち主なしとする『一時抹消』です。 一時抹消を届け出た時点で名義を手放すため、以降の自動車税支払い義務がなくなります。抹消時にナンバープレートを返納し、公道を走れない状態にしますが、再度登録を行えば以前のように公道を走行することができます。もちろん、公道を走るには車検をクリアする必要があります。

普通車の永久抹消

普通車(普通自動車)の永久抹消は、地域の管轄である運輸支局の陸事部門(陸運局)へ必要書類を添えて届け出ます。 車の解体を完了させてからでなければ抹消できないため、自動車税の課税を避けるために3月ごろの届け出を考えている方は、解体業者の混雑に注意してください。場合によっては、繁忙期のため解体が4月以降までズレ込む可能性があります。 運輸支局への永久抹消登録で必要な書類は、以下のものがあげられます。 ・自動車検査証 ・リサイクル券 ・実印 ・印鑑証明書 ・本人確認書類 ・ナンバープレート ・永久抹消登録申請書 ・手数料納付書 ・自動車税自動車取得税申告書 リサイクル券を紛失した場合は、自動車リサイクルシステムの公式サイトで『自動車リサイクル料金の預託状況』を参照し、ページを印刷して代用することが可能です。 永久抹消登録申請書、手数料納付書や自動車税・自動車取得税申告書は、運輸支局で取得します。ただし、地域によって自動車税・自動車取得税申告書の提出が不要な場合もあります。

軽自動車の永久抹消

軽自動車も永久抹消することができます。軽自動車の場合は正式名称を『解体返納』といい、管轄の軽自動車検査協会事務所または支所にて届け出を行わなくてはなりません。普通車のように運輸支局では受け付けていないため、届け出先には注意してください。 普通車と同じく、軽自動車の永久抹消も車体を解体させてから届ける必要があります。 ・自動車検査証 ・リサイクル券 ・認印 ・本人確認書類 ・ナンバープレート ・使用済自動車引取証明書 ・解体届出書 ・軽自動車税申告書 工場で解体作業が完了した後に発行されるのが、使用済自動車引取証明書です。解体届出書と軽自動車税申告書は軽自動車検査協会事務所で取得できます。 解体届出書は軽自動車検査協会の公式サイトよりダウンロードすることも可能です。窓口での申請時間を少しでも短縮したい方は、事前に印刷して記入したものを持参する方法をおすすめします。

普通車の一時抹消

一時的な廃車(使用できない状態にする)手続きが、一時抹消です。普通車の一時抹消は、永久抹消と同様に管轄の運輸支局の陸事部門(陸運局)が受け付けています。 以下の必要書類を持参し、一時抹消登録を行いましょう。ナンバープレートを外すため、届出時には該当の車で運輸支局へ乗り入れることはできません。 ・印鑑証明書 ・自動車車検証 ・ナンバープレート ・手数料納付書 ・一時抹消登録申請書 ・自動車税自動車取得税申告書 一時抹消を行う方の中には、「ナンバープレートが盗難に遭ったため」「車自体が盗難されたため」など、提出物をすべて提出できない場合もあるでしょう。そのような方は、事前に警察へ盗難被害を届け出ておき、一時抹消の手続き時にはナンバープレートの代わりに『理由書』を提出することとなります。

軽自動車の一時抹消

軽自動車の一時抹消は、『自動車検査証返納届(一時使用中止)』が正式名称です。軽自動車も永久抹消と同様に、地域を管轄する軽自動車検査協会事務所へ届け出る必要があります。 以下の書類を用意し、所定の手続きを行いましょう。 ・自動車検査証 ・認印 ・本人確認書類 ・ナンバープレート ・自動車検査証返納届出書 ・自動車検査証返納証明書交付申請書 ・軽自動車税(種別割)申告書(報告書) ナンバープレートが盗難などの理由により提出できない場合は、車両番号標未処分理由書を提出しなければなりません。 車両番号標未処分理由書の他、自動車検査証返納届出書・自動車検査証返納証明書交付申請書・軽自動車税(種別割)申告書(報告書)は協会窓口にて配布されています。一部の書類は公式サイトでもダウンロードできるため、事前に印刷して記入した状態で持参することも可能です。

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車検切れの自動車を廃車にするときの注意点

事故車や長く放置していた車など、車検切れ状態となっている自動車を廃車する場合は、廃車工場までの持ち込み方法にも注意してください。車検が切れている以上、何らかの危険が想定されるため、そのままの状態で公道を走ることはできません。 ・専門業者にレッカーを依頼する ・仮ナンバーを発行してもらう 車検切れの自動車を廃車工場へ持ち込む方法は、主に上記の2通りです。お金を出しても構わないのであれば、専門業者にレッカー移動を依頼するほうが手間もかからず安全に運ぶことができます。 車自体には大きな問題がないという場合、市町村役場で発行されている仮ナンバーを取得して自力で廃車工場まで乗り入れる方法もあります。仮ナンバーは臨時運行許可により発行されるもので、廃車工場までの明確なルートや目的、期間が決められているものです。 発行条件として自賠責保険への加入が求められますが、1か月程度から加入できる自賠責保険を利用すれば、出費を抑えながら仮ナンバーの取得が可能です。 もともと加入していた自賠責保険が解約前の場合は、新たに加入する必要なく仮ナンバー発行を申し込めます。

お得に廃車にする方法

廃車の手続きは用意する書類も多く、手順もこまかく決められているため面倒に感じるものです。せっかく手続きに赴いても書類不備等で追い返されてしまっては、手続きそのものを投げ出したくなるでしょう。 車検切れの車を廃車する場合は、レッカーや仮ナンバーの発行など廃車工場までの持ち込みもひと手間です。 少しでも面倒を減らしたいという方は、廃車買取業者を活用する方法がおすすめです。廃車買取業者を利用すると、たとえば以下のようなメリットがあります。 ・廃車手続きを代行してくれる ・車検切れでも買取してくれる ・レッカー移動が無料な場合がある 専門の買取業者に依頼することで、面倒な手続きそのものを代行してくれます。廃車買取業者の多くは、買い取った自動車の中から再利用できる部品を取り出して独自のルートで販売しており、収益をあげています。 そのため車検切れの自動車も買取してくれるケースが多く、手間やお金をかけて自力で廃車工場へ持ち込むよりもお得です。レッカー移動も無料で行ってくれる業者に依頼すると、仮に買取価格が振るわなくても、損をすることはありません。 お金や手間をかけず、車検切れの自動車をスマートに手放したい方は、廃車買取業者への依頼を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

車検が切れている車でもレッカーで引取ってくれるのね!廃車手続きも代行してくれるなら助かるわ。
廃車にするには結構手間がかかるから廃車買取業者のサービスを利用するのはメリットが多いね。

まとめ

事故車や身内の所有車など、車検切れのまま放置してしまっている自動車はないでしょうか。何の対処もせずに放置し続けていると、使わないものに自動車税を毎年収めることとなります。 廃車するには、必要な書類を揃えて所定の窓口へ届け出る必要があります。車検切れの自動車の場合は廃車工場への持ち込みも手間やお金がかかるため面倒に感じるものですが、専門の業者を活用することで手軽に廃車手続きを済ませられます。 手軽に自動車を処分したい方は、廃車工場へのレッカー移動や手続きを代行してくれる、廃車買取業者がおすすめです。

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