家族ができると、大勢で出かけることが楽しみになります。そのときに大切なことは「大勢がゆったり乗れること」ではないでしょうか。マツダ・ビアンテは、国産Mサイズミニバンの中でも室内が広く、快適だといわれます。ビアンテを中古で手に入れるために、まずはビアンテの特徴や価格相場について、十分に理解しましょう。
数あるMサイズミニバンの中でも、ビアンテは全幅1770mmと最大級でシートアレンジがしやすく、まさに「乗る人に合わせられる」ミニバンです。ここでは、まだあるビアンテの魅力と特徴を紹介します。
マツダ・ビアンテは、発売当初は日産・セレナと同じように、家族向けMクラスミニバンとして登場しましたが、販売台数はセレナには遠く及ばずに苦戦していました。それを受けて、ビアンテは2WD車にスカイアクティブ技術を投入して燃費を向上させました。また、セレナと共通の特徴である「両側パワースライドドア」を装備するなど、ファミリーカーとしての装備を充実させることで、販売台数を伸ばしています。
ビアンテは、ボディの大きさや車内の広さは十分で、荷室の容積も大きく、荷物の多いファミリーでもストレスなく利用できます。また2列目・3列目をさまざまにシートアレンジすれば、家族旅行での車中泊にも使え、乗る人数や使い方に合わせた使い方は大きな魅力です。「パワースライドドア」や「広いラゲッジスペース」は、まさにファミリー向きだといえます。
ビアンテの最大の特徴は、ガソリンエンジンとして世界で初めて、14.0の高圧縮比を実現した「スカイアクティブテクノロジー」を搭載していることです。これによって、軽快なハンドリングとスムーズなエンジン始動が可能になり、ドライバーのパワーコントロール性能が大きく向上しました。また、エンジンシステムは4WDシステムを組み込んだ「disiエンジン」で、路面の状況に応じて、前輪と後輪に適切なトルクパワーを割り振れるようになっています。これは、雪道など足場の悪い場所で、特に効果を発揮します。また、今の運転状況がわかる「i-DMシステム」も搭載しており、ドライバーは運転しながらドライビングテクニックの向上や、無駄のない走りを学べるようになりました。このほか、「i-stopシステム」はアイドリングを防いで燃料ロスを防ぎますし、「S-VT」は燃費を14.8km/lまで抑え、発進時の振動も防いでくれます。
このように、エンジン一つを取ってもドライバーの安全を考え、随所に燃料のロスを防ぐための工夫がなされています。走りや快適さだけでなく「経済性」も考えられたシステムなのです。
ビアンテのもう一つの特徴は、ほかのどのミニバンにも似ていないフロントマスクです。切れ上がったヘッドライトは、ボンネットサイドまで回り込んでおり、グリルは以前のアクセラのような逆五角形。ファミリーユースとしては、珍しいシャープなラインで、かなり個性的なデザインといえます。また、高い車高とバランスを取るために、ボンネットも高い位置にありインパネも少し高めです。しかし、サイドウインドウの下端は低く、ヘッドランプにつながる大きめの三角窓があるので、運転席周りの視界は広く良好です。
ビアンテは、ファミリーユースにもおすすめの車です。もともと装備が充実しているうえに、リーズナブルな価格なので、中古車としてもお得なものが多いためです。
国産のMサイズミニバンの中で、ビアンテの全幅は1770mmと最大級。さらに、カーゴスペースは控えめに作られており、シートアレンジすればファミリーがゆったりくつろぐことができます。「たくさんの荷物で行く」より、「遠くへゆったり行く」に適したミニバンといってよいでしょう。しかし、このサイズ感に比べて割安に買えることもビアンテの魅力です。特に中古車では、両側スライドドアを備えたミニバンが100万円以下で買えるとあって、密かな人気車種となっています。
ビアンテは多くの人が欲しい装備や機能を、ことごとく全車標準装備としています。実用的な装備は、ビアンテというだけでそろってしまうので、それ以外に求める理由がなければ、上位グレードを選ぶ必要はありません。そのため「ミニバンが欲しいが予算は多くない」または「内外装に質感が欲しい」など、要素に応じてグレードが分けられています。
ここでは、グレードごとの価格相場を紹介します。使い方を考えて、どれが最もコストパフォーマンスがよいか比べてみてください。
20Cスカイアクティブモデルは、必要最低限の装備だけに絞り込んだグレードです。しかし、豪華ではないだけでもともと快適な乗り心地です。中古車価格はどの業者もほぼ同じで、相場は130万円前後です。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | 75万~171万円 | 約131万円 |
B社 | 75万~169万円 | 約132万円 |
C社 | 75万~169万円 | 約132万円 |
20Sスカイアクティブは、あらゆる面で「真ん中」に位置するグレードです。ステアリングホイールやシフトノブ日本側を使うなど質感は高めですが加工・装飾は20Cと同じ仕様です。中古車の価格帯は業者ごとで差があり、下は80万円台から上は200万円ほどです。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | 119万~189万円 | 約138万円 |
B社 | 119万~199万円 | 約143万円 |
C社 | 87万~177万円 | 約129万円 |
グランツスカイアクティブは外装はフロントバンパーなど専用パーツを装備し、他でも見た目や質感が重視された最高グレードです。価格に関しては、約90万円~210万円ほどです。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
---|---|---|
A社 | 99万~199万円 | 約173万円 |
B社 | 89万~209万円 | 約179万円 |
C社 | 89万~209万円 | 約178万円 |
ビアンテを選ぶときには、安いほうがいいものの、ある程度質も高いほうがよいなどと、迷うこともあるでしょう。以下にその人気モデルを挙げてみました。それぞれの選ぶポイントを中心に、ビアンテに何を求めているのかを照らし合わせてみましょう。
グランツは、専用装備でエクステリアがダイナミックです。ビアンテ の標準エクステリアが気に入らないという人でも、グランツなら魅力を感じることがよくあります。エクステリアが最大のインパクトですが、価格は抑えぎみ。この見た目と質感で、この価格かと驚くほど価値の高いグレードです。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
144㎰ | フルタイム4WD | 4.7m・1.7m・1.8m | 8名 | 9.4km/L | 1,998cc |
20Sスカイアクティブは、全てにおいて中間に位置するグレードのため、ビアンテを買おうという人の多くが選びます。さまざまな部分に本革が使われているので、高級な雰囲気があり、ホイールもスチールではなくアルミホイールになっているなど、細かい部分にこだわりが見て取れます。
最高出力 | 駆動方式 | 全長・全幅・全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
---|---|---|---|---|---|
151ps | FF | 4.71m・1.7m・1.8m | 8名 | 14.8km/L | 1,997cc |
具体的に、ビアンテの現在の中古車価格を見てみましょう。ここでは、年式・走行距離という中古車選びの重要ポイントと、タイプごとの大手販売店の平均価格を紹介します。
タイプで見ると、やはり全体的な豪華さや質感に応じて、相場は高くなっていることがわかります。実車の状態と予算のバランスで、ある程度絞り込むための基準にはなりそうです。
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
20Cスカイアクティブ | 約131万円 | 約139万円 | 約132万円 |
20Sスカイアクティブ | 約138万円 | 約129万円 | 約143万円 |
グランツスカイアクティブ | 約173万円 | 約178万円 | 約179万円 |
新しい年式が極端に相場が高くなっていますが、これは流通台数が影響していると考えられます。中古車は実車の状態が最重要なので、年式にはあまりこだわる必要はないかもしれません。
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
2008〜2009年 | 約77万円 | 約61万円 | 約61万円 |
2010〜2012年 | 約96万円 | 約94万円 | 約97万円 |
2013〜2017年 | 約147万円 | 約151万円 | 約151万円 |
走行距離は、年式相応を基準に検討しましょう。1年あたり1万kmを基準に、過走行はもちろん過少走行にも注意してください。ビアンテは想像できる用途から、一定の走行距離があることが普通と考えられます。よって、走行距離が短く、安い価格は要注意です。
A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|
~5万km | 約134万円 | 約127万円 | 約127万円 |
5万~10万km | 約105万円 | 約96万円 | 約102万円 |
10万km〜 | 約79万円 | 約49万円 | 約62万円 |
ここで、ビアンテを選ぶにあたって注意すべき点を挙げてみましょう。ビアンテはほかのMサイズミニバンとは違う点に、十分注意しなくてはなりません。
ビアンテは予防安全性能の面で、自動ブレーキをはじめとする先進の予防安全装備が、オプションであっても設定できない点に注意が必要です。競合の他メーカー製のほとんどに搭載されている現在、家族を乗せるミニバンとしては非常に残念ですが、発売から10年以上経過しているため、仕方がないのかもしれません。
ビアンテの2列目シートは、大きくスライドできます。チップアップ&スライド式のサードシートは、簡単にカーゴスペースを拡大できますが、ほかに比べて広いとはいえません。また、運転席周りの収納スペースも少なめなので、使い方を具体的に想定して、十分かどうかを確認する必要があります。
たとえお得なビアンテであっても、即金で買う人は稀です。今までコツコツ貯めてきた資金と、今乗っている車を処分して得た資金で買う人がほとんどでしょう。そこで、できるだけお得に買い替えるポイントを紹介します。
車を買うために貯金をすることは有効ですが、時間がかかりますし、誘惑に逆らう強い意志が必要です。そのため、貯金をメインにすることは、あまり現実的ではないかもしれません。となれば、今乗っている車を「高く売る」必要がありますが、これにはいくつかの注意が必要です。
一つは「同じ車でも買い取る業者によって価格は違う」ということ。これは業者の持っている在庫や、車の査定方法・手順、市場の状況など、さまざまな条件が査定に影響するためです。
もう一つは、「査定は複数の業者に依頼する」ことです。細かい点を含めれば、業者の数だけ査定結果が違うはず。それらを比較すれば、何がポイントでどう評価されるのが普通なのかがわかってきます。そうすれば、価格交渉できるポイントが絞れてきますし、金額の相場もつかめます。
これらの要素をうまく利用すれば、高く買い取ってもらうことも可能です。その資金を投入すれば、思っていたより状態のよいビアンテが手に入るかもしれません。狙い目は「買取業者をうまく活用する」ことです。
マツダ・ビアンテは、2018年3月に製造・販売が終了しましたが、その個性的なエクステリアやフロントマスク、シートアレンジの多様さと乗り心地で、今も多くのミニバンユーザーが注目しています。ファミリーユースに適していますが、マツダが培ってきた足回りの技術で、数少ない「走れるミニバン」でもあります。ビアンテを中古でお得に手に入れるためには、今乗っている車をお得に買い取ってもらう必要があります。できるだけ複数の業者に査定してもらい、買取にかかる費用も含めてお得な業者を選びましょう。国産車の中でも。ひときわ異彩を放つマツダ・ビアンテは、ファミリーユースにもぴったりです。「走りを楽しみたい」「家族でゆったり出かけたい」を両立させるMサイズミニバンを、お得に手に入れましょう。
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